柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1年前にイギリスに旅行に行った際、書店で見たのがまさにこの本。
可愛い本だなーと表紙の写真を撮った。ただインスタ映えとしか思ってなかった本をまさか読むとは思ってなかった。
そしてこんなに面白いなんて。
まず料理の描写がとても良い。
文章表現だけで、漫画やアニメなどの画像や動画じゃなくてもこんなに美味しそうに描写ができるなんて。エシレのバターを買って、バター醤油のご飯を食べたいなと思った。
女性から感じたことがあるルッキズム思想や、
「家庭的であれ」「美しくあれ」という空気感。
直接言われてるわけではないけど、ついついそれに従わなくちゃいけない環境を描写しており、
うわ!私まんまとこの空気感 -
Posted by ブクログ
圧倒的社会風刺小説。
現代のルッキズムをテーマに、食を味わう素晴らしさを交えながら主人公の堂々たる変化が大変面白い。
同じ女性の身として、無意識に「太る」ことへの抵抗があることに共感した。そこに、梶井真奈子が強く主張することで、そうではないと思いつつも、主人公とともにその主張は一理あるかもしれない、と引き込まれてしまっていた。
何より、登場人物が全て何かしら繋がっており、その伏線回収的な爽快感が強かった。
そして、結局は、この抗えない他人への視線が渦巻く日本社会において、どれだけそれら世間の評価を自らに取り入れるか、又は、そこにどれだけ我を通すのか、の選択によって自らは決まる。梶井真奈子のよう -
Posted by ブクログ
コロナが題材になっているものも多いけど、身近なところで起こっていそうな短編集。トリアージ2020は孤独な妊婦さんが生垣越しのやり取りから前を向いて進んでいけるようになるところに少しほっこりした。1話目のラーメン評論家の話。こういう奴いるよね、しかも周囲に配慮せずに動画を回して自分は正しいみたいな顔して反論してくるような人。でも、この評論家の上げた画像で人生を狂わされた人たちに反撃を受けていく過程が、暴力での反撃ではなくその人が一番精神的に衝撃を受けるであろう方法を選んでいるところに、この人を懲らしめてやろうという気持ちがよく表れており、読んでいて面白かった。
どの話も他社とのやり取りの中で自分 -
Posted by ブクログ
大好きだ!!柚木麻子さん!!!!
BUTTERを読んだ時に衝撃を受けて、その後イギリスで大ヒット、ナイルパーチもイギリスで翻訳されると聞いて感想が輸入される前に読もう!と読んだ。
ナイルパーチが魚なことも知らなかったです……って感じでスタートしたんだけど、正直BUTTERより辛いものがあったなぁ
読み終わる頃にはめっちゃ読んでよかったーって思った
恋人だろうと友人だろうと依存や執着、嫉妬はするし、それをうまく飼い慣らして生きているよなぁ我々って思った。
小学生くらいの時は上手く扱えなくて傷つけた経験も傷つけられた経験もあるし、多分みんな大小こんな気持ちに振り回されて生きてるよねって思った
そ -
Posted by ブクログ
インスタで流れてきたおすすめ。
30代以上の女子あるある、みたいな紹介で流れてきたからそのつもりで読んだらスリラーヒトコワストーリーでいい意味で騙された。
やばい女しか出てこない、こういうヒトコワがちょうど読みたかった。
最初はいい人そうだったのにジワジワ裏の顔が…じゃなくてほぼ全員アクセル全開でやばさ出してくるの面白過ぎる。特にやばい女がやばい女助けるために婚約者に芋けんぴ刺して怪我させるシーンは流石に笑った。もうこのシーンだけでも誰かに読むの勧めたくなる。
サイコパスは自分のことしか考えない、っていうけどほんとエリコみたいな人のことを言うんだろうな。心の中でしょうこを求めまくってるのに -
Posted by ブクログ
再読。細かいことを忘れていたので、フレッシュな気持ちで読めました。柚木麻子は本当にうまい。というか好き。
女の子をどんどん描いていくけど、やっぱり一人ひとりがその人生の中では主人公なんだよなぁ…とさだまさしのような感想を抱いてしまう。
どの子のことも愛しくて、この先幸せに生きていってもらいたい!と願ってしまう魅力的なキャラ作り。
そういえば私も親友と二人、塾をサボって江ノ島の海に行ったことがあったなぁ、とか自分の高校生時代を思い出したりもした。
シナリオスクールに通って腕を磨いたと行くのを聞き、それに通ってこんなすごい作家になれるならみんな通うよなぁ…とぼんやり思う。
柚木麻子の新作が読みたい -
Posted by ブクログ
何となく、梶井のような女性に心当たりがあってゾッとしました。私自身騙されやすいタイプの人間なので主人公と同じように、この本を読んでいる間ずっと梶井に踊らされていた気がします。でも、それが心地よく感じてしまう…不思議な作品でした。
また、他の方もコメントしているようにこの物語に出てくる食事はどれも美味しそうで、ありありと目の前に浮来るようなリアリティがあります。この本を深夜に呼んだら最後、バター増し増しの味噌ラーメンにパンケーキ…全て平らげてしまいました。めちゃくちゃ罪悪感がありましたが、梶井と同じ食事が出来た気がして少し興奮してしまいました。
……やっぱり私は彼女に踊らされていたようです。