あらすじ
銀座鮨店に10年通ったバブル期OL物語。
80年代。都内で働いていた青子は、25歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、
と一念発起。東京に残ることに決めた。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。
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Posted by ブクログ
ある23歳の女の子が、なんとなく働いていた会社を辞め田舎の家業を手伝うことにした。
退職祝いにと上司に連れてこられた初めてのカウンターのお寿司屋さんで、本当に美味しいお寿司の世界を知り、衝撃を受ける。
美食を追求するために東京で頑張ることを決めたある女の子の話。
美味しいものを自力で食べたい、その一心で、もっともっとと、転職してバリバリ働く姿は胸が熱くなる。
寿司屋の大将への淡い恋心も、そのほかの恋愛エピソードも、あーあるよな〜って共感できる。
バブルのノリノリな空気も感じることができて、知らない世界に浸れる素敵な作品でした。
柚木さんは、食べ物や食事そのものの描き方が素晴らしく、読んでいるだけで幸せな気持ちになれます。
有名作のBUTTERも美味しそうなシーンがたくさんありましたが、個人的にはこちらの方が冒険・爽快感があって好きな作品でした。
バブルの東京を自力で生きる女の成長物語。
青子の人生にはいつだって一ノ瀬が寄り添っていた。
東京で生きていく希望になり、勝手にプライベートバラされて彼氏と危うくなった時も、仕事で理不尽なことがあった時も。
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柚木麻子さんは、とにかく美味しさの言語化が天才的。前半は食テロ恋物語なのかと思わせながら、実はバブル経済期の時代の中で生きる、都会で働く女性の社会的位置と生き方を描いた作品だと感じた。
各章が寿司ネタになっていて、バブルのピークから崩壊へと進む構成は巧妙で、寿司の一貫一貫が人生の取り返しのつかなさになってる。勘違いだらけのバブル時代の空気感が、そのまま青子の人生を歪めていくところが印象に残った。
頑張れば頑張るほど、何のために頑張っているのかわからなくなっていく。その感覚が、この作品のいちばんリアルで怖い部分だと思う。
華やかで一見豊かに見える時代の中の空虚さと意識のズレを寿司というモチーフを通して描いた点がすばらしい。
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とても良かった。
柚木麻子さんの小説は初めて。
『BUTTER』で話題になっていて、気になった。
とりあえず、どんな作品があるのか、確認して、この本が読みたくなった。
氷河期の私より少し上のバブル世代の女性の10年。
寿司屋の一ノ瀬に会いにいく青子。
自分の安心できる場所。
自分が自分らしくなれて好きになれる場所。
そういう場所があるって本当に大切だ。
とても共感できた。
男女の仲にならない方が、いいのかなって思う。
最後にお互いの気持ちがわかったし、青子の手をにぎりたいという願いも叶った。
だけど、一ノ瀬が言うように、男女になって結婚となるとうまくいかない気がするというのは当たっていると思う。
そこに踏み込まない間柄の方が、より一層深い関係に繋がっている気がする。
良い思い出はそのままにして、心の糧に生きていく方が幸せだと思う。
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一生懸命な女性の10年間でした。恋愛も仕事もすごく頑張ってるな…と。そこに美味しそうなお鮨が絡んで、なんだかよかった。最後は大人の恋愛って感じでした。
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素敵な関係だった。結ばれないほうがいつまでも心に残るような気がする。高級鮨食べたいし、常連になりたい。私もたくさん稼いで自分のお金で自由に好きなものを食べる人生を送りたい。
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かなり好みの世界観!!!
