あらすじ
私の名は、大穴(ダイアナ)。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。けれど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれた――。正反対の二人だったが、共通点は本が大好きなこと。地元の公立と名門私立、中学で離れても心はひとつと信じていたのに、思いがけない別れ道が……。少女から大人に変わる十余年を描く、最強のガール・ミーツ・ガール小説。
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Posted by ブクログ
望んで得たわけじゃない名前、性別、身体の特徴といった属性に振り回されながらも自己のアイデンティティとして受容していく物語。救いだと期待したものが予想と違って救いようのないものだとしたら?大穴は親友の両親、祖父母、理解ある上司、そして実父に救いの形を探すが完璧なものはどこにもない。何度も悔しがりながらそれでも自分の足で立つことを選んだその強さにとても勇気づけられた。
作中でも引用のあった『赤毛のアン』の親友ダイアナは大穴と同じく、故郷を離れるアンとは異なり、地元で暮らしていくことを決めた。名作では脇役だった存在の人生にももしかしたらこんなに複雑な人間ドラマがあったのかもしれない(もちろん名前による葛藤はないだろうが)と想像させる。与えられたものと向き合い受容していく人生の奥深さ、人間力の高さに泣きたくなる。
人生はガチャだと思っている全ての人に読んで欲しい一冊。
Posted by ブクログ
「みんな違ってみんないい」って、本当はそんなに簡単じゃない。
羨望も劣等感も、目を背けたくなる感情もある。
それでも違う世界を持つ人同士が、重なる部分を持ち続けられることを信じさせてくれる、綺麗事ではなく痛みを伴って描いた物語だった。
˖ ⊹ ࣪ ˖ ☽ ⊹ ࣪
ダイアナと彩子が小学校で出会う場面では、子どもの価値観で見る世界のきらきらした感じや、自分とは違う家への憧れを思い出した。
でも今読むと、純真な子どもの世界を“大人の目線”で見てしまう自分にも気づく。
そこには意図せず、それぞれの家庭を「ジャッジ」するというノイズが入り込んでいて、あの頃のように純粋ではいられない自分を感じた。
この子たちも少しずつ、そんな大人に近づいていく。
そして、その過程で関係性も変わっていってしまう。
だからこそ、小学生時代の2人の時間がとても儚く尊いものに思えた。
私立と公立に分かれて以降、2人は幾度もそれぞれの場所で新たな悩みに直面する。
今なら、それぞれに違う世界があることがわかる。
同じ学校にいても見ている世界は全然違うし、逆に違う場所にいても似た孤独や価値観を抱えていることもある。
でも人は、見えるものや聞こえるものに簡単に影響されてしまう。
心で感じていることは、ときにとても小さく頼りなく感じる。
本当は、それが一番大切なはずなのに。
彩子は、自分の悲しい過去を認めたくない気持ちから、それを正当化するために本来の自分を見失ってしまう。
呪いを解くには、過去を無理に正当化して自分に言い聞かせることじゃなく、素直な感情を認めて立ち向かうことなんだと思う。
清濁併せ持つ柔らかさなんて、大人になった今でも難しい。
でも人間ってきっとそういうものなんだろうなと思った。
善悪どちらかだけではなく、矛盾も弱さも抱えて生きている。
変化を止めることはできない。
人も、環境も、関係性も変わっていく。
その中で繋がり続けるのは本当に難しい。
それでも、取り返しがつかないわけじゃない。
たくさんのしがらみやプレッシャー、“呪い”を乗り越えた2人だからこそ築ける、新しい関係があるのだと思えた。
『赤毛のアン』や『若草物語』を少女時代に読んだ大人にも、友人との関係にうまく整理できない気持ちを抱えている若い世代にも、ぜひ読んでほしいと思った1冊。
友と道を違えてしまっても、いろんなことを乗り越えた先でまた交わることができる。
理想の人生から逸れてしまっても、問題から目を背けずに向き合えば、まだ目指していける。
挫けそうな背中をそっと押してくれる物語だった。
Posted by ブクログ
ずっと積読していたのですが、積読していた自分を叱りたいくらい面白かったです。
親友だった二人の成長物語。どちらも親との関係や自分の内面と向き合い、もがき葛藤していく様子が生き生きと描かれています。どちらにも共感できます。
