感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年04月12日
Butterを読んだ後に同じ作者のこちらを。柚木麻子さんは女同士の人間関係や、歳を重ねていくと変化する女性特有の細かな感情を書くのが上手い。
家庭環境の異なる女の子が小学生から社会人になるまでの成長を描いた話。昔を思い出して自分と重なる点もあって読んでいて楽しかった。
なんやかんや一番強いキャラは...続きを読むダイアナの母、ティアラだと思った。シングルマザーという境遇でどんな時も不機嫌な態度を取らない、ダイアナが一人暮らしをして初めて母の偉大さに気づくシーンがジーンとした。
Posted by ブクログ 2024年04月10日
境遇はまるで正反対だけど、本好きという共通点で結ばれた女の子の友情の話。
思春期女子の葛藤だったり、お互いの環境に対する羨望と妬みに似た感情だったりが丁寧に書かれていて、スラスラと読めました。
後半の彩子をどうやって救い出すんだろうと思いながら読み進めたけど、最後は感動したー!!
その2人を取り巻...続きを読むく登場人物に対する感情も違うことが多いけど、みんな愛情に満ち溢れてて、あたたかーい気持ちになりました。
自分に課せられたと思い込んでいた呪いを互いに吹き飛ばす強い絆で結ばれた女の子の話。柚木麻子さすが!!
Posted by ブクログ 2024年04月09日
柚木麻子さんの作品を読むのは久しぶりになります。
以前、いくつか読みましたが、いずれも女子同士の繋がりが主に描かれていました。
今作も二人の女の子の゙小学生から大人になるまでの成長、また二人の交わり、繋がりが書かれていました。
読み終わって、柚木麻子さんは女子を書かれるのが、とても上手な方だな~と改...続きを読むめて思いました。
言葉もわかりやすく、文章も読みやすく、また面白かったので、あっという間に読み終えました。
また、柚木麻子さんの作品を読んでみようと思っています。
Posted by ブクログ 2024年03月17日
幼少期からコンプレックスをもつダイアナと、生まれ育った時から恵まれたあやこ。
全く違う2人で人生もそれぞれだけど、心の底で繋がっていて。。
この本から、悩みは自分が自分にかけた呪いなのだな、と考えさせられた。
呪いを解いて自由になって幸せになりたい、!
自分の今抱えている悩みを解くのは自分だけ。
...続きを読む自分の悩みに立ち向かう勇気をもらえた。
Posted by ブクログ 2024年03月06日
それぞれの道を歩むダイアナと彩子だけど、片時もお互いを忘れたことはなくて。。。今頃どうしてるかな?とか、あの子だったらどうするだろうか?とか、互いの相手に対する意識の根底に、羨望の眼差しがあるのが素敵だなぁ。2人が、それぞれの道で時にさ迷いながらも、大人の女性へ逞しく成長していく様は、全ての女子に明...続きを読む日への勇気を与えると思う!!
Posted by ブクログ 2024年01月18日
主人公2人の境遇は全く違うものだけど…
自分の環境をどれだけ受け入れて、どれだけ変えていくか。その采配は自分にかかっている部分もあれば、どうしても変えられない部分もある。変えたくないのに変わってしまう部分もある。
自分はどうしてこの環境にいるんだっけ、と考えてしまう。どこで何が起きて、自分がいる今...続きを読むこの環境になるのか、分からないのが当たり前。(どうして私の両親はこの人たちなのか、とか)当たり前なんだけど分からないからこそ、どれだけ今周りにあるものが大事で、有難いものなのかを思い出させてくれる作品。
何言ってるのかよく分からないけど、読んでみてください。おすすめです。
Posted by ブクログ 2024年01月03日
2024年の一発目の本。とてもおもしろかった!さすが柚木麻子さん、期待を裏切らない。
お互いに憧れあって、羨んでいたダイアナと彩子。好きすぎるが故にすれ違って気まずい仲になるのは女子あるあるだと思った。女の友情は、男の友情とは違って嫉妬や独占欲も混じってくる。
彩子のような、思春期に女子校に閉じ込め...続きを読むられていた女の子は大学で暴走しがちだ。予想していた通りにしでかしていたから少し笑った。だが、人間、特に女の子はこう言うことを経験して大人になっていくのだろうなと思った。彩子も、ダイアナと再会して自分を取り戻したのは本当に良かった。
Posted by ブクログ 2023年11月26日
面白かった。
柚木さんの作品は相変わらず元気を与えてくれる。
「赤毛のアン」になぞらえた設定で、
色んな児童書がでてくるけど、
「赤毛のアン」しか読んでなかったので、
出てきた本を読んでみたいと思った
今の年齢で読むときっと捉え方も違ってくるだろうし、色んな気づきがあるかもしれない。楽しみ。
Posted by ブクログ 2023年10月22日
最近、強い母が出てくる作品をよく読む。
これも強い母が出てくる。
自分で人生を切り開いてくってかっこいいし、
自分が納得した人生を送ってる人った輝いている。
とーちゃんはもっとしっかりしてよと思うけど、
大変な思いをしたそれぞれの人物なら幸あれ!
