横尾忠則の作品一覧
「横尾忠則」の「言葉を離れる」「飽きる美学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「横尾忠則」の「言葉を離れる」「飽きる美学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
書評を通して、横尾忠則が読める。
朝日新聞掲載の書評、2009年から8年分、133冊。特徴的なのは、ネコ本の書評が5つ。美術関連の本に対しては、絵による書評もしている。「絵には絵を」ということか。
横尾は、若い頃にはまったく本を読まなかったという。読書環境にいなければ、それも当然。けれど、読める(もしくは読まねばならない)環境になって以降は、本気で読み出したようだ。
岩波少年文庫を解説した宮崎駿『本へのとびら』への書評がいい。70歳の古希を迎え、「幼い老人」として、児童文学に触れる人生の佳境に入ったとも書いている。そう、なにごとも遅すぎることはないのかもしれない。
いまも書評は健在。最近では地
Posted by ブクログ
えー、なんで中野孝次で始まるの?
若い頃は本を読まなかったことを前面に出した自伝的エッセイ。読書が自分を形成したという中野孝次の対極に自分を位置づける。書名の『言葉を離れる』にもその含みがある。
横尾忠則は50代で『自伝』を著している。本書はその語り直し、もしくはその蒸留版か熟成版。個人的には、10代後半、高校卒業間近から神戸新聞図案係採用までの紆余曲折がおもしろかった。その曲折がいかにも彼らしい。
ところが、本書のもととなった「ユリイカ」誌の連載は、途中で言語障害(or記憶障害)になって、2年間のお休み。おそらく書名の『言葉を離れる』はこのことも含意している。幸いに、いまは復調。けさの朝日