柚木麻子のレビュー一覧

  • 注文の多い料理小説集

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    いろいろな作家さんの、しかも私の大好きな料理をテーマにした作品が、一冊で読めるのが嬉しい。

    お話として好きだったのは、夏も近づく。ほんもののご飯、って感じ。
    あと、どっしりふわふわも良かった。ラストにはびっくり。

    エルゴと不倫鮨は、お料理がとにかく美味しそうだった。豪華すぎて想像できないのも多かったけど、雰囲気は堪能できた。ラストも好き。

    色にいでにけりは、分からない色名がたくさん出てきたりして若干読みづらかったけど、昔の人たちの強さとか粋とか感じられて、良かったです。

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    2022年05月01日
  • 踊る彼女のシルエット

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    大人の女性の友情とは。かつて憧れだった親友の婚活に振り回される主人公。誰かを推すって楽しいことばかりじゃないけど、一度はやってみたい。

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    2022年04月28日
  • 幹事のアッコちゃん

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    アッコちゃんの素顔

    これまで完璧だと思っていたアッコちゃんの素顔が描かれていていました。スーパーヒーローではなく、かわいらしさが一層募りました。いままでバラバラに思えた登場人物達が絡み合って、それぞれに成長していてシリーズの面白さが出ていました。

    #笑える #ハッピー #癒やされる

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    2022年04月22日
  • 注文の多い料理小説集

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    ネタバレ

    美味しいものや料理が好きなのでよかった。
    和洋折衷、スイーツも登場するが、自分が1番心惹かれたのは和食!
    心を込めた美味しい料理が作りたくなる♪

    「夏も近づく」と「どっしりふわふわ」がすごーく良かった!




    ・エルゴと不倫鮨 ★★★★
    なんか、爽快!
    子連れのボロボロのお母さんが登場した時には、なんか嫌な感じやなーと思ったけど、食に対する知識が豊富でだんだん魅力的に!!

    女性客たちが、仲良くなって不倫相手を放って歩いて帰る所が良き!!

    ついこの間、高いお鮨屋さん行ったばっかやし、美味しいもん食べるのいーよなーって思いながら読んでた。


    ・夏も近づく ★★★★★
    むっちゃ良かった〜〜

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    2022年04月16日
  • ねじまき片想い

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    おもちゃへの関心は無縁だったけど
    こんなに熱い志しを持った人たちで造られているのならと思うと興味が湧いた
    又、宝子の行動も含めて人情あふれる粋な浅草の生活や情景が心をホワッと温かくさせてくれた

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    2022年03月04日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    性別は違いますが、セックスレスに悩む男です。非常に主人公にも旦那にも共感できた。
    心のつながりも、体のつながりも大切。

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    2022年02月24日
  • さらさら流る

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    あなたは、『さあ、見て、と言うように、軽く手を広げ、何も身につけない身体を差し出している』というあなた自身の写真を偶然にもネット上に見つけたとしたらどう思うでしょうか?

    『人気モデルの問題写真が流出』、といったニュースがネット上を駆け巡る今の世の中。かつて『ボーイフレンドや女友達と水着姿で浜辺ではしゃいでいるただのスナップ』として撮った写真が、まさかの後の世に、その人に社会的制裁を加えるかのような事態の起点となってしまうことが往々にして起こりうる現代社会。私たちが日々生きていくのも常に緊張感と隣り合わせでなければいけないと考えると、なんとも窮屈なものです。

    仲の良い者どおし、何気なく撮りあ

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    2022年02月09日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    あらすじを読んで柚木麻子さんは
    こういうテイストも書かれるのか…!と
    思いながら手に取りました。

    ある意味で想像とは違う、奥が深いお話でした。

    男女として出会って結婚して
    一緒に暮らす時間が長くなって家族になって
    表面上ではとても『平和で幸せ』だけれども
    心の中ではどこか満ち足りない…
    そんな気持ちと向き合い、戦う初美がすごい。

    小橋めぐみさんによる解説の
    最後の一文も良かった。

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    2022年02月07日
  • 踊る彼女のシルエット

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    二人の女性の友情を描くが、その一人がアイドルグループのマネージャーだった経緯から、「アイドル」「推すこと」が横軸にテーマとして突き刺さるような構造。さらに、立体的には、結婚出身や世間からの抑圧を軸として立てている。

    登場人物の誰にも共感しきれないものの、そのそれぞれの好きなところや魅力的にうつる部分があり、全体的には読後感が良かった。

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    2022年02月07日
  • 踊る彼女のシルエット

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    3.5かな
    女にはいろんなしがらみがあるけどまあそんなんは置いといて自分の好きなようにしてもいいんじゃない?って感じの話。いかにも柚木さんらしい。同意である。が、世の中では難しいんだろうなぁ。

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    2021年12月30日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    第2弾の方が面白かったから、遡ってこの第1弾も。識者による未来予測だから、概ね似た内容になるのはむべなるかなで、『とんでもないな』って思うことは無い反面、そこまでインパクトの大きい論説には出合えなかったり。ただ、そんな中でも探検家・角幡さんの投稿はかなり移植で、だからこそ際立って面白く感じられた。コロナ突入のちょうどその時期、極地単独踏破を敢行していたなんて、まさにリアル浦島太郎。そんな状況に身を置かれていたとは。色んな意味で得難い体験。面白かったス。

