【感想・ネタバレ】ナイルパーチの女子会のレビュー

あらすじ

「心がえぐられすぎてつらい」
第二十八回山本周五郎賞&第三回高校生直木賞を受賞!
友情とは何かを描いた問題作。

商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。
だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。
執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。
一方、翔子も実家に問題を抱え――。

「本作『ナイルパーチの女子会』は、柚木麻子さんがデビュー以来追い求めてきた主題の一つの到達点であり、その後の柚木さんが展開する文学への結節点でもある。」(重松清「解説」より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ほんタメのあかりんさんがおすすめしていたことをきっかけに読んでみた。
柚木麻子さんの作品を読むのは初めてだったが、解説を読んで『BUTTER』の作者だと知り、そちらも読んでみたいと思った。

登場人物のほとんどがどこか変わった部分を持っていて、特に印象に残ったのが栄利子だった。
かなり「やばい」人物だと思う一方で、自分もあまり友達が多い方ではないので、友達を求める気持ちには共感できる部分もあった。
ただ、親友という関係にこだわり、自分の理想を翔子に無理やり押し付けていく姿は、途中からホラーを読んでいるようだった。

翔子は自堕落な部分があり、相手から守ってもらうことを優先しすぎているように感じた。
圭子は人生を諦め、無気力に生きているように見えた。それぞれ違った問題を抱えている三人だったが、最後には三人とも今の自分を変えようと前を向き始めていたことが良かった。

読んでいて、何かを変えたいときは、他人や状況を変えようとするのではなく、まず自分が変わる方がいいのではないかと感じた。
人生に決まった答えはない。友達がいなくてもいいし、無理に女性同士で団結しようとする必要もない。
それぞれが自分に合った生き方を見つけていけばいい。三人にはこれから、それぞれの人生を頑張って歩んでいってほしいと思った。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

この本は私の人生の大切な一冊。
ここで吐き出させてほしい。長文。

本当に本当にしんどいことがあった。
私は皮膚科クリニックで働く医者、転職しのんびり働いていた。土日の繁忙期だけ非常勤の先生が来てくれるけど、すれ違えばあいさつ程度のそれぞれ個々に働く感じで人間関係はノンストレスだった。
ある日職場に新しく年上の女の先生が来た。これから毎週来るらしい。最初は私の診察室にわざわざ来てあいさつをした。しばらくすると私の診察室にだけある冷蔵庫や電子レンジを使うらしく、1日に何度もこちらに来た。その度に軽い話をふられるようになった。「この仕事はしんどい」「ここの看護師は態度が悪い」日を追うごとに文句が増えてきたが、私は全く同意できないのでそうですねぇと適当に返答していた。これが良くなかった。彼女にとって私は同調したと受け取られたのだろう、「このクリニックはストレスが多くて、あなたはかわいそう」「看護師に監視されている」「あなたの人間関係は良くない」と意味不明な過激な発言が増えてきた。さすがにしっかり否定したがもう遅かった。仲が良いと思われてしまっていた。ある日私の出勤状況や給与をすでに察していた彼女が「○曜日はお互い休みだから、私の行きつけの店にいこう。今予約する。」と目の前でスマートフォンで店に電話をかけ予約を取った。通話後に店名を言われ、調べるとランチ4万の超高級割烹だった。唖然とした、すぐに断る勇気が出なかった。その日の彼女は「少し高いけど、あなたの給料多いから大丈夫よね」「好き嫌いはないか」「連絡先を交換しておく?」と診察の合間に何度も話かけに来た。個人の連絡先の交換はクリニックから禁止されているので断れたが、食事はやはり断りづらかった。私がいい顔して弱い性格なのがいけないと反省した。

食事の当日
しっかり割り勘だった。私は恐ろしく高いランチを親しくない人と食べた。この話は友人にして笑ってもらおうと思った。食事中、何度もまた来ようねと言われたが、機会があればタイミングがあえば都合がよければと返事をした。腹が立っていたのと二度と行きたくなかったので冷たく返したつもりだった、断っているつもりだった。甘かった。

