【感想・ネタバレ】終点のあの子のレビュー

あらすじ

オール讀物新人賞を受賞し、繊細な描写が各紙誌で絶賛された、注目の著者のデビュー作。「揺れ動く思春期の心理を見事に描いた秀作、というより力作だ」(篠田節子選考委員)と賞された受賞作「フォーゲットミー、ノットブルー」は、中高一貫女子校を舞台にした青春小説。級友に対する憧憬がいつしか憎しみに変わる様子を、柔らかく繊細な文章で描く。ほか、連作3篇を含む全4篇を収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本当にいる人をみているような、だから柚木さんの小説は面白い!

ひと続きになった物語が好きで、短編集はなかなか読まないけど、これは色々と繋がってるところもあったし、全部が独立した物語じゃないから読めた。

朱里の、人を見下していて、かつ咄嗟に人を貶めるようなことをしたくなってしまう人…本当にこういう人はいる。その描写がリアル過ぎる。なんなら全員めちゃくちゃリアル。
恭子のような他人からの目を常に異常に気にする、なのに優先席には気にせず座れる、みたいな人もきっと現実にいる。

全部が全部、ハッピーエンドじゃないのも逆に新鮮でいいというか、夢物語すぎなくていい。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

はじめはおもしろいけど、そこまで掴まれたわけではなかった。登場人物一人一人がフォーカスされていくたびに、なんだこのクラスのあの子の話しかみたいな感覚になっていく。それがほんとにうまい。そして教室では関わらないあの子とあの子という掛け合わせがまたよくて。クラスに戻るとやっぱり同じ世界で仲良くするということにはならないのが、友情がちゃんと芽生えただけにとても切なく、とてもリアルだった。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

学生時代のことを思い出し、胸が苦しくなりました(笑)。
それくらい当時の感情とリンクしていて、「もし学生時代にこの本に出会えていたら良かったのに」と思わずにはいられません。

友達への憧れや嫉妬、クラスの中で自分の役割を求めて空回りしてしまったことなど、懐かしい気持ちが次々とよみがえってきました。

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2025年08月18日

Posted by ブクログ

自分以外の女の子に抱く羨望や劣等感が痛いほどわかる。本当に純粋に憧れを持ったキラキラした感情とか、あの子よりも私の方が、とか、私だって、とか、そういう人にバレたくない黒い感情とか、全部全部行動に移すことはなくとも、どうしても自然と出てきてしまう。どんな女の子でも。
恭子さんと保田さんが仲良くしてる場面が好きすぎて、1人で感情爆発させながらにやにやして読んでた。
あと、「お中元でもらう、白い薄紙に包まれた桃みたい。」って表現が好きすぎる

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2025年07月16日

Posted by ブクログ

とても面白かった!
実は柚木麻子作品を読むのは初めて。
ドラマ化された「ナイルパーチの女子会」がとても面白かったので、きっと今作も面白いはず、、だと期待して大正解!

女性の心理描写がとても上手い。
誰もが一度は感じたであろう思い、他人への憧れや妬みがうまく表現されている。それなのに決して「性悪女」「意地悪」とは思えない。
若さゆえの「やっちまった、、、」かな。
年を経て思い返すと、あの頃は若かったな〜今ならもっと上手くやれるのに〜的な。

読んでいて気付いたが、こちら、最近読んだ山内マリコ作「一心同体だった」
に似たテイストだ。どちらもとても好き!

女性のあるあるが綴られ、共感する場面多々。そして読後感も悪くない。
私、やはり女流作家さんが好きだなぁ。
柚木麻子さんと言えば「BUTTER」。
近いうちに、ぜひ読もう!

