【感想・ネタバレ】けむたい後輩のレビュー

あらすじ

ただ、認めてほしいだけ。
14歳で作家デビューした過去があり、今もなお文学少女気取りの栞子は、世間知らずな真実子の憧れの先輩。二人の関係にやたらイラついてしまう美人で頑張り屋の美里は、栞子の恋人である大学教授に一目惚れされてしまう――。名門女子大を舞台に、プライドを持て余した女性たちの嫉妬心と優越感が行き着く先を描いた、胸に突き刺さる成長小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読後に振り返ると割と重いが、コミカルな場面が多いので笑える。学校名からしてお嬢様っぽいけれど通販会社もしてそうで印象に残った。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

面白かった〜あっという間に読み終わった!
柚木麻子さんの文章が本当に好きです。
美里というしっかりしたツッコミ役がいてくれるから、栞子らへのモヤモヤがストレスにならずに読み進めれたのかなあと。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

主人公の真美子みたいな子の凄さって大学卒業間際に気づきました。純粋で真っ直ぐで、人に憧れて、でも気がついたら本人が大きな存在になってる。周りを飛び越してく。
人であれ、物であれ、良いところを見つけるのが抜群にうまい。ああいう人になりたいなぁと思ったのを思い出しました。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わって一番に「ホラーじゃん」って思っちゃった。

栞子さんは所謂「サブカルクソ女」なのだと思う。
本が発行されたのが2012年なのでサブカル全盛期だし。キュウソも「サブカル女子」って曲を出してた時代だ。この頃はサブカルチャーが流行ってた。サブとは名ばかりのメインカルチャーだった。

私もサブカルクソ女だった。
「冷たい熱帯魚」とか観たし浅野いにお好きだしベルセルク読んでたしバンド追いかけてた。
楽しかった。楽しいですよ。私は見た目こそサブカル(黒髪ボブヘア伊達メガネ)に寄れなかったけど、でもやっぱサブカルだったと思う。マイナーがかっこいいと思ってた、みたいな。
栞子さんの場合は「詩集を出版したことがある(今は活動していないけど芸術家気取りである)」「実家が極太」「男好き」ってのがあるからしゃらくせーのかな。でも別に嫌いにはなれなかった。いい奴ではないが。こういう人間は死ぬほどいますよ。

異性がいないと生きていけない人っているよね。
女でいないと気が済まない人というか。そういう人はめんどくさいな、と思う。関わるのが。彼氏と別れた時だけ連絡してくる奴いたわ。友達の家に泊まりに行ったときも彼氏を家に返さないとか。ああいうときって男も男なんだよね。お前が自分から家に帰れよ。気を遣えよ。なんでいるんだよ。帰れよって言っても流されるし。
尽くしたい女ってね、見ててしんどいね。

じゃあ真実子が好きかというと別に好きではなかった。かわいいとは思うが。
病弱で、でも病院で男とヤりまくってて、吸収力がすごくて、「私なんて」と言いながらなんでも手に入れてしまって、なのに栞子みたいなタイプにいじらしく尽くしている。
尽くしている。やっぱり尽くすのがよくないんかな。
大人になってからの真実子は怖かった。でも学生時代もあれはあれで怖かった。
人間は「私だけがこの人を」と思ったとき狂うね。狂ってんなーと思いながら読んでた。
でもFRUITS ZIPPERのまつかれを想像しながら読んでたので本当に相当かわいかった。愛しすぎるよ。かわいいわんこ。

美里が一番好き。美里〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

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2025年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんとなく同時読み。
なんか、何とも言えないけど、引き込まれていく主人公たちにひきよせられていく。登場人物って表せないくらいの、存在感!さすが柚木さん。

今の自分だと、ちょっとパワーを使うので、ほかの本を同時読み。

続きが気になる♪

読む心の余裕ができたので、読んでみる。
いやはや。
後半が良かったな。
人を見る目って、経験や成長や年で養われていく部分あるよね。
最後まで読めてよかったし、面白かった。