久々に、一文一文味わいたいと思えるくらい好きな物語に出会えて嬉しい、、。
作り物で煌びやかだけどどこか寂しい、みたいな世界観が大好き。特に、それを象徴する東京にまつわる話が好きだなぁ。ロスト・イン・トランスレーションとか江國香織の「東京タワー」とか。
バブル期に生まれて贅沢して、男女ともに肉食な雰囲気のなか気ままに恋してみたい人生だったな〜笑
Posted by ブクログ
初めての読後感。とにかくリアルな本だった。
バブルを経験してないが、バブル期に激動する不動産業界の生々しさが鮮明に伝わってきた。
就職先に不動産業界やめとこう笑笑
一ノ瀬さんと青子が不倫関係になるのではなく、最後はけじめをつけて終わるのが一ノ瀬さんの生涯の堅実さをしっかりと表していてリアルだった。
まあ、なんといってもただ手を繋ぐだけ、ただ目を合わせるだけその一つ一つのちょっとした関係性の変化を官能的に描写できる著者の腕がすごい…
読んでいるこっちまでドキドキする本だった。
好きな人を心に秘めながら他の人と結婚する感じがめちゃくちゃリアルすぎた…広瀬、同僚の男、一ノ瀬、
全員一番好きな人と結婚せず、妥協しながらどこかで心にけじめをつけて結婚をしていく姿に諦念した。
青子はこれから先かんぴょう農家としてどう生きていくのだろう。1人で生きていくのかな。私としてはやっぱり1人でたくましく生きて欲しい。1人でバリバリ働き、たくましく生きる青子に非常に憧れた。
自分が嫌なことを忘れて没頭できるお店がある青子が心底羨ましい。私もそんな心の拠り所を見つけたい。
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まず、柚木さん、だいすきです……
この前まですこしアカデミックな本を読んだからエンタメに戻ろうと、文庫の柚木さんの本だからって理由で手に取った。最高だった。最後の激エロ展開になり得る部分で、どエロに走ったりすることはもうやめてただただ今繋がっているこの時間を引き延ばすことに徹する青子を見てて、落ち着くってこういうことなのかなとか思ったりした。
こんなに色々を経たのに33の青子はまだまだすごく若いように思う。
青子から贅沢をした記憶が無くなりませんように。自分1人のために自分で稼いだお金で幸せを感じられた自分のこと。私もそういう私のこと忘れないでいようと思う。
大好きな話だった、柚木さんありがとうございます。
62 最後
主導権のところ、とてもよい。フェミ最高。俺の人生の主導権は俺に!
89
ジュンコシマダのスカートを翻し、ヒールを鳴らして歩けば自分が無敵に思えてきた。
→この感覚超わたし…すき。わたしが本に柚木さんにされたきもち。
187
ミキ、すごい。
「(…)商売なんて所詮、全部芝居なんだよ。確かなものなんか人の中にしかないの」
188
「私は東京の人間じゃないの。青子もそうでしょ。不思議だね、躍起になってこの街を作り替えようとする人間は決まって地方からやってくる。なんだかみんなで幻を求めているみたい」
「本当の豊かさってなんなんだろうね。いくら贅沢してもよくわからない」
→やっぱり高級寿司を自分の稼ぎで自分1人の分継続して払えるようになったって、本当の豊かさなんてわからないんだよな。私は今の自分の生活が、高級寿司を食べられなくても豊かだと思えている。その幸せを忘れないでいたい。
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バブル全盛期の働く女性、青子。
上司に連れられて訪れた高級寿司店に魅了されて常連になる。
男女雇用機会均等法が制定された頃で女性はお茶くみが当たり前の時代描写の中で、一人で寿司屋のカウンターに向かう青子が凛々しい。
青子とすし清の10年間を通して、働く女性のキャリア、家族、友達、恋愛、、、アラサー女子に刺さりまくることばかりでした。
色々なつらい出来事も自分の力で乗り越えていく青子がとてもたくましく同世代の女性として憧れます
何よりもお寿司の描写がおいしそうすぎて、お寿司を食べたくなりました
Posted by ブクログ
主人公がお店に通うために、キャリアアップしたり食の知識を増やしていく向上心が良かった。客と板前という立場を弁え、自分本位にならず約10年も通い続けたのは本当にストイックだと思う。表紙の雰囲気からもっと男女の関係に動いていくのかと思ってたけど、良い意味で裏切られた。どちらかというと推し活寄りの恋愛小説かも。
青子自身が時代の荒波に揉まれていくから、最後までどうなるんだろう?と予想がつかなくて楽しめた。仕事関係の描写や世界情勢の話題も多いから、いわゆる恋愛!というような甘ったるい雰囲気が苦手な人でも読みやすいと思う。
ラストにようやく一ノ瀬さんがこちら側に来てくれて、初めて横並びで本音を話すシーンが美しかった。きっと今後の青子の中でこのお店に通った日々はいつまでも褪せない宝物のような思い出になるんだろうな、と思う。
月が綺麗な夜のような、余韻がありながらもモヤモヤが残らないスッとした終わり方だった。
