終点のあの子

終点のあの子

740円 (税込)

3pt

オール讀物新人賞を受賞し、繊細な描写が各紙誌で絶賛された、注目の著者のデビュー作。「揺れ動く思春期の心理を見事に描いた秀作、というより力作だ」(篠田節子選考委員)と賞された受賞作「フォーゲットミー、ノットブルー」は、中高一貫女子校を舞台にした青春小説。級友に対する憧憬がいつしか憎しみに変わる様子を、柔らかく繊細な文章で描く。ほか、連作3篇を含む全4篇を収録。

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終点のあの子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本当にいる人をみているような、だから柚木さんの小説は面白い!

    ひと続きになった物語が好きで、短編集はなかなか読まないけど、これは色々と繋がってるところもあったし、全部が独立した物語じゃないから読めた。

    朱里の、人を見下していて、かつ咄嗟に人を貶めるようなことをしたくなってしまう人…本当にこういう

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    はじめはおもしろいけど、そこまで掴まれたわけではなかった。登場人物一人一人がフォーカスされていくたびに、なんだこのクラスのあの子の話しかみたいな感覚になっていく。それがほんとにうまい。そして教室では関わらないあの子とあの子という掛け合わせがまたよくて。クラスに戻るとやっぱり同じ世界で仲良くするという

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    学生時代のことを思い出し、胸が苦しくなりました(笑)。
    それくらい当時の感情とリンクしていて、「もし学生時代にこの本に出会えていたら良かったのに」と思わずにはいられません。

    友達への憧れや嫉妬、クラスの中で自分の役割を求めて空回りしてしまったことなど、懐かしい気持ちが次々とよみがえってきました。

    0
    2025年08月18日

    Posted by ブクログ

    自分以外の女の子に抱く羨望や劣等感が痛いほどわかる。本当に純粋に憧れを持ったキラキラした感情とか、あの子よりも私の方が、とか、私だって、とか、そういう人にバレたくない黒い感情とか、全部全部行動に移すことはなくとも、どうしても自然と出てきてしまう。どんな女の子でも。
    恭子さんと保田さんが仲良くしてる場

    0
    2025年07月16日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった!
    実は柚木麻子作品を読むのは初めて。
    ドラマ化された「ナイルパーチの女子会」がとても面白かったので、きっと今作も面白いはず、、だと期待して大正解!

    女性の心理描写がとても上手い。
    誰もが一度は感じたであろう思い、他人への憧れや妬みがうまく表現されている。それなのに決して「性悪女」

    0
    2025年07月15日

    Posted by ブクログ

    最後まで読んで初めて分かる「終点のあの子」の意味。
    クラスのボスキャラで、皆から憧れられてるあの人も、また誰かを憧れている。
    「この人ってコンプレックスないんだろうなー」
    「もし自分がこの人だったらどんなに人生楽だろう」
    って思われてるあの人も、
    誰かに対してそういう思いを抱いている。

    そんな当た

    0
    2025年07月10日

    Posted by ブクログ

    私立の女子校の高校に進学したばかりの少女を主人公にした連作短編。女子校内でのいじめが描かれるがそれぞれの内面を丁寧に描写しているせいか陰湿ではなくそれぞれの心の動きに共感出来る。最終話は第一話の朱里が大学生になった話。派閥とか階級とか女の子って大変。

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    高校生のころに1度読み、社会人になった今読み返してみました。高校生の私が「読み返したい」と思った箇所につけた付箋のページが、今の私にはピンと来なかったり、逆に違うページに付箋を貼りたくなったりして面白かった。
    個人的には恭子の話の続きを読みたいです。

    0
    2025年02月25日

    Posted by ブクログ

    違う人の視点からその人を見て聞いて、知らなかった一面に気がつくのが本当にそうでぐっと来る
    高校生でアルバイトをする「大人びた」同級生を慕う友人からの視点と、同じ店舗で働き「子供っぽい」彼女の行動に飽き飽きする大人の視点

    0
    2025年02月15日

    匿名

    購入済み

    面白かったです。
    人それぞれ物語があるんですよね。
    自分は同性からどう見られているか考えさせられる。

    0
    2023年11月19日

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