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銀座鮨店に10年通ったバブル期OL物語。
80年代。都内で働いていた青子は、25歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、
と一念発起。東京に残ることに決めた。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。
Posted by ブクログ 2023年04月29日
恋愛小説かと思いきや、人生の物語でした。
濃く深い内容に手が止まらず一気読み。
目まぐるしく変わる時代の背景とともに青子さんの印象も変わっていき、年齢を経るごとに逞しく強い女性に。
小さな期待をかき集め自分に都合よく解釈して舞い上がり、地べたに叩きつけられるのを繰り返すことに疲れた。
ずしんとき...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月16日
失礼ながら予想外に面白く一気に読んでしまいました。バブル期の東京は経験ありませんが、平成の後半ごろに高級なグルメのお店によく行きました。残念ながらここまで常連になるような通い方は出来ませんでしたが、あの頃が一つの人生のピークだったかも知れないと思うくらい良い時間を過ごさせてもらいました。記憶が蘇り、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月09日
銀座のとある高級鮨屋に魅せられた女性の、バブル期の前後10年間を描いたお話
1983年から1992年まで、1年につき1話の短編構成
鮨文学とでも名付けたい
やはり柚木麻子さんの食べ物の描写は読んでいて食欲をそそられる
それとともに、カウンターを隔てて青子と一ノ瀬さんの男女の機微がとてもプラトニック...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月13日
パワフルな主人公だったなぁ〜〜。
恋人の修羅場に遭遇しちゃったり胃潰瘍で入院する羽目になったり、決して良いことばかりじゃなくて、悩んだり迷ったりするけど、自分のしたいことやありたい姿と真摯に向き合って、自分の中で答えを出して突き進んでいく姿が素敵だった。
最後の終わり方も好きだし、タイトルも内容が...続きを読む
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