Posted by ブクログ 2023年10月20日
めっちゃ良かった…一気読みしてしまった。
ままならないことばかりだけど、その中でしなやかに立ち向かおうとする登場人物達が輝いてた。
読後なんだか明るい気持ちになった。すごいなあ…
柚木麻子さんは100分で名著の林芙美子「放浪記」の回で見て知ったけど、著書を読んだのはこれが初めて。
ぜひ他の作品も読...続きを読むんでみたい。
Posted by ブクログ 2023年10月16日
誰しも様々なものから呪いをかけられて生きているんじゃないかなと思います。
この本は、その呪いの解き方を二人の女性を通して教えてくれているような物語でした。
私の呪いを解けるのは、私だけ。
でも、呪いを解く鍵を持っているのは自分ではない誰かかもしれない(彩子がダイアナの背中を押すシーンとか、彩子が後...続きを読む輩を救うシーンとか)し、だからこそ人は一人ではなく、誰かと関わりながら生きていく生き物なのかな?とも感じました。
武田くんの恋(もはや愛)が報われてほしいです!
Posted by ブクログ 2023年08月23日
面白かった、いっき読み。
見た目や育った家庭環境も、付き合う仲間が違っても、一緒にいると強くなれるような親友。
そう思えることは一瞬でも、自分の娘にはいつか
それを経験してもらいたい。
親友だと思っているほど、幼いときは少しのずれを見つけてきづついたりするけれど。
小学生から大人になるまでの二人...続きを読むの摩擦を
丁寧に描いた素敵な作品です。
すごく引き込まれました
匿名 2023年05月08日
本のタイトルが気になり読んでみました。
が、すごく良かったです!
大穴でダイアナ!この名前から始まり、こんなにも素敵なストーリーが盛りだくさんで読んでよかったと感動しました!
今まで出会った本の中でもトップクラスで好きな本。ダイアナと彩子という正反対な二人のそれぞれの視点で描かれ、どちらの気持ちも共感できた。
作品の中に登場するたくさんの本もまだ読んだことのない本を読んでダイアナをもっと深く知りたいと思った。
Posted by ブクログ 2024年03月24日
裏表紙に書いてある本のあらすじ。私の名は、大穴。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。けれど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれた。
自分の短所、コンプレックスも実は素晴らしいと気付かせてくれる本。自分を好きになるきっかけを作ってくれる。
Posted by ブクログ 2024年03月13日
読書好きの女の子2人のお話。
お互いがお互いを尊敬してて大切に思ってるのに、すれ違っちゃう時もあるのがとってもよくわかる。小学生から大学生の女子あるあるがつまってる。
大学生になってからの彩子の展開は驚いたし、はっとりけいいち探しがこんな事になるとは思わなかったけど、試練を乗り越えた2人はこれから...続きを読むもずっと仲良しだといいな。
Posted by ブクログ 2024年01月28日
外見も境遇も正反対のふたりの少女が親友になって、進学する学校も名門私立と地元の公立で離れ離れになるけど仲良しでいようと約束するけど、すれ違いで喧嘩して疎遠になる。それぞれ別の道へ進んだけど、ふたりとも成長し強くなっていく姿が素敵だなと思った。登場人物も温かい人ばかりだし、最後ふたりがまた再会して仲良...続きを読むしに戻れて安心だった。
Posted by ブクログ 2024年01月21日
外見と正反対の内面を持つ対称的な二人のヒロイン。環境に対して、王子様を待つのでなく自分で運命を切り開くのだというメッセージ。ティアラさんの生き方が魅力的。蛍さんに会い告白するかと思ったが、言わず仕舞にしたところが気にかかる。自分が作者ならどうしたかと悩むところ。
Posted by ブクログ 2023年11月12日