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    2021年12月09日
  • さらさら流る

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    あらすじから、主人公の奮闘記になるのかと思っていましたが、そこまでではなく自らの画像が消されるまでの心情を描いている物語でした。しかし画像を見つけた時のショックや元カレの男に対する思いの変化、さらにその男側からの視点やそこから現れる男の複雑な過去も描かれていて、面白かったです。特にもこの物語を印象づけたのが、主人公の友人の存在だと思います。あまりにも正論が強く、個人的には少し「うっ」と拒絶反応が出かけてしまう程でもありましたが、これほど強烈な正義感と友達を思うからこその言動が主人公の行動、さらにはこの物語全体の推進力になっているなと感じました。扱う題材としてはややデリケートなことかもしれません

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    2021年11月28日
  • 名作なんか、こわくない

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     どちらかというと、名作の中でも皆がこぞって読むメジャーどころは少なめだった印象(特にフランス文学)。未読のものが多かったが、私のバイブル『若草物語』や今年1の『一九八四年』など既読本の感想に共感できたため、本書を取っ掛かりに読みたい本が増えた。いつか読みたい『風と共に去りぬ』『嵐が丘』『大いなる遺産』はもちろん、『居酒屋』『ナナ』『危険な関係』『赤と黒』『花物語』を読んでみたい。

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    2021年09月05日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理をテーマにしたアンソロジー。
    女性作家ばっかりかなと思ったけど、中村航さんは男性かな?色んなテイストの作品が詰まっていて、美味しくて嬉しいアンソロジーでした。

    以下お気に入り作品。
    柚木麻子「エルゴと不倫鮨」
    不倫を嗜む男たちの隠れ家的鮨屋に、明らかに場違いなくたびれたおばさんが襲来する。そのおばさんはなぜかとても料理に詳しく、次々と美味しそうなオリジナル創作鮨をオーダーしはじめ…まさにタイトル通り注文の多い料理小説。ラストのオチも痛快でよい。

    伊吹有喜「夏も近づく」
    悠々自適な田舎暮らしをしている主人公が、兄から半ば押し付けられる形で甥っ子を預かることに。田舎の豊かな自然と触れ合うこ

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    2025年05月20日
  • 早稲女、女、男

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    早稲田卒ではないけど、大学時代を思い出して
    エモーショナルな気持ちになった。

    服装や性格などにそれぞれの大学の個性が
    出ているのも面白い。

    そして最後のお話がどことなく切ない。
    香夏子に幸せになってほしい。

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    2021年07月14日
  • 私にふさわしいホテル

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    主人公の中島加代子の演技力や行動力、
    発想力などがおもしろすぎて、たまらんかったー笑
    ちょっとアッコちゃんに通じるものがあるかもー。

    売れない小説家の加代子がどうやったら、
    売れるか!!と試行錯誤しまくる。
    発想力がヤバすぎて、一気に読めてしまったよー。

    所々で、本物の作家さんの話も出てきたりして、
    「本当にこの作家さんはこんな感じなの?」と
    面白おかしく読めちゃったー。
    アッコちゃんと同じで、元気の出る本だなぁー。

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    2021年07月01日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後の未来のお話が1年経った今も現在進行形の状況でもフィットする内容でした。専門分野の方達がそれぞれの違った視点で社会とパンデミックの関わり合いがとても参考になりました。今後さらに深掘りしたいですね。

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    2021年06月15日
  • 本屋さんのダイアナ

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    カッコいい女性たち

    柚木さんの描く女性は、みんな何だかカッコいいなぁ。いろいろな生き方の女達が出てくるけど、どの生き方も憧れる。
    もちろん、格好良い男性もチラホラ出てくるけど、女性たちはみんな強くて、みんな主人公みたい。

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    2021年05月12日
  • 早稲女、女、男

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    早稲女という言葉を初めて知った…そしてそれぞれの大学でタイプが違うことも…
    だけど内容としてはすごく理解できる。がんばれ、かなこ!

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    2021年04月07日
  • 残業バケーション/運命の人はどこですか?

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    ネタバレ

    6人の女性作家が書いた短編集。普段読まないタイプの本だけど、先週のZoom飲み会で友人が紹介してくれたので読んでみました。

    正直、西加奈子さんの話はイマイチだったけど、それ以外はそれぞれが全然違うテイストですごく面白かった!そこまで恋愛要素強めでも無いし、恋愛モノに興味無い人も楽しめる作品だと思います♪

    柚木麻子さんのは、段々相手の事を好きになっていくドキドキ感が伝わってすごく面白かった。この話を一番最後に持っていくところに編集者のセンスも感じました♪1話目の飛鳥井千砂さんの「あれ?こういうテイスト??」もなかなかスパイスが効いてて面白かったし(笑)、一番本のタイトルに近い彩瀬まるさんのは

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    2021年03月11日