雫井脩介のレビュー一覧

  • クロコダイル・ティアーズ

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    ネタバレ

    想代子の描き方が怪しすぎなのに違うという違和感。証拠はないのに言動がいちいち苛立たせる。
    陶磁器老舗の息子と結婚し、その息子は殺され、犯人は妻の元彼。残された妻子と同居する貞彦や姑の暁美の気持ちの描き方が繊細で面白く読めた。疑われてるのに誤解を招きそうな事ばかりする想代子、結局は若女将から本当に女将になり実家の母親まで呼び寄せ店長に据える、なんて嫌な女。本人は無自覚な欲のない女、と終わる。間違いでないしそうなんだろうけどもやもや。
    クロコダイル・ティアーズは嘘泣き、ワニは捕食時に涙を流すらしい、知らなかった。

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    2026年01月31日
  • 火の粉

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    ビビる大木さんが推してたので読んでみました。
    武内の表と裏にゾワゾワした。
    途中で本当は善人なのでは?と思わせるほどのいい人ぶりで、表裏のギャップ凄すぎ。
    雫井さんの文章は描写も読み易く、ずっと引き込まれました!おすすめです。

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    2026年01月30日
  • 犯人に告ぐ : 4 暗幕の裂け目

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    シリーズ第4弾。
    ついに完結編となる。

    劇場型捜査も再び、となったが越村を慕っていた梅本(兼松)が、kossyとして登場したことで巻島たち特別捜査官は大詰めを迎える。
    淡野を切り捨てたワイズマンの正体が完全にわかったが、組織の中で動いているとポストを外され、行使できる力を失う、それはどうしようもないことだが、最後には地検の刑事部が動く。

    政治経済の動きや警察の動きなど途轍もなく今の時代を描いているようで怖くもあった。
    闇バイトに始まり、誘拐、恐喝、殺人などやネット配信、今回は街道演説中のテロ、選挙工作、IR誘致を巡る陰謀…どれだけの悪党なのかと身震いする。

    だが淡野だけは、悪党なのに最後

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    2026年01月27日
  • 犯人に告ぐ : 4 暗幕の裂け目

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    今年最初の本にこの新刊。
    遂に完結を迎えた、巻島対ワイズマンの結末。
    この話は20年位前に始まったが、当時はせいぜい監視カメラが有る程度だったが、この本ではAIによる画像顔検索システムが事件解決に大きく貢献した。捜査手法も大きく変わったが刊行の間が長かったこともあり、さほど時代の違和感がなかった。
    この本でも最近読んだ幾つものミステリのテーマであった、ネットやSNSそしてそれを取り巻くネット上での攻撃など、現代人の病気ともいうべき対立が描かれている。
    そして横浜のIR事業という実際にすったもんだした事案も争点となり事件の鍵となる。事実としては浜のドンと呼ばれていた、結構○○○な人がIRに反対し

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    2026年01月23日
  • 犯人に告ぐ : 3 <文庫合本版> 紅の影

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    シリーズ第3弾。

    文庫合本版P706の厚みも気にならないほどに第2弾で逃げ延びた主犯格の淡野の動きを追う。

    逮捕された実行犯の取り調べも進むが、主犯格の淡野が英語で「レスティンピース」〜安らかに眠れの言葉や死体のそばにRIPの文字を残したことから通称・リップマンと呼ばれ、県警は顔認証技術を利用したAIによる犯罪予想システムで捜査する。

    単身で投資詐欺を続けていたリップマンこと淡野は、旧知の女性・由香里の住む鎌倉に身を寄せていたが、詐欺の家で危機に陥り…このことがきっかけになったのか引退を決意し、ボスであるワイズマンの所へ行くが、最後に驚くべき手段で大金を手に入れる犯罪計画を持ちかけられ…

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    2026年01月09日
  • 望み

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    無実でいてほしい父と
    生きていて欲しい母

    お腹を痛めて産んだ息子の無事を祈る母に共感してしまうかもしれない
    それと、年頃の妹の気持ちも理解できる

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    2026年01月05日
  • 犯人に告ぐ : 2 <文庫合本版> 闇の蜃気楼

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    シリーズ第2弾。
    ①も文庫合本版でかなりの分厚さでページ数を軽く600を超えていたが、こちらの②も600を超えての長編である。

    ①の「バッドマン事件」から半年、特別捜査官の巻島は、特殊詐欺集団の摘発に乗り出していた。
    振り込め詐欺グループに属していた砂山兄弟は、指南役の淡野のレスティンピース(安らかに眠れ)の言葉の意味を察してなんとか逃げ切るが、少ししてから淡野の誘いで新たな誘拐計画を持ちかけられる。

    今作は、手の込んだ詐欺の詳細を事細かに描写している流れから次は、いかにして誘拐を成功させるか…である。
    犯人側の動きと誘拐された側の動きを警察がどのようにして察知し、上手く解決できるかが見ど

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    2026年01月04日
  • 犯人に告ぐ : 4 暗幕の裂け目

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    期待通りの面白さ。遂に完結編。巻島を初め、人間味ある登場人物をずっと応援してきただけに寂しさが募る。一連犯罪の首魁《ワイズマン》や警察スパイ《ポリスマン》の炙り出しに、気を揉みながらのイッキ読み。勧善懲悪でありながら《淡野》や《越村》《梅本》らへの、巻島の恩情ある計らいも彼らしくて良かった。雫井先生、25周年おめでとうございます。(デビュー25周年記念作と帯に記載あり)未練がましさ承知で、続編お願いします。

