感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年01月24日
題名からは想像できないスカッとするお話でした。読み進めていくうちに主人公や他の登場人物が魅力的に感じていき最終的にはこの人苦手だなぁと感じていた方が好きになっていました。本好きな方や生き生きとした主人公の話が読みたい方にお勧めしたい一冊です。
Posted by ブクログ 2023年05月07日
『どうせ盗むなら、売れっ子以外の本もちゃんと盗め!口惜しかったら自分が本当に欲しい本探して盗め!犯罪者のくせして、世の中のものさしにしたがってんじゃねえよ!』
『圧倒的な高みから人をランク付けする大御所の意見など知ったこっちゃない。批判1つで何日も寝込んでいた昔の私はもう居ない。こんなことは人前で...続きを読むは口が裂けても言えないが、世の中、売れたもん勝ち、いや売ったもん勝ちだ。
私は確かに高尚な人間ではないかもしれないが、努力は惜しまない。だから、きっと欲しいものは、この先も1つ1つ確実に手にできるはずだ。』
主人公の振り切った行動や発言にスカッとした。
破天荒なだけではなくて、肝が座っていて、芯が通っているような。
決して必要以上に自分を卑下しないところが好き。
Posted by ブクログ 2021年06月25日
文学新人賞を受賞した加代子、本格的に小説家の道を歩もうと思うのだが、何故かこの賞に人気アイドルもW受賞で加代子は全く目立てず。加代子の受賞は全く蚊帳の外。これに怒った加代子は大物の男性作家である東十条宗典を出し抜いて彼の執筆枠を横取りする。この東十条も熱いお爺ちゃん。加代子との対決を楽しむようになる...続きを読む。この2人の対決がとてもコミカルだけど作家の苦悩を考えると他人ごとではいられない。作家の世界は厳しい。それだけ個性の強い、批評に負けない図々しさを有する人が、本屋の陳列棚に作家のスペースがあるんだと尊敬と感動
Posted by ブクログ 2021年06月23日
新人賞は獲ったがその先になかなか進めない新人作家、中島佳代子がパワーとハッタリ、成功に対する執念で文壇の海を貪欲に泳いでいく。最初は無理して泊まった「山の上ホテル」で階上で缶詰になっている大物作家東十条の執筆の邪魔をして原稿を落として自分の短編を捻じ込むためにさてどうするか?から始まるのだがその解決...続きを読む法が可愛らしく思える程次々出てくるピンチに対する対処が大学の先輩編集者遠藤他を巻き込んでどんどん豪快になっていく。これが痛快かつ表現者の闇の深さをびりびり感じてページをめくる手が止まらない。東十条初め嫌な奴!なのに後半は掌返してしまう。実際の作家達や読書メーターまで出てきてにやり。最終章こうきたか!と単なるサクセスで終わらないのがいい。姫川亜弓のカーミラって嫌味過ぎる。表現者はこうできゃ。
Posted by ブクログ 2019年05月19日
良い意味で、思っていた話と全然違っていて、面白かった!作家の実名がチラホラ出てきたり、作家と編集者、書店員との関係なんかも裏話ぽくて楽しい!