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

最後まで読んで初めて分かる「終点のあの子」の意味。
クラスのボスキャラで、皆から憧れられてるあの人も、また誰かを憧れている。
「この人ってコンプレックスないんだろうなー」
「もし自分がこの人だったらどんなに人生楽だろう」
って思われてるあの人も、
誰かに対してそういう思いを抱いている。

そんな当たり前のことを、何故か気付けなかった、みんなが皆んな自分のことには病的に神経質なのに、他者に対してはどこまでも愚鈍だったティーンエイジ。

懐かしく、少しほろ苦い、そんな十代を照れながらそっと抱きしめてあげたくなる短編連作集。

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

私立の女子校の高校に進学したばかりの少女を主人公にした連作短編。女子校内でのいじめが描かれるがそれぞれの内面を丁寧に描写しているせいか陰湿ではなくそれぞれの心の動きに共感出来る。最終話は第一話の朱里が大学生になった話。派閥とか階級とか女の子って大変。

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

高校生のころに1度読み、社会人になった今読み返してみました。高校生の私が「読み返したい」と思った箇所につけた付箋のページが、今の私にはピンと来なかったり、逆に違うページに付箋を貼りたくなったりして面白かった。
個人的には恭子の話の続きを読みたいです。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

違う人の視点からその人を見て聞いて、知らなかった一面に気がつくのが本当にそうでぐっと来る
高校生でアルバイトをする「大人びた」同級生を慕う友人からの視点と、同じ店舗で働き「子供っぽい」彼女の行動に飽き飽きする大人の視点

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中高生の頃の、友達やクラスメイトにどう思われているか仕方がなかった感情を鮮明に思い出した。懐かしい気持ちになる小説だった。高校生の頃は教室でのポジションが人生のすべてだったし、周りから嫌われないように必死で窮屈だったと思う。私も小説の登場人物と同じように早く大人になりたいと思っていたけど、大人になっても意外と不自由だと思った。自由に生きていきたい。

私も朱里がいたら嫌いになる。みんなが普通でいようとしている中でわざと特別でいる様子が気に食わない。本当は自分も自由にいたいし羨ましいからだと思った。敢えて意地悪をする勇気はないが、関わりたい子ではないかも。大人になった朱里が最後、高校の頃の反省を生かして、杉ちゃんに自分から歩み寄っていたところが良かった。相手を見下していると自然と態度に出てしまって、相手も見下されてると気づいてしまう。気をつけないといけない。

・あんな風になれるまで、一体どれくらいかかるのだろうか。自分の力で可愛いものや高いケーキが買える綺麗な大人の女性。ああなったら、友達をねたんだり、見下したりしなくてよくなるのだろうか。

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2024年09月17日

匿名

購入済み

面白かったです。
人それぞれ物語があるんですよね。
自分は同性からどう見られているか考えさせられる。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

連作短編。お嬢様が通う前提の学校だからバイトをしてはいけないらしいけれど、実際は富裕層ばかりでもなさそうで心配になった。
働いて褒められるどころか停学になる世界の話。
バイトをした生徒を指しての先生の言葉もお嬢様学校の戯言感がある。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

同じクラスのグループが違う4人の子が主人公になった物語。柚木さんの小説はとびきり美人だとか、ブスとか女の子だとけっこう避けて通れないカースト的なものを上手く事実の感覚として書いている。言葉にはしないけど、持っていた10代の感覚。
個人的には、クラス1番の美人の恭子が、地元で地味なオタクの保田と出会ったひと夏のストーリーは良かった。恭子の揺れ動く感情には共感出来たし、楽しめた。最後のストーリーで、1話目では、自由奔放だった朱里の物語も、良かった。
ドロドロして嫌とかでなく、どの子も自分プライドで精一杯生きていて可愛いなと思えて、こうやって成長してきたんだなって、胸が熱くなる作品です。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

映画化されるとの事で気になり購入。
女子のこの頃のリアルな心情とか行動とかが分かりやすく書かれていて、細かい部分の情景などが文字で分かりやすく表現されてて、イメージしやすかったです。
学生の頃の、自分には持っていないものを持っている人への強い憧れ、憧れからの嫉妬心、この変化する気持ちの動きとか、キラキラ見えていたものが突然なにをみてたんだ?ってなる瞬間。
移り変わりゆく気持ちの中での友達関係の変化。

嫌な学生時代のリアルを表現されてるけど、嫌だなぁって感じだけで終わらなかったです。

わたしは恭子さんのお話が好きでした。

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

高校生の時に出会いたかったー、、!30歳になった今でも凄く気持ちがわかる。どの子の気持ちも共感できる、、逆に周りも皆んな、あれこれ抱えて気持ちは同じなんだなって思える小説
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星5:周りに全部読んで欲しい、4:一部or要約版を読んで欲しい、3:家には置いておきたい、2:読むのは一回でよい、1:時間が無駄だった
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2025年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんか、、具合悪くなった、、、

