【感想・ネタバレ】BUTTER(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ――。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。(解説・山本一力)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

予想以上に面白かった。実際の事件はあくまでもモチーフ、その後文春でより詳しい犯人の生い立ちから追ったドキュメンタリーが連載されたが、当作品の主人公と被って一興かも?

作品自体はシスターフッド物であるが、女性の周りを取り巻く人間関係の難しさ、危うさ、心強さが散りばめられている。大学時代からの親友伶子との気のおけない信頼関係とその変化が核となる。首都圏連続不審死事件の犯人、梶井真奈子と接見を重ねるうちに強い影響を受けていく主人公里佳のみならず、伶子にも変化が現れて…と物語に自然に引き込まれていく。他にも登場人物は多いが、絶妙なバランスで配置されていて無駄がない。(個人的には篠井さんがご贔屓笑)

拘置所への面会、差し入れの制限なども興味深いし、真奈子の勧めに従い、ジョエルロブションでのディナーに(果敢にも1人で)乗り込む里佳の度胸にも感心する。クライマックスの里佳のおもてなしディナーは、対照的に描かれる。どちらが美味しそうに感じるか、ぜひ読んでみてほしい。
読後、手の込んだ料理を
(バターたっぷりで!)
作ってみたくなった。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

主人公やその登場人物の心理描写が巧みに書かれている、一方で話の中心人物になる「梶井真奈子」の心理の真実がどこにあるのか、最後まで追っていく、著者の特徴である人物の詳細な心理描写にミステリー要素も含まれた読みごたえのある一冊。
タイトルにあるButterも物語には重要な役割をしめており、何度も出てくる料理の描写はリアリティがあると同時に登場人物達の心理描写に一役買っている。
中盤までは登場人物達の心理の移ろいを緩やかに表しているが、終盤に一気に終わりに向けて畳み掛けてくる疾走感は引き込まれた。
終わりの結び方も意外だが、いい形で余韻を残しており、読後感もただすっきりするわけではないが良い心地のものと感じた。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

なんだか凄い作品を読んだ気分。難しい。でも面白かった。
文章はバターみたいにこっくり濃厚で重たくて、さらさら読める感じではないのだけど、何故だか読み続けてしまう。
しばらくはバターを口にする度にこの不気味なモヤモヤ感を思い出すと思う。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

比喩的な象徴としてのバターかと思っていたら、
想像していた10倍バターの話だった。

“ブス”。
これほど脈絡なく、クリティカルに他人を(特に女性を)傷つけることができる言葉はなかなかない。
どれほど能がなくても持てる強力な武器。

フェミニズムやミソジニー。
そういったテーマで書かれた小説だと思っていたのだけれど、
もっと社会全体に蔓延っている歪み全体を映し出すような小説だった。

出版からは時間が経っているけれど、自分にとって、おそらく今がこの小説を受け止める最良の時期だったように思う。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

ずっと気になっていて1月のブックリストにも入れていた本!

もう〜〜〜最高傑作だった!
ひとつの連続殺人事件の犯人を追う記者と、その犯人とされる女のやり取りがまあ興味深くて濃厚で。
物語が進めば進むほど、「それでどうなるの?!」とページをめくる手が止まらない。
まるでたっぷりのバター料理を夢中で食べている気持ちで、それでいて胃もたれしない、すごく読み応えのあるリッチな1冊でした。
一生手元に置いておきたい小説です。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

孤独、渇望、食、豊かさ。
人が誰かの温度を求める弱さと、自分で選び取る強さが交差する物語。

驚嘆に値する言葉と、心許ない夜の描写が胸に残る。
「易きを求め、困難を求めない」という祈りのような一節が、“今日をやり終えること”の大切さをそっと教えてくれた。

豊かさとは、自分で選び、自分で作り、好きなように味わうこと。
基礎を持つことで、崩す自由やオリジナリティが生まれる。
完璧を手放すと、つながりも暮らしも軽くなる。

バターが熱で進化するように、
人もまた“温度”によって変わっていく。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

男の自己愛、幼児性からくるセルフネグレクト。女は献身に生きがいを感じるものの、それを当たり前だとおもわれると殺意にも似た感情を抱く。この辺りが見事に描かれている。緻密な料理に関する描写は、その両方に対して象徴的な意味を持っている。これが初期モチーフか。

そして、本作はシスターフッドの物語だった。いや、そこだけに収まっていない。親子、友情、パートナー、コミュニティの再生の物語だった。

最大の見せ場は、主人公のカジマナへの対峙の仕方だ。同感、共感、対決、そして、共感。痛めつけられても、拒絶はしない、内面での対話を続ける姿は、新しい文学を見た思いがした。