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真実子があまりにも何をやらせてもプロ急に上手くてトントン拍子に行くのが非現実的すぎて、そこだけがうーんとなるとこだった。
栞子のやりたい放題っぷりは読んでいて面白かった。あそこまで何も努力せずに生きてきた人はそうそういないだろう。栞子の外見描写が出てくるまでてっきり黒髪ロングの美女を想像してきたから、美里目線の栞子を読んで驚いた。普通のどこか気取った女子大生なんだろう。
やっぱり女子校という場所は色々と感覚が鈍る場所なんだなと思った。自分たちだけで完結する閉鎖された空間だから、自分たちのテリトリー内でしか恋愛しないし生きられない。蓮見に恋をするのも栞子にファンがつくのも女子校だからなんだなと思った。

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2024年12月05日

Posted by ブクログ

栞子みたいな人いるよねー、謎に世界観あってその世界線でちやほやされてるけど中身なさそうな女…とか思いながら女子校出身なのでこういう風に早熟で彼氏もいて一通り経験してる女の子に憧れのような一目置くみたいな感情はわかるし、おとなになった私は栞子の苦しさも分かるし…みたいな。柚木さんらしい小説だなーと思いながらあっという間に毒りょ

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

期待を裏切る(失礼)面白さで、一日で読んでしまった。
『横浜にある名門お嬢さま大学に通う3人の挫折と葛藤を描いた話』と内容を簡潔に文章にすると、ちょっと違うなあと思う。


北海道から出てきた真美子は幼い頃から病弱だったが(肺がひとつしかないらしい)、自分よりひとつ年上の栞子に憧れて横浜の女子大に入学した。豪華学生寮のルームメイトである美里は、真美子の親友であると同時に彼女の体調を気遣う保護者の役目もしている。
さて、真美子が憧れている栞子なる人物は、14歳のときに『けむり』という本を出版した過去を持つ。真美子はその本が大好きで、盲目的に彼女を尊敬し、慕っている。

自分には才能がある。
人とは違う。
女と群れるのは嫌いで、男といるほうが気が楽だ。
自分の知らない世界をたくさん知っている栞子の言葉を、真美子は栄養にしてすくすく育つ。真美子にいろんなことを得意げに語る度に、栞子は気がついちゃうんだ。口から出る言葉はすべて正反対で、本当の自分は空っぽだったんだって。気がつくというより、見ないフリをしていた現実に目を向けざるを得なくなったという感じか。
話はこの2人が中心なんだけど、美里は影の主役といってもいいだろう。美里のストイックさや強さが物語のいいスパイスになっている。夢に向かって頑張るひたむきな姿や、厳しい現実に打ちのめされそうになりながらも立ち上がる様が凛として美しい。そして何より冷静で且つやさしい。

まったく違う立場、容姿、性格、才能を持つこの3人の三角関係はどのような結末を迎えるのか。

わたしは、
栞子を取り巻く下らない男たちに呆れながら、最終的には真美子に怯えた。
栞子に対して苛々していた感情は、いつの間にか憐憫の情に変わっていた。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

栞子のナルシストさに痛々しいと思いながらも、どこか自分と重ねながら読んでいたから、最後真美子が放った言葉や態度に息が詰まりそうになった。

見下される者と見下す者、見下す者の方がその存在を求めてるって言う感じの言葉がしっくりきた。

お嬢様女子大生の女同士の人間関係って感じがして出てくる人みんなリッチで清潔感溢れててレベルが高いなぁーって感じたから、栞子みたいな1人もがいてる女の子を見てると、何だかホッとして好きだった。

この本では自分の居場所をみんな求めてる
そのために彷徨うとあった
真美子が栞子に憧れたのは、女子大生の真美子にとっての居場所を作ろうとしていたから。
社会人になって美里並みに一般常識を身につけた真美子にとって、栞子はもう憧れの対象ではないと同時に居場所ではなくなっていたから最後あれだけ冷たい言葉を放てたのか。

真美子が栞子に憧れてる描写が好きだった。ワクワクした

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2023年11月02日

Posted by ブクログ

姉から。
自分は真実子にも栞子にもなり得るなぁと思いながら読んでいたが、美里のように自分の求めるものに真っ直ぐに進む人にはなかなかなれないなとも思った。各章題が良い。

