あらすじ
今回の本は前回とかなり異なった書評が収録されています。というのは、書評そのものをビジュアルに表現できないかと判断した結果、読むと同時に見る書評ができないかと考えて、紙面上ではかなり解読不能な書評も、あえて実験的に試してみました。(「まえがき」より)。『本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた』に続く、朝日新聞の書評欄に掲載された全138冊を収録。「見る書評」の「ビジュアル書評」も全点掲載!
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Posted by ブクログ
※天眼鏡を使って 1冊読むのに2週間 朝日新聞への書評 目と体で考えるリハビリ
どこにも属さないわたし イケムラレイコ ○読んだもの
両親の子ではないという疎外感 アートのエゴの世界から解放
この世にいながら、あの世を見ている 言葉で伝えられないことを絵に
バンクシー 吉荒夕記 ○
私(横尾はバンクシーのようなプロパガンダ作家とは対極の
主張をしないことを主張することで元日や社会に関わっているような気がする
挑戦 山中伸弥 藤井聡太 ○
AIを駆使しても勝てばいいのか? 勝つことが、どう魂を浄化するのか?
将棋が知性と感性を超えて 北斎の霊性と同質の高い人間的極みに達するのでは?
春はまた巡る D.ホックニー M.ゲイフォード
モダンアートは嫌い 人生の頂点は老齢期にある(ピカソ同様)という
芸術運動や流行を避け、目で考え、目で描き、自分を意識しない、長生きの理由
彼の絵画の魅力と どのように生きるかの結果が名声に結び付いているのだろう
ナマケモノは、なぜ怠けるのか? 稲垣栄洋
敵から見つからないから生存
本当につまらない生き物はヒト 戦争を起こし、欲深く、自分勝手に地球を壊す
未完の天才 南方熊楠
世に生まれてきた人間のほとんどすべてが未完、未完こそ完成の進行形
現世での完成はあり得ず、輪廻転生からの離脱の時に未完の魂は天地逆転する
ぼくはあと何回、満月を見るだろう 坂本龍一
ぼく(坂本の行動は性質的なもので、思想というより集会の現場を味わいたいから
コンサートの現場主義に似ている
芸術的創造はそれ自体が反社会的で平和的理念を内包しているから
あえて、プrパガンダ的行動を起こす必要がない(横尾