柚木麻子のレビュー一覧
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購入済み
バブルの東京を自力で生きる女の成長物語。
青子の人生にはいつだって一ノ瀬が寄り添っていた。
東京で生きていく希望になり、勝手にプライベートバラされて彼氏と危うくなった時も、仕事で理不尽なことがあった時も。 -
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おもしろかった!
最近立て続けにこういう雰囲気の本を読んでるな…笑
復讐?するスカッと本…と、思いきや、悪人的に描かれる人がどいつもこいつも小物で、なんちゅうか、懲らしめられるほうのキャラも
お前にも色々あるんやろな…
と、なってしまうという(とはいえ同情はしない)なんとも言えない本
パティオの話も相当おもしろかったし、作中で金妻について取り上げられてたけど、それを見て
あ、それやわ
と、膝をうったわ
特にパティオの話は、令和版金妻
これぞ令和の金妻。あんまりにもしっくりきたので2回言う。笑
悪人が小物なあたりも金妻ぽいのかもね
ちゅうことで、さくさく読めるうえに、普段、怒り -
Posted by ブクログ
ネタバレやっと読めました〜
ずっと読みたいと思いつつ、後回しにしてしまっていた本。そのことをちょっと後悔。
一見自立してそうで、自信もありそうな主人公が、連続殺人の容疑者への取材を通して、自分がぐらぐらと揺らぎ、思いもよらぬ形での再構築がなされる様。その展開の持っていきかたが斬新で非常におもしろかった。
里佳も玲子も、半ば不安定な中で「でもここが自分の居場所だ」って信じていたわけだけど、梶井の価値観に触れ、感じなくてもよかった(笑)敗北感を感じ、でもその過程を通して「自分は本当はどうありたいのか」という問いに真正面から向き合い、迷いながらも手探りで自分の居場所を作っていく。その逞しさ。
とある有 -
Posted by ブクログ
柚木麻子さんは、とにかく美味しさの言語化が天才的。前半は食テロ恋物語なのかと思わせながら、実はバブル経済期の時代の中で生きる、都会で働く女性の社会的位置と生き方を描いた作品だと感じた。
各章が寿司ネタになっていて、バブルのピークから崩壊へと進む構成は巧妙で、寿司の一貫一貫が人生の取り返しのつかなさになってる。勘違いだらけのバブル時代の空気感が、そのまま青子の人生を歪めていくところが印象に残った。
頑張れば頑張るほど、何のために頑張っているのかわからなくなっていく。その感覚が、この作品のいちばんリアルで怖い部分だと思う。
華やかで一見豊かに見える時代の中の空虚さと意識のズレを寿司というモチ -
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著者・柚木麻子さんの作品は初めて読みました。どの作品も先が読めないエンターテイメント感溢れるものばかり!寓話として良くできているなと感じた感じた「BAKFRSHOP MIREY'S」「スター誕生」はNHKの単発ドラマの原作として使ってもらいたいと思わせる心に刺さる作品でした。奥田英朗作品、伊坂幸太郎作品が好きなかたは、特に刺さるのではないでしょうか
過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっ -
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BUTTERの出版が2017年。
本作「ナイルパーチの女子会」が2015年。
まさに“BUTTER前夜”といった作品だった。
タイトルに「女子会」と銘打たれているし、
実際作中で描かれているのは女性同士の関係性について。
でもそこから社会全体の
歪みのようなところまでテーマが到達する。
家庭にいること。
子を育てること。
社会にいること。
地位を持つこと。
カネを稼ぐこと。
カネは性別にかかわらず稼ぐことができるが、
子を産むことは女性にしかできない。
この非対称性を、
いまだに男性も、社会も、
あるいは女性自身も、まだ対処できていないのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ドラマから、ジェンダー感、特に女性の描かれ方や恋愛の捉え方について考察された本。知っているドラマが沢山出てきて楽しく読めた。
「ドラマがアップデートすることで、社会認識は確かに変わるのである。」とあった。この前後の文章から、自分がどれだけドラマに影響を受けてきたかに気が付いた。この章はパワハラやセクハラに関してのことで、ドラマで是とされていると実際の日常でも「まあいいか」となりがち…というような内容だったけれど、
フィクションは、良くも悪くも人の価値観に影響を与えることを気に留めておかないといけない。
番外編は、少しドキッとした。無責任な受け手でいてはいけないなと思った。
全体的には軽や -
Posted by ブクログ
本屋さんのダイアナがとても良かったので、柚木さんの作品をまた読みたいと思っていたところ、柚木さんファンの職場の後輩が勧めてくれました。
中学高校の頃に読んでいたら登場人物全員が怖くて冷たく、あまりにも極端な小説の中でしかありえない世界だと感じて終わりだったかも。
でも実は意外と皆生きている中で感じたことがあるものなのかもしれないと思った。
・友人関係も夫婦関係も成り立たせることは実は難しい。
・幼い頃の自分の経験がその後の人生ずっと影響する。
・過剰なストレスにより人はまともな思考を保てない。
・外見や振る舞いについて他人からの評価に常に気を張って、いったい自分は何者なのか何がしたいのかが -
Posted by ブクログ
カースト最上位の学園の王妃がある事件により地位を失い、所謂地味なグループに所属することになる。
そんな物語のスタートから、クラス内でコロコロ変わる人間関係を追いかけながら思春期の女の子たちの成長を描く小説。本当に、中学生のころに読みたかったなあ。
思春期の女の子同士の人間関係ってどうしてあんなにも拗れるんだろう。
今思えばどうして、と思うことで毎日苦しんでいた。
学校生活のことはもう鮮明には覚えていないけど、友達と衝突した時の記憶や、ギスギスしていた空気感、学校に行きたくない朝の気持ち、仲直りをした後の世界の全てが味方になったような気持ち、そのあたりはやっぱりまだ思い出せる。狭い狭い人間関係