柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい ◯
その他◯
「こうあるべき」と言う「呪い」をかけられてしまった女の子たちの物語。
「ドキュンネーム」をつけられてしまった女の子、「ダイアナ」の葛藤がまずわかりやすいけれど、ダイアナだけでなく、ごく普通に見えるような女の子も、それぞれ何かに縛られ苦しんでいる。
成長するとは、自立するとは、ただ親元を離れることではなくて、それぞれが抱える「呪い」をうちやぶることなのだろうか。
そんな呪いから解放されている人って、多いんだろうか少ないんだろうか。
多くの文学作品が取り上げあれらている中で、『赤毛のアン』も登 -
Posted by ブクログ
ちょっと面白過ぎるな…15歳以上年上の人なのに友達の日記を読んでいる感覚になる これをおうち時間をしなやかにエンジョイする爆笑ままエッセイと言ってきそうな人にはお湯をぶっかけよう!!!!!!!(←最高)
バズを狙って生み出せるのすごい
私はスマホ現在進行形中毒者だけど、スマホ中毒を抜け出せても生活がかわらないという情報は救いですね、、、スマホを遠ざけたところで大して仕事は進まない(金言) 私が中毒なのは仕方ないのかもと諦めたい!
4年前の自分にコメントするスタイルもいいなあ
おびえる母親を見る→自分が悪者になった気持ちになる→自分の特権性が詳らかになり罪悪感が湧く→それを打ち消すため、自分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ◾️record memo
「うん。とびっきり可愛い女の子たちがさ、ライトを浴びて身一つで戦っている姿を見てると、時計の針が止まって、世界中で動いているのが彼女たちと私だけになったような気分になるんだよね。焦りも不安もなにもかも消えるの。元気が出るの」
実花はしきりにあの子が素敵、この子のこんなところがいいと、佐知子のまったく知らない女の子たちの名を出して、褒め称えていた。同性をまったくライバル視しない姿勢は新鮮だった。こんなに可愛いのに、それを上手く利用して楽に生きようという小賢しさがまったくない彼女に、佐知子は軽いカルチャーショックを覚えた。自分の目の高さよりももっともっと上、手が届か -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は早稲田理工を3留して同い年の元早稲女と付き合っている、長津田みたいなしょーもない男です。
あまりにも長津田が自分の境遇と重なりすぎて序盤数ページで深刻なダメージを喰らうも、なんとか読み進め始めたら面白すぎてもう止まらなくなってしまいました。
それぞれの女子大生は歳の割には「しょーもない」自我やプライドに囚われて「しょーもない」恋愛物語を繰り広げるのですが、そのありきたりでくだらないシナリオこそがミソだと思うのです。
つまらないものに拘る自分など脱ぎ捨てて、負けても惨めでもいいから生きるべき道筋を進め、そんなメッセージが伝わってくるようでした。
世界が向けてくる眼差しに怯えていた長津田が不 -
Posted by ブクログ
自分が選んだにも関わらず、期待感が薄かったり、序盤の展開に物足りなさを感じるが、中盤から徐々に「やっぱ選んで間違いなかったな」と思わせられる作品ほど心震わされる。
に加え、内容的にもおそらくほとんどの皆スルーする大衆向きでない作品。それこそが我が至高といえる。基本的に明るいのは描かないよな柚木麻子。そこが好き。(個人的には必ずしもハッピーエンドで終わんなくたっていいんじゃないかともちょっと思う、個人的に。)
作品の内容は暗い。ただし、主人公家族の一風変わった吹き回しが救い。真に風通しが良いとはこういった会社、ではなく家庭だろう。また、加害側のもう一人の主人公光晴の名前に「光」の字が入ってい