柚木麻子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本は私の人生の大切な一冊。
ここで吐き出させてほしい。長文。
本当に本当にしんどいことがあった。
私は皮膚科クリニックで働く医者、転職しのんびり働いていた。土日の繁忙期だけ非常勤の先生が来てくれるけど、すれ違えばあいさつ程度のそれぞれ個々に働く感じで人間関係はノンストレスだった。
ある日職場に新しく年上の女の先生が来た。これから毎週来るらしい。最初は私の診察室にわざわざ来てあいさつをした。しばらくすると私の診察室にだけある冷蔵庫や電子レンジを使うらしく、1日に何度もこちらに来た。その度に軽い話をふられるようになった。「この仕事はしんどい」「ここの看護師は態度が悪い」日を追うごとに文句が増 -
Posted by ブクログ
人間の【欲望】まで許容することができるのか。
『首都圏連続不審死事件』の容疑者・梶井真奈子(カジマナ)がなぜ殺人を犯したのか。
カジマナが最初にいった「フェミズムとマーガリンは嫌い」というのが、物語の軸。
バターが材料に含まれた背徳感満載の料理を里佳に提供し、ぷくぷく太る里佳を見て「痩せろ」「太った」と周りが煽りだす。
女性は先入観・価値観の違いを受けやすい性。
大和撫子っていう言葉があるぐらいで美人で体の線が細い人が正義という。
そういったルッキズムを表現したかったのかと思って解釈し進めていっても、まだ違和感が残る。
「美人で体の線が細い人が正義」というけど、矛盾が生じる。
カジマナ -
Posted by ブクログ
とてつもなく話題だったのてミーハー的に購入したものの、まんまとハマってしまった
食と記憶、食と快楽、食と救い、食の罪悪 食とつながる人間の性みたいなものが口数少ない文で突き刺してきて、シンプルな文章なのに読み終わるのに時間がかかった
性役割で苦しむってやっぱりまだあるよね
選挙権や仕事や育休で取り沙汰される男女平等の視点とは違う、根深い性役割のとっかかりのようなものがニュルッと頭に入ってくるようなな感覚だった
ちなみに…レビューブログではバター醤油ご飯やラーメンが「食べたくなったので食べた」とかカトルカールを「作ってみた」とか、カジマナグルメが人気だったけど個人的には、
お赤飯を「正しい -
Posted by ブクログ
「あるべき姿にとらわれない」ってよくみる字面で、具体的にどうすればいいのかわからないな〜って思ってたけど、「自分の適量を見つける」とこの物語では表現してて、すごくしっくりきました。
フェミニズムもルッキズムも《こうあるべき》という世の中の偶像に縛られた問題であり、自身の適量はそうした世間の眼差しに遮られている。かじまなに翻弄されながらも自分の適量を少しずつ見つけ逞しく生きていこうとする主人公を描いている反面、そんな世の中への疑問を投げかけてる感じがしました。
食べ物の描写も素晴らしかったのですが、人間の感情の深い考察がしっかり描かれていて気づきも多かったです。ただちょっとこってりだよ〜 -
Posted by ブクログ
話題になっていたことは知っていたのですが、ジャンル的にそんなに得意じゃなさそうなのと、黄色い髪の毛の女性の装丁が、あんまり好みではなくて手が伸びませんでした。
それが、装丁が実際のバターの売り物のパッケージのようなシュッとしたデザインにリニューアルされていて、しかも著者サイン付きだったのでミーハー心で購入してみました。
後から知ったのですが版権移動があったのですね。大変だったとは思うけれど、そのおかげで自分が惹かれる装丁に巡り会えました。
思っていたよりもとても面白く、ページを捲る手が本当に止まらなくて、朝になってました(汗
帯には「ダーク・スリラー」とありましたが、自分が敬遠したかったス -
Posted by ブクログ
ネタバレいやー疲れた!!!!(褒めてます)怖くてエグくて容赦ないから、しんどいと同時に先が気になって一気に読みました。
最後2人が再会するのかと思ったけど、2人は会わずじまい。でも、もう二度と会えなくたって2人で自転車に乗ってはしゃいだ夜は本物で、そんな何気ない一瞬が煌めくだけで支えられる人生もあるのかもしれない。もしかしたらそれが友情ってものなのかも。
メモしておきたい文章があまりにも多すぎてメモしきれない。2人の登場人物の考え方や行動は突拍子もないようで、心情を考えると自分でも感じることがありどきっとする。
改めて同性の友達に心から感謝したし、その友達とずっと親しくいられるような自分でいたいと思っ