普通にあこがれるダイアナと、普通から脱却したい彩子。正反対な2人だからこそお互いにずっと憧れていて、嫉妬し、信頼している。
喧嘩別れしても心にはいつもお互いが存在している。羨ましい関係だなと思いました。
彩子が被害にあうところは本当にはらわたが煮えくり返りました。
今後ご両親に話すのかな。その時のご両親の気持ちを思うととてもつらいです。
彩子はそれを乗り越えて成長できたのだろうけど、あまりにも代償が大きすぎる。
ティアラさんはサバサバとなんでも芯が通ってゆるぎない決断力があるように見えて、実は娘との関係を試行錯誤している。
あこがれるけど、共感できる部分も多いです。でも名づけ(特に漢字)はいただけないし男の見る目はないなと笑
ダイアナが大きくなるにつれティアラさんとの関係に向き合って成長して、二人の関係が変化していく様は、母娘っていいなと思いました。
最後、久しぶりにダイアナと彩子が対峙する場面は本当に胸が熱くなりました。
これからお互いの10年についてたくさん語り合うのかな。そこも読んでみたかったなと思います。
Posted by ブクログ
この作品を中学・高校生あたりで読めるかたは大変幸せだと思います。50半ばのオッサンでも勇気をいただけます。
ぜひお読みください!
本の概要
私に命令できるのは、この世界で私ひとりだけ……。
私の名は、矢島大穴(ダイアナ)。変な名前も金髪もはしばみ色の瞳も大嫌いだった、あの子に出会うまでは。心ふるえる最強のガール・ミーツ・ガール小説。
私の名は、大穴(ダイアナ)。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。けれど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれた――。正反対の二人だったが、共通点は本が大好きなこと。地元の公立と名門私立、中学で離れても心はひとつと信じていたのに、思いがけない別れ道が……。少女から大人に変わる十余年を描く、最強のガール・ミーツ・ガール小説。
匿名
人は見かけで判断できない
人は見かけで判断しがち。でもこの本を読み進めていくと、見方がどんどん変わるのがおもしろい。
ティアラにしろ、ダイアナにしろ、彩子にしろ、女性としての生きづらさをそれぞれに感じている。そんなことで悩まない日が早くくるといいな、と祈りつつ読み進み、エンディングに救われた。
Posted by ブクログ
ダイアナも彩子も環境や自身としっかり向き合うことで生きづらさを助長させて、、でも成長につれ真面目に正直に向き合うことで、前向きに明るい兆しを感じて終わっています。
主人公ダイアナから、私自身が次に何の本を読もうかと課題をもらえたのがよかったです。
Posted by ブクログ
出てくる人みーんな魅力的。
やっぱり女の子が主人公ってだけでも最高なのに
仲のいい親友がいるのはツボ。
もうそれだけで好き。
こんなにキャラクターみんなが生き生きしてるのは
作者の人の力だね
Posted by ブクログ
私の名前は章子!
名前で苦労した事は無かったが名字が保田で中々ヤスダとは読んで貰えなかって記憶がある。でも結婚して工藤になった時は嬉しかった(^_^)v
だからと言う事も無いが15歳になったら「名の変更許可申立書」を出すと言う選択肢もわかなくは無いのです。ティアラの子育てもいくら訳ありでも大穴は無いよね。周りの言う「あんたのママおかしいよ」は言われなくてもその通りだった。どうして普通のお母さんの様になれないのかわざわざ指摘されなくてもいつもため息をつきたかった。そんなダイアナに彩子ちゃんは変な名前じゃ無いと言ってくれた。まるで正反対の二人の出会いである。小学3年生から22歳頃迄のガール・ミーツ・ガールの物語である。
共通点は本が好き!色々な本が登場して読んだ事あるとか読んで無いとか思いながら、読んで無い本は後で読んでみたいと思いながらあっという間に読んでしまいました。呪いを解く方法は「リュークス、リュークス、フィルフィルルーなんびとたりとも、このダイアナを縛ることはできない。私に命令できるのは、この世界で私ひとりだけ...。私だけが私のすすむ道をしめすことごできる...」そうなんです。呪いを解くのは自分一人の力でやるしかないんです。誰でも自分の足で立って流されてはいけない。自分に命令できるのはこの世界で私だけなんだからね。彩子もダイアナも自分の殻を突き破って又親友になれたのかな?
