横尾忠則のレビュー一覧

  • 飽きる美学

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     やっぱり面白かった。
     私は絵を描くことはないし、猫派ではなく犬派である。でもそれ以外は、共感できることが多いというか、私自身が密かに悩んでいたこと、困っていたこと、迷っていたことをすべて肯定してもらえたように感じた。
     本を読まないという横尾さんも実は45歳からは読みまくっているということも知れた。何を始めるにも遅いということはない。気づいた時には躊躇せず「今」から始める、私もそんな気持ちを大切にしたいと思った。

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    2025年07月27日
  • 死なないつもり

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     面白くない本は途中で辞めちゃうので、最後まで読んだ本は全て星5つになっちゃいます。
     横尾忠則さんの著作を探しては読んでいます。私に絵を描く(創作する)力はありませんが、横尾さんのように歳を取りたい。憧れの人です。

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    2025年07月03日
  • 言葉を離れる

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    えー、なんで中野孝次で始まるの? 
    若い頃は本を読まなかったことを前面に出した自伝的エッセイ。読書が自分を形成したという中野孝次の対極に自分を位置づける。書名の『言葉を離れる』にもその含みがある。
    横尾忠則は50代で『自伝』を著している。本書はその語り直し、もしくはその蒸留版か熟成版。個人的には、10代後半、高校卒業間近から神戸新聞図案係採用までの紆余曲折がおもしろかった。その曲折がいかにも彼らしい。
    ところが、本書のもととなった「ユリイカ」誌の連載は、途中で言語障害(or記憶障害)になって、2年間のお休み。おそらく書名の『言葉を離れる』はこのことも含意している。幸いに、いまは復調。けさの朝日

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    2025年05月07日
  • 老いと創造 朦朧人生相談

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    天才横尾忠則の人生相談。とても87歳とは思えない、元気を貰える回答が沢山。名画もたっぷり掲載されています。

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    2024年04月09日
  • 【電子限定カラー版】死後を生きる生き方

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    不謹慎ながら横尾先生が、まだ生きていらっしゃるとは驚きだった。書店で見かけ、即購入した。私と同じ事を考えていらっしゃるので、没頭して読み終えました。横尾先生の哲学に、完璧に賛同致します。これ以上はない考えだと思います。究極の思考であると理解できました。

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    2023年11月01日
  • 時々、死んだふり

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    たいへん興味深い死生観。いつか余命を実感したとき、自分はどれだけ平常心でいられるだろう。何よりもまず、著者のように87歳を迎えることはできるのか。運命に抗わず、身体の声に従う。元気なときにそうあろうと考えていても、いざ死が目前に迫ったら、どうなるかわからない。それでもそのとき、前向きに受け止めることができたらいいなと思う。地元に横尾忠則現代美術館があるので、時間を作って一度足を運びたい。

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    2023年10月12日
  • 言葉を離れる

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    横尾忠則さんの半自伝のようなエッセイ集で、考え方や死生観に物の見方までが分かる。受動的でありながら縁と運にも恵まれて躍進していく姿が痛快。絵を描くことに主題や思索、感性まで無くそうとしているという話が興味深かった。いい加減に生きてきたと説明しているが、考えることがやめられず大真面目に遊んできたように思えた。

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    2023年01月25日
  • 言葉を離れる

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    今の自分の考え方は観念的で横尾に対して逆行的だが、最後の、作品を見るとき、作者は答えではなく問いを投げかければいいので、それほど考える必要はない。考える必要があるのはそれを見る者。という言葉に少し救われた。

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    2021年07月26日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    1人めの養老先生の「私の人生は「不要不急」なのか?」という問いでガツンと来る。数に限りがある人工呼吸器を若い患者、高齢の患者どちらに使うかで、現実にトロッコ問題が発生しているとは。「トライアル・アンド・エラー」ではなく「トライ・アンド・エラー」という表現は相変わらず気になる。伊藤隆敏さんのページにもあるように現金給付は一律じゃなくてもよかったんじゃないかと思う。ブレイディみかこさんのページにあるように普段質問しなかった子がオンラインだと質問するようになったみたいな予想していなかった変化は今後も起こるだろう。

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    2020年09月22日
  • インドへ

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    三島由紀夫に「インドは、行くべき時期が来た者が行くことになる場所だ」と暗示された著者によるインド紀行。

    怪しいタクシーに連れ回され、不衛生と腹痛に悩み、物乞いに追われ、海外から訪れたヒッピーだかヤッピーだかに幻滅。 なのにどんどん好きになっていくインドの 不思議が怖い一冊。 同行の倉橋君のワイ ルドな感性も見どころ。