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2023年10月28日

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ネタバレ

読み始めてしばらくは、栞子のキャラが嫌過ぎて、真実子も栞子のどこがそんなに良いのか、この本面白いのかなあ…でも柚木麻子さんだから面白いはず、と思いながら読んでいたのだけど。
やっぱり面白かったし、最後は痛快☆
いつの間にか栞子さんのイメージがどんどん崩壊していき、最終的にはなんかちょっと憎めない人になりました(笑)

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2023年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

みんな自分の居場所を探すことに必死で、自分を輝かせてくれるものに夢中で縋りつく。それが栞子にとっての「男」であり、真実子にとっての「栞子」であり、美里にとっての「女子アナになるいう夢」だったということ。
それでも最後は真実子も美里も自分の道を見つけることが出来て良かった。

親しい友人が変化していくことに焦りを感じる、あの気持ちにとても共感できた。

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2023年09月20日

匿名

購入済み

真美子も栞どっちもイラッとする女性だった。
イラッとしながらもすいすいと読み進めてしまう引き込まれる物語でした。

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2023年08月18日

Posted by ブクログ

なんだこれ?と思いながら読み進めると予想外に面白い。あの頃の大学生…横浜の丘の景色、ユーミンの喫茶店、女子アナ、ミスコン、パリの左岸、まだ新しい汐留の高層ビル。懐かしい。エピローグが気持ち良かった。

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2023年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

◾️record memo

女同士の人間関係は苦手、ね。‥よくそう言ってたけど、じゃあ、どんな人間関係なら得意なんですか。‥他にどんな人間関係が残ってるんですか。

自分の手でつかみとらなかったものなんて、いずれ意味も価値も失うに決まっているのに。

あんなに映画見たり、本読んでたくせに‥‥、何一つ血肉になってないんですね。

自信ないってだけで、胸を張らないでください。そんなの皆、おんなじじゃないですか。生きるのが怖いのは世の中で自分だけなんて思うのは、傲慢ですよ。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

ストレスがたまると開いてしまう一冊。
先輩にやられっぱなしでずーっとイライラもやもやするけど、最後は痛快。スッキリ。

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2023年05月14日

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人のダメさ加減。傲慢さや劣等感。
居場所探し。
それぞれの立場から色んな感じ方ができる本。
最後は何かスカッとした自分がいた。

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2022年07月11日

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栞子と真美子、両方あんまり好きじゃなかった。真美子の周りを気にせず行動するところ、栞子のすかした感じ。(実際は男に媚びる女々しい人間)
ゆえに面白かった! 

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

こじらせサブカル女子(もういないか…)が読んだら『ムキィィィ!』ってなるのかしら…最後はスッキリ!…

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

横浜のお嬢様女子大学に通う真実子は、病弱で、小中を病院で過ごしていた。それを心配する幼馴染の美里(同大学、同寮で暮らし、女子アナを目指している)と、真実子の一つ上の先輩である栞子(過去に親のコネで詩集を出している。退廃的、文学的なことへ傾倒)、二人の目線で描かれた大学生活。

誰もがうらやむ美貌を持った美里は、必死に努力するもキー局のアナにはなれず、しかし奮起して、北海道でアナウンサーになるという夢を叶える。一方、栞子は、創作への熱などとうになく、しかし、文学通であるというポーズだけは一人前で、大学教授だったり、カメラマンだったり、映画監督志望だったりする男に依存していく。自分は将来は、ブックデザイナーとかやりたいといいながら、やっていることは、男連中の飯炊き。しかし真実子は、そんな栞子を尊敬し、盲目に崇拝している。栞子は、真実子が私をおだてるから、私はなんにもない人間になったんだと、逆恨みする始末。

ピュアでなんでも吸収する真実子は、ちょっとやってみようかな、のノリで書いたシナリオで賞を獲り、売れっ子のシナリオライターとなる。そこに、栞子は、映画監督志望の男と一緒に作品をつくらない? という、上から目線の提案をしにゆき、ズタボロに言い負かされてしまう。