次の出勤日が重なった日、彼女を避けて空き時間はできるだけトイレや廊下やバックヤードですごした。クリニックに内緒で、事前に家電を彼女の診察室に移動した。こちらの診察室に来る理由をなくした。正直前回の自分の態度は冷たすぎたなと気まずい気持ちもあった。しかし私のドタバタした生活音や診察中の声を聞いて、在室中にこちらに来た。この間の食事会のお礼といった想定内の会話をした。その日の二度目の来室で彼女は「この前約束していた店を予約したから。○月○日の○時、また現地集合で。」と言った。どうして勝手に予約を取るのだろう、どうして伝わっていないのだろう、私がいつ約束したのだろう。ギリギリなんとか捻り出した返事は「その日は予定がわからない。家族の都合も確認しないといけない。自分の給与を全部自由に使える訳でもないから家族に聞かないとわからない。」だった。彼女の退室後に絶望で頭を掻きむしった。こんな事態を招く自分がほんとうに情けない。どうしてもうおばさんの私に同性のおばさんが執着するのか理解できない。狂ってしまいそうだった。
その日はその後も「診察室を自由に行ったり来たりしよう」「あなたが1人で外食するのを家族が羨ましいなら、お互いの家族を呼んで食事会にしよう」と話かけてきて、私の気持ちなんか少しもわかっていない友情モード全開だった。
結局彼女は翌週には契約違反行為バレて退職し二度と来ないことになった。私は約束の日に店にも行っていないし店に連絡もしていない。私の精一杯の仕返しのつもり。

この本を読んで擬似体験だと思った。
どうして誘っておいて割り勘なんだろう、友達みたいな距離感なんだろうと悩んだが、オヒョウとエリコが教えてくれた。あの出来事の前に本に出会っていればもう少し心に余裕があったかもしれない。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

栄利子の考え方に、自分と重なるところがあって心が痛かった…
自分はもっと仲良くなりたくて知りたいのに、相手は自分の情報をよく覚えていない、興味を持ってないの?ともどかしさに焦る、不釣り合いさになぜか怒りを覚える感覚。栄利子の並外れた行動力と、取り返すための悪あがきが毎回最悪で、人間関係における客観視と冷静さがどれほど大切か身に染みる話だった。

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2026年08月20日

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BUTTERで柚木麻子さんに興味を持って手に取った2作品目。めちゃめちゃ面白い。頭イッちゃってる人たちで、読んでる間ずっとドン引きの顔してだと思う。でもなんか健気というか、そういえばわたしはこれまでどうやって友達を作ってきたんだっけ…友達って何…?と怖くなる

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2026年08月12日

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彼女達の苦しみに痛いほど共感した。普通に、健やかな精神で、女友達と上手く楽しく暮らしていきたい。それなのにどうして私は上手くいかないんだろうと。

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2026年08月09日

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こわすぎる!笑
でも面白くて、電車の待ち時間、仕事の昼休み、あらゆる隙間時間に読んでしまうぐらいだった!
表紙に書いてあるように、ほんとうに「獰猛」な女友達、、

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いやー疲れた!!!!(褒めてます)怖くてエグくて容赦ないから、しんどいと同時に先が気になって一気に読みました。
最後2人が再会するのかと思ったけど、2人は会わずじまい。でも、もう二度と会えなくたって2人で自転車に乗ってはしゃいだ夜は本物で、そんな何気ない一瞬が煌めくだけで支えられる人生もあるのかもしれない。もしかしたらそれが友情ってものなのかも。
メモしておきたい文章があまりにも多すぎてメモしきれない。2人の登場人物の考え方や行動は突拍子もないようで、心情を考えると自分でも感じることがありどきっとする。
改めて同性の友達に心から感謝したし、その友達とずっと親しくいられるような自分でいたいと思った。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

面白かった!すごかった!
柚木麻子さんの作品はBUTTERを先に読んでいて本作は2作品目

最初はただの執着の話だと思っていたけれど、読み終わる頃には孤独の話だったように思えた。誰かに理解されたいという気持ちは誰にでもあるのに、それが行き過ぎるとこんなにも苦しいものになるのかと考えさせられた。

利子と翔子はほんとに性格は真反対だけど根本が似ていた

中盤の真織がブチギレるシーンはもうやめてあげて、、、と思うんだけど読む手が止まらなかった

あっ自分も気の許せる友達っていません

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2026年06月08日

Posted by ブクログ

個人的にはBUTTERに並ぶ大傑作だと思う。人によって刺さり方が恐らく変わるが、人間の営みの中で距離感に悩むとは誰しもが経験する普遍的なテーマだと思う。それは性別や年齢に限らず人間ならもがき苦しむ普遍的な課題であり、読んでる最中も心が抉られるような感覚に陥ることが多々あった。そんな中で何が大切なのか羅針盤のようにほんの少しだけ光を灯すような人生を歩む上で携えておきたいささやかな一冊になった。

