柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大河小説で、この厚さ・・・
通勤鞄の中で、一番の重量と存在感を占めていて、どうしようかと困惑したのも束の間。
すごくすごく面白かった!
たくさんの女性が、女性として生きるために、時に果敢に、時にしなやかに闘った記録。
そういうと、なんかすごい大河ーー!!って感じがしてしまって重かったり堅かったりしそうと警戒しそうだけど、そんな心配はいらない。
主人公がとても人間的で、血が通って生きていた人なんだ、ということがよくわかって、ひとりの人間の人生を追っている感じがして、すぐに愛着が湧く。
それから、出てくる人たちがみんな有名人で、
えーこれどこまでが本当!?
って、ドキドキしてしまうのも見どころ 笑
ホントに、あの人があの人に・・・?!みたいないろいろがいろいろあるのです(語彙力・・・
そうして、最後まで読み終えて、巻末についている、おびただしい数の参考文献に、著者のこの作品への情熱を感じる。
さて!たくさん登場人物出てきたし、もう一回読もうかな! -
Posted by ブクログ
涙が止まらない うう、しょっぱい。
幸せでうっとりするような温かい涙と、悔し涙。女が女として生きる人生は、こんなにも戦いに満ちている。
フィクションなんだけど、これは一つの現実だ、と思うシーンがたくさんあった。
岩倉使節団のシーンは本当に読んでいて悔しかった。けれど、そういう、行間に、歴史の流れの中に取りこぼされてしまった失われてしまった(あったかもしれないし、なかったかもしれないけれど、きっと、あったのだとおもう)
声を、涙を、ひとつひとつ見つけて息を吹き込んで、物語として紡ぎあげていて、本当に本当に、すばらしかった。
灯を灯しつないできてくれた、誰一人欠くことのできないすばらしい女性たちに感謝を、私自身も火を絶やさず、この先をずっと照らし続けていけるように。 -
Posted by ブクログ
こんな…こんなお話を書く人だったっけか?
基い、こんな面白い話を書く人だったっけか?
もちろん、作者の作品を全作読破していないのにこの言いっぷりは大変失礼なのですが。
「エルゴと不倫鮨」がとにかく最高で、めちゃくちゃ共感でしか無い。パリッとした格好ができるのは家で洗濯やクリーニング対応してくれる妻が居てこそなのに、イイ男ぶって不倫正当化するオッサンの「ここは大人の社交場」発言への「男のための社交場でしょ」って言い切った美女の一言。溜飲下がるわぁ。子連れの母親がめちゃくちゃワインとそれに合う食事に造詣が深いのが、また最高。この一遍のために買ってもイイくらい気持ち良かった。
「あしみじおじさん」(これもタイトルがすごいが)で私は自分を形成した本にそんなカラクリが…と愕然とした。「少年少女世界の名作」「少女名作シリーズ」は字が読めるようになってから浸かるように読んだ本達だ。私の「国語」=できるに至った地力を作ってくれた物語はそんな風に考察できたのか…とこちらも目鱗。それも整形をとどまった女子の考察→実行→破綻?から見せているのも面白い。