柚木麻子のレビュー一覧

  • BUTTER(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いろんな方向にヘビーで、読むのに体力が必要だった。
    事件について調べたくなった。
    事件自体のセンセーショナルさももちろんだが、それを取り巻く友人、家族、恋人、配偶者、職場…様々な関係性のなかでの絆と不信感が描かれ、色々とえぐられるところがあった。

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    2026年04月12日
  • その手をにぎりたい

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    柚木麻子さんは、とにかく美味しさの言語化が天才的。前半は食テロ恋物語なのかと思わせながら、実はバブル経済期の時代の中で生きる、都会で働く女性の社会的位置と生き方を描いた作品だと感じた。

    各章が寿司ネタになっていて、バブルのピークから崩壊へと進む構成は巧妙で、寿司の一貫一貫が人生の取り返しのつかなさになってる。勘違いだらけのバブル時代の空気感が、そのまま青子の人生を歪めていくところが印象に残った。

    頑張れば頑張るほど、何のために頑張っているのかわからなくなっていく。その感覚が、この作品のいちばんリアルで怖い部分だと思う。

    華やかで一見豊かに見える時代の中の空虚さと意識のズレを寿司というモチ

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    2026年04月11日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    ネタバレ

    男性の殺害容疑で逮捕されたカジマナこと梶井真奈子。あらゆる男性に手をかけたカジマナだが美しいというような魅力がない。
    記者の町田里佳はカジマナに近づき、彼女の内面や素顔、周りを追っていく。
    関わることで里佳をも狂わされ、その周りの運命も変わっていく……。
    ''爆弾''のスズキタゴサクを少し思い出させるようなカジマナのトーク。思わず、手元にあった無印のバターバームクーヘン食べてしまった…。
    フェミニズム。あらゆる面から女性の叫びを記し、改めて社会に問題提起した作品。

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    2026年04月10日
  • 王妃の帰還 新装版

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    話の展開もはなくて、
    フランス革命時代と結びつく感じも
    とても楽しかったです。
    この話の続きが読みたいです!

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    2026年04月10日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    題材となった事件については以前から知っていたため、読み始めてすぐに「あ、これは…」と気づいた。その瞬間から、この物語がどのように切り込み、どんな角度で再構築していくのかという興味が一気に高まった。
    現代では女性の社会進出が一般化したと言われる一方で、依然として女性には「こうあるべきだ」という視線や役割が押しつけられがちである。本作は、その見えにくい圧力や偏見を、逃げ場のないほど精密に描き出している。読み進めるほどに、女性として生きることの重さや孤独、そして社会との摩擦が胸に迫り、時に息が詰まるほどだった。
    しかし、この作品が真に力を持つのは、ただ苦しさを描くだけではなく、「それでもどう生きるか

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    2026年04月10日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    ゾクゾク、ヒヤヒヤ。終盤のどんでん返しでもうだめか…と思った。だけど、勇気をもらう作品だった。この矛盾がすごく面白い作品。これからも、自分の人生を存分に味わって生きていきたい。

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    2026年04月07日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    内容もさながら濃厚なバターのように重厚なじっとり感を孕んでいた。カジマナと対面しているときに主人公と同じように彼女のペースに飲み込まれて言うがままに従ってしまう、魔性感。被害者たちと同じように彼女に従ってしまいたい気持ちがページを超えてこちら側まできて引きずり込まれるようだった。
    また、内容もさながらバターを用いた料理の味の表現がなんとも生々しくて食べてみたいと思わせる。特に一番最初に主人公の食べたバターのせご飯が何度読んでも思わず喉を鳴らしてしまうような重厚感であった。

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    2026年04月06日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    自分の人生に普通じゃいられなかった時期があるかどうかで、この物語の受け取り方はかなり変わる気がする。

    自分や身近な人の狂いに耐性があれば、「そうそう、こういう感じ」と思えるけど、そうじゃないと少しキツイかもしれない。

    梶井のことは怖いけど、誰かのためにご飯を作って食べることの幸せさを教えてもらった。
    一人の場合でも、そのとき食べたいものを思い浮かべて、レシピを調べて、材料を買って、家に帰って台所で作る。
    それって、自分のことを大切にして生きてるって実感できる行為だったのか。

    自炊も楽しくなったし、バターの魅力にもハマりそう。
    早速、エシレの焼き菓子と森永のチョイスを食べてみた。チョイスが

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    2026年04月07日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    自分の価値観、男女間の指標、目線、友情そして愛のやり取りについていろんな視点での女性を表現していた。
    多くの人が犯罪者の心理を知りたがる中で、主人公は彼女を人として向き合い、また自己投影的に自分を見つめ直していたのか?
    主人公は行動から考えるタイプだと思った。となると主人公にはそれをフィードバックする人が必要になるのでそれが彼女だったのかな。
    美味しそうな料理が溢れるほど出てきた。同じく胃に存在感のある物語だった。
    自分もこの本を読んで同じ料理を作ってしまった。やはり理解したいのだ、この人たちを。

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    2026年04月06日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    著者・柚木麻子さんの作品は初めて読みました。どの作品も先が読めないエンターテイメント感溢れるものばかり!寓話として良くできているなと感じた感じた「BAKFRSHOP MIREY'S」「スター誕生」はNHKの単発ドラマの原作として使ってもらいたいと思わせる心に刺さる作品でした。奥田英朗作品、伊坂幸太郎作品が好きなかたは、特に刺さるのではないでしょうか

