磯野真穂の作品一覧
「磯野真穂」の「医療者が語る答えなき世界 ──「いのちの守り人」の人類学」「コロナ禍と出会い直す」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「磯野真穂」の「医療者が語る答えなき世界 ──「いのちの守り人」の人類学」「コロナ禍と出会い直す」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
タイトルはダイエットだけれど、文化人類学の視点で「痩せ願望」について書かれている一冊。痩せたいの根本にある「愛されたい」という誰しもが抱く感情に触れながら進んでいく。
他人との関係性、社会的立場、可愛いの定義など、生きていく上で他者との関わりが必要だということが学べます。
「食=生きる=他人」と関わるという「タグ付けされた世界」を我々は生きてるのだな。
自己肯定感=社会的自尊心にばかり目が向けられて、他人ファーストの人が増えている現代にうってつけ。自己肯定感は基本的自尊心が土台にあるから成り立ってるんだよ!と伝えたい。主語が常に「あの子」の人は、比較対象が私ではなく他人にいってしまいます。(
Posted by ブクログ
この本を通じて、私はコロナ禍での日本社会の対応が、どれだけ多くの混乱や不確実性を生んだかを再確認しました。県外リスクの指摘やアクリル板の設置、さらには国民の気の緩みが感染拡大を招いたという論調など。様々な対策や指導が行われましたが、それらが果たしてどれほど有効だったのか。
日本人がそのような状況下で、身体的に「基本だ」とすり込まれた行動様式は、理論や合理的な考えが入り込む余地を失わせ、感情や不安に基づく対応が優先されるようになったのではないかと感じました。
さらに、「あなたの無自覚な行動が人を殺す」というフレーズが、まことしやかな説得力があり、戦時中の日本国民の感情と重なる部分があると感じま