柚木麻子のレビュー一覧

  • 注文の多い料理小説集

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    料理が出てくる本が読みたくて借りた1冊。伊吹有喜さんの『夏も近づく』で泣いてしまった。拓実も葉月も穏やかに幸せであれ。最後の柴田よしきさんの『どっしりふわふわ』はすごーく色んなパンが食べたくなった。

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    2026年01月28日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    セックスレスの妻が色んな人に欲情するが、結局夫が大好き。性生活と夫婦生活の両立の難しさを知らせてくれる。

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    2026年01月28日
  • らんたん

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    明治期の歴史的に有名な人々が数多く出てきて、みんな知人だったんだぁ〜なんて思った。

    キリスト教に元づいた思想、理念なのだろうが、河井道は、シェアの精神、明るく前向きで強く、生涯、教育者として生きる姿勢が素敵。
    そして、戦後の新しい日本を創ることにも寄与された。

    古い日本は男性社会で、女性の立場が弱いのに、明治期に進歩的で自立した考えを持っている方たちがいることに驚いた。

    河井道の場合は、父親が働かなくなって、母親が強い人の家庭だったのも女性の自立の一因になったのだろう。

    シスターフッド、女性同士の強い絆、家族…分け隔てなくシェアする、明るく前向きな心の持ち主の道。
    そのシスターフッドにより、道とゆりは家族として同居生活をし、後にはゆりの夫、娘とも同居をする。
    同居というのは、心が通じ合う者同士がすればいいと私も思っている。
    血の繋がりがあっても相性が悪ければ、同居はしない方がいいと思う。
    相性と距離は比例する、と思う。
    私もお茶やランチをする友達、旅行に行く友達、それぞれ違う。
    道とゆりの夫とは、元々の知り合いでもないが、お互いの距離の擦り合わせをして、いい同居人同士となった。
    同席のとき、道はタバコはNG。お酒も本当は嫌だけど、OKにした。
    相手の全部を否定せず、お互いの良きところ…というのが、道の人生において、できる人のような気がする。
    有島武郎とか、道にとっては、肯定できる人物ではないけど、相手の話しを聞く姿勢である。


    晩年、不安になると、有島武郎の幻影を見る。それは、道の中の影の部分なのだろう。

    道との対比として、有島武郎…。悲恋と死。
    自己愛が過ぎると、自死に至る…ってことかな〜。

    道は、シェアの精神と学校を創るのが夢だったから、めんどくさい恋愛はしなかったwってことかな。

    人は、どんな人にでもなれる。
    でも、河井道は、今日の日本の社会のために生きる人となるため、女子の教育者となったのだし、運命がそうさせたのだろう。

    キリスト教にまつわる行事、クリスマスやバレンタインって、戦前から、教会では日本でもやってたんだ〜とびっくり。

    飛行機も飛ばない時代から、世界のあちこちに飛び、時代の先取りをした女性。


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    2026年01月25日
  • 終点のあの子

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    ネタバレ

    あまりにも生々しい人物像、人間関係。
    感情がリアルすぎて、もはやゾッとしてしまうレベルだった。
    私のお気に入りは早智子と恭子の章。様々な形の友情が描かれている今作の中でも、特に二人の関係には強く納得させられた。「二人でいるのに無言で読書」というタイトルも良い。
    大人にも十分刺さると思うが、是非学生の内に読んでおきたい四作。
    これがデビュー作とは…

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    2026年01月20日
  • 早稲女、女、男

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    早稲女はこう、慶應出身の女子はこう、っていう潔いくらいの類型論。大学で人を見るってなかなか学歴主義みたいで抵抗あるものだけど、この本はおもしろい。MBTIを見るようなわくわく感がある。
    どの大学の女子も、華々しい印象の裏にかっこ悪い部分を持ってる。愛を持ってそれをキャラクターに体現させてる感じがして、しかもそれが真に迫ってて、さすがButterの柚木麻子さんだった。

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    2026年01月16日
  • ほろよい読書

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    お酒がテーマの短編集。好きな作家さんが含まれていたから読み始めたけど、初めて読む作家さんもいて面白かった。特に最後の柚木さんの作品は、実際にカクテルを作って飲んでみたくなる。

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    2026年01月14日
  • とりあえずお湯わかせ

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    コロナ禍での社会の分断に一矢報いる痛快なママエッセイだった。
    フェミニストの友達の言葉を借りたり、自粛生活を楽しむコツを披露したり、私がただ毎日をひたすら丁寧に静かに過ごすだけで精一杯だった時期に、社会に向けてママメッセージを訴えていて、すごいパワフルだと思った。
    「とりあえずお湯わかせ」という心境に共感した。

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    2026年01月05日
  • 本屋さんのダイアナ

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    『アッコちゃん』シリーズ3作→『あまからカルテット』→『本屋さんのダイアナ』と柚木麻子さん一気読み。
    『あまから』も好みだったが、『ダイアナ』はさらにシスターフッド色が強く、また時系列も10年ほどと長い話なので、かなり感情移入した。
    『あまから』の気軽に読める感じもいいけれど、心に刺さったのは圧倒的に『ダイアナ』の方。
    良い具合にご都合主義にならず、でもドライ過ぎない…その塩梅が心地よかった。
    最後の方は普通に泣いた。笑

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    2026年01月05日
  • らんたん

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    戦前から戦後の激動の時代、活躍された女性たちを中心に書かれている。私の全く知らなかった世界。正直、興味がなかったから知る機会もなかったのだと思う。また歴史について勉強してみたいと思った。それより今の自分のなんと贅沢なこと。優柔不断で自分で何も決められなくて、でもそれなりの生活をして。もっと、ビシッと生きていきたいと強く思えた。

