柚木麻子のレビュー一覧

  • マジカルグランマ

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    ずいぶん前に読んだので、詳細は覚えていないけれど、随所に良い言葉があって、ストーリーを追うだけではなくて、重みのある小説だなと感じた。

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    2024年05月03日
  • マジカルグランマ

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    75歳の元女優で映画監督の妻である正子の、マジカルグランマ(理想のおばあちゃん)をぶち壊す人生の奮闘記。

    正子さんがどんどん、どんどん!パワフルになっていく様がカッコよくて、気持ち良くて、スカッとする!
    何歳からでも何かを始めて良いんだ!と思わせてくれる。
    世間からの目なんて関係ない、自分を見つめ直して、自分のやりたい事を見つけて、突き進む!

    途中までは、ステレオタイプのおばあちゃんだったのに、メルカリで家の中の物をこれでもかというくらい売って、「マジカルニグロ」という言葉に出会って、その位から明らかに目線が変わって、目の前の視界が開けて、目標ができて、人生で始めて本来の自分を見つけて、イ

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    2024年04月18日
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)

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    手を出したことのない海外の小説を読んでみたくなる。一つひとつの作品につながるエピソードがあるのが単純にすごい。

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    2024年04月17日
  • とりあえずお湯わかせ

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    「ランチのアッコちゃん」や「BUTTER」等の作品で有名な柚木麻子さんのエッセイ。柚木さんの作品に出てくる芯の強い女性が好きで今まで数々の作品を楽しませてもらったけど、柚木さん自身の考えに触れるのはこのエッセイが初めて。

    結論から言って、子育てをするフリーランスとして世の中に持っている不満、違和感に共感することしかなく、また現状を変えたいという思いに心強さを感じた。

    なんでこうも世の中は子育て女性に冷たいんだろう?と日頃から思うことが多く、それは潜在的に母親が恐怖心を抱いているからだと。未曾有の少子化が社会問題になっているというのに、妊婦にも子連れにも世の中は冷たい。このエッセイを読んで、

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    2024年04月09日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    ほろ苦さが秀悦

    ドラマでこの本の存在を知りました。

    豪華な作家陣と、歌詞そのものから情景が浮かびやすいユーミンの曲がどんなストーリーになるのか気になり、一気読みしました。
    多くのストーリーでのユーミンの歌詞の世界で表現されているほろ苦さが秀悦でした。

    もっとマイナーな曲を元にした第2弾が出ないかとひっそり期待。

    #共感する #エモい

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    2024年04月08日
  • とりあえずお湯わかせ

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    柚木さんの本は初めて。
    とても面白かったし、うんうんと共感することもたくさん。
    今は落ち着いた?コロナ禍のことが書かれていて、懐かしいながらも恐怖が確実にそこにはあったんだよな、と思い出す。

    転職サイト眺めてる、売れたい、など正直な気持ちが書かれていてなんか親近感が湧いた。

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    2024年03月30日
  • 王妃の帰還

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    学校のクラスで派閥を作るなんて馬鹿げてる、外にはもっと広い世界があるのだから、そんなもので争っても意味はない…と、大人は言うかもしれない。
    でも、そうじゃなくって、範子たち女の子たちは、学校という世界のなかで、必死に自分の場所や在り方を模索して、気の合う人をなんとか見つけて固まって自分達を守っているんだ。それの何がいけないのだろう。
    そうやって、気の合う仲間で固まりながらも、他のグループも認めて、個人同士も認め合うことを学んでゆく姿は、眩しくて素敵だった。

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    2024年03月27日
  • らんたん

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    大好きな柚木麻子さんの長編小説でずっと読みたかった一冊。個人的には物語が好きだから史実に基づいたお話より全くの物語の方が好き。だけどやっぱり柚木さんの描く女性主人公の機転の効いたパワフルさが大好き。

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    2024年03月16日
  • とりあえずお湯わかせ

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    ネタバレ

    柚木麻子さんの育児とコロナ禍のエッセイ。

    手づくりのウォッカ入り
    もはやウォッカラムレーズンアイス、
    本物のもみの木のクリスマスツリー、
    おうち居酒屋の話
    などワクワクするようなお話あり、

    コロナ禍。
    外出自粛と、日々をどうにか工夫する日々。
    マイナスな感情やら、悟りやら。
    ジェンダー問題から、政治まで。

    とにかく
    毎日を楽しく暮らせるように
    (でもそれを義務化するでも、うまく
    いかない時もそんな時もあって当然!と
    それすらパワフルに思える)

    柚木さんがエッセイ連載中に
    生み出された作品である「らんたん」は
    必読‼︎と思った。

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    2024年03月13日
  • けむたい後輩

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    期待を裏切る(失礼)面白さで、一日で読んでしまった。
    『横浜にある名門お嬢さま大学に通う3人の挫折と葛藤を描いた話』と内容を簡潔に文章にすると、ちょっと違うなあと思う。


    北海道から出てきた真美子は幼い頃から病弱だったが(肺がひとつしかないらしい)、自分よりひとつ年上の栞子に憧れて横浜の女子大に入学した。豪華学生寮のルームメイトである美里は、真美子の親友であると同時に彼女の体調を気遣う保護者の役目もしている。
    さて、真美子が憧れている栞子なる人物は、14歳のときに『けむり』という本を出版した過去を持つ。真美子はその本が大好きで、盲目的に彼女を尊敬し、慕っている。