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2026年02月04日

購入済み

雑誌記者の里佳は、連続殺人の被疑者であるカジマナの独占取材権を得るべく、かぐや姫のような彼女からのオーダーに応えようと奔走します。里佳の親友である伶子もまた彼女の悪意に翻弄されます。
実際にある有名な事件をモチーフとしているように感じました。主題は社会から求められる正しさや、女性らしさや家庭観などに疑問を投げかけることと、様々な形の友情なのかと思いました。
生々しい料理の描写が特徴的で、作中に登場するたらこパスタをつい作ってしまいました。フランス映画のようだと感じる瞬間がありました。

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ


女ってなんでこんなにも求められることが多いのだろう、とうんざりする気持ちを書いてくれてる素晴らしい本。

私は世間一般的に"美しい"とされる容姿とは全くかけ離れているし、カジマナに勧められるがまま食べて太った里佳みたいに、体型のことを詰られたこともたくさんあります。
だから本当に共感と辟易でいっぱいでした。

だからこそカジマナのことを尊敬もします。
"自分の嫌なことから徹底して目を背ける"
"女性としての役割を徹底的にする"
そんなこと簡単に出来ません。
そこに振り切れる彼女が本当にすごいと思いました。

でも、里佳と立場が逆転してからの彼女はちょっと哀れで。
七面鳥を皆で食べるための招待状を出せたその勇気を別の方向に向けられなかったのかな、と少し切なくなります。
チヅさんや里佳がカジマナを可愛く思った気持ちもわかりました。

獄中結婚してから供述を変えたカジマナの本心には結局里佳さえも理解できないままで。
彼女の本当の理解者が現れることをカジマナ自身が拒んでるように思えます。

作中に出てくるウエストのケーキが食べたくなりました。
バターはケチるな、これだけは正論です。

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2026年02月06日

私がこの本の存在を知ったのは滞在先のイギリスでした。昨年のクリスマスの頃、突如店頭に山積みになり文字通りのベストセラーとなっていた光景をよく覚えています。以来ずっと気になっていました。読み始めて、最初に刺さったのがバター醤油ご飯の描写です。バターとご飯、それをこれほどまでに美味しく描いた本がかつてあったでしょうか。そこから続く、まさに垂涎ものの食べ物の数々。一方で、その後ろで肥えていく主人公里佳の、揺らぐ女性としての価値観。彼女がインタビューした受刑者梶井真奈子と関わる間に得たもの、失ったもの。混然と混じり合うこれらの中から里佳が最後にどう答えを出して、自らの人生の道を決めることにするのか、最後まで息を詰めて読み進めました。この本が海外で高く評価を得たこと、そこに普遍的な他者から向けられる視線や、生きづらさ、孤独、そういったものを見たように思います。女性だけでなく、男性もまた共感できることが多いのではないかと私は感じました。

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2025年08月05日

QM

購入済み

被告人の生き様について

前半は「あぁバター美味しそう、、、」くらいの感想しか浮かんでこなかったが、読んでいくうちに女性の世の中での立ち位置、被告人梶井の胸の内、次々と明かされていく周囲の人との関係やその人たちの考え方見方など書き連ねられていて引き込まれた。被害者たちは梶井に直接手を下されたのか、急に構ってもらえなくなって自分でそうしたのか。女性だろうが男性だろうが自分の好きにし、好きなものを食べて思うように生きていけたらいいと思う。

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2024年07月21日

購入済み

すごい

相変わらず柚木さんの作品は読んでて、丁寧な描写のため安易に想像できる素晴らしい料理達!なんじゃこれめっちゃ美味しそう!と刺激された食欲が、人間らしいというか、あー、、、、って感じの女のドロドロした闇や裏切りを見せられて、ズーーーンと凹んでって、やっぱ元気なときにしよう、、、、っていう、、、なんとも言えない後味を残してくれます

自分がどっちかって言うと、リカ達のキラキラ系頑張る女子ではなく、カジマナのような外見なので、なるほど納得な部分多い

美味しいもの食べて、太って何が悪いって感じ
食べたいもの我慢して、痩せるのが本当にいいのか?

、、、って思っても、やっぱ骨の髄まで「痩せてるほうが美しい」となってる世間はとても怖い

いやー、、、大変面白かった!

