柚木麻子のレビュー一覧
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ドラマから、ジェンダー感、特に女性の描かれ方や恋愛の捉え方について考察された本。知っているドラマが沢山出てきて楽しく読めた。
「ドラマがアップデートすることで、社会認識は確かに変わるのである。」とあった。この前後の文章から、自分がどれだけドラマに影響を受けてきたかに気が付いた。この章はパワハラやセクハラに関してのことで、ドラマで是とされていると実際の日常でも「まあいいか」となりがち…というような内容だったけれど、
フィクションは、良くも悪くも人の価値観に影響を与えることを気に留めておかないといけない。
番外編は、少しドキッとした。無責任な受け手でいてはいけないなと思った。
全体的には軽や -
Posted by ブクログ
本屋さんのダイアナがとても良かったので、柚木さんの作品をまた読みたいと思っていたところ、柚木さんファンの職場の後輩が勧めてくれました。
中学高校の頃に読んでいたら登場人物全員が怖くて冷たく、あまりにも極端な小説の中でしかありえない世界だと感じて終わりだったかも。
でも実は意外と皆生きている中で感じたことがあるものなのかもしれないと思った。
・友人関係も夫婦関係も成り立たせることは実は難しい。
・幼い頃の自分の経験がその後の人生ずっと影響する。
・過剰なストレスにより人はまともな思考を保てない。
・外見や振る舞いについて他人からの評価に常に気を張って、いったい自分は何者なのか何がしたいのかが -
Posted by ブクログ
カースト最上位の学園の王妃がある事件により地位を失い、所謂地味なグループに所属することになる。
そんな物語のスタートから、クラス内でコロコロ変わる人間関係を追いかけながら思春期の女の子たちの成長を描く小説。本当に、中学生のころに読みたかったなあ。
思春期の女の子同士の人間関係ってどうしてあんなにも拗れるんだろう。
今思えばどうして、と思うことで毎日苦しんでいた。
学校生活のことはもう鮮明には覚えていないけど、友達と衝突した時の記憶や、ギスギスしていた空気感、学校に行きたくない朝の気持ち、仲直りをした後の世界の全てが味方になったような気持ち、そのあたりはやっぱりまだ思い出せる。狭い狭い人間関係 -
Posted by ブクログ
同じクラスや同じグループにいて、友達の誰かへの憧れとか、あの子のベストフレンドになりたいとか、誰と誰が仲が良いとか気になったり、そういうのってすごいあったなと思い出した。
女性同士のグループって、何歳になっても中学生の頃のように色々あると聞いた。その時は「へー、そうなんだ」と面白がっていたけど、そんなことの面白さとか大変さとか、不思議さとか、そんなことが柚木麻子さんの小説にはいっぱい詰まっている。そして、それを表現することがとても上手。
そういう意味で個性的で独特の作家さんであるともいえるし、本当に女同士の友情って素敵だよねって読んでいて思わせてくれる作家さんだと思う。 -
Posted by ブクログ
河井道さんがNHKの朝ドラ「あさが来た」と「花子とアン」、「ばけばけ」を横に縫いとるような、大河小説でした。
暗くて重い時代も、あたたかくおいしいものや明るく女学生の笑い声とともに響くような、女性のしなやかさ、やさしさ、強さ、朗らかさに包まれて光を失わずに進んだ、という恵泉女学園のお話。
女性の放つ光を外から見るような、なんともあたたかく、でも気持ちのいいお話でした。
柚木麻子さんの心はここからできているのか、となんだか納得するような気持ちになりました。
歴史観や宗教観はそれぞれだけど、女性のもつ光、という点でとても良かった。
津田梅子、広岡朝子、白州次郎や、有島武郎に太宰治…、戦後復興の話は -
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コロナが題材になっているものも多いけど、身近なところで起こっていそうな短編集。トリアージ2020は孤独な妊婦さんが生垣越しのやり取りから前を向いて進んでいけるようになるところに少しほっこりした。1話目のラーメン評論家の話。こういう奴いるよね、しかも周囲に配慮せずに動画を回して自分は正しいみたいな顔して反論してくるような人。でも、この評論家の上げた画像で人生を狂わされた人たちに反撃を受けていく過程が、暴力での反撃ではなくその人が一番精神的に衝撃を受けるであろう方法を選んでいるところに、この人を懲らしめてやろうという気持ちがよく表れており、読んでいて面白かった。
どの話も他社とのやり取りの中で自分 -
Posted by ブクログ
再読。細かいことを忘れていたので、フレッシュな気持ちで読めました。柚木麻子は本当にうまい。というか好き。
女の子をどんどん描いていくけど、やっぱり一人ひとりがその人生の中では主人公なんだよなぁ…とさだまさしのような感想を抱いてしまう。
どの子のことも愛しくて、この先幸せに生きていってもらいたい!と願ってしまう魅力的なキャラ作り。
そういえば私も親友と二人、塾をサボって江ノ島の海に行ったことがあったなぁ、とか自分の高校生時代を思い出したりもした。
シナリオスクールに通って腕を磨いたと行くのを聞き、それに通ってこんなすごい作家になれるならみんな通うよなぁ…とぼんやり思う。
柚木麻子の新作が読みたい