自分は特別な人間だと思っているサブカルまみれ、栞子の、痛々しさがわかりすぎて、辛い。美人でもなく、頭がよくもない自分が、必死にカッコつけて見出した居場所を、あっさりと美人に奪われ、自分を崇拝していた後輩に、追い抜かれる。

「年上のくせに葛藤のレベルが低くないですか? あんなに映画見たり、本読んでたくせに……。何一つ血肉になっていないんですね」

やめてあげて、真実子……。まるで自分を見ているようだった。

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

一年前に読んだ。正直、誰にもあまり共感できず、こういう世界もあるんだなって思った。自分的に遠い感性の人たちで、自分が今まであまり交流したことない人たちなんだろうな。とにかく私には全然リアルじゃなく、違う世界の人たちの話という感じで、他人事のようにさらっと読んでしまった。。

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第三者の視点で色んな立場の登場人物をみることができ、共感したり軽蔑してしまったり、味ある人間模様が描かれていた。憧れられた者は成長せず、憧れた者は追いつこうとして結果的に凌駕し、憧れた者を見捨てるという構図を目の当たりにして考えるものがあった。今作はまた別だが恋愛でも置き換えられると思う。自分に真に自信がある人は、他人に満たされようとはしない。栞子は結局格好だけであった。注目されて一度レベルを上げてしまうと、努力し続けない限り落ちてしまうのも宿命だなと感じた。出てくる男たち本当に苦手だった。

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2025年01月14日

Posted by ブクログ

勘違い甚だしい栞子に終始イライラしてたけどところどころ哀れにもなり。
最後はあまりに滑稽でスカッとする反面冷めた軽蔑感もありかわいそうでもあり
自分を持っていそうで持っていなかったんだな……

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2024年09月17日

Posted by ブクログ

星3.5
柚木さんの本を読んだのは「奥様はクレイジーフルーツ」に次いでこれで2冊目。中々面白い。
何とも表現しがたい女性の心の揺れ動きだったり、意地だったり、本音だったり、その他諸々が上手い表現で散りばめられていてさもありなんという雰囲気を作り上げているように感じました。
エピローグにおける登場人物の変わり身には少しビックリした。

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

増村栞子
『けむり』の作者。翻訳家の増村栄一郎の一人娘。

増村栄一郎
フェリシモの理事。元名物教授。

蓮見
栞子が午後の授業の後にいちゃつく史学の教授。栞子が十四歳から付き合ってる。経済学部三年の外部生を妊娠させ、学院を去る。

羽柴真実子
栞子の『けむり』のファン。栞子と蓮見がいちゃついているのを目撃。過保護に育てられ、身の回りのことに無頓着。

浅野美里
真実子と寮の同室に住む。容姿端麗。

久我山メアリー
聖フェリシモ女学院大学女子寮「リリーズハイツ」の寮母。

羽柴正治
リリーズハイツのオーナー。真実子の父の兄。

羽柴裕美子
羽柴正治の一人娘。真実子の同い年のいとこ。リリーズハイツの裏手にある豪邸に暮らし、聖フェリシモには中等部から入学している生粋のお嬢様。手芸部部長。生徒会役員。

中村常義
史学部の長老。

手島
美里のデート相手。寮の門限に間に合わず、ラブホテルに泊まる。

四十万
裕美子とお見合いで知り合った会社経営者。点心専門店を全国チェーン展開するやり手。裕美子と婚約。

小島真由
日本文学科二年。フェリシモのミスコンで裕美子と並ぶ有力候補。

ピロートークス
売り出し中の若手お笑い芸人コンビ。小柄で神経質そうなツッコミの山田と、いい加減で人懐こい村西尊。

村西尊
真実子が高校一年生の頃、入院していた小樽の病院で二歳年上の村西と出会う。

三池伊佐夫
栞子は親同士が仲良しだから、父な顔を立てるために仕方なく付き合ってる。

三池駒夫
栞子の父の友人。有名な経済アナリスト。

アソウミユキ
フランスで通訳の仕事をしている。蓮見と結婚。

黒木隆一
無職で、ぶらぶ、写真旅行をしている。二十六歳。早稲田の大学院を出た後、横浜にある映画学校に入学し、有名監督に指導を受けていた。現在は休学し、独学で写真の勉強をしている。


