柚木麻子のレビュー一覧

  • らんたん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    柚木さんの歴史物。全く期待せず正直読んだらすごく面白かった。朝ドラの主役の人たちが次々出て来てびっくり!連帯したり失敗したりとにかくでも人生を楽しんでいる様子が読んでいてすごく楽しかった。

    0
    2026年06月07日
  • オール・ノット

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オールノット(All knot)とは、真珠のネックレスを作るときに、すべての真珠(珠)と珠の間に一つずつ結び目(ノット)を作って糸を通す仕立て方法のこと。
    万が一糸が切れても真珠がバラバラにならない強い結び方のオールノット。
    英語のall notは「少しも〜ない」「全く〜ない」という意味だけでなく「すべてが〜というわけではない」と希望が持てる言葉にも。


    そして主人公を含め一見接点がなさそうな登場人物達が肝心の四葉とは疎遠になっていても、四葉を通して繋がっていること、紆余曲折ありながらもそれぞれに前を向いて歩きだしているところ、歩き出そうとしているところ、自分の人生を一度諦めた人でもall not「すべてがダメになってしまったわけではない」と思わせてくれるストーリーに、自分もこれからでも遅くない…全て無駄なことなんてない…と思わせてくれる作品です!
    そしてなんだかんだ物語に出てくる四葉がどのキャラクターよりも、粘り強く這い上がっているのが最初に読み始めた時の四葉の印象と全く異なり
    、好きだなぁとなりました!

    感想を見ていると評価が別れる作品のようですが、私はとても好きでした!

    0
    2026年06月06日
  • らんたん

    Posted by ブクログ

    河井道さんの生涯を描くノンフィクション。とても面白く、夢中になって読みました。さまざまな出会いや困難を乗り越えながら夢を実現していく姿は、朝ドラを見ているようでした。
    女子が自由に学ぶことが難しかった時代に女子教育のために奮闘してくれて、今は性別に関係なく教育を受けらることに感謝。
    また、新渡戸稲造や津田梅子、大山捨松、野口英世、徳冨蘆花、有島武郎、平塚らいてう、村岡花子など、歴史上の人物とのつながりが描かれているのも面白かったです。一人ひとりの人物描写も魅力的で、偉人なんだけど血の通った人間として想像できました。みなさんつながって影響を与え合っていたことに驚きました。

    0
    2026年06月06日
  • 本屋さんのダイアナ

    Posted by ブクログ

    久々におもしろかった!
    児童文学が好きで懐かしさを感じた
    自分で自分の道をひらく
    自立する
    かっこいい

    0
    2026年06月04日
  • オール・ノット

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分とか自分が知ってる人が出てくるような本だった。ずっと家で読んでたら涙が止まらなかったと思う。
    2026年読んだ本のベスト3に入る。カバーがかわいくて、著者がインスタに上げてた「女三代記が好き」というコメントがまさに有吉佐和子にはまった自分と同じだから気になってたら本屋さんでたまたま見かけて買ったんだけど、文庫買ってよかった、読み返したくなる本。平野啓一郎の本心とも重なる。女子校の感じが桐野夏生のグロテスクも思い出させるし。魅力的なキャラクターで笑いもあるところが桜庭一樹の赤朽葉家の伝説みたいで面白いんだけど、ちゃんと著者の意思も感じるところが好き。登場人物はみんな「そうそう」と思うところもあれば、「なるほどそう思うんだ?」と納得させるところもあって、それが生身の人間のようですごくいい。ああいい本だった。(語彙皆無)そしてほかはBUTTER くらいしか読んだことないけどとにかく料理がおいしそうな本を書く人だなーと思った。

    0
    2026年06月03日
  • オール・ノット

    Posted by ブクログ

    個人的にすごく面白かったので、評価が割れていてびっくりしました。四葉さんという魅力的で謎の多い女性が登場し、彼女の過去が少しずつ明かされていくストーリーにページをめくる手が止まりませんでした。読み終わりすっきりです。

    0
    2026年06月02日
  • 王妃の帰還 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    宝塚でベルサイユのばらをみてからこちらを読んだのでより一層わかりやすく楽しめた
    自然とベースにされていて違和感がなく読みやすい
    担任の先生とノリスケのお母さんの関係がバレて学級裁判になるのではないのかとヒヤヒヤ、ドキドキした
    この子ってこういう子だよねという偏見からクラスの子とグループの入れ替わり、交流を通してこういう子なんだと知っていく過程からヒエラルキーって本当は存在しないことに気づいていく過程が面白い
    学生の頃って学校の生活がすべてだからそれは空気を読んで必死に泳ぐよね、うんうん…それゆえの中学生らしい浅はかさやちょっとだけ背伸びした感じ、大人が思っているよりも子どもっぽい、大人っぽいのバランスが絶妙だった
    最後にノリスケが滝沢さんでも王妃でもなく、下の名前で美姫と呼ぶシーンにおぉ!!!と感動した
    そういえばずっと滝沢さん、王妃、あの子…で誰一人として下の名前を呼んでいなかったことに初めて気づいた

