柚木麻子のレビュー一覧

  • ナイルパーチの女子会

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    ハア〜〜〜〜〜〜壮絶だった。
    ひょっとすると下手なホラーより怖いかもしれないよ、これ。
    読み進める手が止まらなかった。
    柚木麻子さんの作品を読むのは三作目で、
    毎回、呼吸もままならぬほど、のめり込んで読んでいる気がする。

    生活のために本を閉じる瞬間はあるのだけれど、
    物語が完結するまで、ずっと息苦しい感覚が消えなかった。
    この作品に出会えてよかったと思う。

    紛れもなく女同士の、女友達の話なんだけど
    そこだけにとらわれてないのが見事だよね。
    ちょこちょこ出てくる男性キャラクターがみんないい味を出してる。
    どいつもこいつも気持ち悪い。

    「どこまで続くの、この地獄」と逃げ出したくなるぐらい展開が最悪なんだけど、それぞれのキャラクターの結末(むしろ始まり?)を見届けられてよかったです。

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    2026年08月28日
  • 注文の多い料理小説集

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    最高。どれも美味しく面白かった!気取ったお鮨屋さんと女性たちの話は爽快。夏を迎える前の叔父と甥の田舎暮らしはその風景にウットリ。色への感覚が鋭い町娘のアイデアに拍手。貧困生活の中での不思議な体験には生きていく為の活力を感じた。著書を読んでみたい作家さんが増えたなぁ。

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    2026年08月26日
  • とりあえずお湯わかせ

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    手が届かないような作家さんでも日常を生きているのだと親近感をたっぷりと味わうことができた。ジェンダーについての話が多め。

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    2026年08月26日
  • 終点のあの子

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    ネタバレ

    女子校に所属する高校生の、友人関係のカースト制による圧迫感、憧れや嫉妬及び自身のプライドに葛藤する様子を描いた物語。短編集で、それぞれ主人公が異なり、読者も少なくとも1人は共感する子はいるだろう。無論、私は全員に共感した。

    この本を読んで感じたことは、全編共通して「透明感」だった。皆透き通っている魅力があった。
    もちろん1つ目の物語は、親友をいじめるまでの主人公の過程の物語で、結果として親友は不登校になり、主人公は悪事が周知にばれて追放されひとりぼっちになるという、悲しい結末となった。しかし、親友に対し友情はありつつも苛立ちも両立し、また主人公の憧れの人を奪われるという嫉妬などの感情の果てしなさ、これが予測不能なものであるにもかかわらず、結果として「行為に及んでしまう」未熟さというのが、なんとなく青春を感じた。こんな言い方は良くないかもしれないけれど、「若いってこういうことなんだよな」っていうものを感じた。

    最後の話で、上記親友の朱里が視点の物語が始まる。まっすぐであるがゆえに周囲に鈍感な彼女は、自分に鈍感なふりをして、朱里の親友杉に正面から弱点を指摘されて怒った。電車で親友と喧嘩をしたとき、高校時代を思い出す。「希代子も私のことを思って言ったのかも」、朱里は二度の誤ちを繰り返さぬまいと、親友と和解した。

    自分も昔喧嘩して関係の悪化した友達がいる。元気にしているだろうかと、完読後想像したりもした。

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    2026年08月24日
  • オール・ノット

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    オールノット、真珠を離れないようにつなぐ技法。
    お気に入りのブレスレットが福島野馬追に行ったとき、バラバラに散らばっていった悲劇を思い出した。オールノットだったら、、、

    しょっぱなから幸せな王子みたいと思っていた。
    出てくるけども。みんなけっこうひどい。

    未来はもっとマシになっているだろうか。
    自分もそうだと共感している読者が
    「自分はまだ恵まれていた方だ」と思う未来ではないといいのだがと思った。

    恵のような人になりたい。。

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    2026年08月24日
  • らんたん(新潮文庫)

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    自身も私立女子中高出身であったこともあり、女子教育に奔走した恵泉創立者の物語に興味があって読みました。

    今当たり前とされている女性の教育を受ける権利や参政権、社会進出はこの時代の方々のおかげであると、感謝の思いが溢れた。史実を元にしたフィクションなので、現実はこれよりも大変だっただろうな…と思いを馳せました。

    戦禍でも学校運営(教育)を途絶えさせてはいけない、次の世代は今の世代より必ず優れている、という道先生の言葉が印象に残り、母や娘にも読ませたい作品となりました。

    (柚木麻子さんの作品を初めて読んだけど、内容のせいもあってか同じような話・エピソードが人を変えて何度も繰り返されるな〜とも思ってしまった。「それが〇〇と知るのはその〇年後のことだった」というような言い回しも頻出してた。)

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    2026年08月22日
  • 残業バケーション/運命の人はどこですか?

