柚木麻子のレビュー一覧
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なんて元気が貰える作品なのだろう!残業が多いだとかミスしただとか、あるいは好きな人ができないだとか。今現在の仕事や人間関係における悩みなんて本当にちっぽけ。もっと広く長い視点で自分の人生を見つめるべきだ!という、20代前半の私に対するメッセージのように感じた。
正子おばあちゃんの自由さ、貪欲さ、プライドの高さ、発想力の高さ、頑固だけど流行り廃りには柔軟…。読み進めていけばいくほど、段々と愛おしく格好良く思えてくる。杏奈とのやり取り(特に序盤)も強烈で面白い〜。杏奈は大成して欲しい。なぜなら「東京ホラーハウス」の構成しかり、杏奈のアイデアはどれも演者やその地域に寄り添っていて素敵だなぁと感じたか -
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江國香織さんの「夕涼み」と綿谷りささんの「青春リグレット」が読みたくて手に取った。夕涼みは、夫の行動にゾッとしたし、私だったらそんなズレた夫とは一緒にいられないと思った。「逃げたかったわけではない、が、逃げられないと思わされることは恐怖だった。竦むような、恐怖だった。」という言葉に共感。誰かに自分の選択肢を奪われたり、縛られたり、自分で自分を決められないことを、人は恐怖と感じるんだなと思った。そして誰にもその出来事は話せないことも、夫を含む周りにはいつまでも愛し合っている夫婦だと思われていることも、自分だけがこのザワザワした気持ちに気づかないふりをしていればいいんだと感じるのもわかる。老女たち
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子育て中、共働きの自分をグイグイ引き込むエッセイでした。
コロナの前、子育てに追われながらも誰かと過ごす時間を楽しもうと動かれていて、うちもやりたい!と思い長は読んでいました。
そして迎えたコロナ禍。終わりの見えない自粛生活の中で、少し浮上しては落ち、自分の中で折り合いをつけていく一方で、「なんかおかしくない?」のパワーを溜めていった柚木さん。確かにコロナは人との繋がりの大切さと同時に、いろんな「これっておかしいな」に向き合ったときでした。
コロナが一応明けたと言われている今、パワーを溜めた柚木さんが、もう我慢しない!と動かれている姿を見たいので続編に期待です。 -
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決して順調でない人生。そんな辛苦のなかを生きる女性たちのゆるやかにつながった縁(えにし)を描くヒューマンドラマ。
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宮元真央は奨学金とアルバイトの掛け持ちで学費と生活費を賄う苦学生だ。
真央が下宿先から通うのは東京でも名の通った私大だが、実家には仕送りしてくれるようなゆとりはなく、頼りにできる親類縁者もいない。おまけに時間に追われ容姿も平凡な真央には、恋人や友人もいない、まさに孤立無援の状態だ。
経済的にも体力的にもギリギリの毎日は真央から希望を奪っていったが、そのことに気づく余裕さえ真央はなくしていた。
ある夏のバイト先でのこと。スーパーのバックヤードか -
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元女優のおばあちゃんの奮闘記
以下、公式のあらすじ
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いつも優しくて、穏やかな「理想のおばあちゃん」(マジカルグランマ)は、もう、うんざり。夫の死をきっかけに、心も体も身軽になっていく、75歳・正子の波乱万丈。
若い頃に女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。
映画監督である夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう五年ほど口を利いていない。
ところが、75歳を目前に先輩女優の勧めでシニア俳優として再デビューを果たすことに!
大手携帯電話会社のCM出演も決まり、「日本のおばあちゃんの顔」となるのだった。
しかし、夫の突然の死によって -
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栞子のナルシストさに痛々しいと思いながらも、どこか自分と重ねながら読んでいたから、最後真美子が放った言葉や態度に息が詰まりそうになった。
見下される者と見下す者、見下す者の方がその存在を求めてるって言う感じの言葉がしっくりきた。
お嬢様女子大生の女同士の人間関係って感じがして出てくる人みんなリッチで清潔感溢れててレベルが高いなぁーって感じたから、栞子みたいな1人もがいてる女の子を見てると、何だかホッとして好きだった。
この本では自分の居場所をみんな求めてる
そのために彷徨うとあった
真美子が栞子に憧れたのは、女子大生の真美子にとっての居場所を作ろうとしていたから。
社会人になって美里並み