柚木麻子のレビュー一覧

  • らんたん(新潮文庫)

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    らんたんとはランターン(ランプ)のことで、教育の志や灯火を次の世代へ引き継ぐという意味が込められている。本書は、アメリカ留学後に日本で女子のための英語塾を開いた津田梅子の後を継ぐ、河井道と一色ゆりの物語である(恵泉女学園を創設した二人)。明治から昭和にかけて、日本の女子による女子のための教育を切り拓いた歴史を描くと同時に、道先生とゆりさんのシスターフッドの物語でもある。文庫で700ページ近い大作で読み応えがあるが、柚木麻子による「女子の自由と自立」を描いた物語が面白くないはずはない。

    「シスターフッド」という観点にはあまり馴染みがなかったため、新鮮に感じた。キリスト教的な思想なのだろうか。光

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    2026年04月10日
  • ナイルパーチの女子会

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    久々の柚木麻子さん作品。
    柚木さんの作品は面白いと感じることが多いので期待していたが、やはり期待を裏切らない。
    「女同士に限らず、人間関係って一色じゃないじゃない。いろいろなものを含みながら、変化して続いていくものじゃない」
    女同士の嫌な関係とか、親子の関係とか読んでいて気持ちがしんどくなった。現実離れしてると思って読んでいたが、分かるな、あり得るなと思った。
    読んで良かった。

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    2026年04月11日
  • 王妃の帰還 新装版

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    女子校のスクールカーストのお話。
    当時は皆必死ですもんね。狭い世界の中で浮かないように、ボッチにならないように。気の合う友達とグループで過ごせることの安心感。あ〜青春。
    読みやすくて面白かったです。

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    2026年04月05日
  • 王妃の帰還 新装版

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    女子校のスクールカーストをめぐる、青春の成長物語

    私は男子校出身なので、本作で描かれる「グループ」という存在は興味深かった。現実はここまで極端ではなくとも、出身者の談によれば確かにグループは存在するらしい。
    本作では、カーストトップグループの代表者が不祥事により追放されたことをきっかけにおこる、各グループの混乱や騒動を描いています。目まぐるしく動く人間関係からは目が離せず、とても面白いです。

    また、この手の作品では珍しく、親や教師といった大人が存在感を放っている点が地味な評価ポイント。みんなまだ中学生ですからね。

    なお、本作はフランス革命をモチーフにしているうえ、主人公・ノリスケがフラン

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    2026年04月04日
  • ナイルパーチの女子会

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    人間心理を炙り出す「ホラー小説」と感じた作品。
    ドロドロとした関係やゴシップ好きな方はきっとハマると思います◎柚木さんといえば『Butter』を想起する人が多いと思うけれど、この作品もおすすめ。

    性格が悪く、どうしようもない登場人物が出てくるのだけれど、ほんの一欠片でも自分の中にも同様の性質があるのではないか?と感じさせられる箇所が複数あり、人との関わり方を見つめ直そうと思わせてくれました。

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    2026年03月31日
  • 本屋さんのダイアナ

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    小学3年生で親友になった2人がつまらないことで仲違いして別の道を歩み始める。
    あまりにも色々あり過ぎる2人の人生だが、10年後に再会し…
    最後は泣ける。2人の友情がまた始まる…

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    2026年03月30日
  • あまからカルテット

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    タイプの違う4人の友情、本当にいいなぁと思わせられる
    誰かがピンチになれば他の3人で助けに行くぞ!みたいな、おせっかいではあるけれどとても愛を感じる
    依存しあっているわけではなく個人としてしっかり立っているところも素敵
    『おせちでカルテット』はこんなにトラブル重なる⁉︎と驚きながらも、結果オーライ、みんな幸せで終わるのよかった

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    2026年03月30日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    一番好きだったのは三篇目。人と人のつながりの美しさをこれでもかと表現されている。新たな命を世に産み出す未来に孤独で立ち向かおうとする語り手。そんな語り手を心配に思ったネットの友人が、近所に住む母を語り手の元へ送り届ける。語り手と同じく一人で娘を育てた彼女からの差し入れやそれと共に添えられたメモも相まって、語り手は感じてた孤独感が、幾つも年上の友人の手によって取り払われる。
    そんな二人の会話や、ネットの友人と新しく出来た友人の親子関係にも確かな繋がりがあり、心が浄化された気分になった。終わり方も好みで、実際の距離が離れていくことで、心の距離の近さがより強調されていたように思えた。

    初めと終わり

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    2026年03月30日
  • けむたい後輩

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    さすが柚木麻子さんだなという、女性特有の感覚が言語化された作品。世界観も人物も魅力的で一気に読んでしまった。
    天才型の真美子と、努力型の美里、そして平凡ゆえに尖っている栞子。それぞれが少しずつ自分の中にいるような気がする(真美子はほぼいないかも)。
    美里7:真美子2.5:栞子0.5くらいで生きるのが良いかも(笑)。

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    2026年03月29日
  • らんたん(新潮文庫)

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    柚木麻子さんの中高の母校、恵泉女学園の創立者河井道を軸に、日本の女子教育の歩みを描いた歴史小説となっています。
    ただし一人の偉人伝ではなく、女性たちの活躍が連なり、群像的な構造です。

    単行本は2021年刊行。
    第一部は文芸誌「きらら」第二部はウェブきらら、第三部は書き下ろしとなります。

    タイトル『らんたん』は、アメリカのキリスト教系学校における灯火の儀式に由来するそうです。灯りを手渡す行為は、教育や信念の継承を象徴。本作における女性たちの連帯、いわゆるシスターフッドの主題と重なります。
    読み始めすぐに NHKの連続テレビ小説でそのまま使えるわと思いましたが 著者も狙ってたみたいですね。