#切ない #深い #怖い

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2022年06月01日

Posted by ブクログ

サスペンスと思って読んでいたのだがまったく違ったな。
後半は登場人物が増えて、結局何だったのかがわからない。

でも読後感は悪くない。料理が出てくる小説は好きだ。
男女で感想は違うんじゃないかな。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

実在の犯罪者をモデルにした獄中の梶井真奈子。独占インタビューをとろうとする週刊誌記者の町田里佳が彼女に翻弄され、知らず知らず洗脳されていく。

地の文が妙に読みやすい。それなりに難しい言葉や漢字も使っているのに。なんだか地に足がついているように感じる。
理由は何だろう。場面や心境がイメージしやすい描写なんだろうか。

食事の表現が豊かで、食欲が湧いてくる。 

ちびくろさんぼの例えは見事。
こういうの、プロットの時点から仕込んでるんだろうか。それとも書いてる途中に思いつくんだろうか。後から組み込むのはけっこう難しく思える。

ラストは暖かくて良かった。
ただ犯罪関連への踏み込みや、風呂敷広げすぎ感があって、やや消化不良感があった。
バターなだけに。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

木嶋佳苗をモチーフにした小説と聞き、興味が出てきて読んでみました。途中までは、梶井の殺人事件の真相が週刊誌の記者の主人公が解明するのかなと読んでいましたが,そういう小説ではなかったです。そこについては結局よくわからずで,もやっとしました。
この小説に分かりやすい物語はなく、人間関係をさまざまな角度から丁寧に描写することで、日々生きづらさを抱える読者にも所々、何かが刺さる描写や考え方が見つかるような小説なのかなと思いました。そんな感じなので、途中よくわからなくなってはきますが、なんだかんだ気になって最後まで読むことはできましたが、若干の中弛み感はいなめず。。

体型についての世間の厳しい目線や生きづらさなどは、時代が追いついてきたのか、最近だとむしろ人それぞれがいいよね。痩せてることにこだわるのは良くないという風潮になってきている気がします。

最後のみんなで集まってたべる七面鳥のシーンが印象的。七面鳥が食べたくなりました。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

小さい頃から読んでいた柚木麻子さんの話題の一作。特に食に関する描写が秀逸で「バター醤油ごはん」を手元に用意したくなるような味わいだった。

男女の性に関する生き物としての違いや友情、信頼に関して世の中に問いかけているように感じた。かなり読み応えがあったが、すべて読み終えたあと、女性としてもっと楽に生きていいんだよと背中を押されたような感覚だった。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

洗脳される過程とそれが解ける過程が非常に緻密に描かれており、里佳と同じ速度でカジマナに心惹かれたり、冷めたりしました。そして、これが事実をもとにした話ということに、驚きを隠せません。事実は小説より奇なりとはいいますが…ほんとにこのような猟奇的な人間がいるとは、、、 
そして、料理の描写が魅力的すぎて、バター醤油ご飯作って食べてしまいました。

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2026年02月06日

Posted by ブクログ

ハッと気付かされる事もあったがどうしてもカジマナに対して苦手な感情が溢れてしまった。
素敵な本だった。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

カジマナの術中にはまっていく男と女。意図してやっているとしたら、すごい女だ。
七面鳥料理が食べてみたくなった。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

Audibleにて

バターは何かの象徴なのかと思ったら、思った以上にバターが出てきて、バターが頭から離れなくなるくらいだった。
「本物」ばかり追い求めていても、それは誰かが評価した本物を集めているだけで、自分にとっての本物ではない。
自分にとって心地よい本物を身につけていきたいと思った。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

高級なバターを一度くらい買ってみよう。
そして梶井お勧めのバター醤油ご飯を体験してみたい。

どうしたって木嶋佳苗のルックスを頭に浮かべながら読んでしまう。
なぜあの人がモテるのか、当時すごく不思議だっので、この小説も興味津々で前のめりで読んだ。
記者の里佳が梶井容疑者の食を追体験することで自身が変化し、周りをも巻き込んでいくのがおもしろかった。
梶井容疑者がどうして男性たちを崩壊させていくのかも納得できた。
自分を愛する姿勢は学ぶものがあるけど、美味しいものばかり食べて幸せでいられるのは病気にならないうちだよなぁ。
やっぱり好感はもてない。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