主人公の七変化が痛快だし、恨みや苦悩もリアリティがあり楽しめた。
Posted by ブクログ 2018年09月21日
「どうせ盗むなら、売れっ子以外の本もちゃんと盗め!口惜しかったら自分が本当に欲しい本探して盗め!犯罪者のくせして、世の中のものさしに従ってんじゃねえよ!」(有森樹李)
中島加代子の「売れたい!賞が欲しい!」ってパワーがハンパない。佳代子も東十条先生も読み進めていく内にどんどん素敵なキャラクターに...続きを読むなっていく。
また実際の作者さんたちが出てきて面白い。
作中、「どこかに「木」が入ると売れる。」と話があったけど柚木麻子さんも意識して付けたのかなとふと思った。
Posted by ブクログ 2024年01月03日
異性愛者の男女の関係性は、肉体関係または恋愛関係だけではない。色々な可能性がある。心からつながることができるそう思えた。ドタバタコメディーでサクッと読めた。
Posted by ブクログ 2023年08月06日
最初は実在の作家さんが出てくるし、これはエッセイかと思いきや、はじけたコメディっぽい小説だった。「私にふさわしい○○」の○○の中に私だったら何て入れようかと呑気な気分で読み始めたら、加代子大暴れ。でも「私にふさわしい○○」と思うことは大事なこと。生きる力になる。
Posted by ブクログ 2023年02月24日
ドタバタコメディだと思ってたら壮大な復讐劇だったでござる。
出てくるキャラみんな好きになれるし
コメディも復讐も面白かった。
幸せになって欲しいなぁ。
たぶん一般的な幸福は無理なんだろうなぁ。
Posted by ブクログ 2022年11月22日
中堅出版社で新人賞を取ったのにそのまま鳴かず飛ばず・・・なアラサー小説家が自分の力で(というかもはや力業でw)己の欲しいものを手に入れていくドタバタ劇。
表題の私にふさわしいホテルのみが雑誌掲載であとは書下ろしなので掲載した後に膨らませていったモノなのでしょうか。
実在するホテル、小説家の名前も多々...続きを読む出てきますし現代文学読む人はそういう意味でも楽しめるのでは?と思います。
ドタバタ劇でフィクション味は強いものの作中にはいくつもの「真実」が書き込まれていてメインストーリーの周りに散りばめられた言葉にも作者の「文学が、本が好きなんだ」という強い気持ちを感じられます。
登場人物が決して善人じゃないというところもまたいいのかもしれません。
柚木麻子さん作品久しぶりに読みましたが、何なら1番好きかもしれない。。。
Posted by ブクログ 2022年08月06日
ホテルやワインの蘊蓄が多い内容かと期待しつつ読み進めていたのですが、そうではなく。
デビューした作家がいわゆる売れっ子作家になるまでの道のりの物語でした。これはこれでとても興味深い!後半にいくにつれてますます面白くなります。
途中、朝井リョウまで出てくるし!
高畑充希ちゃんでドラマ化してもらえない...続きを読むかなぁ。東十条先生は松重豊さんで、島田かれんは、最近話題の松本若菜さんだったら絶対面白いと思うんだけど。
Posted by ブクログ 2021年07月01日
主人公の中島加代子の演技力や行動力、
発想力などがおもしろすぎて、たまらんかったー笑
ちょっとアッコちゃんに通じるものがあるかもー。
売れない小説家の加代子がどうやったら、
売れるか!!と試行錯誤しまくる。
発想力がヤバすぎて、一気に読めてしまったよー。
所々で、本物の作家さんの話も出てきたりし...続きを読むて、
「本当にこの作家さんはこんな感じなの?」と
面白おかしく読めちゃったー。
アッコちゃんと同じで、元気の出る本だなぁー。
Posted by ブクログ 2024年02月12日
正月休み初日はダラダラとw
ってな事で柚木麻子の『私にふさわしいホテル』
売れない小説家の相田大樹こと中島加代子は、有名小説家達が執筆の為に贔屓に利用している老舗の山の上ホテルで自腹で3日間の執筆するのが、ここ3年の楽しみの一つ。
しかし何年経っても一向に本の掲載や出版に至らずモヤモヤし...続きを読むている所へ……w
引込み思案だった加代子は実は恐ろしい程の強い信念があり、誰に頼るでも無く自分の信念と行動で出版、著名人への道を切り開いて行くw
やり方は非常に汚い所も有るけど、その行動力には美しさと言うか清々しささえ感じられる♪
こんなに強い人に成りたいもんだw
2016年56冊目
Posted by ブクログ 2023年10月26日
痛快!と思いながら読んでいたけど、それだけじゃなかった。
