柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さすが柚木さん!
子供の頃、制服を着たお姉さんはキラキラしてみえたし、成人したら当たり前に大人だと思ってた。でも28歳の今、中身は全然変わらず、だらしがなくて飽きっぽくてちょっとことで癇癪を起こしそうになる程成熟していない。
お婆ちゃんは暖かくてのんびりしていて…ってあれ、お婆ちゃんになっても私は私のままなのでは?!と思い始めた。
このグランマは、童話の可愛いお婆ちゃんではなく、強かで自分勝手ですぐ嫉妬するし、お金にだって余裕がない。それがとっても現実的で、やっぱりそうだよね、って思いながら読み進めた。
それでも(だからこそ?)思いのままに突き進む姿はかっこいいし、憧れる -
Posted by ブクログ
アンソロジーは「名前も作品も初めて知った」作家のほうが断然面白く感じる。この本では坂井希久子『色にいでにけり』がそれで、普段読まない時代ものだがとても面白かった。主人公の境遇と芯に持つ矜持、江戸の色名と和菓子の描写が実に生き生き、しみじみと描かれていて、このシリーズが読みたくなった。
他は伊吹有喜『夏も近づく』、深緑野分『福神漬』も滋味があってよかった。井上荒野『好好軒の犬』はラストが上手い。柚木麻子『エルゴと不倫鮨』はトップバッターとして勢いがあり好印象。柴田よしき『どっしりふわふわ』はラストが安直な気がしたのと、中村航『味のわからない男』は好みが合わなかった。