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2026年06月08日

Posted by ブクログ

栄利子は人の行動や発言を拡大解釈して妄想を繰り広げて自分の中だけで解決策を見出し突っ走る。
だからコミュニケーションの噛み合わなさがあり、
無意識に翔子を支配しようとしたり、真織からの命令にも従順に従おうとした。
それが気持ち悪すぎて、読んでいて途中で体調悪くなってきた(笑)
友達関係においては全く栄利子に共感しない。
だけどこと恋愛に置いては私の中にも栄利子のような危うさがあるかもしれないな、、、とか思ってしまう。
支配する・支配される関係は良い友達関係ではないし、もちろん良い恋愛関係でもない。
恋愛が苦手な人間がいるように、友達作りが壊滅的に苦手な人間もいるんだな。

杉下に自分の元彼を見てしまっていたので、真織が終盤で大暴れしてくれて痛快でした。

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2026年06月04日

購入済み

自分にも重なる

ある二人の女性の人間関係がうまくいかなくなったところからストーリーが展開していきます
主人公のえりこは一見とんでもない人のように見えて、実は私と大して変わらないのではないかという疑問を抱かせます
人間関係の築き方や、人の気持ちを思いやるということがどういうことか、深く考えさせられる作品でした

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2020年01月12日

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ハア〜〜〜〜〜〜壮絶だった。
ひょっとすると下手なホラーより怖いかもしれないよ、これ。
読み進める手が止まらなかった。
柚木麻子さんの作品を読むのは三作目で、
毎回、呼吸もままならぬほど、のめり込んで読んでいる気がする。

生活のために本を閉じる瞬間はあるのだけれど、
物語が完結するまで、ずっと息苦しい感覚が消えなかった。
この作品に出会えてよかったと思う。

紛れもなく女同士の、女友達の話なんだけど
そこだけにとらわれてないのが見事だよね。
ちょこちょこ出てくる男性キャラクターがみんないい味を出してる。
どいつもこいつも気持ち悪い。

「どこまで続くの、この地獄」と逃げ出したくなるぐらい展開が最悪なんだけど、それぞれのキャラクターの結末(むしろ始まり?)を見届けられてよかったです。

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2026年08月28日

Posted by ブクログ

私も女友達がほとんどいないけど、人との距離を間違えないように気をつけようと思った…!

『女同士友情』の理想と現実を突きつけられた。

柚木麻子さんの書く女同士の関係が大好きです。

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

栄利子は最後までヤバい奴だし全く共感できないんだけど、それでも人並みに人間関係を作れるようになりたくて必死にもがいてるところは応援したくなる。

終盤までどんよりするような展開が続くけど、ラストは、これといった救済も大きな変化もないけれど、それでも静かに栄利子も翔子もほんの少し前に進むことができてちょっと希望が見える終わり方でよかった。

Butterとこれの2冊しか読んでないけど、カジマナや栄利子みたいな常識から外れたキャラクターは、全く理解の及ぼないモンスターとして描けばそれでも話としては成立すると思うのだけど、しっかり内面や思考を描いて、共感はできないけどこいつはこういう人間なんだな、と思わせてくれるところが柚木さんのすごいところなんだろうな。

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2026年08月18日

Posted by ブクログ

女あるあるが沢山散りばめられていて、とても面白かった!!最後以外は。結末が案外あっさりしていた印象。

女のギスギスを直に感じた。あぁめんどくさいなこんな友達いたら、と素直に思ってしまった。
絶対江里子なんかと友達になりたくない。反対に私は翔子に「共感」していた。ぜひ友達になりたいと思った。
しかし、友達ってどこの基準からできるのだろうか?言われてみれば、「共感」からご飯に行ったり、お出かけ行くようになったりしたのかな。友達ができない、ってなんだろうと思った私はおめでた、なのかもしれない。だけど、読んでいたらなんとなくわかる。2人に足りていないものが何か。

ナイルパーチ、あんまり関係ないと思ったけど、ほぉそんなところに繋がってくるんか、と新しい発見もあった。久々に読んでも疲れない小説に出会えた気がした。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