2人の女の子がお互いのいい面を見て、心の中でも褒めあってるのが可愛いと思った
多分2人ともとっても美人さん
ティアラがいろんなものを背負って子育てをしてたんだなーっていうのが後になればなるほどわかっていいなあと思った
それぞれの成長が素敵で、応援したくなる
武田くんはずっといい子だった
Posted by ブクログ 2023年10月29日
ガールミーツガール書かせたらピカイチだな。
星4.5だわ。
幼少期のお互いが相手の環境に憧れてる感じ、上手すぎる。どっちにも感情移入できるのすごい。
ダイアナのお父さんに対する憧れ、いないからこそどんどんと高まる理想。すげえわかる。どっかでそんなことないの分かってるけど、根本は白馬の王子様と同じ...続きを読む。だからこそ本屋の店長とどうこうならなくて良かった。
そして、ティアラにはたかれるシーン。
こんなにたくさん本を読んできたのに、周りと違うと思ってたのに、まったく身に宿ってなかった、と嘆くダイアナ。うおおおおお…今まさに、どんなに本読んでも人としての位が上がるわけではない、と自省してたところだ。所詮ただの娯楽なのに何故か高尚なものと認識されてるが故に、自分でもたくさん本読んでると偉くなった気がするのなんなの。ゲームが上手いのと変わらないのにね。
今年は特にたくさん読んでるけど語彙が貧相で落ち込んでた私にぶすりと刺さった。
Posted by ブクログ 2023年10月20日
続きが気になってどんどん読めた小説。
彩子とダイアナの関係性もだけど、2人がどのように大人になって行くのか、どんな将来が待っているのかも楽しみながら読めた。
ダイアナが父親と再会するところや、彩子が両親とわかりあうところ、そして彩子とダイアナが再会するところ、モヤモヤすることが一切なく楽しめる小説だ...続きを読むった
Posted by ブクログ 2023年09月30日
スピン4号の「小特集 少女小説」をみて
読んだ1冊
おとなになってからの少女小説はたのしく面映ゆくワクワクもする体験
ダイアナと彩子のとつぜん始まって中断しながらもまた思いもかけず始まる友情
ストーリーがうまくハマり過ぎてるような感じもまたよいかなと思う
さわやかに晴れやかに少女たちを応援したくなる...続きを読む、そんな作品だった
Posted by ブクログ 2023年09月19日
赤毛のアンのオマージュ、全体としてはよかったけど、今の時代的に彩子の大学のサークルの話はつらい…。ジャニーズの性加害と重なって、なんだか苦しく切なすぎる。
Posted by ブクログ 2023年08月31日
金髪の見た目ヤンキー大穴(ダイアナ)
黒髪清楚お嬢様の彩子
正反対の2人だが互いが互いにない魅力に惹かれ、さらに「本好き」という共通点から親友になっていくが、小学校卒業の際にすれ違いから絶好してしまう。
それからはダブルヒロインのそれぞれが家族、友人、恋愛関係で重大な悩みに直面する。
この本の面...続きを読む白いのはこの悩みの乗り越え方がリアルであることである。
決してシンデレラストーリーではない。
「赤毛のアン」を筆頭に作中の物語の登場人物と自分等を重ね合わせ、少しずつ、少しずつ成長していく。
大人になった2人が再開し、これからまた親友として過ごしていくであろうラストは心にきた。
予定調和感はあるが、ハッピーエンドでよかった。
Posted by ブクログ 2023年07月11日
性格も育った環境もなにもかも違う少女2人の成長していく姿、いろいろな心情になったけど改めて、本で繋がることの素晴らしさを感じられた。
ダイアナは、その時々でいろんな本を思い出してて、私もそんな風に本のある人生になるといいな。
Posted by ブクログ 2023年05月30日
途中からおもしろくなって一気に読んだ。
親友である2人の女の子が主人公(語り手となる)物語なのに、2人が絶交してからのストーリーの方に引き込まれた。
