オール・ノット

オール・ノット

1,716円 (税込)

8pt

今度の柚木麻子は何か違う。
著者の描く3歩先の未来にあるのは、ちょっとの希望とささやかな絆。

~~~~
友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。
貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。
「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そんなのおかしい」
彼女に託された一つの宝石箱が、真央の人生を変えていく。

「大丈夫だよ。オール・ノットの真珠にすれば。あんたみたいながさつな子も。これは絶対に切れない、そういうつなぎ方をしているんだよ」
「え、オール・ノットって、全部ダメだって意味じゃなかったっけ?」
「全部ダメって意味もあるけど、全部ダメってわけでもない、っていう意味もあるんだよ。そうだよ。全部ダメってわけじゃないんだよ。なにごとも」

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    264ページ
  • 電子版発売日
    2023年04月18日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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オール・ノット のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    柚木麻子さん、BUTTERを読んで以降、気になる作家さんとなったが、それ以上にYouTubeに登場する数々のトークが面白く、ますます気になる作家さんに。
    このお話は女性同士の連帯、今はやりのシスターフッドのちょっと負の部分を描いたもので、展開が全く予想できない方向に進んでいくので、最後の最後までとて

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    真央みたいにつつましい学生たりたい、真央は一生懸命今を生きているだけであってなりたいとか傲慢だけど
    あと作者のフェミが凄い

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    本の帯によれば、試食販売で出会ったなんでも売れる嘘つきのおばさんが出てくる話とあったので、もっとコミカルな話を想像していたのに、意外と深刻な現代の問題を内包していた。

    冒頭の軽いタッチの書き味から徐々に社会問題に移行していくので、重苦しく無く深い話に突入していくので、本の世界に引き込まれて1日であ

    0
    2025年04月03日

    Posted by ブクログ

    読み始めてしばらく苦学生の主人公と同僚(?)の四葉さんの穏やかなページが続くので、その雰囲気はどこまで続くのだろうと思っていたら、四葉さんの過去に進むにつれ、引き込まれて一気に読んでしまった。
    「もう引き返すことができない」って思った。
    四葉さんって不思議な人。
    私も会ってみたい。
    宝石のように人が

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    戦後から令和までの貧困が書かれた本…
    と、読み取ってしまったのはわたしが貧困やからか(笑)

    でもやっぱり高度成長期はいいよねと思う。あの、日本中がハイテンションな感じが。

    章立てごとに突然主観が変わるのに
    「えっ? 誰?」
    って一瞬なりつつ、でもまあ結局はどこかで山戸家に繋がってくるんやろうと信

    0
    2024年11月17日

    購入済み

    読後爽やかで、とても良い体験でした。
    貧しい学生の真央が出会ったのは不思議な女性山戸四葉。四葉との出会いと彼女からもらった宝石箱が真央の人生に影響を与えます。
    四葉の家庭や過去を知るにつれて搾取されている可哀想な女だと思うこともありましたが、賢く強かでとても素敵な女性でした。弱者としての女性が描かれ

    0
    2023年10月10日

    Posted by ブクログ

    なんとなく表紙に惹かれて読んだけど、内容もグッと惹きつけるものがあり、一気に読み終えてしまった。
    人の生き方に考えさせられる内容でもあり、最後は強さなのかな、とも思った。

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    苦学生の真央は自力で大学に通うためバイトに明け暮れている そこで出会った四葉に宝石箱をもらうが 学費返済には足りず 大学も辞めてしまう
    四葉はかつて横浜でお城のような家に住む女の子だった 生きるために働くのだけれどお金の為だけでは何処かで歪みがきてしまう これから人間はどうやって生きていくのか不安に

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    あまり読んでるわけではないけど、柚木麻子作品の中で今のところ一番好き。
    思いがけず一気読み。

    とにかく四葉さんが好き。
    ミャーコのことも不思議と嫌いになれない。
    と言うか、登場人物の誰にも感情移入できないのに、なぜか好ましく感じてしまう。

    後半明かされる山戸家に起こった全ての顛末に驚愕。
    でもと

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    差し伸べられた手が実際の助けにならなかったとしても、手を差し伸べられた事実が心の救いになる。
    気高い心を見失わない没落したお嬢様と貧しい少女の交流を描いた、柚木麻子流『小公女』。
    主人公は貧しい少女であるところの、苦学生 真央。彼女の視点で小公女セーラであるところのお嬢様 四葉さんを描いている。ちな

    0
    2025年10月04日

オール・ノット の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    264ページ
  • 電子版発売日
    2023年04月18日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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