栄利子にも翔子にも共感できる部分があって、不思議だった。どんな環境下で生きても、考えようで人間関係は良くも悪くもなるんだと思った。
近ずき過ぎず、相手に真っ直ぐになり過ぎず、よかった瞬間を切り取って保存するくらいがちょうどいいのかもしれない。
そもそもいつでも会えて、なんでも話せる友達という枠組みを作るから焦りや不安が起きるのかもと思った。栄利子がタンザニアで出会った赤城さんだって、同じ考えを共有した同士で、栄利子をわざわざ心配するくらいの仲ではある。
それで十分だったのかもしれない。

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2026年07月14日

Posted by ブクログ

なんかほんとに嫌な気持ちになるけどでも主人公も友達?もおんなって皆同じような特徴もってるよね
それをまざまざと見せられてるような感じで不愉快な気持ちになるのがすごい

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2026年07月03日

Posted by ブクログ

女性同士の友情をずっと描いている柚木さんの本。『BUTTER』とはまた違った女性同士の友情が描かれています。百合文学作家である楊双子の作品を読んだ後に、柚木麻子の作品を読んだのはいいタイミングだったと思います。

主人公の志村栄利子は商社勤めのバリキャリ美人。でも彼女は同性の友達かいないことをコンプレックスに感じていて、無理やり友達を作ろうと画策していく。そのターゲットとなったのが主婦ブロガーの丸尾翔子。はじめは意気投合した2人だったが、栄利子の異常さを感じた翔子は栄利子との付き合いを避け始める。

女性同士の友情はもちろん、共感がキーワードだなと思った。読書の感想でも、「主人公に共感できるかできないか」が作品に対する評価の重要基準になっている人が多いように感じる。自分と感じ方や考え方が同じであることが、そんなに重要なのか考えさせられる作品だと思う。

栄利子の中高時代の同級生の圭子、栄利子の勤務先の派遣社員の真織の存在も作品の中ですごくいい働きをしている。同性の友達をたくさん持つ真織が、読者にとって共感しづらい人物として設定されているのがすごく良いと思った。真織が栄利子に詰め寄る場面はしんどかったです。

『BUTTER』はバターがキーアイテムだったけど、この作品はナイルパーチという大型の肉食淡水魚がキーアイテムになっている。人間に住む環境を変えられたことで自らの凶暴性を自覚してしまったナイルパーチと、自分の人間関係や生活環境を変えようとした結果いろんなものを失ったり絶望したりする栄利子と翔子の姿が重なる。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

人生の分岐点が見えてくる30代、これまでの自分の人間関係はどうだっただろう?客観的に見直す機会をこの作品から得られる。

自分の恥ずかしい部分を拡大して公開されているような気分になってしまうので、少し読むのに覚悟は要ると思う。
話の構成は『BUTTER』と似ているかも。
これ以上どんな恐ろしい展開になるんだと思うと
読むのやめたくなるのにどう収束するのか気になってついつい読み進めた。真織から無理難題を吹っかけられるのが割と序盤だったのかと読み返して驚く…
栄利子のスピーチはまともに頭に入れるとおかしくなりそうでそこは無理せず流すのが良いかも。
ちょっと読むのは疲れる。
これだけの狂気を書き切るとはすごすぎる。

全体的に澱んでいるこの作品の中でスカッと空気を変える強烈なキャラの真織はもちろん好きだし愛されるのも納得だけど、個人的に圭子が一番好きかも。
一生かけても許せないことをされたはずなのに、
諦めずそっと諭してくれる良い存在。物語のエグさを中和してくれている感じ。
「あなたのためを思って」って枕詞を使わないで
相手を思いやることを言っているなあと思った。






芋けんぴに一気に持っていかれたなあ

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2026年06月26日

Posted by ブクログ

タイトルに「女子会」と入っているので、楽しそうな話を想像して読み始めましたが、全然違いました

「女性同士は仲良くなりやすい」のは男からすると、うらやましく感じますが、あくまで一般論で、そこに当てはまらない人は逆に苦しくなってしまいますね

自分自身もちょっと落ち込んでいる時に読んだので、登場人物たちの苦しさが刺さりすぎて、何度も本を閉じて小休止しながら読み進めました

ラストはハッピーエンドではないけれど、主人公たちは少し変わるきっかけをつかんでいて、自分も前に進めるヒントをもらえた気がします

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

友達とはこうあるべき、みたいな理想像って多かれ少なかれみんなあって、その型から外れてしまうと勝手に傷ついたり相手を恨んだりする。
そこに大きな悪意はなくて(たぶん)、みんな自分こそが正義と思ってる。
わかり合わない友情なんてあるのかな。これを理解できていないことが、私にも「共感こそが女の友情」という型があるということなんだろうな。