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    2025年12月23日
  • 霧をはらう(下)

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    上下ともにおもしろかった。
    リーガル小説はほとんど読んだことがなかったが、読みやすかった。
    お母さんを刑務所に迎えに行くシーンは、由唯とさなの様子に感動した。
    タイトルが秀逸。ドラマ99.9も見てみたくなった。

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    2025年12月21日
  • 望み

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    息子が事件に関わっている。被害者なのか、加害者なのかわからず、様々な思いに揺れる家族が描かれていた。
    それぞれの思いが痛いほどわかり、読んでいて辛くなってしまった。

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    2025年12月21日
  • 火の粉

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    元裁判官が2年前に無罪判決を下した男がある日隣家に越してきた。
    その男は過剰なまでの善意で家族達に取り込んで行く‥
    そして次々と不可解な出来事が起こり、
    真相を暴こうとするが⁈

    面白すぎて夜更かししてまで一気に読み終えてしまった。
    深層心理描写が秀逸でした。
    義母の介護に疲れ、孤軍奮闘する尋恵に漬け込む武内。
    疑心する雪見を排除してゆく武内。
    結局、人間の心理、狂気、本性がこの世で1番怖いんだな、と思い知りました。

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    2025年12月11日
  • 火の粉

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    ネタバレ

    最初は「こんなに分厚い本、いつ読み終わるんだろう」と思っていたが、だんだんと隣人の恐怖さにおびえながらページをめくる手が止められずに二、三日で読破
    久しぶりにミステリーを読んだが、面白すぎる

    しかし池本家を狙う理由はわかるが、どうして梶間家を狙ったのだろう。
    個人的には、不信感を抱いている人が家族に1人いる状態だったら、もう家にいれないようにするけどなあ。隣人に対する長男の信頼度が高かったから難しかったのだろうか。

    個人的には雪見さんに対する長男の態度がひどすぎて、イラっとした

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    2025年11月29日
  • 犯人に告ぐ <文庫合本版>

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    闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった──史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。

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    2025年11月23日
  • 火の粉

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    何年も前に読んだけど私の中ではベストテン入り。
    読んでいるとジワジワと恐怖感に包まれてくる。
    信じて良いのか警戒した方が良いのか。
    疑い始めると、『もしかしてあれも?』『えっ!あの時も?』と色々思い当たってしまう。
    結果は分かっていても、時々読み返したくなる1冊。

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    2025年11月21日
  • クローズド・ノート

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    胸の中に、そっと響く作品。

    20代の頃に古本屋で見つけた本書を読んで、
    シンプルな構成ですが、心温まる気持ちになりました。

    主人公の恋物語ということだけでなく、登場する小物が万年筆、マンドリン、というのが、この物語を象徴していて、主人公が背伸びをしている様子が良かった。

    憧れの人とノートを通して、2人の人生と絆を垣間見て、大人になって行く過程が描かれています。



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    2025年11月12日
  • 引き抜き屋 2 鹿子小穂の帰還

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    前作からの続編で、ヘッドハンターという未知の仕事のストーリーで興味深く読めた。前作から読むのをオススメするが、今作も内容がおもしろく、小穂のしっかり自分の役目を全うして帰還する姿はカッコ良かった。

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    2025年11月09日
  • 火の粉

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    ずっと読みたかった本
    長かったけど2日で読み終わりました。

    隣人って怖いな、と。
    久しぶりにはまった小説でした。

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    2025年10月08日
  • 互換性の王子

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    成功(なりとし)と実行(さねゆき)につられて達成を(たつなり)と読んでしまった自分…。序盤に半年も監禁されるのは理解し難い展開ではあったが、会社に戻ってからの奮闘がおもしろく成功が好きになった。異母兄弟の競り合いも興味深く、恋愛やライバル社との対立など様々な展開があって終始楽しめた。星4.5

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    2025年09月28日
  • 火の粉

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。
    続きが気になって、1日で読みました。

    じわじわと武内が家に入り込んでくる様子、少しずつ家族が疑念を抱く様子がよくわかって、ドラマをみているようだった。
    登場人物ひとりひとりの心の中が細かく描写されているのでよくわかるし、武内の異常性についても詳しく書かれているので、こんな恐ろしい話なのに、違和感なくストーリーに入り込めたと思う。

    武内は人の心を掴むのがうまくて、家庭を崩壊させるための細かい策略もすごくよくできていて、読んでいて本当にゾクゾクした。
    終わり方も、これしかなかったんじゃないかなと思うほど私の中では納得できるものだった。

    こういう犯罪系の本で、久々に大

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    2025年09月17日
  • クロコダイル・ティアーズ

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    ネタバレ

    息子を殺害した犯人は、息子の嫁の元カレ。その犯人が判決後に、息子の嫁から殺害を頼まれたと発言。残された家族は疑心暗鬼の渦に巻き込まれる。著者のかつての作品「火の粉」を彷彿させる、家族内疑心暗鬼ミステリー。直木賞選考委員の宮部みゆきの「無自覚な犯罪者が無自覚だからこそしれっと成し遂げてしまった完全犯罪の話」は言い得て妙。
    飽きさせない展開で、ページをめくる手が止まらず、一気読み。久しぶりの雫井悠介作品だったが、面白かった。

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    2025年09月15日