Posted by ブクログ
ふたりの対照的なヒロインが小学生からハタチを超えるまでの十数年を描くガールミーツガール小説。
性格も環境も考え方も、なにもかもが違うふたりの少女が本を傍らに悩みながら歳を重ねていくしていく様が丹念に描かれておりぐっと引き込まれた。
女の子として成長していく中で揺れる繊細な苛立ちややるせなさが澱を残していく様がリアルで、深く感情移入した。
私は綾子が自分のトラウマと自分自身に向き合う場面が特に好きで、[誰かを救うということは過去の自分を救うことです]とは正に、カラオケボックスで過去の自分自身に手を差し伸べるような構図の場面にはわず唸った。
人と人が出会うことの美しさと苦しみを、暖かく感じさせてくれる本でした。柚木麻子さんありがとう。
Posted by ブクログ
ボロ泣きした。中盤から最後にかけて泣きながら読んだ。読む前は表紙のかわいさからほっこり系「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」のような感じかと期待していて、読み始めもルビが多くふってあることからジュベナイルかな?と思ったがどんでん返し。初めて柚木さんの本を読んだけどもう新年そうそう人生で読んだ小説の中でもトップに入るレベルで素晴らしい本だった。
彩子が大学に入って変わってしまうあたりから自分と重なる部分が多くて、他人から認められる誰かを生きれば生きるほど、誰かを見下していないと幸せを保っていられない不幸せの循環に身に覚えがありすぎて・・・。大学というシステムの中で男や酒、サークルに狂わされる生活。これで良いのだ、と信じようとする彩子。
その一方でダイアナは淡々と、経済的に余裕がないながらも自分の夢を追う。好きな人が結婚してしまったり、お父さんが思い描くような人じゃなかったり。それでも地盤を固めてきたその生き様は誰かに奪われたり壊されるようなものではない。二人の友情が最後に再開するシーンはもう、なんか二人をずっと見ていたくなりました。
Posted by ブクログ
めっちゃよかったです。本へのオマージュや愛情はところどころにありましたが、それより主人公と友人の二人称で章ごとにストーリーがすすむのですが、その成長物語が心に来ます。柚木麻子、バターとは違う良さを感じさせてくれます!!!
Posted by ブクログ
お気に入りの一冊です。
なんとなく手に取った本でしたが、想像以上に面白く、名作に出会えた気持ちです。
二人の少女の出会いから社会人になるまでが描かれています。
はじめは二人の素敵な出会いと友情に羨ましいなと物語に浸っていましたが、
二人の成長とともにそれぞれを取り巻く環境は変わり、二人の距離感も変わって、二人の抱える様々な気持ちに共感してしまう部分がありました。
時間の経過は早すぎず遅すぎず、テンポよく読み進めることができました。
現代の「赤毛のアン」と紹介されています。
「赤毛のアン」を愛する方と
全女子におすすめできます。
Posted by ブクログ
終始読みやすい文章で、小学生〜社会人までの女の子の心情に共感しながら読んだ。読む時期によって感じ方は違うかも。
小学生の頃は一生の友達!と思っていても、置かれる環境が変わって人間関係も変わりやがて疎遠になってしまう、という経験は誰でも一度はしたことがあるのでは。そこから十数年経て改めて関係が再構築できた二人、こういう二人を親友と呼ぶのかな。
Posted by ブクログ
なんだろう、少女2人のなんて事ない日常かと思いきや、こんな事になるなんて
読み進むうちに、私の心の奥の奥、自分でも気付かない様な感情に辿り付いてしまった
終盤は涙が溢れて、読みにくかった
匿名
すごく引き込まれました
本のタイトルが気になり読んでみました。
が、すごく良かったです!