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終盤、2人がそれぞれ現実を受け止めて自分自身と向き合い、答えを出して生活を続けていくところで、生きていくってこうだよな…と。スカッとするようなハッピーエンドがなく、折り合いをつけて前を向いていくところがリアルだなと思いました。翔子に異常な執着をする栄利子のパートは理解できない所が多くて、正直「早くこの人を逮捕してくれ!」と救済を求めたいほどだったけど、相手の気持ちが分からないと「この人は間違ってる」と捉えて自分の考えに従わせようとする傾向のある栄利子の心情も、私が栄利子を逮捕してほしいと感じたことの延長にあるのかなと考えました。
印象に残ったシーンは、職場に復帰した栄利子に給湯室で杉下が迫ったところを、真織がみつけてボコボコにした後に放ったセリフです。義理人情に厚い真織は友達が多いのも納得で、登場人物の中でも個人的には特に好きでした。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

基本狂った人しか出てこない。
異常な女(栄利子)の普通の内面と一見普通な女(翔子)の異常な内面
そんな登場人物になぜか共感してしまう本作。
誰と誰の人間関係を切り取っても、どろっとした人怖の最高峰と言えるでしょう。

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

柚木麻子さんの小説には、女の敵なんじゃないかというような女がでてきたり、女の嫌な部分を大きく大きくして描いていたり、そういう印象があるけれど、最後にはいつも、女の敵は女ではないし、女だから嫌な部分があるとかそういう話ではない、とちゃんとわかる。最初から最後まで、どこまでいっても女がメインだし、こういうところが女性作家さんへの信頼感というか、私は好きだしこれからも読みたいと思う。
柚木麻子さんの本を読んでいると、女として生きていく覚悟みたいなものを感じるのは私だけだろうか。


「女の上っ面の慰め合いや愚痴や井戸端会議を、軽蔑したり、莫迦にして笑う男・・・、そうだね、女にもよくいるよね。じゃあ遠くで笑うやつらに何が出来るのよって感じ。相手の心をえぐって真実を突きつける辛辣さが、人を傷つけないように配慮された言葉より高尚だなんて誰が言えるのよ?」

「女の一瞬でもその場を楽しくする花火みたいな社交性が、楽天的な調子の良さが、次に繋がらないかもしれない小さな約束が、根本的な解決にはならなくても、実は通りすがりのいろんな人を救っているんじゃないのかな。」

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

凄まじい小説だ。
何がすごいって、主要な登場人物のほぼ全員、人格が破綻している。
そんな状態だから、話の展開は常に予想外、登場人物たちの突拍子もない言動が果てしなく続いていく。
決して愉快なことは起こらない。
読者の心をえぐりに来るような事態が連続する。
冒険小説でも何でもないのにハラハラドキドキする。
ここまでくると一周まわって、次の展開が気になって仕方がない。
読む手を止めさせない恐ろしい魔力がある本だ。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この話をホラーだと思える人はきっと濁ったものがない光の中で生きてきた人なんだろうな、と卑屈になって決めつけてしまう程度には私も悩んで生きてきた。
エリコが同性に期待してしまう気持ち凄くわかる。私はこんなに大事にしてるのにどうして相手は私を同じように大切にしてくれないんだろうと何度思ったことか。エリコのサイケな性格をホラーではなく共感の目で見てしまうところが私は怖い。流石にここまで周りが見えてないとは思わないがわからないのが人間関係。
ショウコの表向きはサバサバしていて、異性との方が付き合うの楽というのも共感出来てしまうのが我ながら残念。
世間では自サバと馬鹿にされているが、人に好かれる性格じゃないとわかっているからサバサバしてるように見せたいだけなのだ。
女同士の友情が軸になっているように見えるが、親子の関係、夫婦の関係、仕事柄の関係と色んな関係の問題が浮き彫りになっていく。
この中で上手くいってる関係はエリコと海外で仕事一緒にした女性くらいではないか?
仕事上の短時間しか関わらない関係ならそつなくこなせるというのもリアルだ。
マオリの存在は少しファンタジーだった。同性に囲まれていてキラキラした女子というのが自分からかけ離れているから現実味がないのか?
でも流石にエリコに色んな男と寝ろというのはないよな。エリコに問題があるとはわかっていてもイジメみたいで好きになれない。
終わり方的には何も解決はしていないし、2人の性格が劇的に前向きになったわけでもない。エリコもショウコも今後どう人と交流していくのだろう。共感できる部分が多かったからこそ色んなトゲが私に突き刺さったけど、そんな私の希望のためにも誰かと温かい交流をしてほしいと思う反面、私を置いて幸せになるの?と思う気持ちも芽生えるからやはり人間関係は難しい。

