柚木麻子のレビュー一覧

  • BUTTER(新潮文庫)

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    人間のピュアな感情がゴリゴリと打ち砕かれて捻れて歪に固まりまくり、さらに煮詰まった話。
    料理や食事の描写も圧巻だった。

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    2026年01月05日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    久しぶりにすごい本に当たった(´⊙ω⊙`)
    これはアレだね。角田光代じゃん。
    週刊誌の記者として働く序盤は『空の拳』、結末は『対岸の彼女』。女の生き方を描く作品は数あれど、結構クセ強の部類だと思う。

    実際の事件をモデルにしながも、個性的でクセ強めな3人の女性を中心にストーリーは進んでゆく。
    梶井真奈子の語る女神像は、ああそういう人いてるよね〜(σ・∀・)σ 男ウケはいいけど、周囲にも押し付けてくる女ウケ悪いヤツ笑
    里佳はバリバリの記者で、西加奈子の『夜が明ける』に出てくる先輩みたい。
    玲子は江國香織作品に出てくるタイプかと思ったら意外と暴走しちゃう。

    描写がバターのように濃厚で、人物像の

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    2026年01月04日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    里佳と一緒に、梶井の掌で踊らされる感覚に一種の心地良さがあった。
    伶子、北村、篠井などのサブキャラクターがかなり魅力的。
    若年女性である自分にはかなり響く内容だったが、他の属性の人が読んだ時にどう感じるか気になる。
    女性の強さとは?幸せとは?考えさせられた。
    何度も大切に読み返したい話。

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    2026年01月04日
  • ナイルパーチの女子会

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    なかなかいないです、こんなイヤな主人公。余りに自己中心的な振る舞いに辟易。
    でもその2歩か3歩手前の心境には至った心当たりはある。行動に起こさなかっただけで。
    重松清さんの解説も興味深い。
    BUTTERをもう一度ゆっくり読んでみようかな〜と思っています。

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    2026年01月04日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    面白かった。考えさせられた。でも、作者の伝えたいことには届かなかったという爽やかな後味。これから自分がやりたいことの枠組みをもらった感じ。

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    2026年01月04日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    イギリス人が読んでたのを見て買ってみた。日本人にしか分からないあの背徳的な美味しさがわかるのか不思議になった。

    バター醤油ご飯や深夜のラーメンの描写に胃を掴まれ、主人公がぷくぷくと太っていく姿に、フィクションとは思えない生々しいリアリティを突きつけられる。物語はカジマナという希代の殺人犯を中心に、まるで推理小説のようなスピード感で転がっていくが、重苦しさは不思議とない。むしろ、連続殺人という題材が嘘のように、読後感は驚くほどカラッとしていた。

    ​働き方やルッキズム、男性が女性に抱く無意識のステレオタイプ。作中の男性たちは決して悪人ではなく、むしろ協力的。しかし、ふとした瞬間に漏れ出る「昭和

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    2026年01月03日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    作中の被告人・梶井真奈子の事件は実際に起こった事件が元になっているのですが、その事件のことを以前から知っていて詳細をWikipediaなどで興味深く読んでいたので、その事件を元にしたという今作のことが気になり手に取ってみた。
    作中に出てくる様々な料理の描写が秀逸。読んでいるとお腹が空いてきます。ストーリーにも引き込まれて夢中になって読めた。

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    2026年01月03日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    先の気になる展開で止まらず読み進めてしまった。
    梶井の生き方、里佳の生き方。登場人物皆からの生活から、生きるってなに?価値観ってなに?幸せってなに?と考えさせられた。
    実際自分は、完全に里佳寄りで共感があって、自分も梶井に会って、キラキラ満たされた話を聞いたら影響されるだろうなって思った。そういう部分も自分の中に残る部分だったんだろうなと思う。
    また、小説中に出てくる料理の美味しそうなこと。どれも実際に食べたくなってしまう。実際、バター醤油ご飯にハマってしまった。エシレのバターも気になって、丸の内のエシレに行ってみた。エシレのフィナンシェ、マドレーヌ、クロワッサンどれもとても美味しい。それだけ