鮨の味の描写や比喩を使った情景描写も巧みで、柚月さんの他の作品も読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
時代こそ違えど、バリバリ働いている女性ならばささるポイントが結構あるなーと思いながら読んだ。
私は主人公の青子ほどキャリアウーマンではなかったけど。
働いていた会社を退職し東京を離れるつもりだったのに、退職日に上司に連れていってもらった高級寿司屋で寿司を食べるなり、「ここに通えるほどの収入を自力で得る」と決めて、地元へ戻ることをあっさりやめて、転職してその通りに進んでいくストーリーは読んでいて小気味が良かった。
自分で働いたお金なのだから、好きに使うという考え方、実は私もそういうタイプなので深く共感した。
ところで、著者の「BUTTER」を読んだときにも思ったのだけど、柚木さん、食事するシーンとか食べ物の表現がとてもリアル!文字からシズル感を醸成させるとこの作家さんはずば抜けている気がする。
ああ。とにかく今は、高級じゃなくていいから
お寿司が食べたい。
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バブルOL物語かぁとライトに手に取って読んだ。
全く想像してなかった話の展開で、面白くて一気に読んでしまった。名作で、心に残る作品でした。主人公の青子の生き方がバブルにまみれてるのに芯はピュアな心がずっとあって、それが信じられて、胸を響いた。読後感が気持ち良く、また読みたいなと思いました。
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選書していただいた本。
少しずつ読もうと思っていたのに、一気に読んでしまった。バブル期のお話で、あまり共感できないかも…って思っていたのですが、恋愛・友情・仕事・経済と要素が多くて、ぐんぐん読み進めてしまった。
そして読後感が晴れ晴れとしているところも良かった。
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バブル期の東京で、鮨に心奪われた女性の十年弱を描いた物語。主人公が自分の人生の軸を見つけ、掴みとり、ときに揺れ、もがきながら、バブル絶頂期の東京の海を泳いでいくさまは力強く、陳腐な表現だけど、勇気づけられる。「ついでにジェントルマン」を先に読んでいたので、柚月さんの鮨描写がやけに具体的で、読み手の食欲をそそると思ったけど、こちらが先行作品だったのね。とびきり美味しいお鮨を食べたくなる一冊。
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確かなものとは 安定、確かなもの、贅沢とは何か。
Chapters2月。
冒頭から一章ずつ丁寧に読みたいと思わせてくれた作品。鮨屋の常連になりたくなった。仕事に恋愛に、自分の居場所とは何か。結局は自ら経験し納得しないと変われない。時代に翻弄され踊る人、じっと見守る人、根を張って確かなものを積み上げんとする人。バブルの時代を追体験すると同時に、いつの時代も変わらない個々人の迷いのようなものを感じた。年齢的にも考えさせられた。
著者の他書も読んでみたい。
Posted by ブクログ
チャプターズブックストアの森本さんがおすすめしていて、ずっと気になっていた一冊。
GOATカバーで見つけて購入しました。
80年代〜90年代初頭のバブル期。
25歳の青子は、会社を辞め東京から実家のある栃木に引っ越そうとする。
会社の上司に連れて行かれた銀座の鮨屋が、青子の運命を変える。
自分の稼いだ金で、鮨屋に通う。
バブルだと、ちょっと前に桐野夏生さんの「真珠とダイヤモンド」を読んだのを思い出しました。
当時は証券と不動産なんですね。
一人で稼いで生きてる人、
一人が楽で良いと思ってるけど、
このまま老後までいけるか不安な人、
すなわち私ですが(苦笑)、
読み進めずにはいられない一冊でした。
痛々しいし、苦しいけど、
美味しいものを食べてる時だけは別次元で。
読書しながら「ぎょっ」とするのは、
柚木さんの作品ならではです。笑
似てるようで似てなくて、
どこか振り切って狂気っぽいのに、
寂しくて不安。
だけど物語の展開にたまに、
ぽかんとしてぎょっとする。
楽しい読書時間でした。
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寿司職人・一ノ瀬の手に触れた瞬間から、青子のドラマは始まった――。
一ノ瀬への淡い片想いにドキドキしつつ、虚構だらけのバブルの中に「確かなもの」を掴み取ろうと奮闘する青子の姿に、すごく勇気をもらえる。
それにしても柚木先生は、手が触れ合う瞬間のような、見過ごしてしまいそうな細部からセンシュアルな世界を立ち上げるのが本当に上手すぎる!
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・1983年から1年ごと、鮨関連のタイトルともに10章から成る。私が生まれる前の時代ではあるが、その年の情勢を知っていたらもっと楽しめそう!