高校生、大学生、男、女、美女、醜女、、、
登場人物全員の傲慢さと、自分が特別だと思いたい気持ち、誰かを見下して安心する気持ち、そういうのがぎゅうっと凝縮されていて、読んでて具合悪くなって来た、、、

同じストーリーラインの話をそれぞれの登場人物目線で語る話が四篇入ってる。読みやすくてするする読めます、が。具合が悪くなります。あはは。

人それぞれの感情を描くのが上手すぎて、分かるなあ、がありすぎて、自分が恥ずかしくなったり過去を思い出してしんどくなったりします。

一話目の【フォーゲットミー、ノットブルー】 は親が有名人であるが故、自分は特別だと思い込んでいる朱里。と、高級住宅街に住んで何不自由なく暮らす、地味な希代子。ふたりは同じお嬢様高校に通っていて、朱里は周りには自由奔放でふわふわしているつかみどころのない子、と一目置かれています、が、それさえも朱里の中では計算されていたことで。彼女のもつ日記には学校の先生や生徒たちの悪口が普通に描きなぞらえていて。彼女に惹かれていた希代子は朱里のことを知っていくほど朱里に対して憎しみを抱くようになり、朱里が大好きなずなのに貶めるようになっていく。結局は朱里だって普通だったし、周りと比べていてそんな自分を自覚したくないから、周りとは違うふうに振舞って、自分みたいに出来ないみんなを見下して。ヒロインだねえ。でも分かっちゃうんだなぁそんな気持ちもさ。

次の【甘夏】は高校生のときに感じたような、背伸びした気持ちと、やっぱり自分は特別な存在で周りと比べて抜きん出たい、そんな気持ちがあって、微笑ましくもあり、それって成長過程だよね、と30代のわたくしは思いながら読みました。最後の最後、物語の最後に奈津子がたくさんのすっぱい甘夏を甘く砂糖で似てジャムにしよう、って思い立つところがとってもよかった。そうやって大人になってきたような、そんな気がするんだ!がんばれ奈津子〜背伸びせず比べず、比べていたとしてもそんな自分さえも理解して自分らしくのんびり生きていけますように。

3話目【ふたりでいるのに無言で読書】が1番好きでした。美しい話だった。そりゃ簡単に仲良くなって、地味なのと友達です〜なんて言える環境じゃないし、そういう性格してないもんね、恭子はさ。仕方ないよな〜高校生だしね〜と思いながらいつか大人になって、恭子と保田がまた、ふたりでいるのに無言で読書をするような関係でいられたらそれ以上の、しあわせってないな、って思いました。大人になったらそんなの関係ないよってこっそり教えたい。でも今はそれでいい。恭子と保田の心地いい物語だった。恭子好きだなー。なんにも知らないからなんでも知ることができるよね。それって素晴らしいことだよね。

最後の【オイスターベイビー】は正直もう朱里様にはうんざり。なんにも変わってない。大学生になっても朱里はそんなに変わってなくて、《特別》な友達や恋人を探していて、それが相変わらずだなあ、という印象しかない。結局みんな朱里から離れていく感じが見てて辛かったけど、まぁそうだよな、とも思えて。でも朱里も結局は薄々わかってるんだよね、パパが特別なだけで自分が何者でもないことを。それを知られたくないからあんなふうなんだろうな。ある意味可哀想だよね。朱里がこれからどうなっていくのか知りたいような知りたくないような。周りの目を気にせず幸せになってください。

4話とも全部面白かったけど具合悪くなります。この気持ちがわかる人はきっと多いんじゃないかな。朱里、希代子、奈津子、保田、恭子、それぞれ大人になった様子が知りたいな〜。人は結局変われないのかな、えらそうなこと言ってる私もそうなのかな。

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

身に覚えのあるような話ばかりで、どの章も胸が苦しかった。あの頃の友情は不確かで、毎日一緒にいても小さな掛け違いで簡単に壊れてしまう。それが生々しく描写されているので、夢中でページをめくり続け一気に最後まで読み終えた。


【フォーゲットミー、ノットブルー】

本作通して1番苦手なのが希代子。
朱里と仲良くなりたいと思ったのも父親が有名人だからだし、いつもカーストばかり気にしていて本音は言わないのに内心は妬み嫉妬ばかり。現実にいたら絶対仲良くなれないタイプだと思った。

