柚木麻子のレビュー一覧
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BUTTER
『どうしても、許せないものが二つだけある。
フェミニストとマーガリンです』
この作中のセリフが話題となりイギリスで高く評価された本作。
連続殺人事件の容疑者とそれを追う女性記者の話なのだが、なにより出てくる料理の表現が素晴らしい。官能的でもあり、想像だけで唾液が溢れ出すような表現に何度も「食べたい……」と天を仰いだ。
私はバター醤油ご飯とロブションの表現が特に気に入った。
近いうちエシレバターをたっぷりと使い、濃厚なバター醤油ご飯を食べるのだ絶対に。
ロブションも一度は足を運びたい。調べたところまずは2ヶ月前の予約戦争に勝つ必要があり、最低五万ほどかかるらしい。これはまだ先 -
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ダイアナと彩子の話。
小さい頃はあまりにも世界が狭くて、色んなことを羨ましく思ったり「人と違う」ということが悪いことに見えるが、大人になったら今よりずっとずっと生きやすくなるんだよと、小さい頃の2人に教えてあげたいと思いながら読み進めた。
自分はどちらかと言うと彩子のような幼少期を辿ってきて、どうしてもダイアナのような子に偏見があったときもあったが、高校の時はダイアナのような容姿になった。
今から思えば、なんだかんだ言って憧れみたいなものもあり、その時に出来なかったことを高校になってやったんだと思った。
ティアラさんの「みんなが正しければ正しいほど、毎日が苦しかった」という気持ちもわかった -
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ずーーっとおもしろい。
考えさせられることが多く、物思いに耽ってしまうことが多く時間はかかったがあっという間に読み終わってしまった。
主人公里佳はカジマナとの対話を通して、人間的に精神的に、様々な成長を遂げたと思う。
フェミニズム的観点からは、特に大きく考え方が進歩したと思う。
里佳の価値観がアップデートされる度に自分の価値観もアップロードされる。1ページごとに価値観のアップデートを促される。そんな作品。
人には様々な一面があり、様々な悩みを抱えて生きていることを感じた。
今自分が何か悩んでいるように、常に前向きに生きてる人も悩み事はあるんだろうなと思った。
2017年に書かれている -
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面白かった!どんな内容か全くわからないながら読み進めていき、どんどん引き込まれて、現実世界でも、この本の世界を思い浮かべたり、仕事中考えたりする程だった。
参考文献でモデルになった人物がいたようで、確かに昔こんなニュースを観たような気がした。
実際のところ、本人しな分からないけど、寂しがり屋ということなのでは無いか、と。
自分に自信がなく、埋めるものがないから、次から次へと相手の男性を見つけていくのかな。かまってほしくて、相手が離れていく前に自分から手放す、そんな気がする。
胆嚢摘出術後なので、脂質制限をしている今、バターバター言われるこの本を読むのは、正直辛かったけど、普通の食事が食べ -
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ネタバレ本当にバターが主役のお話だったとは。いろんな意味で胃に重い濃厚な一冊でした。
拘置所から動けない状況の容疑者カジマナが、面会者の里佳や伶子を引きつけ振り回し続けられるのは、魔性のキャラクターや都合良く事実を捏造する闇深さもさることながら、常に「本当のこと」を突きつけてくるから。それはこちらにも突きつけられているような気になる。
あなたは本当に食べたいものも食べずに幸せなのか。太るのを咎める風潮は間違っていないか。あなたが思っているほど周りに愛されないのはなぜか。あなたは死んでいるみたいに生きていないか。
里佳が最後、カジマナがたどり着けなかった答えを見つけたように、呪縛から逃れた先に、自 -
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書店でこういう系読みたいなーってなって買った本だけど、自分が想像してたより何十倍も面白くて何十倍も深みのある本だった!!
世界観と語り口が面白すぎてぐいぐい読み進めてしまうし、展開の面白さが抜群!!
これ本当に中学校で起こってることだよな??って何回も疑問に思ってしまうくらい、大人な考え方というか自分の理解度が高い人が多くて尊敬の気持ちが湧いたなぁ
でもこの主人公を含むグループがそうってだけで、他の人たちはどうしようもなく子供らしくてそこのギャップも面白かった!
物語が終盤に向かうにつれてそれが少しずつ逆転してる部分もあったけど、最終的には全員が言いようのない青春の輝きを放っててラスト -
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ネタバレ重たかった。幾日もかけて、じんわりじんわり読んで、じとじとからだに染み込んできた。
変化と失望と別れと、あたらしい仲間。そして、居場所。とてもリアルで、痛々しくて、剥き出しで、読んでいてなんどもくやしさに共感して頷いた。なんだか、魂をこめて…というのだろうか。ものすごく力"リキ"をこめて書かれているように感じて、そのエネルギーをビンビン浴びて疲れ果てたり、逆に元気をもらったり。本当に、バターのような、軽やかさもありつつどっしりとカロリーをたたえた名作だった。
カジマナのキャラクターがかなり好きだった。加害者であるが被害者でもあったのかもしれない彼女の存在は、人間が完全に白 -
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ネタバレかなり分厚い作品だったが、後半はページをめくる手が止まらなかった。(読書をする習慣をつけるための1冊目としては重たかったかも)
梶井に近づくほど、その魅力や歪みに飲み込まれていくように見えた里佳だったが、それでも最後は梶井を単純な悪として切り捨てるのではなく、彼女を理解し、自分の中に取り込みながらも自分自身の生き方を見つけていった。その着地がとても良かった。でも、あの場面は本当に死んだかと思った。心臓に悪い。
里佳の献身的な部分はとくに印象に残った。見返りを求めず周囲の人に与えることができるからこそ、性格も境遇も違う面白い人たちが彼女の周りに集まってくるのだと思う。
登場人物たちの知性や行