柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
舞台はミッション系の中高一貫女子校。
中学から持ち上がりの希代子は高校から入学してきた奔放で雰囲気の違う朱里に魅了され、それまで仲良しだった奈津子と疎遠になっていく。しかしそのことに希代子自身は気付いていない。
希代子の朱里に対して憧れ、羨望、渇望、失望、怒りと、心の機微が手に取るように伝わってくる。
朱里は奔放で人を常に見下しても自分は何も悪く無いと、周りに敵を作りまくる。身近にいたらイヤなタイプだな。女子の敵だ。
希代子に疎遠にされていた奈津子は、自分の都合よく戻ってきた希代子をパシッと拒絶する。女子の世界では有りがち。よく分かる。
女王の恭子さんが夏休み、淋しさからオタクで小太りの早智子と心地良く寄り添い続ける。夏休みが終わり、周りの視線が夢から覚めさせる。これも分かる。仲良くしていることを知られたくない子っている。
最後の章のみ時が進んで大学時代の朱里の話になる。性格は相変わらずだが最後の最後に少しまともになる。
女子の関係性や心の変化がとても詳らかにされていく。正直、すごくショックと感銘を受けた。
学生時代、特に中高を生き抜いていくのは大変だ。 -
Posted by ブクログ
『終点のあの子』や『ナイルパーチの女子会』と比較すると、「女性VS女性」の構図から「女性VS男性」への構図に変わってきているというように感じた。女性としての生きにくさは男性側に原因があるとされており(実際に、最低でクズな男たちが本作で描かれている)、それを通じて女性同士で結託して男性優位社会に切り込んでいく様子がかっこいい。今でこそ男女平等という言葉が言われるようになってきたけれど、それでも男性優位の社会は続いている。ずっとずっと続いているこの風潮を小説にして社会の在り方に問いを投げてくれている柚木さんの作品を一人でも多くの人が読んで、未来がより良くなるといいな、と思った。
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Posted by ブクログ
長編かと思ったら短編集だった!どれも良かったけど最初のラーメンが美味しそうすぎてずっとちょっとラーメンが頭の片隅にいた笑
その場に居合わせた人が協力して何かをする感じ楽しそうで羨ましい。前半3話の方が後半より好き
・めんや 評論家おことわり
透き通った栄養満点スープが美味しそうすぎて…(涎) 客の写真とか勝手に載せて好き勝手描いちゃう系ラーメン評論家の被害にあった7人が協力して素晴らしいラーメン屋を作り、すべての元凶を懲らしめる話
・Bakeshop mirey's
夢を語っている時間に満足して結局何もしない感覚、誰しもちょっと共感できそう。いつかイギリス系のカフェを開くと意気込む(が実際は視察と称して食べ歩くくらいしかしてない)居酒屋バイトのスナックの一人娘に、客のお姉さんがオーブンを買い与える話。置物になったオーブンから、いい匂いがしてくる最後いいよね
・トリアージ2020
コロナで自粛中の妊婦が、ネットで好きな番組を通じて知り合った友人と現実でも交流し、幸せになる話。友人(母)が持ってくる妊婦でも食べれる/簡単に作れる食べ物シリーズが超素敵
・パティオ8
中庭で子どもを遊ばせていた団地のメンバーに、101号室のおじさんが文句を言ったのをきっかけに、皆で協力しておじさんの取引相手を奪い、中庭を取り返す話。こんな風に近所と和気あいあいと暮らしたい
・商店街マダムショップは何故潰れないのか?
何故潰れないのかは謎だけど、実はマダムのおかげでまちの秩序が守られていたのかも?的な話。あるよね、何故か潰れない高い骨董品の店
・スター誕生
店で配信していた、しがないユーチューバーが、無断で撮ってるのではと文句を言ってきたワンオペママに文句を言われたのをネットにあげたら彼女のラップ調が大バズリ。主人公の任期低迷俳優やユーチューバーは、なんとかこのバズリの恩恵を受けられないかと彼女を探すも、結局自分の力でダサくても必死にやるしかないよねって話