だけど、偶然悪口が書かれた日記を見てしまったら朱里を嫌悪する気持ちも分かる。

【甘夏】

最も高校生の解像度が高いエピソードだと思った。車持ちの歳上がかっこよく見えて憧れるが、高校生に手を出すような人は実際は同世代の中では浮いた人。高校生のうちにそれに気付けた森ちゃんは賢い方だと思う。隣のクラスの友達と親友になれて良かった。

【ふたりでいるのに無言で読書】

1番好きなエピソード。
いつか嫌われる日が来るかもしれないから深く関わりすぎないようにする保田。自分に興味がない保田に怒る恭子。ひと夏の友情で終わってしまい切なかった。

【オイスターベイビー】

最初の話では、希代子のせいで朱里が被害者というイメージが強かったけど、朱里もかなり性格に難がある。同性が苦手で異性とばかりいたという描写で朱里の性格が地雷だと分かる。ただ、高校のいじめが原因で性格が変わってしまったところもあるんだろうなと思うと責めきれない。杉ちゃんといることで、朱里が変わることが出来たらいいなと思う。苦しい終わり方も多かったが、最後の話は希望に満ちたラストでよかった。

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2025年06月30日

Posted by ブクログ

個性的で自由奔放なのに一目置かれている女の子に惹かれていく女の子。
高校の階級制度の今の自分の階級を上げるべく自分を変えようとする女の子。
クラスのリーダー格で美人の女の子。オタクで冴えない外見の女の子。
そして自分は他の女の子とは違うと他の子を見下している女の子。
どの子もそれぞれ違うけれど他の子や自分の感情に振り回されているのは皆同じだ。
でも確かに覚えている。あの頃 生活の大半を教室という空間で過ごした時のアノ息苦しさを。

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2025年03月31日

Posted by ブクログ

面白かった。オイスターベイビーが好き。感情の機微の描写がすごすぎる、男子が読んでわかるのかなと思うくらい。

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2025年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私立女子校の生徒たちを中心とした連作短編だった。
その年頃の女の子たちの関心ごとや、クラスでのカーストや、成長過程における心の揺らぎがぎゅうぎゅうに詰まっている。苦しいこともたくさんあってあんまり楽しいことばかりではないけれど、彼女たちを見守るような気持ちで読んでいた。

特によかったのは『ふたりでいるのに無言で読書』の恭子と早智子。気取らずに時間を共に過ごせる2人が素敵だった。お互いを尊重していてこのまま親友みたいになれるかなと思ったけれど、学校のグループってのは本当に厄介で。簡単に抜けて別のグループの子と仲良くすることはできないのである。それはよくわかる。
ただ、恭子はこのままでいいの?と問いかけたい。学校を卒業したらグループなんて関係なくなるから、また仲良くなれたらいいのにな、と淡い期待をしておく。

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2024年09月19日

Posted by ブクログ

人と違うことを認められるようになるのはいつからだろう。果たして今、真の意味で他人を認められているか。多様性を肯定できているか。一体誰が希代子を、朱里を、恭子を、責められるのか。良い人も悪い人もいる。「どんなに良い人間でも、きちんと頑張っていれば、誰かの物語では悪役になる」という。作中みんなが頑張っているわけではない。それでも生きている。どうしようもなく他を、違いを意識しながら。違いを認識できるのは幸いにして不幸なのかもしれない。

柚木麻子のデビュー作でありながら、柚木麻子の作品だということを意識せずに純粋に楽しめた。胃もたれの度合いは低く、切ないがさらさらと味わえた。

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2024年08月20日

Posted by 読むコレ

柚木麻子は屈折した女子学生の気持ちを描かせたら
天下一品なんじゃないか!
女子の仲間意識と帰属本能をうまーいことすくいあげて
そうだそうだ!女子ってこういうのだったって
懐かしい昔のことを思い出させてくれます。
それでもあーやっぱり女子って良いなぁとも
思わせてくれる柚木麻子はスゴイ。

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2013年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