    0
    2026年05月31日
  • 本屋さんのダイアナ

    Posted by ブクログ

    望んで得たわけじゃない名前、性別、身体の特徴といった属性に振り回されながらも自己のアイデンティティとして受容していく物語。救いだと期待したものが予想と違って救いようのないものだとしたら?大穴は親友の両親、祖父母、理解ある上司、そして実父に救いの形を探すが完璧なものはどこにもない。何度も悔しがりながらそれでも自分の足で立つことを選んだその強さにとても勇気づけられた。

    作中でも引用のあった『赤毛のアン』の親友ダイアナは大穴と同じく、故郷を離れるアンとは異なり、地元で暮らしていくことを決めた。名作では脇役だった存在の人生にももしかしたらこんなに複雑な人間ドラマがあったのかもしれない(もちろん名前による葛藤はないだろうが)と想像させる。与えられたものと向き合い受容していく人生の奥深さ、人間力の高さに泣きたくなる。

    人生はガチャだと思っている全ての人に読んで欲しい一冊。

    0
    2026年05月29日
  • オール・ノット

    Posted by ブクログ

    最高。柚木麻子の大河ドラマ風物語、って感じ?
    この手の女性を描かせたら、右に出るものはいない!
    私はやっぱり柚木麻子、好き。これからも読んでいきたい。

    0
    2026年05月29日
  • らんたん(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    素晴らしいです!柚木さん、恵泉の中高で立大出身なのか。ご自身の母校の創始者をこんなに素晴らしい小説で描き切って、道先生も喜んでるだろうなぁ。なんでBUTTERとかいう小説の方が人気あるのかわからん、どう考えてもこっちでしょうー!あの激動の時代を生きたこれだけの歴史上の人物たちをいきいきと交差させて道先生はじめ多くの教育者たちの苦労と功績をよくこんなにも立体的に情感豊かに描いたものだと感服した。実際にそんな会話を交わしていたんじゃないかと思うほど読んでてワクワクした。伊藤野枝の人生が火傷しそうな熱さなら、河合道先生の人生はキラキラしていて颯爽としていて眩しくて目が眩むよう。堂々たる体格で自信と慈愛と行動力にあふれ、誰とでもすぐに仲良くなりどんな世の中もかき分けて進んでいく道先生、誰もが慕いたくなるそんな先生が老いて病んで小さくなり長年の親友に甘える姿に胸がギュッと締め付けられた。こんなに愛と希望と活気に溢れる学校で学べた女生徒たちが心底羨ましい。恵泉よ永遠なれ。

    0
    2026年05月19日
  • あいにくあんたのためじゃない

    Posted by ブクログ

    そんなこと思いつく上にうえに、そんなうまくいく?!という話もありますが、私はフィクションとして楽しめました。
    一番好きなのはマダムショップの話です。ミステリー要素のある話ですが、ちょっぴりホラーでもあり、ドタバタ感もあり、面白かったです。店とマダムを映像で見てみたい…!まさか2号店があるとは笑
    出てくるほかの店もレトロで趣がありそうで見てみたいです。
    トリアージ2020もよかったです。私も主人公と全く同じことを考えましたが見事にはずれました。SNSは危険というイメージばかりですが、こうやって素敵な出会いもあるんだな、いいなと思いました。
    全体的に、さらっと軽い気持ちで読みたい時に合う本だと思います。

    0
    2026年05月15日
  • その手をにぎりたい

    Posted by ブクログ

    再読。

    柚木さんの書く、美味しいものの描写は素晴らしい。ものすごくお鮨が食べたい。
    一ノ瀬さんがいい男すぎる
    きっとまた読みたくなる

    0
    2026年06月28日
  • 本屋さんのダイアナ

    Posted by ブクログ

    「みんな違ってみんないい」って、本当はそんなに簡単じゃない。
    羨望も劣等感も、目を背けたくなる感情もある。
    それでも違う世界を持つ人同士が、重なる部分を持ち続けられることを信じさせてくれる、綺麗事ではなく痛みを伴って描いた物語だった。

    ˖ ⊹ ࣪ ˖ ☽ ⊹ ࣪

    ダイアナと彩子が小学校で出会う場面では、子どもの価値観で見る世界のきらきらした感じや、自分とは違う家への憧れを思い出した。

    でも今読むと、純真な子どもの世界を“大人の目線”で見てしまう自分にも気づく。
    そこには意図せず、それぞれの家庭を「ジャッジ」するというノイズが入り込んでいて、あの頃のように純粋ではいられない自分を感じた。