大穴でダイアナ!この名前から始まり、こんなにも素敵なストーリーが盛りだくさんで読んでよかったと感動しました!
絶対に読んで欲しい一冊
今まで出会った本の中でもトップクラスで好きな本。ダイアナと彩子という正反対な二人のそれぞれの視点で描かれ、どちらの気持ちも共感できた。
作品の中に登場するたくさんの本もまだ読んだことのない本を読んでダイアナをもっと深く知りたいと思った。
Posted by ブクログ
赤毛のアンは子供の頃に読みました。アンの青春までです。
昨年、母と劇団四季の赤毛のアンを観に行きました。
劇団四季にハマっていた私が、母を誘って観に行ったのです。
母とその時、お互いが小さかった時にアンを読んだ話で盛り上がりました。
本屋さんのダイアナは、私の姉の1番好きな本らしく、名前は知っていました。彩子を見ていると小さい頃の私みたい!とよく言っていました。
ただ、姉と私は読む本が全く違うので今までは読む気に慣れず。
そんな時、旅先で出会った女性に柚木麻子さんの児童文学をオススメされ、読みました。思えばBUTTERも面白く、そして姉の1番好きな本へと繋がっていたのです。
私と姉は同じ父母から生まれた姉妹ですが、どこか彩子のような姉とダイアナのような私。同じ家庭なのに、生まれる順番や性格で全く違う人間で、色々な時代があったけれど、きっとお互いが友達のような大切な存在です。
姉はきっと、この本で自分を彩子に重ねて読み進めているのだと思いました。
傷ついたり、諦めたり、勇気を出したり、そんな彩子を見て共感していた姉を愛おしく思います。
私はダイアナの、自分に清濁併せ呑む柔らかさがあれば結果は違っていたのだろうか?と落ち込むシーンが心に残りました。心当たりがあるのですね。
この本を姉と語るのは少し恥ずかしい気がします。
私たちに刺さった部分が、自分たちの隠したかった女性が赤裸々に書かれているからだと思います。
こんなにも弱い部分があるのか、かっこ悪いと思って恥ずかしいような。
でも、成長して強くたくましくなっていっているんだろうな、と本を読んでも自分達姉妹を見ていても思うのです。
あの時の失敗や経験も、今では笑い話!みたいな。諦めないで生きるって大事だなと思います。
あと、やっぱり読書ってスバラシイ!体験だと思います。
Posted by ブクログ
小学3年生で親友になった2人がつまらないことで仲違いして別の道を歩み始める。
あまりにも色々あり過ぎる2人の人生だが、10年後に再開し…
最後は泣ける。2人の友情がまた始まる…
Posted by ブクログ
まさに「読書好きのための小説」だ。
知らなかった作家、聞いたことはあるけど読んだことはない作家、そして自分も大好きな作家の名前が次から次へと飛び出す。
そのどれもが読んでみたくなる。圧倒的に時間が足りない!
