柚木麻子のレビュー一覧

  • 早稲女、女、男

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    「この世の中の面白いことすべては、早稲田大学に集まってくるみたいー」
    初柚木麻子。面白かった。
    香夏子のイタさが終始辛い。

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    2024年08月27日
  • あまからカルテット

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    私は友人が少なく人付き合いが得意な方ではないが、この本を読み、女の友情っていいなと羨ましくなった。
    生きていれば辛いことや傷つくこともある。そんな時にぜひこの本を読んで欲しい。少しだけ心が前向きになれると思う。

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    2024年08月21日
  • 終点のあの子

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    人と違うことを認められるようになるのはいつからだろう。果たして今、真の意味で他人を認められているか。多様性を肯定できているか。一体誰が希代子を、朱里を、恭子を、責められるのか。良い人も悪い人もいる。「どんなに良い人間でも、きちんと頑張っていれば、誰かの物語では悪役になる」という。作中みんなが頑張っているわけではない。それでも生きている。どうしようもなく他を、違いを意識しながら。違いを認識できるのは幸いにして不幸なのかもしれない。

    柚木麻子のデビュー作でありながら、柚木麻子の作品だということを意識せずに純粋に楽しめた。胃もたれの度合いは低く、切ないがさらさらと味わえた。

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    2024年08月20日
  • 幹事のアッコちゃん

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    アッコちゃん第三弾。幹事が楽しむことができる会を教えるアッコちゃんはほんとにお節介だと思うけど、惹きつけられてしまう。アンチアッコちゃんでは病気になったアッコちゃんが教えてくれた。問題を可視化し、物事をすっきり単純化するセンス。のど飴をお湯に溶かすようにベストではないかもしれないがベターな道を示す。ケイコのアッコちゃんは教わることの心地よさ、素直な姿勢を取り戻すためと、時間の大切さを教えてくれた。祭りとアッコちゃんでは将来を見据え従業員に守るにはどうすべきか考えていた。で、その先の恵方巻き。清々しかった。

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    2024年08月20日
  • 注文の多い料理小説集

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    アンソロジーは「名前も作品も初めて知った」作家のほうが断然面白く感じる。この本では坂井希久子『色にいでにけり』がそれで、普段読まない時代ものだがとても面白かった。主人公の境遇と芯に持つ矜持、江戸の色名と和菓子の描写が実に生き生き、しみじみと描かれていて、このシリーズが読みたくなった。

    他は伊吹有喜『夏も近づく』、深緑野分『福神漬』も滋味があってよかった。井上荒野『好好軒の犬』はラストが上手い。柚木麻子『エルゴと不倫鮨』はトップバッターとして勢いがあり好印象。柴田よしき『どっしりふわふわ』はラストが安直な気がしたのと、中村航『味のわからない男』は好みが合わなかった。

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    2024年08月20日
  • とりあえずお湯わかせ

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    息子さんが、自分の物語『スピーカーおにいちゃん』を存分に語れますように。

    したい話があること、自分の物語があることは、尊い。

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    2024年08月19日
  • 踊る彼女のシルエット

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    推し活、未婚と既婚、子持ちと子無し
    友情のアップデート
    第三世界みたいな、また違った選択肢が広がってもいいよね

    ヒリヒリとした摩擦を自分自身感じたこともある

    ジェーンスーさんのあとがきが秀逸でした
    自信がなく、男を立てて、欲望を抑えるような「わきまえる女」が評価されてきたこと…

    なんにせよ、できるだけ周りを気にしないこと、自分がしたいことをちゃんと考えること、相手のカテゴリーじゃなくてその人自身を見ること。そういうことを大切にしたい。

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    2024年08月18日
  • らんたん

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    史実にもとづいた物語。
    その分野は滅多に読まないので、新鮮でした。

    先人たちのおかげで、今があることを知り、感謝です。

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    2024年08月18日
  • 3時のアッコちゃん

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    アッコちゃん第二弾。アッコちゃんのお茶で三智子の会社の会議を円滑にする。三智子もアッコちゃんも健在でした。紅茶とそれに合うお菓子がいちいちおいしそう。地下鉄で通うOLに声をかけてスムージーを渡すメトロのアッコちゃん。お節介で温かい。それにしても明海の会社はブラックすぎる。「シュシュと猪」は猪にびっくり。神戸のお嬢さんが親のお金で出したお店の店員に物申す塔子。お嬢さんたちが素直な性格で微笑ましい。「梅田駅ワンダーワールド」大阪梅田の地下はそんなに複雑で川も泉もあるのか?行ったことがないので行ってみたい。

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    2024年08月17日
  • あまからカルテット

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    人生、谷あり山ありだけど、お互いを助け合える友人がいる人生なら、なんとかやっていける、と思える勇気のもらえるお話でした

