雫井脩介のレビュー一覧
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捜査の展開は悪くなかったけど、蓋を開けてみると犯行に至った背景が思いの外語られなかった。おそらく主人公である巻島の、過去との向き合い方を強く打ち出すためだったのかなと思う。ただそのせいで、途中の投書のやりとりや、無節操な裏番のキャスター、警察OBタレントの行動などなど、周辺人物が何を目的にしていたのかご想像にお任せのまま、宙ぶらりんで終わってしまった感がある。
なので想像するに、犯人といい昔の女を追いかける男といい、劇場型犯罪という大きな舞台装置に、ただ他人の気を引きたいという、人のもっている本性を投影させたかったのではないだろうか。
本当に必要なことだけを、寡黙に泥臭くやり続ける。巻島を通 -
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4年振りで「犯人に告ぐ」の3作目。
前作の時も思ったのだが、本の中では最初の事件から1年も経っていないのに、描かれる環境やテクノロジーはIRやらAI、スマホなど本が書かれた時期にあわせてどんどん新しくなるのがとても変な具合。
もはや誰も巻島を“ヤングマン”なんて呼ばないし、西城秀樹も遠い昔…。
前作から続きvsリップマンの話だが、この巻ではリップマンこと淡野の行動がつぶさに描かれる。やや冗長とも思えたが、人となりや生い立ちはよく知れた。
住宅街での捕り物にあって老婦人が知ってて騙されていたというのには違和感があり、話の肝であったため、都合がよすぎるように思えたところ。
淡野の話に挟まれて、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2006年(第2回)。7位。
バッドマン(犯人)からの手紙が届くようになる。6年前の誘拐殺人の容疑者は自殺する。ある日手紙が届かなくなり、高速道路あたり?で発見される。投函する前に風でとばされたらしい。巻島は小心な犯人像を思う。
他局に情報をリークしているやつがいる、と、わなを仕掛ける。植草、ひっかかる。だせー。
やっぱり孫が誘拐される。バッドマン住んでる地域が絞られ、掌紋をとりに警官が動員される。犯人が特定されたのは、ある警官のほんの機転のおしゃべりからだった。
なんか、都合よく解決した感ありの劇場型捜査。映像にするともりあがるのかなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2006年(第2回)。7位。
6年前の誘拐事件。警察が絡んでいることに気づかれ、誘拐された男の子は殺されてしまった。その時にマスコミ対応したのが巻島。体の弱い長女が結婚&出産する時期と重なる。足柄へ左遷される。孫は生まれる。
川崎あたりで子供が連続して殺される事件が発生。犯人の目星が立たず、TV番組を使って捜査しようと思う本部長。出演者に巻島が抜擢される。特別捜査官。
今回は被害者遺族への配慮を忘れない。ちゃんと話して理解してもらおうとする。大事よねぇ。
一方課長の植草(本部長の甥)は、大学時代ほぼストーカーしてキスまでした女子アナを手に入れようと、TV番組企画使い、近づく。きもー。