柚木麻子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
女性2人の出会いと別れ
序盤でえりこが「この世の中で一番価値あるものは時間」とはっきり書いている。
信頼関係も時間が必要と思う。何度か会っただけで親友と思い込んでしまうのは、その部分だけネジ曲がってしまったのかなと思う。
私もそんなに人付き合いは得意ではない。ここまでの狂気はないにしても2人ともにそれぞれ思い当たる節があって、自己中じゃダメだなとなぜか反省した。
それにしても、ご本人のエッセイを読むとお友達多そうでこんな感情抱かなそうな方なのに、2人の微妙な感情の違いを書き分けられてて作家の方って本当にすごいなと思う。
と同時に誰でも少しづつ色んな感情の側面があるのかなと安心した。 -
Posted by ブクログ
柚木麻子さん。たぶん初かなあ。BUTTERも気になるけど前々からお気に入りにいれていたこちらから。電子書籍はボリュームがわかりにくいのよね。読み始めたらけっこうな大作でびっくり。恵泉女学園を創設した河井道という一人の女性教育者の一生、実に濃いし熱いしドラマティックだから、丁寧に描けばそりゃ長くなるわね。登場人物も知っている(ドラマとか本で)人たちばかりで、イメージしやすくて読みやすかった。
男女別学がどんどん減っている昨今だけど、女子校育ちの身としては、河井道が言っていたような女子校の良さというか意義は、やっぱり今も変わらずあると思うけどな。でもあるってことはまだまだってことでもあるな。 -
Posted by ブクログ
恵泉女学園創設者、河井道の物語。
恵泉女学園とは、明治以後、日本全国に作られた外国人宣教師主導のキリスト教系学校とは異なり、河井道と一色ゆりが奔走して作ったキリスト教系女学校(著者柚木麻子も同窓生)。
そのため、河井道というカリスマ性を持つ女性の理想とする個性的な教育を施していた。
例えば、園芸に非常に力を入れており、戦時中に農芸専門学校を作り、のちに園芸短期大学になっている。
歴史上の数々の有名人がところどころに出てくるが、どこまでが作者の創作なのだろうか?
平塚らいてうなど女性解放運動に携わっていた数多の著名人も出てくるのだが、それぞれ主義主張が違い、決して一筋縄ではいかなかったのもよ -
Posted by ブクログ
大学時からの友人、佐和子と実花。佐和子は義母が営む喫茶店を手伝いながら妊活をしていて、実花は芸能事務所でアイドルグループのマネージャーをしている。
いつものように喫茶店で話す2人だが、実花が急に「婚活する、私には時間がない!」と焦ったように言い出した事から、2人の間の時間が動き出す。
焦って婚活をする実花に違和感を抱く佐和子。
なぜ、こんな気持ちになるの?
既婚と独身の友人関係。
既婚同士の子あり、子なし。
ワーママか主婦か。
女性は常に周りからの「見えない常識、ひ非常識」に振り回されて生きている。
本当に大切なものは何?
自分にとっての幸せって何?
2人と一緒に成長出来る一冊です。 -
Posted by ブクログ
コロナ禍で子育て仕事する小説家のエッセイ
私も同じ時期に同じ年頃の子供を育て、仕事をしていたので、共感できる事柄が多かった。
コロナ禍になんか負けずに子供と家の中で思い出を作ろうとアイデアを振り絞って楽しもうとする姿に既視感。
今はどこにでも出かけられるのに、猛暑ってだけで、ユルい日を過ごした日はあの情熱はどこにいったんだろうと思う。
後半、フェミニズムが表現されているのだけれど、気持ちはとてもよくわかる。
私自身結婚前はそんなこと考えもしなかったけど、子供を産んでから特になんでこちらばっかり!と思うことが多く、そういう思考になりやすいと感じる。私も新幹線の中で子供を泣かせまいと必死であ -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わって一番に「ホラーじゃん」って思っちゃった。
栞子さんは所謂「サブカルクソ女」なのだと思う。
本が発行されたのが2012年なのでサブカル全盛期だし。キュウソも「サブカル女子」って曲を出してた時代だ。この頃はサブカルチャーが流行ってた。サブとは名ばかりのメインカルチャーだった。
私もサブカルクソ女だった。
「冷たい熱帯魚」とか観たし浅野いにお好きだしベルセルク読んでたしバンド追いかけてた。
楽しかった。楽しいですよ。私は見た目こそサブカル(黒髪ボブヘア伊達メガネ)に寄れなかったけど、でもやっぱサブカルだったと思う。マイナーがかっこいいと思ってた、みたいな。
栞子さんの場合は「詩集を出 -
Posted by ブクログ
女性たちが立ち上がったり、寄り添ったり。見ていてエンパワーされるような物語たちだった。
女性たちが言いたいことを言っている描写はただそれだけで気持ちがよく、だからこそ抑圧を感じていることが当たり前になっていることに気付かされたりもした。
柚木さんの本は「ナイルパーチの女子会」だけ読んだことがあり、あまりに強烈な内容だったため(好きな作品ではある)、「ついでにジェントルメン」はまた全く雰囲気の異なる、明るく元気が出る小説集で驚きもあった。
シスターフッド的なお話が好きなのでとても楽しかったし、
勘違いおじさん、みたいな男性もたびたび登場するものの、出てくる男性の全てが女性の敵として描かれてい -
Posted by ブクログ
読むと前向きになれそうなアッコシリーズ
その第三作にしてラストの今巻。
やはり社会人にとっていいこと書いてあるな〜。
特に新卒に近い社会人にとっては特にいい作品なのではないかな。
アッコさんはとても有能で万能なスーパーレディの様なけれども、裏ではやっぱり普通の人間なんだなと。
そして普通人間代表の様な三智子には、彼女なりの強みとなる特徴がある。
どんな人にも強さと弱さが同居しているし、それをどう扱うか。それを理解するのが大事な事。分かってはいてもそれがなかなか難しい。
アッコさんはそれが得意なんだな。三智子はアッコさんの弟子として大きく伸びたようです。
シリーズ通して読んで、面白かった