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    2024年08月08日
  • 幹事のアッコちゃん

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    3作目でもビタミン小説は健在!
    アッコさんが最初は育てる対象として見ていたミチコのことを徐々に友達として、仕事人として認めていくのが良い。

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    2024年08月08日
  • 私にふさわしいホテル

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    作品紹介より

    「元アイドルと同時受賞」という、史上最悪のデビューを飾った新人作家・中島加代子。さらに 「単行本出版を阻止される」「有名作家と大喧嘩する」「編集者に裏切られる」etc.絶体絶命のトラブルに次々と襲われる羽目に。しかし、あふれんばかりの野心と、奇想天外なアイデアで加代子は自分の道を切り拓いていく-。何があってもあきらめない不屈の主人公・加代子。これぞ、今こそ読みたい新世代の女子下剋上物語。

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    のん主演で映画化されると知り、その前に原作を読みたくて手に取った。
    自分の欲しいものを自分の手で掴んで行く主人公 中島加代子、または相田大樹

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    2024年08月05日
  • 伊藤くんA to E

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    ネタバレ

    伊藤くん……!!
    クズなのに、モテる伊藤くんの様をAでみて
    その魅力を知りたくてBに進むとまた違う伊藤くんの姿があって、どんどん伊藤くんが知りたくなってページを読み進めてしまった。結局は伊藤くんはクズだし、周りの女も割と捻くれている。柚木麻子さんの小説3作目だけど、女同士の友情が儚くて悲しい

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    2024年07月16日
  • ねじまき片想い

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    豊かな想像力を武器に老舗おもちゃ会社でプランナーとして働く宝子。彼女は、取引先のデザイナーである西島に5年も片思いをしている。
    気持ちを伝えられないまま西島を想う宝子だが、彼のもとには何故か次々に災難が降りかかる。
    宝子は持ち前の機転と推理力、そしておもちゃを駆使し、彼のためにトラブルを解決していくが……。


    浅草の老舗おもちゃ会社に勤める宝子を主人公に、想い人に降りかかる災難を人知れず解決していく恋愛×ミステリ小説です。

    宝子は、ふわふわお嬢様然としているけれど、独自の世界を持つ敏腕プランナー。
    対して片思い相手の西島はというと、私生活も恋愛関係もだらしない雰囲気の、傍から見てちょっとど

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    2024年07月09日
  • 早稲女、女、男

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    ネタバレ

    やや偏見的でもあり苦手な人もいるかも?と思ったが、元早稲女(解説によるとOBであろうが元はつけず早稲女なようだが)としては、懐かしさと恥ずかしさでいろんなところを痛めながらも笑、あるある〜わかる〜と思いながら読んだ。

    大学ごとに女子のイメージが分かれるのは、校風に惹かれる時点ですでにタイプが決まっているのか、入ってから肩書きや扱いでタイプが変わっていくのか、卵が先かひよこが先か、どっちだろう…
    わたしも典型的早稲女だけど、自分がいつからこんな感じか覚えてないなー。

    広末涼子のくだりが、当時はまだこんなことになると思われてないからこそ、感慨深かった…笑

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    2024年07月06日
  • マジカルグランマ

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    とっつきがあまり良くなくて、最初は進まなかったけど、第1章の終わりから、面白くて、一気に読んでしまった。
    こういう軽やかな高齢者の物語が、更年期世代としてはもっと読みたい。
    老後なんてない。

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    2024年09月29日
  • 名作なんか、こわくない

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    欧米の名作文学や日本文学を柚木麻子さんが楽しい語り口で紹介してくれてます。
    女性が主役の作品が多いのは柚木さんの好みなのかな。
    とくに日本文学には初めて聞く作家さんやタイトルもあったので気になりました。

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    2024年06月12日
  • 幹事のアッコちゃん

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    アッコちゃんシリーズ3作目。
    アッコさーん!私も叱咤激励お願いします。
    仕事に悩む人はアッコさんに感化され変えられる。
    変わらない思いもあるけどリスペクト。
    これからの考え方、行動にアドバイスをもらえる様な作品。

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    2024年06月11日
  • その手をにぎりたい

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    久しぶりに小説を、一気に止まることなく読んだ。時代は違えど、自分で生きていくことを選んだ女性の生き様をとてつもなくリアルに描写していて、共感する場面も。孤独感みたいなものも、一つのテーマに感じられて、まさに結婚がそう多くない今のご時世に通ずるところも。

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    2024年05月26日
  • さらさら流る

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    散歩する軽い感じの話かと思ったら間違い!
    柚月さんの本は、まったく安心して読めない。社会的な題材も、彼との関係も、ずっとはらはらして好き!

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    2024年05月15日