    この子たちも少しずつ、そんな大人に近づいていく。
    そして、その過程で関係性も変わっていってしまう。
    だからこそ、小学生時代の2人の時間がとても儚く尊いものに思えた。



    私立と公立に分かれて以降、2人は幾度もそれぞれの場所で新たな悩みに直面する。
    今なら、それぞれに違う世界があることがわかる。

    同じ学校にいても見ている世界は全然違うし、逆に違う場所にいても似た孤独や価値観を抱えていることもある。

    でも人は、見えるものや聞こえるものに簡単に影響されてしまう。
    心で感じていることは、ときにとても小さく頼りなく感じる。
    本当は、それが一番大切なはずなのに。



    彩子は、自分の悲しい過去を認めたくない気持ちから、それを正当化するために本来の自分を見失ってしまう。
    呪いを解くには、過去を無理に正当化して自分に言い聞かせることじゃなく、素直な感情を認めて立ち向かうことなんだと思う。

    清濁併せ持つ柔らかさなんて、大人になった今でも難しい。
    でも人間ってきっとそういうものなんだろうなと思った。
    善悪どちらかだけではなく、矛盾も弱さも抱えて生きている。

    変化を止めることはできない。
    人も、環境も、関係性も変わっていく。
    その中で繋がり続けるのは本当に難しい。

    それでも、取り返しがつかないわけじゃない。
    たくさんのしがらみやプレッシャー、“呪い”を乗り越えた2人だからこそ築ける、新しい関係があるのだと思えた。

    『赤毛のアン』や『若草物語』を少女時代に読んだ大人にも、友人との関係にうまく整理できない気持ちを抱えている若い世代にも、ぜひ読んでほしいと思った1冊。

    友と道を違えてしまっても、いろんなことを乗り越えた先でまた交わることができる。
    理想の人生から逸れてしまっても、問題から目を背けずに向き合えば、まだ目指していける。
    挫けそうな背中をそっと押してくれる物語だった。

    0
    2026年05月13日
  • ランチのアッコちゃん

    Posted by ブクログ

    最終話が好きだった。
    わたしも商社で働く身としては、本来的にはまだ世に知られていない商材を発掘して広げていくことが宿命だという自覚につながった。
    どんな立場にあろうと、チャンスはある。
    それを掴めるかどうかは自分の粘り強さと少しのアイデアが鍵になると改めて感じる温かいストーリーだった。

    0
    2026年05月10日
  • ほろよい読書

    Posted by ブクログ

    やっぱり私織守きょうやさんの作品好きなんだなって感じたから記憶屋読み直したりしたい。

    「初恋ソーダ」は大人だなあって感じたな。

    「醸造学科の宇一くん」も良かった。
    出てくる単語、私もう20代も半ばなのに全然知識ないなあと思ったけど、これから勉強しよう。

    「定食屋「雑」」ぞうさんに会ってみたい。原田ひ香さん。

    0
    2026年05月09日
  • けむたい後輩

    Posted by ブクログ

    タイトルの「けむたい後輩」!けむたいを平仮名にしているのは煙草の煙をけむたがる後輩とけむたい存在になった後輩のどちらの意味に感じるのか私達を試しているみたいな気がする。
    小樽の女子校から聖フェリシモ女子大に進学した羽柴真実子はロマンチスト。真実子の親友美里は幼稚園生の頃からの親友でキー局のアナウンサー志望のアナリスト。そして何よりも真実子の憧れの人栞子はナルシスト。横浜のレトロな建築やユーミンの歌の舞台になった根岸のドルフィン渋澤龍彦の住んだ鎌倉の喫茶店などの描写ご実に楽しい。確かに街歩きが小説内でアクセントになっている。柚木麻子は「フラヌール」をそぞろ歩きから自分探しと言う言葉に置き換えている様な気がする。誰もが精神的に居場所を探して彷徨う者たち。安住の地を見つけても又永遠にループして「フラヌール」を続ける。
    最後に栞子が真実子の下に行き無理な注文をするが煙の向こうで真実子は微笑みながら「煙草消してもらえませんか?」と伝えた。やっと気づいたのだ。栞子の人生に本当に確かなものがあったとするならばそれは彼女との時間なのだ。生きるのが怖いのは自分だけなんて思うのは傲慢なのです。栞子は気がつくのが遅すぎますね〜

