感情タグBEST3
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雫井さん3作目にして、一番良かった。現実にここまで誠実な主人公は実在しないとは思うが、だからこそ小説という枠で存在させてみたことが成功だったと。クロスオーバー作品も気になる。
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これがライトノベルなんですね!登場人物が多いのですがすんなりとキャラが入り込み、ストーリーを編み込んでいくのは楽しいです!
特殊能力の存在が、問題解決に使われるだけでないんです☺️
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人の殺気を感じ取る能力。こういう「中二病」的設定は嫌いじゃない…どころか、むしろ好みな自分。同じ幻冬舎文庫だと、外見から病状や犯罪の兆候を感じ取れる医師という設定の久坂部羊「無痛」がありますが、あれが大好物な自分にとって本作は結構楽しめました。
状況説明などがやや冗長に感じられる場面もありますが、それらは人物の深堀のために必要な場面だったと解釈しました。中学時代の同級生のキャラが、一部イメージしきれないところがありましたが、それ以外は割とキャラが立っていたと思います。
それらと分かりやすいストーリ展開をふまえると、王道どストレートなお話や設定が好きな人向けなんでしょうか。自分は割とそのタイプなので、500ページ近くある本作もあっという間に読み終えました。
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雫井さんの本はこれが2冊目ですが、面白いです!文章が堅苦しくなくて一気に読めるし、ハラハラする展開の中、リックに笑わせてもらいました。他の作品もぜひ読んでみます。
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『犯人に告ぐ』で初めて知った著者の作品。
住んでいた場所の近くが舞台となっていただけでも、感情移入しやすかったのですが、ストーリー展開にどんどん惹きこまれてしまった。その著者の書いた『クローズド・ノート』では違う展開に。
こちらでは、思いの外感動させられた。
この2つが融合した感じを受けつつも、また新しい境地を見いだせそうな感じを受けつつ、何となく違う境地の作品に馴染みつつストーリーは進んでいく。
人によって評価は異なるでしょう。
私的には好きな展開。ハッピーエンドとも取れるし、そうではないとも。
結構奥が深いなと。
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目に見えない何か・・・
きっと大切なもので,
きっとかけがえのないもので,
きっと自分を支えていてくれる・・・
そんな何かを
さりげなく意識していきたい。
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ジワジワと過去の事件がほどけていいく、
そのほどけ具合がなかなか絶妙。
再会と別れ、友達だと思える人は、
何年会っていなくたって友達なんだな、やっぱり。
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この設定をどこかで見たか読んだかした気がするんだけど……イメージが一緒なだけかも知れない……
ましろさん 少し不思議な女の子。周りに登場する人たちにある影の濃淡が独特で、不思議な感じ。ミステリーの部分は想像できる範囲内だったけれど、この世界の若者の指向性が垣間見えて面白い。
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タイトルに惹かれて、内容も作者のことも知らずまずは読んでみた。ライトノベルだった。二十歳の若者達を中心とした、楽しくも苦味もある青春小説の面を持ちながら、後半は一気にサスペンスになっていく。
500ページ弱でライトノベルとしては長い方かと思ったけど、続きが気になって結構楽しめた。
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雫井さんの名前は聞いたことがあったので手にする
本格サスペンスかと思っていたが今回は半分青春少女小説で私には合わなかった
最後に事実を明らかにすることで不幸になる側が描かれていないのが気になった、明らかにしない方が良い事実を強引にこじ開けることの悪い面が読みたい気分だった
小説位ハッピーエンドがいい、という人は楽しめるかと
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人から向けられる殺気を感じ取る能力を持つ女子大生が、図らずも自分にまつわる過去の事件を解明していくミステリー。
* * * * *
幼い頃経験した拉致監禁。封印された記憶。加えて父親の病死。
それらの不幸に見舞われたにしてはましろがあまりにもあっけらかんとしすぎている気がします。コメディタッチの作りからなのでしょうが、シリアスな場面とのバランスがとれているとは言い難く不完全さを感じてしまいます。
また、クライマックスシーンの構成にも不満が残りました。だいいち早瀬勝弘に説明させすぎでしょう。切羽詰まってましろの口封じに来たとは思えないほど多弁なのは不自然です。
謎解きは脇役をもっとうまく使って欲しかったと思います。加えて理美子の蛮行も余分でした。
雫井脩介さんは好きな作家なので残念です。
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この作者さんは作品毎にがらりと変わる。
この殺気!は題名のインパクトは強いけど
ミステリーの中に友情や青春の群像劇な面が大きい。クローズドノート雰囲気かな。
犯人に告ぐやビターブラッドとは違う雰囲気だけど、共通してギャグキャラが出てくるのが好きです。
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12歳の頃に誘拐された経験を持つ女子大生のましろ。
その記憶は催眠療法によって封印され、ましろはそんな経験を抱えているとは思えないくらい、普通に過ごしてきた。
しかし、ある日自分に他人の殺気を感じる能力があることに気付いてから、過去の誘拐事件のことになんとなく近付いているように感じる。
そして、過去が明らかにされていく。
ちょっと違和感を感じる部分あり。
2020.4.2
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何者かに監禁された経験を持ち、当時のPTSD治療によってその記憶を封印している、他人の殺気を感じ取ることの出来る女子大生で二十歳のましろの、健康食品専門ショップでのアルバイトやフゥウウウウー!と奇声を発するちょっと情けないお坊ちゃんの友部等との日常的な部分が良い。特にファッションコンテストが楽しかった。
