柚木麻子の作品一覧
「柚木麻子」の「BUTTER(新潮文庫)」「あいにくあんたのためじゃない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「柚木麻子」の「BUTTER(新潮文庫)」「あいにくあんたのためじゃない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
立教大学文学部フランス文学科卒。2008年にオール讀物新人賞を受賞。受賞作『フォーゲットミー、ノットブルー』は『本の雑誌』上半期エンターテインメントランキングで3位となる。2013年には『嘆きの美女』がテレビドラマ化される。
Posted by ブクログ
女性の生きづらさをここまで言語化できることにただただ驚く。自分の中にカジマナも里佳も伶子もいることを読みながら可視化され、それが終盤に向けて少しずつ昇華されていくようだった。正しいレシピ、正しい生き方、正しい価値観に縛られていることに気づいて、自分は本当は何を食べたいのか、本当は何をしたくてどう生きていきたいのか、今を変える勇気をくれる小説だった。
小説の言語化はものすごいけれども、何か新しいわけではなくみんな少しずつ気づいているからフェミニズムが叫ばれているのかなと感じた。それは少子化になるよなあ…とも。お金の不安はかなり比重を占めているだろうけれど、女性だって男性だっていろんな生き方をし
Posted by ブクログ
柚木麻子さん初読み。朝井リョウさんのエッセイに登場するので著書を読んでみたいと思っていましたが、話題のこちらの本を読むことに。
結構長いんですが、引き込まれました。実際の事件をモチーフとしているだけに、梶井真奈子という狂人の思考回路に興味をそそられる前半。登場人物達が梶井にのめり込み、ふりまわされ、自分の内側を抉られる中盤。一気に転落し、そこから再生していく終盤。・・・脚色だらけの梶井真奈子について、最後にたった一つ辿りついた真実。読者としても読み終えた時の充足感がありました。
あと、料理描写がどれも美味しそうでたまらない。バター信者になりそうです笑。