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    2026年03月29日
  • けむたい後輩

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    ネタバレ

    この作者は、女性ならおそらく誰しも一度は感じたことのある独特のモヤモヤを言語化するのが上手いなぁと。

    特に真実子が自分の知らないうちに女になっていたと知った時の美里の焦燥感の描写は、自分だけじゃなかったんだって過去のわたしが勝手に救われた気持ちになった。

    栞子みたいなタイプの女にとっては、美里よりも真実子の方がよっぽどけむたい存在だよなぁ。
    栞子よりも才能があって、素直で、愛情深くて、彼女こそ作中随一のファムファタールなのだろう。

    真実子サイドの心理描写がないので、彼女から見たこの物語をもう一度はじめから読んでみたい!

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    2026年03月27日
  • 王妃の帰還 新装版

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    範子たちの会話が面白かったです。個人的に友情は素晴らしいと伝える感じの小説は好きじゃないのでラストはちょっと、、

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    2026年03月26日
  • 私にふさわしいホテル

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    ネタバレ

    加代子が強い女性すぎた!最初はなんだこの人…と思って全然引き込まれなかったのに、ページめくるごとに自分の夢掴み取っててすごかった。
    自分に向き合うメンタル、いざというときの度胸、野心的な向上心、諸々がパワフルすぎた。
    ありとあらゆる人と険悪な雰囲気になってるのに、最終的に和解?して仲良くなってるの加代子マジック。でも島田かれんとは仲良くならなかったの、積年の恨みを貫いている感じがしてて良かった。

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    2026年03月22日
  • 柚木麻子のドラマななめ読み!

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    柚木さんのドラマ紹介おもしろい!また観たいドラマが増えてしまった…。補足もとてもよかった。一時期日本のドラマを観なくなってしまって海外ドラマばっかりだったけど、最近はまた面白いのが増えてきている!見逃してしまっても、柚木さんが観てくれるから大丈夫。笑
    いつか柚木さん脚本・演出のオリジナルドラマも観てみたい。

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    2026年03月18日
  • 本屋さんのダイアナ

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    まさに「読書好きのための小説」だ。
    知らなかった作家、聞いたことはあるけど読んだことはない作家、そして自分も大好きな作家の名前が次から次へと飛び出す。
    そのどれもが読んでみたくなる。圧倒的に時間が足りない!
    そして、この本は「呪い」をかけられてしまった悩める人たちのための小説でもあるのだ。

    二人の読書好きの少女が出会ってすぐに親友になる。
    二人はお互いに、相手が望んでも絶対に手に入れられないものを持っている。
    自分にはないものを求める少女の描写があまりにも秀逸だ。
    だが、それは「呪い」なのだ。

    冒頭のシーンに魅了されたあとは、著者の圧倒的な書籍に関する知識や複雑に張り巡らされた伏線に翻弄さ

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    2026年03月17日
  • ナイルパーチの女子会

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    ネタバレ

    心えぐられる作品でした。全てにおいて完ぺきなのに女友達が1人もいない栄利子。翔子への執着に、暴走に、私は「1人でもいいじゃない」とはとても言えません。ナイルパーチが生態系を壊したように、栄利子の存在によって翔子の人生も(自業自得ながら)壊されてしまった。とにかく読み進めるのが辛いはずなのに、次へ次へと読む手が止まらずに一気に最後まで読んでしまいました。表紙の軽やかな女性たちの笑顔とは裏腹に内容には狂気ともの悲しさしかありません。著者の女性へのリアルな解像度に惚れ惚れする、すごい作品でした。

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    2026年03月17日
  • ほろよい読書

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    ⌘「ショコラと秘密は彼女に香る」 織守きょうや 
    「初恋ソーダ」 坂井希久子 
    「醸造学科の宇一くん」 額賀澪 
    「定食屋「雑」」 原田ひ香 
    「barきりんぐみ」 柚木麻子
    ⌘双葉文庫

    日本酒を飲みながら読みました。
    個人的にはショコラ〜が好きかなぁ♫
    でもどの物語もサクッと読みやすくて金曜日の夜とか良さそうです!

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    2026年03月16日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    ネタバレ

    全部面白かった!
    いい話も不気味な話ももっとやってやれー!って話も色々あった。

    最初のめんや 評論家おことわり は、もっとラー油を法に反しない範囲でコテンパンにやってやれー!って思いました。ラー油が自死してしまうほどに追い詰めて欲しかった。それくらいラー油は性格ねじ曲がってるし社会にいても害悪すぎ。とにかくもっと復習して欲しかった。なんでみんなあんなに酷いことされたのに優しいの??泣


    未怜さんの話は…自分が即行動人間なのでこういう子いるいると他人事で読みました。言い訳ばかりで行動しない人の気持ちは本当にやりたいことではないんだなー、夢を語るのが好きなだけだと思ってたんだけど…さらに自分の

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    2026年03月15日
  • その手をにぎりたい

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    年齢、世代によって感想はさまざまだと思うが、男女問わずどの世代の人も興味深く読めるのではないかな、、、今の時代と比べて、自分たちの時代と比べて変わったところ変わらないところ、、読んだ人と感想を語り合いたくなるような小説。面白かった!

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    2026年03月15日
  • 王妃の帰還 新装版

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    2年B組の仁義なき戦い
    最下層の範子のグループにクラス一の王妃が
    クラスに予期せね!混乱が!
    覇権争い、裏切り、仲間割れ!
    怒涛の展開は圧巻

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    2026年03月14日