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    2014年10月07日
  • インドへ

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    80年代のインドを著者が旅をした、その紀行文学。本作が他のありきたりな紀行文学と一線を画することができた、その最大の理由は、何よりも著者こと横尾忠則自身にあることはもはや自明の理であろう。何故、そこまで魅力的な内容に仕上がっているのかといえば、時に精緻なまでにインド人、インドの風土を描写し、かと思えば、観念的にUFOや謎の光との遭遇をエピソードとして盛り込んでくる。いってしまえば、まとまりのなさだ。しかし、それが決してマイナスに作用するのではなく、横尾自身も感じたインドの現実離れした空間と、そこで起きた様々な現実離れしたエピソードと相まって、上手く昇華されているのが、本作の肝なのであろう。

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    2012年05月24日
  • インドへ

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    ネタバレ

    著者の考えにすごく共感できた。
    特に自然と宗教のつながり。
    70年代80年代のインドも行ってみたかった。
    がーっと読める感じではなかったけど、
    読み終えて、ああ納得。という感じ。

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    2012年01月26日
  • インドへ

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    欧州へ向かう飛行機のなかで読むために
    何故か選択した一冊。


    横尾氏の作品はずーっと大好きだったけど、
    文章作品を読むのは初めてでした。


    これを読んだとき、
    あぁ、いつかインドへ行こう、
    と漠然とおもった。

    そのときはまさか本当に行くとは思っていなかったけど…

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    2011年08月03日
  • インドへ

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    あの、横尾忠則が30年近く前に書いたインド本。再度インドに行きたくなった。なんだか、まったく昔に書かれた気がしない。今の自分の気持ちにフィットしていた。

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    2011年02月08日
  • インドへ

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    横尾さんによる、ちょっと変わったインド旅行記です。たまらなくインドに行ってみたくなります。名著です。

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    2009年10月04日
  • 横尾忠則 2017-2025 書評集

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    ※天眼鏡を使って 1冊読むのに2週間 朝日新聞への書評 目と体で考えるリハビリ
    どこにも属さないわたし イケムラレイコ ○読んだもの
     両親の子ではないという疎外感  アートのエゴの世界から解放
     この世にいながら、あの世を見ている  言葉で伝えられないことを絵に

    バンクシー 吉荒夕記 ○
     私(横尾はバンクシーのようなプロパガンダ作家とは対極の
     主張をしないことを主張することで元日や社会に関わっているような気がする
     
    挑戦 山中伸弥 藤井聡太 ○
     AIを駆使しても勝てばいいのか? 勝つことが、どう魂を浄化するのか?
     将棋が知性と感性を超えて 北斎の霊性と同質の高い人間的極みに達する

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    2025年08月15日
  • 飽きる美学

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    好奇心も意欲も、変な欲望もなく、ぼんやりと日向ぼっこをするような生き方こそ老齢の贅沢な生き方ではないだろうか。まるで人生にも飽きたような生き方である。(本文より)『飽きる美学』では横尾忠則が「飽きる」という現象を美学として捉え直し、日常の単調さや退屈さえも価値あるものとして描きます。
    飽きることによって見えてくる新たな創造性や自由、そして精神的な豊かさに焦点を当てています。各章で横尾は、自然体で生きることの重要性、病気や老いを自然な現象として受け入れる態度、そして生と死が織りなす永続的なサイクルへの洞察を提供
    彼はまた、猫や芸術作品の魅力を通じて、生活における遊び心や創造的な余白の必要性を説い

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    2025年06月28日
  • 飽きる美学

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    飽きた=自由
    非計画的な「計画」 
    老齢 自分でありながら自分ではない
    エネルギー 無目的な無為な行為の中から生まれる
    しらんけど あいまいさが生きやすさを求めている 
    しゃーないやんけ 流れは向こうからやってくる うまく乗ると勝手に思う通りに
    知識から解放されて、人間は自由になれる 発想の原型や答えは自分の肉体の中に
    感覚は言葉を超える 分からないものはわからないでいい
    予感 考える考えないことから自由になっている時に感じるもの
    アカシックレコード 人間に必要な宇宙全知識 
    老齢 生に対して執着がなくなっていく 次の領域への愉しみ
    すぐやる思想 ストレスなくす 頭を空っぽに 無心を楽しむ 創

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    2025年06月23日
  • 老いと創造 朦朧人生相談

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    老いは衰えではなく解放かもしれない。画家・横尾忠則は言う。孤独でいい、自由でいい、きままでいい。年を重ねるごとに他人の目や世間の型から離れ自分だけの表現に没頭できるという。若さはエネルギーだが老いは深みだ。創造とは好き勝手の中に宿るものなのかもしれない。肩の力が抜けた時真の芸術が生まれる。老いを恐れず味わい尽くしたい。

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    2025年05月24日
  • 言葉を離れる

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    デザイナーから画家へと転職した彼だからこそ語れる内容を人生になぞらえて書かれたエッセイ集。芸術をやる人間の頭の中を覗けるのはやっぱり興味深い

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    2024年09月08日