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    2026年01月03日
  • ついでにジェントルメン

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    BUTTERが読んでみたいので、
    イケるかイケないかの判断の為に、ライトそうな短編集に手を出してみた。
    とても読みやすい!
    好きかも!!
    と、思える作家さんでした。
    …つまりわたしは女性作家が好きなんだな。

    芥川賞・直木賞と明治〜昭和初期あたりを
    上手に絡めながら軽やか!
    スッキリとかドキドキとか系ではないので、ゆっくり身体を休めたい時に読む本かと。

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    2025年12月30日
  • とりあえずお湯わかせ

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    ワンオペ育児をなんとか"工夫"するサマにとても共感し、苦しくもありホッともした。
    私が育児をし始めたのは2021年だから、コロナ禍ではあるものの最初からコロナだったから柚木さんほどの辛さはなかったかも。
    と、思いつつ、未だにワンオペが続く日の荒れるメンタルには手を焼いている。

    だから、柚木さんの荒れた感じにも、理想(とは?)通りにいかない育児家事の状態にも、みんな似たようなものかも…とホッとする。

    フェミニズム色が強いかな〜と感じる回は影響を受けすぎず(ジェンダーについては出来るだけフラットでありたいと思っているから、私は意識しすぎると逆に過敏になりすぎて上手くいかない…)
    それでも鯉のぼりの替え歌(ラップ)にはめちゃ笑った(笑)

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    2025年12月27日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    綿矢りささんが好きなので買いました。期待していたとおり心が痛くなるような女性が主人公でとてもよかったです。ユーミンの歌は知らなかったので、そういう楽しみ方はできませんでしたが…
    桐乃さんの短編に出てくる男性は女性から見れば恐怖を感じるかもしれません。

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    2025年12月26日
  • 伊藤くんA to E

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    最終話まで読んで余計に伊藤くんが好かれたり嫌われたりする理由が分からなくなって、ずっと伊藤くんに振り回される。EのあとAを読み直すと不思議。

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    2025年12月23日
  • ほろよい読書

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    ほろよい読書おかわりの方を先に読見ましたが、こちらの方お酒にしっかり関わっていて好きなお話も多かったです。

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    2025年12月17日
  • あまからカルテット

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    ネタバレ

    アラサー女性4人組のそれぞれの個性が輝いていて、まるで実際に彼女たちの声が本から聞こえて来るようでした。恋に仕事に忙しく、食べ物にまつわるちょっとした謎を解決していく物語は先が気になってどんどん読めます。友達が大変な時には助け合うけれど、しっかり自分達の人生を生きている彼女達の中学生時代から続く友情が眩しかったです。環境の変化等でこの4人が今後離れ離れになることがあったとしても、また再会した時には前の続きの様に会話が弾んでいる様子が目に浮かびます。

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    2025年12月17日
  • 嘆きの美女

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    めっちゃ面白い!
    1年で物凄く成長してるやん!
    他のみんなも。
    私も捻くれてるからよくわかる。
    美人って得だよなって思う時もあるし、トラブルに巻き込まれてかわいそうとも思う。
    でもトラブル巻き込まれてもいいから誰もが思う美人になりたいよー!

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    2025年12月14日
  • あまからカルテット

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    もうこの話だーーーいすき!!美味しいものも出てくるし、日常系だし恋愛だし!!短編それぞれが繋がってるのも好き。満里子ちゃんの顔見てみたい♪♪

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    2025年12月08日
  • らんたん(新潮文庫)

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    アンソロジーでは読んだことはありましたが、長編では初めての柚木麻子さん。また大河小説そのものも初めてでした。

    河井道が日本女性に教育を、男女平等に…と強い発信をしてきた女性を、この『らんたん』で初めて知りました。

    道が生涯を全うするまで、関東大震災、第二次世界大戦と明治・大正・昭和と激動の年を駆け抜け、今の日本女性が教育を受けられるのも、仕事も男性と一緒に働けるのも、道とその周りにいる女性たちが国と戦い続けてきた証なんだと感銘を受けた。

    道の子どもへの教育の仕方は印象深い。各々の意見を持ってて問題ないような『多様性』を重視されていた。ここまで人間を客観的な目線で寛大な心を持ってるのは、令和にいないのではないかと。もし道が現在生存していたら何を思うのだろう…。働きやすい環境ではあるけど、少子化も進んだ現在を見てどう感じるのだろう?と考えてしまった。

    道は偉大であり現在へとしっかり引き継がれている。
    戦時中のような状態が今でも続いているのであれば、日本女性は苦しい思いをしていたに違いない。
    私たちに希望の光となる「らんたん」が灯してくれた。彼女の思いを信じて、しっかり日々を過ごしていきたいと思います。

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    2025年12月08日
  • ほろよい読書

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    どの短編もすてきでしたが、今日の気分イチオシは、額賀澪さんの「醸造学科の宇一くん」。日本酒エピソードなのに、18歳が主人公でピュアな気持ちに。原田ひ香さんの「定食屋『雑』」は単行本を持っていて既読でした。柚木麻子さんの作品を読むのは久しぶりでしたが、彼女の作品を読み漁るほどハマっていた時期があっただけあって、安定感とスパイスがステキでした。連休最終夜、おうちカクテルしちゃおうかな。

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    2025年12月04日
  • 注文の多い料理小説集

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    お料理にまつわる短編集。そしてアンソロジー。
    どれも味があって面白かった。
    エルゴと不倫鮨、夏も近づくが特に面白かったです。

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    2025年12月03日