あらすじ
元アイドルと同時受賞という最悪のデビューを飾った加代子が、担当編集・遠藤や文壇の重鎮・東十条らと時に手をとり時に闘いながら、作家の階段を上り詰めていく、痛快作家物語。 「ユズキ、直木賞あきらめたってよ(笑)」 by 豊崎由美
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Posted by ブクログ
面白くて一気に読んでしまった!作家ってやっぱりすごいなあ…東十条先生のこと、最初はわかりやすい老害だなあとしか思わないのに、気づけば愛すべきキャラクターになっているのがすごい。最終的に素敵な家族になれてよかった。
主人公の女性、パワフルすぎ!
Posted by ブクログ
文学新人賞を受賞した加代子、本格的に小説家の道を歩もうと思うのだが、何故かこの賞に人気アイドルもW受賞で加代子は全く目立てず。加代子の受賞は全く蚊帳の外。これに怒った加代子は大物の男性作家である東十条宗典を出し抜いて彼の執筆枠を横取りする。この東十条も熱いお爺ちゃん。加代子との対決を楽しむようになる。この2人の対決がとてもコミカルだけど作家の苦悩を考えると他人ごとではいられない。作家の世界は厳しい。それだけ個性の強い、批評に負けない図々しさを有する人が、本屋の陳列棚に作家のスペースがあるんだと尊敬と感動
Posted by ブクログ
主人公が好きになる。こんなふうに自分で道を切り開いていくことも大切だよね。朝井リョウが出てきたのびっくりした。出版業界の話って結構面白いかも。もっと読みたい。のんの映画もみたい。でも、頭の中では主人公伊藤沙莉で再生されてた。
Posted by ブクログ
2025.06.作家を目指している中島加代子は,自腹で文豪が多く滞在した山の上ホテルに宿泊していると,大学のサークルの先輩で大手出版社分鋭社の編集者として活躍している遠藤先輩がやってきて,「上の階に有名作家の東十条宗典が宿泊し執筆している.明日が原稿の締め切りで間に合わなければ,以前に加代子が書いた原稿が小説ばるすに掲載される可能性がある.」という.そこで,加代子は東十条の部屋にメイド姿で侵入し原稿執筆の邪魔をし,その結果原稿が間に合わなくなる.加代子は相田大樹という名前でぷーアール社の新人賞を取るが,この賞は出来レースでタレントの島田かれんと相田大樹のダブル大賞受賞となるが,島田ばかりにスポットが当たり相田大樹は単行本も出してもらえない.そこで,加代子は遠藤先輩と相談し,有森樹季という名前でデビューし分鋭社の新人賞を受賞する.東十条は,有森樹季の邪魔をしようと色々と画策する.有森樹季の作品が権威ある鮫島賞の候補になるものの,その選考委員が東十条宗典だった.加代子は東十条の妻や娘と友達になり画策し,ついに鮫島賞を受賞する.加代子と遠藤先輩のコンビが痛快だったし,敵役の東十条宗典の対応もよく,とっても面白かった.