・柚木さんの描く女性は、完璧主義者なバリキャリでありながら、ちゃんと弱さも描いているところがいいなと思う。
・1章と10章の共通点を考えると、改めてすごいと思う。ネタバレになるので読んだ人と話してみたい。
・BUTTER と同様に、食への表現がすごく丁寧で、直近の夢に出てくるほど。(銀座の鮨屋ではなかった)
Posted by ブクログ
バブル期のOLが主人公。バブル期を通って来た読者には 懐かしく そしてあの時代 株価に踊らせれて本当になんだったんだろうと その主人公もなかなかのイタイOLでした…といっても バッドエンドではありません! ちなみに握りたい手のお相手は寿司職人です。 ドラマになりそうなストーリーでした。
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主人公のように、自分の人生でこれがあれば大丈夫と思うものに出会いたい。
バブル期の高揚としていて、このままでいいのかと思いつつ舞い上がる時代の変化を体験できた。
柚月麻子さんの書く、食の描写はどこか妖艶。寿司が食べたい。
Posted by ブクログ
年齢、世代によって感想はさまざまだと思うが、男女問わずどの世代の人も興味深く読めるのではないかな、、、今の時代と比べて、自分たちの時代と比べて変わったところ変わらないところ、、読んだ人と感想を語り合いたくなるような小説。面白かった!
Posted by ブクログ
読み終わった。面白かった〜。
濃厚に感じたのは東京で青子が過ごした10年という月日を一緒に追ったからかも。
青子と一ノ瀬さんの恋にドキドキした。好きだけど、絶対合わない相手っているよねわかる。
わたしも転職してもともと消極的な性格から、積極的に仕事に取り組むようになったし、青子と同じ地方出身で東京で暮らしてる身として、自分と照らし合わせて読んでた。
それにしても柚木さんはbutterといい、食事の描写がとても美味しそう。
Posted by ブクログ
バブル前後の話で高級寿司を食べたことをきっかけに自分の稼ぎでお寿司を食べれるようになりたいと働く女性のお話。
お寿司を食べる描写が本当に上手くてお腹がすく…。
主人公が時代の波と共に色んなものを失ってまた見えてくることがあって、男も取っ替え引っ替えするしどうなるだろう?と思いながらラストは解説にもあったように賛否両論あるかもしれないけど個人的にはスッキリ終わって良かったと思う!
Posted by ブクログ
シニカルなZ世代なのでバブルなんてと思うけど
その時代全盛期の人なら貯蓄なんかせず浪費しまくっただろうな
そんな世界で女性がバリバリ働く、しかもそれは寿司のため
めっちゃ日本人ぽいなーと思った
ご飯にめちゃくちゃこだわる人あんまり好きじゃ無いから
ラストに青子の姉が1人で贅沢しても意味ないと言って腑に落ちた
Posted by ブクログ
よい、よい……!!!(笑)
最後、ワンナイトしちゃいなよ!ってファン心が出ましたけども、しちゃわないところがまた絶妙にもどかしい。
一ノ瀬さんの奥手具合にもドギマギした〜。
個人的に、最後安全に着地したのがもどかしくて星5つに出来なかっただけ(笑)
やっぱり柚木麻子さんの作品好きみたい。
Butterも読むぞ〜
Posted by ブクログ
2026/5/31
1983年。退職し、田舎に帰る決意をした青子。
最後に上司に連れて行かれた高級寿司屋で、寿司の美味しさと、それを握る青年に魅了される。
高級寿司を食べるために東京で働くことを決意した青子の、およそ10年の物語。
20代から30代の女性の10年って、今後の人生を決める、すごく重い期間。
私もその時期は、本当にいろんな葛藤を抱えながら働いていた気がする。
その期間を、寿司屋に通うために働くって、なかなか見たことのない設定で面白かった。
バブル期真っ只中の東京でお寿司のためにがむしゃらに働く青子。
これがあるから頑張れる、っていう気持ちって、働くためのかなりのモチベーションになると思うんだよな。
私も、友達と飲んだり遊んだり趣味をしたり、そのためにがんばって働いてたよ…。
働くとは何か。お金を稼ぐとは何か。そんなことを問いかけられた作品だった。
そして、お寿司食べたい…!
Posted by ブクログ
タイトルから恋愛小説を想像していたが、「握る手」とは鮨職人の手のことだった。その意外性が、逆に引き込まれるきっかけになった。
舞台は1980年代。実家へ帰る予定だった青子が、送別会で足を踏み入れた銀座の高級鮨屋。職人の手から直接渡される握りたての鮨、その一瞬が彼女の10年を変えた。
また通いたい。あの鮨を食べたい。それだけを原動力に、青子は東京に残ることを決める。バブル全盛から崩壊へ、時代の波に翻弄されながらも、芯のピュアさを失わずにたくましく生きていく姿が、胸に刺さった。
Posted by ブクログ
銀座の高級鮨店に人生を捧げる青子。
ある意味現代の推し活のような。
この時代の色々な描写を見てると、今じゃ考えられないことがたくさんだなぁと。
働く女性が当たり前ではない時代、生きづらいだろうけど、好きなものを全力で楽しむために踏ん張る青子の姿を応援したくなる。