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    2026年01月03日
  • 本屋さんのダイアナ

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    ボロ泣きした。中盤から最後にかけて泣きながら読んだ。読む前は表紙のかわいさからほっこり系「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」のような感じかと期待していて、読み始めもルビが多くふってあることからジュベナイルかな?と思ったがどんでん返し。初めて柚木さんの本を読んだけどもう新年そうそう人生で読んだ小説の中でもトップに入るレベルで素晴らしい本だった。

    彩子が大学に入って変わってしまうあたりから自分と重なる部分が多くて、他人から認められる誰かを生きれば生きるほど、誰かを見下していないと幸せを保っていられない不幸せの循環に身に覚えがありすぎて・・・。大学というシステムの中で男や酒、サークルに狂わされる生活。こ

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    2026年01月02日
  • 王妃の帰還

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     女性なら誰しもが覚えのある、女子ならではのスクールカーストの話。女子校出身でなくとも頷けるエピソードばかりだったので、女子校はもっと酷かったのではと震え上がってしまう。私の学生時代はこんなに目まぐるしく地位が変わることはなかったが、一度できたグループの垣根を越えられない閉塞感は忘れられない。今となっては何て小さな世界で生きていたんだと呆れ返る。ただの女子中学生のマウンティング合戦でなく、フランス革命になぞらえて構築されている点が秀逸。嫌われ者のわがまま王妃がどんどん本来の気高きお姫様に戻っていく様が素敵だった。

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    2026年01月02日
  • 王妃の帰還

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    ネタバレ

    一気に読んだ。人間関係が目まぐるしく変わる。そういうのあったなーと思いつつ。今の子ってこれくらい苛烈なんだろうかと思ってたら2015年の本!どうりでメールで写真が回ってくるわけだ。

    一人のお姫様を中心に、周りが狂わされていく話。集団から浮くくらいの美貌は周りを狂わせてしまう。王妃は帰還できてよかったけど、その後も友情が続いたのはあったかい気持ちになった。自分たちで枠を作ってしまうような視野の狭さ、身に覚えがある。

    ホッシーとお母さんのことがチヨコにバレたらどうしようかと思ってヒヤヒヤしてたけど、王妃だけにバレて、王妃もそのころには許すことができるくらい成長していたのは救いだった。もっと早

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    2026年01月01日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    ネタバレ

    連続殺人、男の財産を奪ったとして逮捕された女。しかも若くも美しくもない。本当に殺した証拠はない。狂気的殺人鬼かと思えば、教祖のような人間。取材記者は本性を知ろうとするうちにその女へ憧れや崇拝のような感情も持つ。そんな高貴でたくさんの男から愛された女だと思っていだが、実際はコンプレックスだらけで世界を自分の色眼鏡で見る人間だった。父からの偏愛による母からの嫉妬などの幼少期の毒を持つ。男へ執着し、女性からの愛に飢え、周りを不幸へ導くエネルギーを持つ彼女。
    やはり人間そのものが周りに与えるエネルギーという目に見えないものは存在するのだと思った。どんなに格上だと感じる相手でも人間であり、闇がある。私は

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    2026年01月01日
  • けむたい後輩

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    あっという間に読み終わりました。栞子は自分の幸せを他人に求めがちなのではと思いながら読んでました。同性に嫉妬したりコンプレックスを感じる割には、自分を好きでいたり受け入れる努力もあまりしていないように見えました。過去のモテていた自分にちょっと縋り過ぎかなと。私が厳しすぎなのかな、
    自分もかつて、他人が自分に幸せを運んでくると期待し過ぎていた時があったから重ね合わせながら読んでいました

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    2025年12月29日
  • BUTTER(新潮文庫)

