雫井脩介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
火の粉でドキドキして、虚貌ではまった
雫井脩介さん。
インスタで見かけて購入した本。
救いようのないいやミス。
救われない結末。
最近温かい話やハッピーエンドが多かっただけに
この感覚久しぶりでした。
人って色々な顔をもっている。
その顔を出さないで
上手く周りとやっていく人々を
描くのが上手なのですよ。雫井さん。
心の奥底にある
傷とか
恨みとか
怒りとか。
理性で抑えているものが
沸々と湧き出る瞬間を。
高校の同級生4人がお互い疑いあって
疑心暗鬼になっていく話。
この部分が一番面白かったー!
その設定パターンか
と思わせておいて
そっち!?
みたいなことがちらほら。
もう少 -
Posted by ブクログ
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仮面同窓会/雫井脩介
読みました。
高校生の頃、生徒指導の教師から厳しく
指導されていた洋輔。
抑圧されて屈折した記憶は卒業後、
何年経っても薄れる事なく身体に澱のように
沈澱し続けていた。
同窓会で何年かぶりに再開した友人達からの
子供じみた良からぬ誘いに加わることになり、
洋輔の日常は一変し様変わりすることになる。
自分が見ていた筈の友人の顔や彼らとの関係は
一体何だったのか?
見えていた事実を疑い、疑心暗鬼は最高潮に。
まさかの大どんでん返しで、正に仮面同窓会。
まんまとシッカリ騙されました。
でも、何か煮え切らない思いが残った読後感でした。 -
Posted by ブクログ
人から向けられる殺気を感じ取る能力を持つ女子大生が、図らずも自分にまつわる過去の事件を解明していくミステリー。
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幼い頃経験した拉致監禁。封印された記憶。加えて父親の病死。
それらの不幸に見舞われたにしてはましろがあまりにもあっけらかんとしすぎている気がします。コメディタッチの作りからなのでしょうが、シリアスな場面とのバランスがとれているとは言い難く不完全さを感じてしまいます。
また、クライマックスシーンの構成にも不満が残りました。だいいち早瀬勝弘に説明させすぎでしょう。切羽詰まってましろの口封じに来たとは思えないほど多弁なのは不自然です。
謎 -
Posted by ブクログ
小説家・待居は、自身渾身の作品である「凍て鶴」で文学賞を受賞。数々の文学作品を映画化しヒットさせてきた小野川は「凍て鶴」を映画化しようと待居に接近を試みる。
小野川は「凍て鶴」から、以前世間を騒がせた自殺サイト「落花の会」の事件をリンクさせ、待居に対して「落花の会」への関与を訊いてみるのだが、真っ向から否定される。
小野川は自身の好奇心を抑える事が出来ず、以前「落花の会」について取材をしていたライター・今泉を焚き付け、待居の周辺を調べさせるのだが、その事が思わぬ結果を招いてしまう。。。雫井さんの作品らしく、一癖も二癖も有る登場人物と読者を引き込む独特の世界観は健在です! -
Posted by ブクログ
人物設定が面白い作品。人の本性というか欲望というか因縁というか、そういったものに焦点を当てたミステリーなのだが、設定人物が個性的(突飛的)なものが多く、ついそちらに引っ張られてしまう。バラエティー要素が強いミステリーといったところか。
内容的には警視庁の同じ班に属する者たちと、それぞれの情報屋を含めた人間関係の柵や葛藤を描いており、何かの事件解決に向けて一致団結して捜査に乗り出すというテレビドラマなどによく使われる手法は全くない。むしろ疑心暗鬼が蠢くといったやや暗鬱な内容。だからこそ、登場人物を飛び抜けてぶっ飛んだ設定にしてバランスをとっているようにも思える。