雫井脩介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ青春ヒロイン小説、サスペンス、ミステリーを合わせて割った感じの作品でした。どっちつかずで評価は★3個にしました。登場人物は個性的で面白い。
主人公の佐々木ましろは、小学6年生の時に友人たちと遊んでいるときに何者かによって連れ去られ、近くの空きビルの一室に監禁されてしまう。ましろを探し出し助けたのはましろの従妹の佐々木深紅[そうです、著者の作品「栄光一途」、「白銀を踏み荒らせ」の主人公「望月篠子」の親友である剣道の達人「佐々木深紅」です。]だった。ましろはこの事件のPTSDのため、カウンセリングを受け、事件の記憶を封印していた。
ましろは、深紅の後輩である鮒田の経営する自然食品ショップでアルバイ -
Posted by ブクログ
青春モノなのか、ミステリーなのか、最後まではっきりしなかった。
青春モノだとすれば、ミステリーっぽい展開が邪魔だし、ミステリーとするなら、謎が中途半端だし、登場人物の青春ストーリーが邪魔だ。
そして、なにより主人公が持っている「人の殺気を感知する能力」に説得力がない。過去の封印された事件のせいで発現した能力なのかと思っていたらそういうわけではなく、もともと持っていた能力だとか。物語の要所要所で出てくるものの、だからといってなにか役に立つわけでもない。もちろんストーリーには絡んでいるのだが、無理やりな感じが否めない。
なにかが起こりそうな雰囲気が盛り上がったと思ったらあっさり引いてしまうという肩