ウェブコンテンツ制作会社社長。三十八歳。

ニッシー
オサケン
勇君
斉藤君
多田ちゃん
栞子がアルバイトしている書店「CANAL」のアルバイト店員。すべて近所の映画専門学校の男子学生。

西村幸雄
ニッシー。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お嬢様大学が舞台の物語
自分も女子大出身なので手に取ってみました


いろんなタイプの女性たちが描かれていて
誰かには共感できそうです


・真実子
昔から病弱で世間知らずのお嬢様
好きな人には一直線で周りが見えなくなる
一貫して一途な姿は
痛々しくもあり、羨ましくもある

どんなことにも良さを見つけるのって
素晴らしい才能だと思います


・栞子
誰とも違う自分でいたいという気持ちは
若い頃の自分を思い出した
自分が何者でもないことに気づいていく様子は
私も見ないようにしてきたことを
改めて突きつけられるようで読んでいて辛い


・里美
容姿端麗、成績優秀、面倒見のいい性格で
誰からも羨ましがられる存在なのに
男性経験はなく、
女友達にコンプレックスを感じたりする

なんでも持ってるはずなのに
人間って不思議
里美からみた真実子が好きです


女子校っていう独特の空間と
ちょっとした一言で変わっていく女性の気持ちが
とても上手に描かれているなと思いました


このままモヤモヤ終わったら
どうしようかと思ったけど
ラストはスカッとしてよかったです(^^)

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

3.5ってところかな。好き嫌い別れると思う。
ラストはすごくスカッとするけど、それまでがうずうず続き。

結局のところ、人はみんな自分が好きだし、利己的。それを表に出すか、どれくらい出すか、そういう塩梅をコミュニティによって使い分ける。時と場所が変われば考え方も表情も変わる。
女の子の説明書の具体例を読んでいるような感覚。あんまり好きになれるキャラはいなかったけど、真実子は天然かと思いつつ、めちゃめちゃ頭いいよな。なんだかんだ1番個性的で世渡り上手なタイプ。
男の人が読むと「女って怖っ」と思うかもしれない。女からしてみれば「こういう子いるよね」という感覚。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わった後に残る香りがとても力強い。
自身が横浜住みであるのと、娘が石川町にある女子校に6年間通っていた為、馴染みある土地でもあり、懐かしい気持ちになる。

そして、私自身が真美子と重なってみえた。
真美子を中心に皆が自分の人生を自分の足で歩いていくラストが清々しく感じた。

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2023年06月18日

Posted by ブクログ

横浜の名門お嬢様大学が舞台。14歳で作家デビューした元有名人の栞子と彼女を崇拝する後輩の真実子。

実際にいたら栞子の性格が悪すぎて絶対嫌いだと思うが、なぜか親しみを感じ嫌いになれなかった。自分を慕う真実子に苛々する気持ちに共感すらしてしまう。

真実子の栞子を崇拝する姿や行動は、真っ直ぐすぎて恐怖すら感じました。1番自分を貫き通したのは、真実子なのては?

女友達同士のプライド、優越感、劣等感、嫉妬、女性なら誰でも刺さる作品です。

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2023年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

無害な害悪の真実子にも典型的自サバ女の栞子にもイライラして読み進めてたけど最後がスカっとした。ストレス値がチャラになった感じ。4年生編とエピローグのために読みたくなる。
柚木麻子さんの本が好きなので今回はこんなに嫌な男女を書ける先生すごいと思いながら読んでた。古着男、茶色女を好きになれない理由が詰まっている。それに引替え啖呵切る美里にすごく救われた。美里みたいな女の子になりたい。
エピローグ(コンラッド東京あたりがモデル?)の描写が素敵。

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

真実子、見た目と裏腹にポテンシャルがあって努力家で頑固で好き、友達の友達くらいの距離で見守りたい。
栞子のことは絶対嫌いなので友達の友達の友達くらいの距離でヲチってる私、「普通の子」。

美しい女の子大好きなので美里が好きです。真実子が美里はアナウンサーになるべきよ、って語るシーンとても良かった。

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2022年08月18日

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