その手をにぎりたい

その手をにぎりたい

627円 (税込)

3pt

銀座鮨店に10年通ったバブル期OL物語。

80年代。都内で働いていた青子は、25歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、
と一念発起。東京に残ることに決めた。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。

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その手をにぎりたい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    切なくて痛い。痛いのに甘い。
    大人だとわかっているのに泣きそうになるあの感情
    この本を誰かに薦めるのはもっとあとのことになりそう、まだ自分の中で抱きしめていたい

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    Posted by ブクログ 2023年08月06日

    柚木作品の中でいちばん好き。
    登場人物の誰のことも否定しない良さはそのままに、落ち着きがあり、教訓もあった。

    一ノ瀬さんに読みながら惚れました。

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    Posted by ブクログ 2023年04月29日

    恋愛小説かと思いきや、人生の物語でした。
    濃く深い内容に手が止まらず一気読み。
    目まぐるしく変わる時代の背景とともに青子さんの印象も変わっていき、年齢を経るごとに逞しく強い女性に。

    小さな期待をかき集め自分に都合よく解釈して舞い上がり、地べたに叩きつけられるのを繰り返すことに疲れた。

    ずしんとき...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月21日

    私もいつか自分の力で稼いだお金で、職人さんの手からお寿司を食べたいと強く思った。就職のモチベーションになった一冊。あと、あの終わり方が切なくて艶やかで切なくて好き。ご馳走様でした!

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    Posted by ブクログ 2022年10月16日

    失礼ながら予想外に面白く一気に読んでしまいました。バブル期の東京は経験ありませんが、平成の後半ごろに高級なグルメのお店によく行きました。残念ながらここまで常連になるような通い方は出来ませんでしたが、あの頃が一つの人生のピークだったかも知れないと思うくらい良い時間を過ごさせてもらいました。記憶が蘇り、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月09日

    銀座のとある高級鮨屋に魅せられた女性の、バブル期の前後10年間を描いたお話
    1983年から1992年まで、1年につき1話の短編構成

    鮨文学とでも名付けたい
    やはり柚木麻子さんの食べ物の描写は読んでいて食欲をそそられる
    それとともに、カウンターを隔てて青子と一ノ瀬さんの男女の機微がとてもプラトニック...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年12月27日

    バブルの時代を知らないけれど
    当時から世に出ていた作品のように
    細かく時代背景が描かれている。

    固有名詞もたくさん出てきて
    イメージがしやすいからか
    とてもリアリティを感じます。

    バブルを生き抜いた青子は今どうしているのかな…

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    Posted by ブクログ 2021年10月05日

    青子と一ノ瀬さんの行方が気になって夢中で読みました。青子の華やかな生活も、バブルが弾けて暗い未来が来ると分かっているからこそ、読んでいて切なく、辛かった。最初から最後まで面白かったです。久々の読み終わりたくない作品でした。

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    Posted by ブクログ 2024年05月06日

    青子の我が道を進む姿がかっこよくもありつつ
    そこは真似したくない、、というところもあって
    とにかく見届けたくなる展開でした。

    最後のサビは正直複雑でした、、。

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月13日

    パワフルな主人公だったなぁ〜〜。
    恋人の修羅場に遭遇しちゃったり胃潰瘍で入院する羽目になったり、決して良いことばかりじゃなくて、悩んだり迷ったりするけど、自分のしたいことやありたい姿と真摯に向き合って、自分の中で答えを出して突き進んでいく姿が素敵だった。

    最後の終わり方も好きだし、タイトルも内容が...続きを読む

    0

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