そして、この本は「呪い」をかけられてしまった悩める人たちのための小説でもあるのだ。
二人の読書好きの少女が出会ってすぐに親友になる。
二人はお互いに、相手が望んでも絶対に手に入れられないものを持っている。
自分にはないものを求める少女の描写があまりにも秀逸だ。
だが、それは「呪い」なのだ。
冒頭のシーンに魅了されたあとは、著者の圧倒的な書籍に関する知識や複雑に張り巡らされた伏線に翻弄される。
伏線も読者がわざと気付くように用意されたもの、あっと驚く仕掛けのものなど多彩だ。
それでいて、すらすらと読める。むしろ引き込まれる。読むのをやめられない
不思議な本だ。
とりあえず私は『赤毛のアン』を読んでみようと思いました。
Posted by ブクログ
なんとドラマチックな展開。たくさんの出来事がありたくましく育つ二人の女性。
気になった点。はっとりけいいちは娘の顔を見て気がつかなかったのか?ティアラとそっくりなのに。
Posted by ブクログ
何気なく出逢った本が人生において
大事な本になることを始まりに
自分という人間
友情、恋愛、家族、職場の人、出逢うべくして出逢ったけどこの先なんでもない人間関係
成熟しているようで成熟しきっていない
ダイアナや彩子それぞれの登場人物の人間くささが読者の心をわたしの心をぐっと惹きつけるような作品
ストーリーの核となる「 赤毛のアン 」や
ダイアナのイメージするお母さんの像として
「 大草原の小さな家 」や「 若草物語 」等
色んな本がストーリーの間で出てくる楽しさや、想像力を掻き立てられて今一度赤毛のアンを読み直したいと思えた
Posted by ブクログ
『アッコちゃん』シリーズ3作→『あまからカルテット』→『本屋さんのダイアナ』と柚木麻子さん一気読み。
『あまから』も好みだったが、『ダイアナ』はさらにシスターフッド色が強く、また時系列も10年ほどと長い話なので、かなり感情移入した。
『あまから』の気軽に読める感じもいいけれど、心に刺さったのは圧倒的に『ダイアナ』の方。
良い具合にご都合主義にならず、でもドライ過ぎない…その塩梅が心地よかった。
最後の方は普通に泣いた。笑
Posted by ブクログ
今年私が読むべき物語を与えてくれる、柚木麻子さん。出てくる女性の人生に起こること、そこに付随する感想、全てが自分が経験したことのように思える、貴重な一冊でした。特に前半はまるで人生を覗かれたような感覚に。それほど、女性が抱いている些細な心の動きを飾り気なく書き出していることに、感謝の気持ちすら湧いてくるのです
Posted by ブクログ
家庭や社会からの束縛からいかに解放されて自立するか?に悩むダイアナと彩子に自分を照らし合わせてみると
当時おかれていた環境を変えたくて人生で3回他の人にはなかなか思いつかないような大きな決断、挑戦をしてガラッと環境を変えてきた。
今思い返すと、その転換期が自分の人生を大きく変えるきっかけになっていて結果的に自分で自分の人生を切り拓いていたことに気づいた。
だからこそ、そういう自分のインスピレーションをこれからも大切に自ら人生を切り拓いていきたい。
・心に残った部分
本当に怖いのは狭い世界で満足して自分で自分に目隠ししてしまうこと
ペンダントが光らないのは自分の人生をいきていないから、自分が変われば光る。
誰かに何かを与えてもらうのを待つのではなく欲しいものは自分で掴みに行く
人生には、待つということがよくあるものです。自分の希望どおりにまっしぐらに進める人はもちろんしあわせだと思いますが、たとえ希望どおりに進めなくても、自分に与えられた環境の中でせいいっぱい努力すれば、道はおのずから開かれるものです。こういう人たちは、順調なコースにのった人たちよりも、人間としての厚みも幅も増す。
栞を挟んだところを開けば本を閉じた時の記憶と空気が蘇るように、いくつになっても取り戻せるのではないだろうか。何度でも読み返せる。何度でもやり直せる。何度でも出会える。再会と出発に世界中で一番ふさわしい場所だから、ダイアナは本屋さんが大好きなのだ。
女性が家庭や社会からの束縛からいかに解放されて自立するか
Posted by ブクログ
女性同士の友情を『赤毛のアン』になぞらえて描かれる。途中絶縁状態になりながらも、最後ハッピーな形で迎えらたのは良かった。