    0
    2026年05月06日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

    Posted by ブクログ

    季節の果物を味わうように、女の自分も味わって欲しい。そんな妻の切ない欲求が果汁を搾るように溢れていく描写。

    ああ、このまま腐れ縁のようになってきた同級生の彼とどうにかなってしまうの?と思える危うさにハラハラしたけど、結末は前向きなものだったのでほっと胸を撫で下ろした。

    初美は相当ヤケになっても夫じゃなければ意味が無いと分かっているからモヤモヤが溜まってしまう一方で本当に切なかった。夫も愛情深いが故にすれ違うのがもう。

    生憎当方には結婚の経験が無いので何とも言えないこともあるけど、この作品に出会えたことは価値になったなと思う。きっとまた読み返すだろう。

    コミカルなタッチでありながら適度に緊張感もあって面白かった。

    0
    2026年05月04日
  • 王妃の帰還 新装版

    Posted by ブクログ

    あらすじに惹かれて読みました。
    女子校のヒエラルキーをフランス革命になぞらえているところが面白かったです。
    butterしか読んでないのですが二つの作品は似ていると思いました。
    カリスマとの出会い、カリスマの解体、自分を含めて取り巻く環境が変化して全見える世界がガラッと変わってしまう感覚。
    すごく好きです。

    0
    2026年04月29日
  • 本屋さんのダイアナ

    Posted by ブクログ

    ずっと積読していたのですが、積読していた自分を叱りたいくらい面白かったです。
    親友だった二人の成長物語。どちらも親との関係や自分の内面と向き合い、もがき葛藤していく様子が生き生きと描かれています。どちらにも共感できます。
    普通にあこがれるダイアナと、普通から脱却したい彩子。正反対な2人だからこそお互いにずっと憧れていて、嫉妬し、信頼している。
    喧嘩別れしても心にはいつもお互いが存在している。羨ましい関係だなと思いました。
    彩子が被害にあうところは本当にはらわたが煮えくり返りました。
    今後ご両親に話すのかな。その時のご両親の気持ちを思うととてもつらいです。
    彩子はそれを乗り越えて成長できたのだろうけど、あまりにも代償が大きすぎる。
    ティアラさんはサバサバとなんでも芯が通ってゆるぎない決断力があるように見えて、実は娘との関係を試行錯誤している。
    あこがれるけど、共感できる部分も多いです。でも名づけ(特に漢字)はいただけないし男の見る目はないなと笑
    ダイアナが大きくなるにつれティアラさんとの関係に向き合って成長して、二人の関係が変化していく様は、母娘っていいなと思いました。
    最後、久しぶりにダイアナと彩子が対峙する場面は本当に胸が熱くなりました。
    これからお互いの10年についてたくさん語り合うのかな。そこも読んでみたかったなと思います。

    0
    2026年04月27日
  • とりあえずお湯わかせ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    柚木さんのこと、バックダンサーつけて歌っちゃうパワフルで元気なひとって印象が強かったから、ネガティブな感情についても書いてあって意外だったし、安心もした。みんな毎日毎日きらきら元気でいられるわけじゃない。
    ジェンダー規範を押し付けられた時にどうしてもしんどく怒る自分とか何もできないことを責めちゃう自分のこととか肯定してくれたように感じたり、子育てをする中で自分の中にある古いジェンダー観に気付かされているところが印象的だったりした。読めてよかった。
    柚木さんをこれからも応援したい。

    p120
    楽しむことを忘れたくない。迷惑をかけたいわけでもない。でも、社会への疑問や怒りもなかったことにもしたくない

    いつか富を築いたら、今日の私のように家出して行くあてのない既婚
    女性のためのリーズナブルなホテルを作り、全国展開するのだ。二十四時間いつでもチェックイン可能。気分次第で延長は好きなだけして構わない。滞在した時間で料金は決まる。フロントには離婚弁護士もカウンセラーも常駐している。そして各部屋は潤いに満ち清潔で、アメニティも充実、常温のエビアンがずらりと並んでいて、食事もヘルシーで美味しい。何より、宿泊客は似たような境遇の女性ばかりだから、多目的ルームやレストランやカフェで、すぐにつながりが生まれる・・・
    →作ってください…天才

    P190
    毎日の食事で外食のようなワクワクが味わえなくても、祖母たちが孫に会えず寂しい思いをしていても、子どもが同じような日々に退屈していても、旅行やレジャーの思い出が作れなくても、当たり前だが、それは別に私やあなたの責任ではないのである。「工夫」と「アイデア」の情報を毎日浴び続けると、いつの間にか、深いところに呪いになって染み付いてくる。自分の頑張り次第で、状況はよくなるのではないか、という思い込みとそれに伴う緊張感だ。

    P192
    喜びを追求すること、生き生きと暮らすことが怖くなってしまった女性は大勢いると思う。
    この日本で、女性が幸せになろうとすること、幸せであることはもはや社会へのカウンターなのだ。


    0
    2026年04月26日