柚木さんファンだがデビュー作を読んでいなかったので映画化の噂を聞いて。

やりすぎだけど希代子の気持ちもわかるとこあるし、朱里みたいに「普通じゃない」感じを出してる子もいるよなと思う。

最後の章を読んで、そんな朱里に説教してくれる恋人も、そばにいてくれる親友もすごいと思う。大学まで行って周りも大人になって他を許したり、気にならなくなったりしないと無理かもなぁ。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

2025.08.23

「青春小説」とあらすじに書いてある小説、学園モノと謳われる小説は普段絶対に選ばないほど苦手なジャンルだけど、柚木さんの小説は気になって買ってみた。
結果、めちゃくちゃのめり込んで一気読みしてしまった。これがデビュー作なんて信じられない。
この高校時代、いや、10代の人間関係や心理描写がリアルすぎて自分の学生時代のことをまざまざと思い出し、唸ってしまった。
どの主人公にも共感できる点があって、柚木さんの女子への観察眼がすごいなと思いました。
普段から人間観察をしまくってて、それをネタノートにメモして煮詰めつつ書いてるんだろうな。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

映画化決定とのことで読んでみました。
こういう、充分過ぎるほど恵まれているのにそれに全く気付かず、何かにつけて他人と比べて他人の目を気にしているようなお嬢様育ちの人達は、その後そこそこ楽に就職して適当に働いて、結婚して子供に恵まれても旦那の職業とか子供の進学とか自分の容姿とかで一生他人と比べて苦しんでそう。
無神経で自意識過剰なのはその年頃独特と言うよりは育ってきた環境によって出来上がったそれぞれのパーソナリティなんだと思う。
傍から見たらお気楽な人生だと思うけど当の本人たちには深刻な悩みなんだろう。

女子校に行ったことがないし、自分との共通点が無さすぎて解し難かったです。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

コテコテ?の女性の世界。柚木さんらしいテイストが随所に感じられた。
朱里のような女の子ってすごく少数派だけど実際に居る(自分も似たようなタイプの女性と関わったことある)。
本人にそんな悪気は無いんだけど、残念ながら発想や行動が理解しづらく、結果として集団から浮いてしまう。でも、気の合う人って男女関係なく必ず居て、そういう人に巡り合えるかどうかで人生が大きく変わる。そんなことを思い浮かべながら読み進めました。

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2025年06月27日

Posted by ブクログ

女子の良いところと悪いところがぎゅっと詰まったような本…学生時代の世界は狭いけど本人にとっては全てなんだよね…多分…

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2025年06月24日

Posted by ブクログ

あーそうそう、、女子ってこんな感じだったよなぁー。。って思う。

さらりと読める一冊

映像化も観たい

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2025年06月23日

Posted by ブクログ

映画化されたということで面白いのかな、と思って読んでみた。

女子校を舞台に女子高生たちの日常を描いている。いじめや恋愛、憧れや将来に対する不安など、リアルに描いている。

名門女子校で、他校生や男子高校生との関りはほとんどなくすごく狭い世界に生きているので、裏切りや悪口を許せなかったり、グループを作って異種だと決めつけているクラスメートとは関わらなかったり。
大人になってから思えばそんなことに悩まなくてもよかったことに、深刻に悩んだり、本当に今思えば無駄に息苦しかった状況をよく描いているなぁと思った。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

みんな繊細な女の子だった。傷つきやすい儚い女の子だった。外から見ると悪い子、強い子、可哀想な子にいろいろ見えるけど中身はみんな脆い。人の目を気にして生きていくことが人を不安定に不自由にさせていく。でもそういう生き方しかできない哀しさがあった。その儚さが彼女たちの魅力なのかもしれない。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

2時間くらいでさっと読める。精密性が高い。文章うまい。粗ある。どっちつかずの書きぶり。この内容とタイトルならもうちょっと別の切り取り方がよかったのでは。★2だが文章と構成で★3。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

プロテスタント系のお嬢様学校が舞台。この年頃特有の自己顕示欲とか、友達との微妙な関係性とか懐かしく思いつつ読んだ。恭子と保田さんの話が1番好きだった。2人の友情がずっと続けばと思ったけど、グループが違うし、ひと夏の思い出で終わるのもあるあるかもしれない。

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2024年08月27日

Posted by 読むコレ

購入済み

時折挑んでみる、暗めの女子青春物、中々ついていけないなぁw

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2014年06月19日

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