木嶋佳苗をレクター博士にするという発想からもう面白いし、フェミニズム作品としても読み応えがあった。読んでよかったなあと思う。
女だというだけで何かを弁えて生きなきゃいけないような、社会の嫌な閉塞感がありありと描写されてる。「もっと努力しろ、でも絶対に世界を凌駕はしない形で」なんかは特にそう、明文化してくれて嬉しくもあり苦しくもあった。
私も料理は嫌いじゃないけど、お料理教室って"花嫁修行中"みたいな人たち、もしくは優雅な主婦の集まりでしょ?っていう偏見があって、何となくフェミニズムに反する習い事のように思ってしまってた。けどよく考えたら全くそんなことない。健康に楽しく生きるために料理を習うって素晴らしいことじゃないか。目的は自分の食生活のためでも友達を作るためでも、別に花嫁修行だとしてもいいし、もちろん男性がいても全然いいんだ。フェミニズムってそういうことなのに頭が固かった。そのあたりの反省もありつつ、登場人物たちに不思議であたたかな連帯が生まれたことが嬉しくて、とても気持ちいい読後感だった。やってみたいことリストに料理教室を加える。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

深くその人に関わることで思考や人生が大きく変わっていくのが
沈澱されていた想いを掻き回したようで面白かった。
昔からの仲なのに一気に見え方が変わったり関わり方が変わったり、変化する時は急にすんごい変わるよね。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!文体はめっちゃこってり重たい。だけどラストは何処か爽やかで良い読書体験だった。カジマナは救われなかったけど、救われたらカジマナ自身が崩れちゃうんだろうなってわかった。里佳とカジマナの二人が七面鳥を囲む世界線なんて本当は存在し得ないのに、どうしても想像しちゃう自分がいました。

破壊的な救済にはこれまで築いたアイデンティティの崩壊が表裏一体で付いてくる。救われることでこれまでの全てが崩れるくらいなら、今までの構造を知り尽くした凄まじい孤独に身を置いて生きたかったんだろうね。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

食事の表現が素晴らしく、読みながらおなかがすいてしまう。カジマナのモンスターぶりに翻弄される主人公。こんな家族の在り方というか人間関係の在り方があるんだなと温かい気持ちになる。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

料理を他人(特に異性)をコントロールするために利用し、結果的に殺人を犯してしまった女性と、それに感化され同じ思想に囚われながらも周囲の人たちの存在のおかげもあり、さらに自分の中の世界を広げることができた女性のお話。

この小説以上に料理及び食事の描写が繊細なものがあれば是非教えてほしい。ここまで美味しそうに描いているものは私は他に知らない。空腹なときにこの本は読まないほうがいいよ。

主人公の雑誌記者と殺人犯の女性ははっきりと対照的に描かれていて、同じ思想にたどり着きながらも結局自分を変えることができなかった殺人犯、新たな境地に達してさらなるステップアップをする主人公。それに引っ張られてか周りの人間もそれぞれの問題と向き合い、解決に導かれる。

こうやって感想書いてると嫌でも自覚しちゃうけど、私は多分殺人犯みたいにこのままじゃダメとわかっちゃいるけど変われない側の人間なんだろうなと自己嫌悪に陥る。

しかし、主人公のようにたった一度の食事で人生が大きく変わることだってあり得るわけだ。
私は今はまだその時ではない。そのうち何か自分の人生観を変えるようなことが起きるはずだ。それを座して待とうではないか。
そういうふうに考えて現実から目を逸らそうと思います。

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2026年02月07日

匿名

購入済み

すぐに読み返したくなる!

友情、恋愛、家族、たくさんの内容の濃いお話しでした。

#ドキドキハラハラ #タメになる

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2023年05月13日

匿名

購入済み

バター

一見、男性にだらしなく危ない感じかと思われたカジマナだかそんな彼女と話すたびに魅了され変わっていく里佳。カジマナの男女や食への考え方は変わっているというかどこか達観していてなんだかはっとさせれる。カロリーを気にして絶対できないけどバターを思い切り食べたくなる。

#深い

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2022年10月27日

Posted by ブクログ

性と食は密接に結びつき、欲望と背徳感を感じさせる描写が生々しかった。女同士で信頼を育み、逞しく生きていく希望の物語にも感じた。
カジマナが教えるバターの料理の数々は、いつか口にしてみたいと思う。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