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このざわめきは事件の予兆!?12歳で何者かに拉致監禁された経験をもつ女子大生のましろは、他人の「殺気」を感じ取る特殊能力が自分にあると最近分かってきた。しかし、その起因を探るうち、事件当時の不可解な謎に突き当たってしまう。一方、街では女児誘拐事件が発生。ましろは友人らと解決に立ち上がるが…。
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人の殺気を感じ取ることができる能力。超能力が出てくる物語が好きなので手に取ってみたが、思った話とは少し違った。
少女時代に拉致監禁された過去を持つという設定を中心に、様々な要素が絡み合っていく。基本はミステリーだが、友情物語でもある。最後の決着はあまり好きではないが、とても読みやすく面白かった。
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平和で安穏な日常を守ろうとするあまり、ともすると人は臭い物に蓋をし覆い隠してしまう。大事なものもろともに。ときには被害者さえも自らを犠牲に隠蔽に加担してしまう。日本人特有の義であり美意識かもしれないが、最終的な決断は、人としてどうあるべきなのか、正しいのか、間違っているのか、そこにかからしめなければならない。上辺だけを飾っておしまいにはしない、できない主人公が清々しい。時にはすべてを擲っても守らなければならないものがある。我々は人間なのだから。
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わざとなのかもしれないけど、ちょっと稚拙だな。
何となく軽いノリの小説なんだろうとは思ったけど、中身があまりにも薄っぺら。
軽いノリでも別に構わないんだけど、なんか、どうでもいい話(エピソード)が次々と出てきて、まとまりがない。
というか、つまらないんだよね〜。
ということで、期待外れでした。
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他人の殺気を感じ取る能力を持つ女子大生ましろが、子どもの頃自らが拉致監禁された事件の謎に迫る。
初読みの作家さん。設定は面白いし、さらっと読める。途中ちょっと強引かなと思える展開もあるし、最終的に後味の悪い事件だけど、最後に女同士の友情を入れてくることで、何とか持ち直した感じ。
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殺気を感じる女子大生が過去の事件を解決する話。
登場人物が若いからか、軽いな。。そのせいか色んなところが中途半端に感じた。
青春ものなのかなー。ミステリーって感じはしないな。
学生の頃の友達って、いくつになっても仲がいいもんだ。当時はいろいろあったかもしれないけど、時がたてばみんな大人になって過去のことは笑い話。そういうことを思い出させてくれた本ではあったな。
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青春ヒロイン小説、サスペンス、ミステリーを合わせて割った感じの作品でした。どっちつかずで評価は★3個にしました。登場人物は個性的で面白い。
主人公の佐々木ましろは、小学6年生の時に友人たちと遊んでいるときに何者かによって連れ去られ、近くの空きビルの一室に監禁されてしまう。ましろを探し出し助けたのはましろの従妹の佐々木深紅[そうです、著者の作品「栄光一途」、「白銀を踏み荒らせ」の主人公「望月篠子」の親友である剣道の達人「佐々木深紅」です。]だった。ましろはこの事件のPTSDのため、カウンセリングを受け、事件の記憶を封印していた。
ましろは、深紅の後輩である鮒田の経営する自然食品ショップでアルバイトをしているが、ある日、強盗が押し入った時にその強盗の殺気を事前に感じとり事件解決を助ける。また、デパートでも殺気を感じその原因が小学校時代の友人「野辺理美子」であったことで親交を深めていく。
鮒田と親交のある丸山次美らが手掛けるショッピングモールのオープニングイベントのファッションショーに出演することになったましろはファッション所で起きた火炎瓶投げ込み事件にまたしても殺気を感じる。
理美子の父親はましろの事件と同じ日に崖からの転落事故で亡くなっており、ある日、理美子の家で見た写真にデジャヴを感じる。
その後、理美子の父親が勤務していた土建会社の関係者の娘の拉致監禁事件が発生し、犯人として同級生が浮かんでくる。事件を解決しようとましろ達は動くが、段々と8年前のましろの拉致監禁事件の真相と、理美子の父親の死亡事故が繋がっていく。
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危険を察知する特殊能力(?)を持つ女子大生が、自分の過去を含めたある事件に巻き込まれながら解決していく。みたいな物語。雫井さんの小説もはずれが少ない。読みやすい文体、ちょっと笑える会話、登場人物も魅力的。物語自体は、無駄に長い部分があったり、結末がちょっと”?”なところもあるけど、娯楽作品としては十分と思います。
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青春モノなのか、ミステリーなのか、最後まではっきりしなかった。
青春モノだとすれば、ミステリーっぽい展開が邪魔だし、ミステリーとするなら、謎が中途半端だし、登場人物の青春ストーリーが邪魔だ。
そして、なにより主人公が持っている「人の殺気を感知する能力」に説得力がない。過去の封印された事件のせいで発現した能力なのかと思っていたらそういうわけではなく、もともと持っていた能力だとか。物語の要所要所で出てくるものの、だからといってなにか役に立つわけでもない。もちろんストーリーには絡んでいるのだが、無理やりな感じが否めない。
なにかが起こりそうな雰囲気が盛り上がったと思ったらあっさり引いてしまうという肩透かしの連続。
どう読んだらいいのか、戸惑ったまま読み終えてしまった。
いつか、違う心持ちで読めば楽しめるのだろうか。
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久々の雫井作品。
軽快で面白かったです。
主人公の「ましろ」の性格はとても素敵でしたね。
前回読んだ「つばさものがたり」とはまた違うテイストでした。
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「殺気」を感じることができる女子大生は、過去に大きな事件に巻き込まれた経験があった。心理療法で事件のことを封印されてきた彼女が、あるきっかけで過去の記憶と対面することになる・・というあらすじをみて購入。もっと重たい感じかとおもったらけっこうポップに描いていて、すらすら読めた。小さい「どんでん返し」もはめこまれていて、読み終えた時「面白かった」と思える一冊。後味も良し。映像化されても面白いかも。