主人公が自分の人生を取り戻すまでのお話。
そこに大御所東十条さんと担当編集者の遠藤先輩の視点と3つの視点で物語が進んでいく。
絡み合ってもつれ合って良いコンビになって解散して…いやいや面白い!としか言いようがない。
Posted by ブクログ 2023年02月18日
私にふさわしいホテル
背表紙だけで選んだ本だけどとても面白く読めた。
ホテルの話ではない、女流作家の成長記だ。
本人の成長というより周りから認められていく過程の話。
ドロドロとしたありえないストーリーなのに納得させられていくような丁寧な描写がよかった。
Posted by ブクログ 2021年09月21日
すごかった。主人公の、なんとしても自分の夢をかなえようとする姿、手段を択ばぬやり方。作家という職業は不安定だと思うが、自分を鼓舞し続ける原動力は相当なパワーがいるだろう。
Posted by ブクログ 2021年09月19日
文学新人賞を受賞したものの、同時受賞は元アイドルだったため注目をさらわれ不遇な道を辿る加代子。それから加代子の激闘ぶりがはじまる。この強烈なキャラは本性なのか。夢を叶えるにはこれくらい打たれ強く、執念深くってことか。
コメディと捉えればいいのだろうが、やりすぎ感が否めず笑えないところもあった。そして...続きを読む、復讐に燃える加代子は好きではない。
なのになんでだろうラストの場面はとても美しく感じた。最後なんとかきれいにまとまってゆくでもない、これからも何が起こるか分からない加代子の作家人生の荒波の幕開けのようでもあり。
最初は宿敵だった東十条。妨害し合った東十条の心まで澄みわたらせ、かけがえのない友人になってゆく。東十条を奪い立たせることができるのは、編集者でも読者でも美女でもなく、もはや有森樹季(加代子)ただ一人。樹季が目障りだからこそ彼は東十条らしくいられる。そういう関係ってあったんだ、そうかもしれない、と気づいた。
こうあって欲しくないという出版業界の事情。編集者の本音もわかったし、一冊の単行本が発売されるのにどれだけ作家の魂が込められてるか、より伝わってきた。
テンポがよく頭の中で映像が動き出す感じ。個人的には加代子はイメージ的にあやせはるかさん。
ナイルパーチの女子会をテレビドラマで見て、怖い、これを小説で読んだらどれだけ怖いだろう、と柚木さん、なんとなく遠ざけていた。こちらも、面白さの中に、人の内面を抉った怖さや、重さを感じた。
Posted by ブクログ 2019年07月17日
作家で功を挙げることに必死になってる主人公が、たくましくもあり、怖くもあった。(笑)現実離れした突飛な行動が、小説として楽しく読めた。最後は、ハッピーエンド的な感じで終わる。
Posted by ブクログ 2019年05月11日
2019/5/11
運のない作家/有森樹李の奇想天外なのし上がり。
コメディタッチで、朝井リョウ作品の雰囲気ある。と思っていたら、朝井リョウ氏が登場。
他にも実在の作家たちが出てきて楽しい。
作家って大変だな。
作品を読ませてくれて、ありがとう。
Posted by ブクログ 2019年04月05日
成功するためにはどんな手段も厭わない主人公で、勢いがあって面白かった。
この言葉がいいっ!↓
スポットが当たらなかったら、スポットの前に飛び出せばいい。そう、それが成功する最速のルール!
Posted by ブクログ 2018年02月18日
作家が描く、出版界のドロドロ下剋上の世界。
勝ち上がっていくためには手段を選ばない新人女性作家の加代子。
物語の展開が早く、コメディータッチでどんどん進んでいく。小説好きには堪らない、作家と編集者の関係や出版界のウラ事情が覗ける。有名作家が脇役として実名で登場するのも面白い。
が、逆にこれを読んだら...続きを読む夢が砕けちゃう人もいるかもねー(笑)
編集者側からでなく、作家からの目線でないと描けない出版業界ストーリーでした。
「もちろん、君を嫌う人もいるだろう。でも、本を愛する彼らこそが、君の居場所を作ってくれているんだよ。」
2018/02
Posted by ブクログ 2018年01月18日
第一話を読んで、コミカルな奮闘記なのか~と思っていたら加代子が成功していくにつれ作家の業?みたいなものも漂ってきて、ただ単に笑える話ではなかったです。若干の痛々しさがあるというか。
加代子の執念深さがすごいですね。作家という職業に対してだけでなく、人に対しても。ここまでないと作家なんてやれないのかな...続きを読む。
朝井リョウがちょろっと出てきたのには笑えました。加代子と老作家先生との関係性も良かったです。