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Posted by ブクログ
タイトルの「けむたい後輩」!けむたいを平仮名にしているのは煙草の煙をけむたがる後輩とけむたい存在になった後輩のどちらの意味に感じるのか私達を試しているみたいな気がする。
小樽の女子校から聖フェリシモ女子大に進学した羽柴真実子はロマンチスト。真実子の親友美里は幼稚園生の頃からの親友でキー局のアナウンサー志望のアナリスト。そして何よりも真実子の憧れの人栞子はナルシスト。横浜のレトロな建築やユーミンの歌の舞台になった根岸のドルフィン渋澤龍彦の住んだ鎌倉の喫茶店などの描写ご実に楽しい。確かに街歩きが小説内でアクセントになっている。柚木麻子は「フラヌール」をそぞろ歩きから自分探しと言う言葉に置き換えている様な気がする。誰もが精神的に居場所を探して彷徨う者たち。安住の地を見つけても又永遠にループして「フラヌール」を続ける。
最後に栞子が真実子の下に行き無理な注文をするが煙の向こうで真実子は微笑みながら「煙草消してもらえませんか?」と伝えた。やっと気づいたのだ。栞子の人生に本当に確かなものがあったとするならばそれは彼女との時間なのだ。生きるのが怖いのは自分だけなんて思うのは傲慢なのです。栞子は気がつくのが遅すぎますね〜
Posted by ブクログ
ミーハーな気持ちで『Butter』を読んだら柚木麻子さんに完全に心を掴まれて、本書が柚木さんの執筆で2冊目。これもとってもおもしろかった!
絶妙にいそうな女性の特徴を描くのがButterから鋭いなあと思っていたけど本書もなんといってもキャラクターがよい。特に大学生っていう絶妙な高校までの同調圧力下にいるひとたちじゃなくて、逆に社会人の個が世の中と戦う系でもない、個がそれぞれのカラーを出すけどまだ連帯がある大学の設定がいいなあと。
エピローグの真実子にはスタンディングオベーション。長年付き合ったメンヘラな彼氏と別れてやっと自分の人生を生きてる感じ!かっこいい!
けむたい後輩ってタイトル、けむたいがひらがなだからいろんな意味づけがありそう。後輩って固有名詞じゃなくてしかも自分が先輩っていう立場からプライドとか優越感、承認欲求が欲しい栞子にぴったり。
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