私に命令出来るのは私だけ、など女性の強さみたいなものを垣間見れる瞬間も良かった。
楽しく読むことが出来た。
Posted by ブクログ
“女の人のあいだでは、相手が自分と同じ境遇にいるときは仲よくできても、相手が自分より高く飛躍をすると、友情がこわれるというなばあいがないわけではありません。”
そう、そうなのよ、でも、私たちの友情ってずっとずっと強いものなの
Posted by ブクログ
小学校から私立に通って、私が落ちた私立中学校に合格した友だちがいた。気がついたらその子は中学2年生でパパ活を始めておじさんに処女を売っていた。
彩子を見ているとその子を思い出した。
正反対な境遇で育ったけれど、仲良くすごしていた2人はすごく和やかだったけれど、成長していくにつれて穢れていく彩子と普通のレールに戻るダイアナを見ているのが苦しかった。
その子、元気かな
Posted by ブクログ
柚木さんの本をたぶん初めて読んだが、話にすいこまれる感覚だった。
読んでいてその情景がパッと浮かび、それでかつ簡略的な文章ですごい。登場人物の性格と見た目の感じもぴったしという感じだった。
内容もおもしろく、2人の少女がそれぞれ成長していくさまは読んでいて楽しい。
Posted by ブクログ
比較的、読み進めるのが
遅い方だから
主人公の2人の女の子と
随分一緒にいた気分。
最後は、話の内容とは違って
寂しくなっちゃった
これからまた2人で楽しい会話をするんだろうなー
Posted by ブクログ
全く違う魅力や苦しみを持った2人の少女の物語。赤毛のアンなどの名作と2人の少女がリンクしながらも若干ずらした設定にしてあったり、すごく考えられて大切に描かれているなと感じた。
少女の頃のキラキラ感も味わえるし、大人になるにつれての葛藤も味わえる、すごくいろんな要素がギュッと詰まった物語だった。
Posted by ブクログ
外見も境遇も正反対のふたりの少女が親友になる→進学する学校も名門私立と地元の公立で離れ離れになって仲良しでいようと約束する→すれ違いで喧嘩して疎遠になる→それぞれ別の道へ→ふたりとも成長し強くなっていく→再会して仲良しに戻れた
おもしろかった
まさかまさかのお父さん
逆にリアルでそうきたかーって感じ。
主人公の二人のお互い感じているギャップ
二人の成長、大変面白かった
本当に二人ともいい子で純粋で、若くて
とっても応援したくなった
ティアラの過去をもう少し知りたかったなぁ
実家とのやり取りとか
でも私もティアラみたいに、
どんな辛い過去も、
切ない過去にも、
しんどい今にも負けないで、
いつでも明るく、娘を愛して応援できる、お母さんになりたい
カッコいい女性たち
柚木さんの描く女性は、みんな何だかカッコいいなぁ。いろいろな生き方の女達が出てくるけど、どの生き方も憧れる。
もちろん、格好良い男性もチラホラ出てくるけど、女性たちはみんな強くて、みんな主人公みたい。
Posted by ブクログ
この本を読み見えたものの、感想が書けずにいた。
私は母から大事な事を教わらなかったからだ。
架空の人物と比較するのもおかしいが、ティアラさんや貴子さんが魅力的でならないのだ。
ティアラさんに対して思う事は沢山ある。
もしティアラさんがお母さんだったら嫌だし、かと言って貴子さんがお母さんだったら息が詰まりそう。
ティアラは、「ティアラ」として生きる事が処世術なのかもしれないと思った。
この本を読んで色々な事を思い出した。
周りより少し早く初潮が来た事、私立中学を受験した友人の事、お受験させた友人のお母さんを逆恨みした事、親しい友人と別れて進学した中学で人間関係にとても苦労した事…みかげちゃんみたいな意地悪な子はクラスに1人はいた気がする。
もしもダイアナが実在したら中学でヤンキーかギャルになっていたと思う。何せ可愛いと周囲から一目置かれるし男子にもモテると思う。周りと話が合わなくても孤立するよりマシってなるんじゃないかな。
彩子ちゃんの大学時代の話は読んでいて辛かった。
性の対象として差し出され、値踏みされるあの感じ…大学はそんなに恐ろしい場所なのか…
「私に命令できるのは私だけ」という強い台詞は多くの読者に刺さったと思う。
沢山の小説が出てきたが、恥ずかしながら一冊も読んだことがない。いつか赤毛のアンを読みたいと思う。