物理的な交わりはどんどんなくなっていくのに、重なり繋がっていく物語。
ダイアナが家出し、彩子の家でティアラが『秘密の森のダイアナ』の一節を引用して...続きを読むダイアナにこういう人になってほしい、と話している時に、ダイアナのお父さんははっとりけいいちなのだと確信した。
そして物語のつながりに鳥肌が立った。
彩子の大学時代の紆余曲折が急に生々しい感じに映るけど、本当の自立をする上で大切な出来事だったのだと解釈。
めちゃくちゃに見えるけど、しっかりと意図があるティアラの生き方に一番憧れた。
まさかまさかのお父さん
逆にリアルでそうきたかーって感じ。
主人公の二人のお互い感じているギャップ
二人の成長、大変面白かった
本当に二人ともいい子で純粋で、若くて
とっても応援したくなった
ティアラの過去をもう少し知りたかったなぁ
実家とのやり取りとか
でも私もティアラみたいに、
どんな辛い...続きを読む過去も、
切ない過去にも、
しんどい今にも負けないで、
いつでも明るく、娘を愛して応援できる、お母さんになりたい
柚木さんの描く女性は、みんな何だかカッコいいなぁ。いろいろな生き方の女達が出てくるけど、どの生き方も憧れる。
もちろん、格好良い男性もチラホラ出てくるけど、女性たちはみんな強くて、みんな主人公みたい。
Posted by ブクログ 2023年11月02日
もし自分の名前が大穴だったら。。。
もし自分が彩子と同じように、大学のサークル事件に遭ってしまったら。。。
ダイアナや彩子の心情が痛い程よく分かり、感情が入ってしまいました。
ハラハラドキドキで、読者も一緒に二人の成長を見守っていく感じがいいです。
Posted by ブクログ 2023年08月13日
何年前の夏フェアで見かけて、ずっと気になっていた本。
矢島ダイアナと神崎彩子の、8歳から約15年にわたる生涯が描かれている内容。
意味は理解できるのだか、完全に感情移入するということはできなかった。自分が男だからかな?
でも、女性の気持ちのなかを垣間見てるようで面白かった。
一番印象に残ったシ...続きを読むーンは、終盤。本当の父親が電車に乗り込もうとするとき、ダイアナが自分の名前を叫ぶシーン。ずっとイヤだった自分の名前が、この名前でよかったと思える瞬間。
本当の父親である「蛍」は、今後どんな気持ちで人生を歩んでいくのだろう。ダイアナと会える機会は保たれるのだろうか。
Posted by ブクログ 2023年07月16日
同い年のダイアナと彩子の交流と成長・葛藤・嫉妬・誤解と再会の物語。
裕福な家の彩子。キャバクラ勤めの母との二人暮らしのダイアナ。彩子はダイアナの華やかなところに、ダイアナは彩子の優雅なところに惹かれ、本・読書という共通項に結ばれて仲良しになる。
ところが、二人が少し成長して、境遇・進路の違いや肉...続きを読む体の変化が原因の些細なことから、絶縁状態に。二十歳過ぎまで交流が途絶えてしまう。
絶縁状態になっても二人はお互いを認め合っていたのに、もったいないなぁと思いました。二人が再会して小学生の頃と同じような気持ちで接することができるまで長かっただろうなぁ、と思いました。
裏表紙に「ガールミーツガール小説」って書いてあったので、少女マンガ的な物語なのかなぁって思っていたんです。なんかほんわかした感じの。ところが、なかなかハードな事件も起こったりして、予想外の衝撃を受けました。まぁ、ないことはないんでしょうけどねぇ・・・。ちょっとショックでした。
けど、最終章の「呪いを解く方法」のためには必要だったのかも、ですが。でも、彩子ちゃんは普通の大学生活を送って欲しかったな、と思いました。完全に親目線ですが・・・。
物語の内容が全部楽しかった訳ではないですが、楽しく読めました。
二人のヒロインはもちろん良かったけど、ダイアナのお母さんのティアラさん、ダイアナと彩子と同級生の武田君。良いキャラでした。
他の柚木作品も読んでみようと思いました。