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2026年04月18日

匿名

購入済み

同性の友達って難しいです。
自分勝手でストーカー気質を気づかない凄く怖い女性を見てしまった気がします。
何処か自分とも似てる所もあってハラハラしました。

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2023年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

勝手にシスターフッド的な物語を想像していたのですが、とんでもない。
恐ろしい女たちが続々と出てきて、ひょえー!となりながら駆け抜ける時間でした。笑

女同士の連帯や友情を渇望し狂っていく栄利子に感情移入は出来ないが、自分にとって眩しくて珍しいものに特別な名前をつけて、特別な意味を持たせてしまうという行為そのものはよく理解できる。自分にとっての初めての彼氏も、多分こういう種類の執着だった気がする。

それもう傷害事件じゃないの?というくらい大暴れしながら真織が言ってくれた↓の発言こそが人間関係の真髄だよなと身に染みた。
夫と子どものこと、家族のこと、友人のこと、面倒くさがらず時間も心も割いて向き合いながら生きていかないとな。
>>そもそも、もろくない人間関係なんてこの世界にあんのかよ。女と女も、男と女も、男と男もみんなおんなじだろうが。どんな関係も形を変えたり、嫌ったり嫌われたり、距離を測ったり、手入れしながら、辛抱強く続けていくしかねえんだよ。たかが関係一つ手に入れただけで腹一杯になれるもんか。なんもしないですべてが満たされて承認されて、問題全部解決するわけないだろうが。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

あまりにも苦しくて、途中読むのをやめようかと思いました。

中学時代の親友との歪んだ友情を思い出したり、自分に同性の友達が少ない理由を考えたりしました。

BUTTERを読んだあとだったので、2作品の重なる部分を見つけて、柚木さんの"癖"みたいなものが垣間見えた気がしてすごく面白かったです。

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正直途中でギクリと思うことがたくさんあった。
この本を読もうと思ったきっかけは自分の人間関係について思うことがあったからだ。
栄利子と翔子は真逆のように描かれていたが、どちらにも共感できた。1番苦しかったのは、栄利子の母が友達と家族は違うのよ、と言ったところだった。深いつながりを求めて、必死に完璧な関係に仕上げようとする。相手を思ってといいつつ自分のエゴを相手に押し付けてしまう栄利子が本当に辛かった....
相手の気持ちが分からないと正そうとするところも辛いシーンだった

あと翔子が栄利子にされて嫌だったことをそっくりそのまま相手にしていたところ。私もよくこの現象が起きる。

人間の不完全、矛盾なところがリアルに描かれていて胸が締め付けられた。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

ナイルパーチに例えて現環境、自分自身を壊してしまう女性の「友達」という関係を描いた物語。現在もSNSでのキラキラな他人の投稿を見ては自分は劣っているのかも?とメンタルをすり減らす若者が増えつつあるし、定年後の孤独に弱い男もいるしで、女性に限らず全ての人に当てはまるんじゃないか?と感想を抱いた。物語の内容としては、現実ではありえないだろ!?という内容。
こういう周りを巻き込んで破壊をしてしまう人は自分を客観視する視点が足りないとつくづく思う。
もしかしたら自分も気付かぬうちに他人にも自分にも噛み付いてるのかもしれない。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女性二人の描写の細かさがすごいし、切実さも昔読んだときより伝わってくる感じがあった。どっちの思考もわかる部分とわからない部分があって、むずい、つらい。
書いてある事自体は目が滑らずに読めたし、昔読んだときよりも胸に迫るものを感じたのでよかった。
でも読後感はいいとはいえないから星3かなあというかんじ

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2026年05月10日

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