    自分には才能がある。
    人と

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    2024年03月11日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンのこの曲はこんな感じだ!という固定観念のムダさを ページの隅々から感じました。作家さんの想像力は やっぱりすごい。個人的に「春よ、来い」が好き。ライブ会場に足を運ぶ人々は 縁もゆかりもないけれど、誰かを必ず想っているんだなぁ〜と思う。だから ライブ後は しあわせ気分が満ち満ちに!贅沢な短編集で満足。ユーミンバンザイ!!(笑)

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    2024年03月08日
  • マジカルグランマ

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    なんて元気が貰える作品なのだろう!残業が多いだとかミスしただとか、あるいは好きな人ができないだとか。今現在の仕事や人間関係における悩みなんて本当にちっぽけ。もっと広く長い視点で自分の人生を見つめるべきだ!という、20代前半の私に対するメッセージのように感じた。
    正子おばあちゃんの自由さ、貪欲さ、プライドの高さ、発想力の高さ、頑固だけど流行り廃りには柔軟…。読み進めていけばいくほど、段々と愛おしく格好良く思えてくる。杏奈とのやり取り(特に序盤)も強烈で面白い〜。杏奈は大成して欲しい。なぜなら「東京ホラーハウス」の構成しかり、杏奈のアイデアはどれも演者やその地域に寄り添っていて素敵だなぁと感じたか

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    2024年03月03日
  • 幹事のアッコちゃん

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    とても良かった。柚木麻子は打ちのめされた人たちを描くのが本当にうまい。そしてそこに救いの手を上手に差し出して毎回泣かせてくれる。アッコちゃんシリーズは元気になりたい時に読んでほしい。疲弊した人を描く上手さや観察力がナイルバーチの女子会みたいな作品にも活かされてるのが面白いな。今作では今まで謎だったアッコさんの人物像も垣間見られて面白かった。それにしても1行に10文字くらいの文字組みでスカスカ過ぎだろ。

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    2024年02月28日
  • 3時のアッコちゃん

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    アッコちゃんシリーズ面白いな。一応連作中篇ぽいけどアッコちゃんシリーズ2話とそのほか2話。町田康のカオスな文章の後だとベタでどストレートで清々しいくらい。あー俺もアッコさんみたいな人にこんなこと言ってほしい。2話目と3話目は泣いた。くそー柚木麻子やるな。こんな直球でに泣かせてくるとは。なんか疲弊しきった人たちが少し救われる話で泣かされちゃうのは、俺も疲れてんのかなあ?

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    2024年02月19日
  • 伊藤くんA to E

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    ネタバレ

    5人の女性から見た伊藤くんの話。
    伊藤くんがひたすらクズに見えていたが、最後の方にヒーローではなく白馬の王子様を待ち続けるヒロインだという文言で、なるほどなと腑に落ちた。伊藤くんがクズには変わりないんだけど、メンタルだけで言えば心当たりがある人は男女問わず少なからず居そう。ただクズを笑うだけじゃない、最後は読者にもちょっぴり苦さを残すところがおもしろい作品だった。
    あとクズケンにはどうにか幸せになって欲しい。

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    2024年02月18日
  • マジカルグランマ

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    マジカルグランマ。世間の求めるような、いつでも優しくおおらかで、可愛らしいおばあちゃん。

    私もこんな考えに囚われて、マジカル〇〇になっている気がする。

    人がどう思っているのかということは大切だけど、自分の気持ち、やりたいことをもっと全面的に押し出してやってみるのもいいかもしれない。

    杏奈をはじめ、間島さん、野口さん、陽子ちゃん、紀子姉ちゃんなど、登場人物一人一人が生きるヒントをくれる。

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    2024年02月14日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの曲を題材にして描かれた短編集です。
    ユーミンの曲は、「春よこい」しか知らなかったので、他の曲も聴きたくなってすぐ調べて曲を聴きながら読んでいました!笑


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    2024年02月05日
  • 本屋さんのダイアナ

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    ネタバレ

    外見も境遇も正反対のふたりの少女が親友になる。進学する学校も名門私立と地元の公立で離れ離れになって仲良しでいようと約束するけど、すれ違いで喧嘩して疎遠になる。それぞれ別の道へ進んだけど、ふたりとも成長し強くなっていく姿が素敵だなと思った。登場人物も温かい人ばかりだし、最後ふたりがまた再会して仲良しに戻れて安心だった。

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    2025年08月29日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    江國香織さんの「夕涼み」と綿谷りささんの「青春リグレット」が読みたくて手に取った。夕涼みは、夫の行動にゾッとしたし、私だったらそんなズレた夫とは一緒にいられないと思った。「逃げたかったわけではない、が、逃げられないと思わされることは恐怖だった。竦むような、恐怖だった。」という言葉に共感。誰かに自分の選択肢を奪われたり、縛られたり、自分で自分を決められないことを、人は恐怖と感じるんだなと思った。そして誰にもその出来事は話せないことも、夫を含む周りにはいつまでも愛し合っている夫婦だと思われていることも、自分だけがこのザワザワした気持ちに気づかないふりをしていればいいんだと感じるのもわかる。老女たち

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    2024年01月21日
  • さらさら流る

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    過去に恋人と撮った写真が流出した女性が、問題に立ち向かい前に進んでいくお話。
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    被害者がたくさんの時間とお金を犠牲にして削除依頼しなきゃいけないシステム。潔癖で主人公の菫を罵る先輩。自分がばら撒いた犯人なのに犯罪意識のない男どもとネット民。読んでいてモヤモヤ...やるせない気持ちがずーっとありました。
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    薫とその家族や友人はものすごくいい人達で、うらやましい。少しずつ薫自身のペースで自分自身を取り戻せているのは家族や友人のおかげだと思う。

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    2024年01月11日