柚木麻子のレビュー一覧

  • BUTTER

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    ネタバレ

    自分とは縁遠い事件が題材なのに、登場人物や出来事がとてもリアルで、でもやはり物語らしくちょっとだけ主人公が強い。
    「そうそうこんな世の中で嫌になっちゃうよ」と思うシーンが多々あり、読みながら何度も眉間に皺が寄ってしまった。でも前向きな終わりなので、私にとっては程よい気持ちよさの読後感。

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    2026年08月23日
  • ナイルパーチの女子会

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    この本は私の人生の大切な一冊。
    ここで吐き出させてほしい。長文。

    本当に本当にしんどいことがあった。
    私は皮膚科クリニックで働く医者、転職しのんびり働いていた。土日の繁忙期だけ非常勤の先生が来てくれるけど、すれ違えばあいさつ程度のそれぞれ個々に働く感じで人間関係はノンストレスだった。
    ある日職場に新しく年上の女の先生が来た。これから毎週来るらしい。最初は私の診察室にわざわざ来てあいさつをした。しばらくすると私の診察室にだけある冷蔵庫や電子レンジを使うらしく、1日に何度もこちらに来た。その度に軽い話をふられるようになった。「この仕事はしんどい」「ここの看護師は態度が悪い」日を追うごとに文句が増

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    2026年08月22日
  • BUTTER

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    人間の【欲望】まで許容することができるのか。

    『首都圏連続不審死事件』の容疑者・梶井真奈子(カジマナ)がなぜ殺人を犯したのか。

    カジマナが最初にいった「フェミズムとマーガリンは嫌い」というのが、物語の軸。
    バターが材料に含まれた背徳感満載の料理を里佳に提供し、ぷくぷく太る里佳を見て「痩せろ」「太った」と周りが煽りだす。

    女性は先入観・価値観の違いを受けやすい性。
    大和撫子っていう言葉があるぐらいで美人で体の線が細い人が正義という。
    そういったルッキズムを表現したかったのかと思って解釈し進めていっても、まだ違和感が残る。

    「美人で体の線が細い人が正義」というけど、矛盾が生じる。
    カジマナ

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    2026年08月22日
  • BUTTER

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    こんな濃厚な人間の欲望、意識、関係性を交えた小説は初めて読んだ気がする。最後の七面鳥を焼くところからはあっという間に読み終える。そして何よりその幸福感が読後感となって読んでよかったと思わせてくれた。

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    2026年08月21日
  • BUTTER

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    本屋さんで見かけ、気になった本。

    シンプルなタイトルで、でもそれに反すような分厚い本で読者にとって色んな角度からこの物語を捉えられると感じた。

    主人公が1人の女性に魅了され、生活そのものが変化し、新たな感性や物事の価値観が変わっていく。その名の通り『バター』を通して。

    もっと自分の欲に貪欲に、誠実に、そして自分らしく生き、その中で関わってくれる人達の幸せや人生がいい方向に向けていけたら良いなと感じた。

    他人の目を気にすることなく、自分らしく、ありのままで生きたい。

    そう率直に感じれた素晴らしい作品でした。

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    2026年08月20日
  • ナイルパーチの女子会

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    栄利子の考え方に、自分と重なるところがあって心が痛かった…
    自分はもっと仲良くなりたくて知りたいのに、相手は自分の情報をよく覚えていない、興味を持ってないの?ともどかしさに焦る、不釣り合いさになぜか怒りを覚える感覚。栄利子の並外れた行動力と、取り返すための悪あがきが毎回最悪で、人間関係における客観視と冷静さがどれほど大切か身に染みる話だった。

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    2026年08月20日
  • BUTTER

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    とてつもなく話題だったのてミーハー的に購入したものの、まんまとハマってしまった

    食と記憶、食と快楽、食と救い、食の罪悪 食とつながる人間の性みたいなものが口数少ない文で突き刺してきて、シンプルな文章なのに読み終わるのに時間がかかった

    性役割で苦しむってやっぱりまだあるよね
    選挙権や仕事や育休で取り沙汰される男女平等の視点とは違う、根深い性役割のとっかかりのようなものがニュルッと頭に入ってくるようなな感覚だった

    ちなみに…レビューブログではバター醤油ご飯やラーメンが「食べたくなったので食べた」とかカトルカールを「作ってみた」とか、カジマナグルメが人気だったけど個人的には、
    お赤飯を「正しい

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    2026年08月19日
  • その手をにぎりたい

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    ネタバレ

    私も就職で上京して3年。
    物質的には恵まれた何でもある東京で、良いも悪いも全てを受け止めて、揉まれて、それでも1人の力で生きていくには、自分の全てをかけられる絶対的な何かが必要だと感じた。
    食、人、住まい、金、若さ、永遠ではないにせよ、そのときの自分にとって間違いのないもの、信じられるものを何かひとつでも見つけられるのが大切なのかな。

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    2026年08月17日
  • BUTTER

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    「ダークスリラー」ではないような気がした。
    読後バターの消費が増え、体重も増えた。いつのまにか自分もカジマナの影響を受けていた。怖い…。
    どんなことがあっても自分で自分の道を切りひらける人が最後に勝つのだ、という希望が持てた。よし、明日からダイエット。

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    2026年08月16日
  • その手をにぎりたい