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    30歳女性のもどかしい時期、リアルだったなぁ
    結婚、仕事、友人、、、現実に振り回される登場人物たち

    大人の夏休みは、自分から動かない限り、作り出せない。

    肝に銘じたい

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    2026年08月22日
  • ほろよい読書

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    お酒にまつわる5遍の短編集。柚木麻子さんのbarきりんぐみが好きだった。コロナ禍にこんなオンラインbarほんとにあったのかな、あったならいいなと思える心温まるお話。

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    2026年08月20日
  • ナイルパーチの女子会

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    私も女友達がほとんどいないけど、人との距離を間違えないように気をつけようと思った…!

    『女同士友情』の理想と現実を突きつけられた。

    柚木麻子さんの書く女同士の関係が大好きです。

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    2026年08月19日
  • ランチのアッコちゃん

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    ?ランチのアッコちゃん?
    *
    アッコちゃん!
    サイコーです‼︎
    *
    おちゃめ で
    好奇心いっぱい!
    パワーがあふれてる。
    *
    ?読むと元気が湧いてくる
    不思議な“ビタミン小説“?
    *
    何事も楽しんで
    一所懸命やらなくちゃ!
    *
    私もアッコちゃんみたいな人に
    なりたいな^ ^

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    2026年08月19日
  • ナイルパーチの女子会

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    栄利子は最後までヤバい奴だし全く共感できないんだけど、それでも人並みに人間関係を作れるようになりたくて必死にもがいてるところは応援したくなる。

    終盤までどんよりするような展開が続くけど、ラストは、これといった救済も大きな変化もないけれど、それでも静かに栄利子も翔子もほんの少し前に進むことができてちょっと希望が見える終わり方でよかった。

    Butterとこれの2冊しか読んでないけど、カジマナや栄利子みたいな常識から外れたキャラクターは、全く理解の及ぼないモンスターとして描けばそれでも話としては成立すると思うのだけど、しっかり内面や思考を描いて、共感はできないけどこいつはこういう人間なんだな、と思わせてくれるところが柚木さんのすごいところなんだろうな。

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    2026年08月18日
  • ランチのアッコちゃん

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    食事のパワーを改めて感じた本。
    毎日のことだからこそ、大事にしたい食事。

    最後の自分の考えが正しいと思い込んでいた方の心を動かしたのも、良かった。

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    2026年08月16日
  • ほろよい読書

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    お酒をテーマに紡がれる5つの物語

    醸造学科の宇一くんが一番印象に残った
    酒蔵の娘として生まれると、酒蔵を継ぐか他の道に進むかの2択で常に葛藤している
    両親からの圧力を感じながらも、自分の意思をはっきりさせて道を決めていく小春に心打たれた…!

    日本酒片手にまったり読むのが楽しかった

    「ショコラと秘密は彼女に香る」は、現代の恋愛を考えさせられるハナシであった
    心の中に留めておく恋愛も、人生を豊かなものにするスパイスなのかもしれない
    チョコレートボンボン買って帰ろう!

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    2026年08月15日
  • ナイルパーチの女子会

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    女あるあるが沢山散りばめられていて、とても面白かった!!最後以外は。結末が案外あっさりしていた印象。

    女のギスギスを直に感じた。あぁめんどくさいなこんな友達いたら、と素直に思ってしまった。
    絶対江里子なんかと友達になりたくない。反対に私は翔子に「共感」していた。ぜひ友達になりたいと思った。
    しかし、友達ってどこの基準からできるのだろうか?言われてみれば、「共感」からご飯に行ったり、お出かけ行くようになったりしたのかな。友達ができない、ってなんだろうと思った私はおめでた、なのかもしれない。だけど、読んでいたらなんとなくわかる。2人に足りていないものが何か。

    ナイルパーチ、あんまり関係ないと思ったけど、ほぉそんなところに繋がってくるんか、と新しい発見もあった。久々に読んでも疲れない小説に出会えた気がした。

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    2026年08月15日
  • 王妃の帰還 新装版

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    面白かった!
    なんだかノリスケ達がえらい大人に思える時もあれば、しっかり中学生の思考で安心した。
    こんな露骨ではなかったがどの学校にもカーストはあるんだなぁと思った。
    スーさんのおっとりしてるのに芯がまっすぐなところがすごい好きだった。

    王妃のことも、こんなワガママすぎてやばいと最初は思ったが、中学生で可愛いかったらもう世の中の全てを手に入れたと思っちゃうよな…と思ったり、大人になった今はまぁ仕方ないのかなと思うが、当事者たちにとっては世界の全てで、もがかないといけないことなんだなと思った。