バターが食べたくなる小説。
読書のおともに、醤油とバターをお餅にかけて食べた。

実際に起きた事件と木嶋佳苗という人物が衝撃的過ぎたのもあり、同じようなインパクトを期待して手に取ったのだが、ちょっと期待しすぎてしまった感じだった。

序盤は面白かったが、中盤から後半にかけてはあまり楽しめなかった。男性を虜にする梶井真奈子の魅力が最後までよく分からなかった。

ラストも無理やりハッピーエンドっぽく終わらせた感が否めなくて、いまいち納得できなかった。

生きづらい世の中を強く生きていく女性、というテーマは柚木麻子さんらしい。読み手に読ませる文章表現も素晴らしいと思った。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章のところどころ、文学的な表現が多くてどういう意図なのか考えさせられる。考え始めると読み進められないので読むのに時間がかかりました。こういう文章をスラスラ読めるようになりたいなぁ。。
料理の味は食欲をそそられるような表現が多く、バター使いのラーメン、七面鳥が食べたくなりました。

前半〜中盤は、自分の軸を持っていて傲慢なカジマナに惹かれていく主人公。しかし後半になるにつれてそれは寂しさの裏返しだと分かっていく。親友や理解のある仲間を持つ主人公に対して、同性の友達を作りたくても作れないカジマナ。両極端にいる2人がお互いに惹かれ合うが、最後はカジマナの嫉妬?により、どん底まで突き落とされてしまう。カジマナは結局、友達のできない自分を変えられない一方で、主人公は大事な親友や仲間に励まされ、前を向いていく。

結局、理解ある友達や仲間を作っていくためには、強がっているだけではダメで、時には自分の不安や弱さを見せることで絆が生まれるんだなと感じた。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

面白かった。男は決して凌駕しないこと。これが男が女に惚れるメカニズムだとカジマナは言っていた。SNSでもそう言った意見は目立つし私自身も、簡単に人間関係を築きたいならその方法が1番いいと思う。でも、その方法だとお互いのこと全く知ることが出来ない。お互いに自分の汚いところを見せていかないと信頼関係は作れないんじゃないと思う。カジマナは今まで友達を作れなかった、誰も話を聞いてくれなかったからそこに気づくことが出来なかったんだな。最後まで改心しないところがリアルでいいと思った。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

婚活サイトを通じて出会った男性3人に対する殺人の嫌疑がかけられている女性の生い立ちや殺人に至るまでの動機をバリキャリの女性記者が追う話。

2010年ごろ実際に起きた事件をベースにしていて、事件を起こした女性は若くもなければ太っていて美しくもないわけなんですけが、その女性がどうやって男性を魅了したのだろうという点で当時結構注目を浴びていました。

そういった観点からルッキズムの問題を中心に女性として働くことの難しさなどシリアスな社会問題を取り上げている。

まぁそんなシリアスな面もありつつ、とにかく食の描写が素晴らしく、読んでいてひたすらお腹がすく小説だった。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでる間は結構しんどいなって思うことが多かったです。

誰かと比較したり、体型のこと言われたり、根も葉もないことを言われたり。一度は心当たりがあるようなことが多く出てきて、心理描写が妙にリアルで、それがとてもしんどかった。

でも主人公やその周りの登場人物達が、どんどん自分の道を見つけて、問題を抱えながらも自分の決めた道を生きていく姿に救われた気がします。
悩みは尽きることがないけど、人と人が支え合うことの大切さ、大切にしてくれる人がいる素晴らしさを改めて教えられた気がします。

読みながら、結構気持ち的には主人公に引っ張られてたなと思います。
序盤は梶井って女にすごく引かれたというか、やばそうと思いつつそのヤバさがなんか妙に魅力的に映ったりして。でも主人公やその周りが翻弄されていく様に、私自身もモヤモヤして、辛かった。
直接関わってなくても、これだけの人達を翻弄する梶井という女、恐るべし。
まぁ、最後は確かに梶井を過大評価してたな、という気持ちになったけど。でもそれは主人公達が粘り強く梶井という一人の人を見つめ続けたからそう思えたんだと思う。

とりあえずバター料理が食べたくなった。
さすがに七面鳥は無理だけど、なんか挑戦してみたい。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

勝手にどんでん返し系だと思っていたので、ちょっと拍子抜け。続きも気になり、スラスラ進められたが、最終的にダイバーシティ全開なのがあまり好みではなかった。ただ、面白くはあった印象。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

話題作。
読みながら料理の温度感、様々な匂いを感じるほどの表現力が素晴らしい。
ストーリーよりも感情の変化や描写、表現を楽しめる小説でした。

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2026年02月04日

購入済み

面白かった

一気に読んでしまった。
とても面白かったけど、同時になんかすごく気持ち悪かった(笑)
このネトネトした感じを描けるのも技量なんだと思う。

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2022年07月25日

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