    購入済み

    雑誌記者の里佳は、連続殺人の被疑者であるカジマナの独占取材権を得るべく、かぐや姫のような彼女からのオーダーに応えようと奔走します。里佳の親友である伶子もまた彼女の悪意に翻弄されます。
    実際にある有名な事件をモチーフとしているように感じました。主題は社会から求められる正しさや、女性らしさや家庭観などに疑問を投げかけることと、様々な形の友情なのかと思いました。
    生々しい料理の描写が特徴的で、作中に登場するたらこパスタをつい作ってしまいました。フランス映画のようだと感じる瞬間がありました。

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    2025年12月28日
  • さらさら流る

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    表紙や最初の数ページから爽やかな話かな?と思い読み始めたら、かなり想定と違う話に転換したので驚きました。
    重いテーマではありましたが、主人公の菫が持つ根の明るさと強さで読者も暗い淀みから引きずり出される感覚がありました。
    決して暗がりには閉じこもらず前に向かう菫と、育った家庭環境もあり自らの歪み・他責思考から抜け出せない足元が淀みにハマったままの光晴。
    2人の対比が後半になるにつれてグロテスクな程に顕著に現れていてその描き方が秀逸だなと思いました。
    あとは、初夏の空気感や緑の比喩表現が美しくてとっても好きでした!!言葉が美しくて、それだけでも読む価値があると思います。

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    2025年12月27日
  • らんたん

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    最近『翠雨の人』という女性偉人伝ものを読んだばかりだったので、つい比較してしまうが、同じように史実をベースにしながらも、こちらはぜいたくに津田梅子や新渡戸稲造などを中心に、明治の文化史を彩るスーパースターを山ほどぶちこんで、面白いエピソードがふんだんに出てくるので、単純に好奇心をかきたてられる。またそれ以上に河合道さんのキャラクターがとっても魅力的だった。戦前のああした雰囲気の中で、アメリカでの生活で身につけた自由主義と女性の権利拡大という理想を掲げながら、表面的には相手を立てつつも、実質的な実を取る良い意味での「ずぶとさ」が小気味良い。対立する相手をも魅了し、協力者に変えてしまう姿には、「格

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    2025年12月21日
  • その手をにぎりたい

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    食の描写が素晴らしすぎる。
    いろいろあったけど最後はよかった。
    その手をにぎることができて。
    映画化しないかな。

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    2025年12月20日
  • らんたん(新潮文庫)

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    教育の基本となった「平和のための国際親善」と「生活・労働としての園芸」、恵泉女学園大学がなくなったのは、残念だな…とあらためて感じました。
    中高に受け継がれているようで、道先生のらんたんはつながっているのかなと思う。
    戦前から戦後にわたる女子教育と女性の権利獲得の運動の歴史を感じられる読み応えのある一冊でした。

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    2025年12月14日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    大好きな作家柚月あさこの本、今回もとてもよかった。全てのエピソードで伝えたいこと、それは、連帯することは人を奮い立たせ、人を救い、人に生きる希望を与えるということ。
    あくまで個人的な感想だけれど、柚木作品にはいつも分断への抵抗として「連帯」が描かれている。読後はいつも身近な人への感謝、そして世界への希望的観測が生まれる。

    今回の小説でも全てのエピソードに「連帯」が登場する。年齢も職業も性別も異なる他人同士が繋がり、協働し、心を通わせ、誰かのために自分のために前へ進む。1番好きなエピソードはBAKERSHOP MIREYS。詳細はネタバレなので省くけれど、甘いお菓子の香りを通じて、不器用だけど

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    2025年12月13日
  • その手をにぎりたい

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    かなり好みの世界観!!!
    久々に、一文一文味わいたいと思えるくらい好きな物語に出会えて嬉しい、、。
    作り物で煌びやかだけどどこか寂しい、みたいな世界観が大好き。特に、それを象徴する東京にまつわる話が好きだなぁ。ロスト・イン・トランスレーションとか江國香織の「東京タワー」とか。
    バブル期に生まれて贅沢して、男女ともに肉食な雰囲気のなか気ままに恋してみたい人生だったな〜笑

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    2025年12月08日