    ノリスケの最後の怒りはもっともだったが、なんだか王妃の行動に拍子抜けした。
    その行動できるなら、もっと早く行動してれば良かったのでは?と思ってしまった。
    何がともあれ、結果はハッビーエンドでたのしかった。

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    2026年08月13日
  • その手をにぎりたい

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    タイトルがこんなにしっくりくるものを久しぶりに読んだ。
    ”今“を大切にした青子の生き方はできそうにないけれど読んでいて楽しかった。
    表紙がピントが合う前の東京タワーの写真で物語を通して東京の幻想的な雰囲気を感じた。

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    2026年08月12日
  • さらさら流る

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    菫と光晴の出会いは唐突だった。東京は暗渠が多いのはブラタモリを見て知っていたけどその理由が東京オリンピック前に街の景観を整える為にたくさんの川を暗渠にしたと言う事だ。目から鱗だった。
    この足の下には隠れた水の流れがある。18歳の春人生で最初にそれを菫に教えたのは光晴だった。しかし22歳のあの夏一緒にいてもこんなに惨めで菫が菫である事を忘れさせ、いたたまれない気持ちにさせる男とはもう会うべきではないと決死の覚悟で断ち切った。凄い決断だと思った。次の日からの生活を想像するだけで自分には絶対できない。
    暗渠の下を流れる淀んだ汚い川でも心がけ次第で時間は掛かるが自然の持つ力がいつか浄化してくれたのではないだろうか?次々と湧き上がる力に押されて『さらさらながれて』いってしまうのだから...
    菫の圧倒的な強さに傷つけられ、おののき憎みながらもどうしても目を逸らすことができなかった。菫は他のどんな人間とも違っていたがその本質には少しも気付いていなかったのだ。
    菫にも暗部はあるはずだ。菫は自分の奥底でわだかまった淀みから目を逸らす事をしなかっただけなんだね。光晴はなんて馬鹿なんだろうか。酔って記憶が無くなるのって最低。でもリベンジポルノで無かったことが救いかなぁ〜光晴に叩き落とされた谷底から自力で這い上がって辿り着いた場所はそのまま世界に繋がっている広大な場所だ。たぶん光晴には一度も経験した事が無い、選び取る事が絶対出来ない場所だと思う。
    菫が駄目だった事は、本当は嫌なのに好かれたくて自分を殺して光晴に写真を撮る事を許した事なんだ
    失敗しても転んでも一歩ずつ前進する事が大切なんだね。

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    2026年08月10日
  • らんたん

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いた。

    女子教育というものが、戦前は当たり前ではなかったことに改めて衝撃を受けた。女性参政権もなかったのは、うっすら学校で習って知っていたけれど、想像をしたことがなくて、女性の人権がなかったんだなと思った。
    私もキリスト教の女子校出身なのだけれど、自分の学校は戦争中どんなふうだったのかも気になった。
    祖母が、戦時中は女子は学校ではなく工場で働かされたと言っていたのを思い出した。
    道先生や、様々な先人たちのおかげで、日本でも女性が教育が受けられるようになったんだなと思った。
    『一房の葡萄』の有島武郎が嫌な奴で出てきて、そんなキャラだったのか!と驚いた。(有島武郎については、一房の葡萄しか知らなかったので。)
    他にも、新渡戸稲造や、野口英世や、赤毛のアンの訳者の村岡花子や、くまのプーさんの訳者の石井桃子などが出てきて、豪華キャスト!と思った。

    あとがきで、柚木麻子さんの恩師が、一色義子(とらじと渡辺ゆりの娘)なのか!とびっくりした。

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    2026年08月11日
  • とりあえずお湯わかせ

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    アメリカンダイナー
    レギュラーオープンハウス
    え?何それ楽しそう!で始まったエッセイだったが、コロナ禍に突入。

    持病のために完全在宅、乳幼児をほぼワンオペでお世話、取材や執筆という柚木さんの超ハードなコロナ禍自粛生活。

    そんな中でも、おうち居酒屋やお祭りといったイベント、凝った料理や子供に栄養のある食事にチャレンジしつづけた柚木さんは立派だと思う!

    頑張りすぎてくじけても、やる気がなくなって自己嫌悪しても、全部自分のせいじゃなくない?って分析できるのはさすが。

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    2026年08月09日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    独身のわたしにとっては、ひとつの未来を見ているみたいで(欲が出すぎじゃない?な場面は多々あったけど)

    この苦々しい場面でこの気持ちになるんだなぁ、と俯瞰しつつも、一旦記憶に残しておいた

    なかなかこの目線で描いてくれる小説はないと思うので、救われる人もいるのでは

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    2026年08月06日