BUTTER(新潮文庫)

BUTTER(新潮文庫)

1,045円 (税込)

5pt

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ――。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。(解説・山本一力)

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BUTTER(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読んだ本。
    想像以上にバターの話だった。
    女性を取り巻く働く環境、ルッキズム、人間関係、いろんな要素がバターみたいに溶け合ってる
    食べ物がとにかく美味しそう。カトルカール、何か他の本でも遠い昔に読んで、その時も食べてみたいと思った

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    自分が幸せだと感じている家族との時間の中に、こんなにも作中の内容に心当たりがあるという事実を、投げつけられたのが冷たくて、答えを探すように読んじゃった
    「いいんだよ、それで」が自分に対してできなくて心を病んだ身としてはぶっ壊れてからも立ち直れる女たちが嬉しかった
    あたしも大丈夫だ

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    海外でも評価されているとのことで
    さすが、本当に面白かったです。もっと早く読めばよかった。
    カジマナの狂気に触れたときは怖いと思いながらも、背景を追っていく内にルッキズムの社会の生きずらさや同性同士のコミュニケーションのむつかしさなど、人々の心の動きや葛藤がすごく緻密に繊細に描かれていて、いろんな考

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    主人公が初めてバター醤油ご飯を食べたシーンも圧巻だったけれど、初めてケーキを焼いたシーンも異様に印象に残る。
    (P197)あなたには壁がない。仕事もプライベートも、本音も社交も全部がまじりあってる。見ていると疲れる。
    (P214)壁を築くとは、何も肩をいからせ、他者を拒絶することではない。(中略)甘

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    迫力の有る小説とでもいうのだろうか
    獄中の容疑者にインタビューを重ねるうち、何だかマインドコントロールされているみたいに破滅の方に突き進む週刊誌記者。周りの助けを得て再出発をする。再出発の象徴の七面鳥パーティーは読んでいて自然と涙した。
    全編に散りばめられた美食のシーンも秀逸。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    全ての登場人物に共感できる側面がある、背景や描写が浮かびやすい小説だった。実際にあった事件が元になっていて、読む前から設定にも引き込まれた。堅苦しくなく、それでいて美しい言葉が多いと思った。女性の登場人物が中心となっており働く女性、働いていたが家庭を選んだ女性、働かない女性と3人の対比が物語のポイン

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    思いがけず変わっていく自分を感じながら、批判されてもそれでも自分では肯定しながら、でもやっぱり自分自身を取り戻す、けれどその場所は前とは違うところ。それが、自分1人だけでなく友だちとも分かち合いながら関係性もまた変容している…そんな物語だった。

    バターがとても魅力的で美味しそう。たらこスパゲティは

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    今年一かな
    素晴らしい作品や

    まず、食への感性がぐんと上がる。読む人すべてをバターの虜にしてしまいそうな描写のうまさ。1人暮しをして、ご飯用意した経験があるからこそ、深く共感できる。自分のために料理をすること、それを味わっておいしく食べることって何事にも変え難い、素晴らしいこと。まさに、生きるため

    0
    2025年11月27日

    私がこの本の存在を知ったのは滞在先のイギリスでした。昨年のクリスマスの頃、突如店頭に山積みになり文字通りのベストセラーとなっていた光景をよく覚えています。以来ずっと気になっていました。読み始めて、最初に刺さったのがバター醤油ご飯の描写です。バターとご飯、それをこれほどまでに美味しく描いた本がかつてあ

    0
    2025年08月05日

    QM

    購入済み

    被告人の生き様について

    前半は「あぁバター美味しそう、、、」くらいの感想しか浮かんでこなかったが、読んでいくうちに女性の世の中での立ち位置、被告人梶井の胸の内、次々と明かされていく周囲の人との関係やその人たちの考え方見方など書き連ねられていて引き込まれた。被害者たちは梶井に直接手を下されたのか、急に構ってもらえなくなって自

    0
    2024年07月21日

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