柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シスターフッドもの文芸作品。
表紙とタイトルから分かるように食べ物と四人組が出てきます。お稲荷さんやラー油など様々な食べ物を手がかりに些細な謎解きをするというとても身近なミステリー仕立ての友情と恋と仕事と…アラサー女性達のお話です。
私自身、食べ物や料理にそこまで関心がないので料理シーンと食レポ的シーンは読み飛ばしてしまった…。そして、シスターフッドものは嫌いではないんだけれど、ここまで熱く関わり合う関係性ってファンタジーだよなーと今回は少し引いて見てしまった。ゴメンヨ
それとそれと、そんなに恋って必要?仕事や何やらで輝くことって大事??と思ってしまったのは私がアラサーではないからなの -
Posted by ブクログ
タイトルがとても良いと思った。
その場にいるだけで人を傷つけ、コミュニティを荒らしてしまう人は確かに存在する。
世の友達がいない女性達を栄利子か翔子どちらのタイプか大雑把に分けたら、翔子タイプの方が多いんじゃないか、なんて読み始めたけど、自分はかなり栄利子寄りかもしれない…
大昔の話だが、応援してたブロガーが急に路線変更してつまらなくなったり、記事の内容が全て嘘だと発覚し炎上した時は裏切られた気分になった。自分と同じような意見の人を探してアンチスレを覗いた事もある。他人の日記に腹を立てるほうがおかしいのに。
自分だけじゃない。多かれ少なかれ栄利子のような獰猛な一面があると思う。
私 -
Posted by ブクログ
松任谷由美デビュー50周年を記念して、6人の女性作家さんたちが書き下ろしたユーミン曲がテーマのオリジナル小説集。題名見るだけで惹かれるものがあり、即購入。
収録されている話は以下、
・あの日にかえりたい(小池真理子)
・DESTINY(桐野夏生)
・夕涼み(江國香織)
・青春のリグレット(綿矢りさ)
・冬の終り(柚木麻子)
・春よこい(川上弘美)
いずれの曲も知っていたが、あらためて思ったのは、その曲に対する偶像イメージは『人それぞれ』ということ。特にユーミンなどは僕らの年代は誰もが知っていて、その曲に対する絵が脳裏に自然と浮かぶ。
ただ、それをいざ物語化してみたら、作家が描くストーリーが -
Posted by ブクログ
読むの苦しかった…
裕福な家庭で育つ女の子とシングルマザーの親の元育つ女の子の環境が真反対の女の子二人が悩みながら生きていくお話。
なーんかどんだけいい環境に生まれようが、それがその子にとっていいという訳でもなくて。
かといって悪い環境だといい子に育つという訳でもなくて。
色んな感情と環境と選択肢に惑わされながら生きていく様を客観的に見てると苦しくて苦しくて。
もっと気楽に生きられたらいいのにって思った。
ダイアナと彩子ちゃんと同世代だから今感じてる事とか悩んでる事とかを可視化されたみたいで苦しかった。
特に彩子ちゃんの自分の世界を広げたいって考えてるとことかすっごく共感できた。
真面目に生き -
Posted by ブクログ
料理にまつわる短編のアンソロジー。
小洒落た創作寿司屋、土鍋ご飯、金平糖、蕗の薹(ふきのとう)、パン…。
どれも美味しそうで、お腹がすいてくる本だ
★5が2本
★4が2本
★3が3本
やはり大好き作家さんのは面白かった!
男たちの下心が渦巻く隠れ家的な高級寿司屋。
男たちが落としたい女性にお寿司のウンチクをスマートに披露している場面に、唐突にのしのしと現れたのは…。
乳児を抱っこ紐で抱え、母乳で汚れたカットソーにスウェットを履いた体格良い中年女性。
ドスンとマザーズバッグを置き、ツウなお料理を野太い声で次々と注文し始める。
お母ちゃんに支配されていく店内の様子が痛快!
このストーリーは柚木麻 -
Posted by ブクログ
かつて富裕層として暮らしていた一族の生き残りと、家庭環境も人間関係も恵まれず独りで慎ましく生きる苦学生がアルバイト先で出会い、交流を持ったことでそのずっと先の人生の助けとなる存在となる人の縁(えにし)のお話。
託された物や思いって見た目や想像以上に重かったり、悲しくなるほど軽んじられたりすることがあるけれど、それをどう扱うかは自分自身の人間としての力量次第で毒にも薬にもなります。
託されただけでは何も変わらない。自分がどう生きて成長するかでその価値も変わるのです。
私自身にも覚えのある懐かしい横浜港町の記憶の断片も親しみ深く、長い年月をかけての人とのかかわり合いや仕事、人生観の変化が面白かった