    過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっ

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    2026年04月04日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    女性は痩せていないといけない、人に頼らないで自立しないといけないという社会からの強迫観念のようなものを、そうではなくて適切で適当な自分に心地よいものを求めていっていいのだと背中を押してくれる作品。
    美味しそうな食べ物の描写に過去の記憶と想像力がフル回転する。
    美味しいバターをぜひ味わってみたくなる。

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    2026年04月03日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    実在する事件を題材にした作品。主人公の記者の視点から容疑者梶井真奈子の生き方を知るうちに、自身の見た目の価値観、人生においての適量、周りの人たちとの関わり方に変化を及ぼしていく。

    すこーしネタバレ
    梶井は浅く見れば女から嫌われる女、よく見れば自分の芯を一本持ってるぶれない女。そんな女が女友達を欲しくて少し変わろうとしていたのに逮捕されちゃってもう魔が悪いのなんのって。
    みんなで食べたくて七面鳥を焼くなんて、歩み寄ろうとしてたんじゃん、、、
    ちなみにこの本を読んでバター醤油ごはんに挑戦してみましたが北海道バターではあまり美味しさがわかりませんでした。やはりエシレでないといけないのか、、、

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    2026年04月03日
  • ナイルパーチの女子会

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    BUTTERの出版が2017年。
    本作「ナイルパーチの女子会」が2015年。
    まさに“BUTTER前夜”といった作品だった。

    タイトルに「女子会」と銘打たれているし、
    実際作中で描かれているのは女性同士の関係性について。

    でもそこから社会全体の
    歪みのようなところまでテーマが到達する。

    家庭にいること。
    子を育てること。
    社会にいること。
    地位を持つこと。
    カネを稼ぐこと。

    カネは性別にかかわらず稼ぐことができるが、
    子を産むことは女性にしかできない。

    この非対称性を、
    いまだに男性も、社会も、
    あるいは女性自身も、まだ対処できていないのかもしれない。

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    2026年04月03日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    実際にあった木嶋佳苗の事件をモチーフにした小説。
    主人公の町田里佳が、梶井真奈子カジマナに惹かれ、それを乗り越えカジマナを支配できたと思ったら、最後にまた逆襲を喰らう。
    登場人物は、家族に何かうまくいってない人達で、それぞれにストーリーがある。
    バターや料理を媒体にして、女とは、男とは何かを問う。
    誰かによく見られようと努力して、自分の欲求を我慢するのか、自らの欲望のまま生きるのが幸せなのか、色々考えさせられた。
    世間は努力してダイエットして、スリムであることをよしとし、太っていることは自分に甘い人だ判断する。
    木嶋佳苗のルックスでなぜ男が惹かれるのか、疑問だったが、この小説を読んでその心理が

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    2026年04月02日
  • とりあえずお湯わかせ

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    2019-2022年の4年間にわたる柚木麻子さんのエッセイ
    コロナ前〜コロナ禍中の期間であり、柚木さんが乳幼児育児にあたられてるまさにその期間であるため、公私ともにあらゆる制限が課され、その閉塞感に擦り切れるような日々が痛いほど感じられた
    自粛期間のなかでもどうしてもやりたいことは工夫を凝らして実現しつつ、ままならないことや押し付けられていることに素直に怒ったりNOを掲げることもできるのだと目から鱗。
    疲れたとき状態それ自体も肯定し、とりあえずお湯を沸かすように自分ができることからやってみようと思えた

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    2026年04月01日
  • けむたい後輩

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    プライドやマウントが、素晴らしく可笑しかった。その中の真美子という存在が相反していて、物語を進める起爆剤として重要なパーツだと感じました。

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    2026年03月29日
  • らんたん

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    ネタバレ

    朝ドラを見ているかのようにワクワクした!「花子とアン」の花子さんと白蓮さんや新渡戸稲造さんなど歴史上の偉人たちがどんどん繋がっていくのが面白い。女子教育を開拓してくれた道さんに感謝!

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    2026年03月25日
  • 幹事のアッコちゃん

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    好きなシリーズ。
    軽く読める楽しいストーリーですがタメにもなる、会社勤めの人にも企業したい人にも両方響くような気がします。

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    2026年03月22日
  • けむたい後輩

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    この本を読むのは何年ぶりだろう。
    本屋に行ったら、1冊だけあったこの本に吸い寄せられた。
    パラパラとめくると懐かしい記憶が蘇る。
    そうだ、2人の女の子の友情、揺らめき、恋愛、絶望…
    それが凝縮したような本だった。
    やっぱり面白い。なぜこの本の存在を忘れていたのだろう。
    ずっと手元に置いておきたい1冊だ。

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    2026年03月22日
  • 終点のあの子

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    好き。もう過ぎた青春だし、同じことを経験したわけじゃないけどあの時の空気感を思い出した。いいことばかりじゃない高校生活。私も小田急線ユーザーだったし、何回か下北沢で降りたけど、この本が書かれた時から工事中だったのはちょっと笑った。

    映画をきっかけに観たけど、映画は映画の良さ、本は本の良さを感じる。

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    2026年03月21日