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    ネタバレ

    p101 以下の文章からは、主人公・青子が、昇進してお金も手に入れて恋愛を楽しむ余裕が出てきていることがうかがえる。
    「カウンターの下で、広瀬の手がそっと、自分のそれに伸びてくる。彼が満足するなら、指先ぐらい好きにさせてやろうと思った。なぜなら、青子の心と体は自由だからだ。誰のものでもない。一ノ瀬さんの手をとることが出来ないのと引き換えに、青子は無限の自由を手に入れたのだ。」

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    2026年08月14日
  • BUTTER

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    「あるべき姿にとらわれない」ってよくみる字面で、具体的にどうすればいいのかわからないな〜って思ってたけど、「自分の適量を見つける」とこの物語では表現してて、すごくしっくりきました。
    フェミニズムもルッキズムも《こうあるべき》という世の中の偶像に縛られた問題であり、自身の適量はそうした世間の眼差しに遮られている。かじまなに翻弄されながらも自分の適量を少しずつ見つけ逞しく生きていこうとする主人公を描いている反面、そんな世の中への疑問を投げかけてる感じがしました。

    食べ物の描写も素晴らしかったのですが、人間の感情の深い考察がしっかり描かれていて気づきも多かったです。ただちょっとこってりだよ〜

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    2026年08月14日
  • BUTTER

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    話題になっていたことは知っていたのですが、ジャンル的にそんなに得意じゃなさそうなのと、黄色い髪の毛の女性の装丁が、あんまり好みではなくて手が伸びませんでした。

    それが、装丁が実際のバターの売り物のパッケージのようなシュッとしたデザインにリニューアルされていて、しかも著者サイン付きだったのでミーハー心で購入してみました。
    後から知ったのですが版権移動があったのですね。大変だったとは思うけれど、そのおかげで自分が惹かれる装丁に巡り会えました。

    思っていたよりもとても面白く、ページを捲る手が本当に止まらなくて、朝になってました(汗
    帯には「ダーク・スリラー」とありましたが、自分が敬遠したかったス

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    2026年08月13日
  • ナイルパーチの女子会

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    BUTTERで柚木麻子さんに興味を持って手に取った2作品目。めちゃめちゃ面白い。頭イッちゃってる人たちで、読んでる間ずっとドン引きの顔してだと思う。でもなんか健気というか、そういえばわたしはこれまでどうやって友達を作ってきたんだっけ…友達って何…?と怖くなる

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    2026年08月12日
  • マジカルグランマ

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    勇気をもらった。てゆーか、内なる勇気に気づかせてもらった。
    まあ封建主義者には気に食わないところもあるだろうなとは思うけど。
    社会なんぞよりも自分の方がよっぽど大事なのにね。

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    2026年08月12日
  • BUTTER

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    消せない過去の記憶に縛られ、他人の心無い言葉に傷つき、世の不正義に追い詰められたとしても、自分がそこにいて良いと感じる居場所があれば一度帰ってきて、そして必ず前に進むことができる。ジェンダーロールは本作の重要なテーマではあるが、その意味でフェミニズムが全面に出ているわけでもなく(むしろ批評性もあり)、ほどよくサスペンス要素もあって読みやすくいい作品だと思う。

    あと全員が感想を書いている気がするがご飯の描写がうまそうすぎる。文字だけで食欲を刺激されるというのももはや忘れかけていた新鮮な体験である。

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    2026年08月12日
  • BUTTER

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    食べ物の描写がとにかくすごい。みちみちと力強い言葉で並べ立てられていて、この小説の中に出てくる全ての料理に惹きつけられた。

    話の流れ、持っていき方が本当に良かった。
    長い小説だけど、少しも退屈にならなかった。胃もたれにはなった。

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    2026年08月10日
  • ナイルパーチの女子会

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    彼女達の苦しみに痛いほど共感した。普通に、健やかな精神で、女友達と上手く楽しく暮らしていきたい。それなのにどうして私は上手くいかないんだろうと。

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    2026年08月09日
  • ナイルパーチの女子会

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    こわすぎる!笑
    でも面白くて、電車の待ち時間、仕事の昼休み、あらゆる隙間時間に読んでしまうぐらいだった!
    表紙に書いてあるように、ほんとうに「獰猛」な女友達、、

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    2026年08月02日
  • ついでにジェントルメン

    購入済み

    女性が主役の連作短編集です。男性の語りだとしても女性の強さが描かれ、元気が出るような作品でした。だから柚木麻子が好きなんだなと思いました。はじめに収められた菊池寛の像が動き出す話が特にお気に入りです。

    #笑える #ハッピー #アツい

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    2026年07月28日
  • ナイルパーチの女子会

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    ネタバレ

    いやー疲れた!!!!(褒めてます)怖くてエグくて容赦ないから、しんどいと同時に先が気になって一気に読みました。
    最後2人が再会するのかと思ったけど、2人は会わずじまい。でも、もう二度と会えなくたって2人で自転車に乗ってはしゃいだ夜は本物で、そんな何気ない一瞬が煌めくだけで支えられる人生もあるのかもしれない。もしかしたらそれが友情ってものなのかも。
    メモしておきたい文章があまりにも多すぎてメモしきれない。2人の登場人物の考え方や行動は突拍子もないようで、心情を考えると自分でも感じることがありどきっとする。
    改めて同性の友達に心から感謝したし、その友達とずっと親しくいられるような自分でいたいと思っ

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    2026年07月21日