【感想・ネタバレ】マジカルグランマのレビュー

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Posted by ブクログ

5章から成る長編ですが、各章ごとに主人公・正子さんの人生の目標が変わっていく。正子さん1章の時点で74歳なのに。すごいぞ。
身近にいたら正直めんどくさそうだし、自分がこうなりたいかといったら疑問だけど、理想のおばあちゃん像をぶち壊していく正子さんの姿はまさに「痛快」のひと言。最後の結末もよき。
もう一人の主人公ともいえる杏奈も、最初は好きになれなかったけど徐々に魅力的に見えてくる。既存のものに価値を与える仕事って、市場が飽和状態のいま今後どんどん増えていくよなあ。

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2024年04月15日

Posted by ブクログ

74歳元女優で映画監督の妻。
一見おっとりにしてみえる正子が殻を破って?自由になっていくお話。世間から一般化されたというか押し付けられたプロトタイプ=マジカル〇〇というんですね。小さい時からなんでかわからないけど、自由になりたいって思っていた自分の感覚を、この本で解説してもらったような気がして痛快だった

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

おもしろかった!
マジカルグランマ、という概念は、目から鱗だった。
私も、世の中の母親とはこういうもの、みたいなイメージを勝手に持ってて、常日頃からそれと自分を比べたりよそのママさんを比べたり、無意識にやってるかも。
テレビやSNSに知らない間に色々植え付けられてるのかな。
私はマジカルマザーじゃないんだと思ったら、すごく気持ちが軽くなる感じがした。

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2023年08月19日

Posted by ブクログ

めっちゃ!面白かった!!最初は「なんて軽率」「こんなん救いようがないのでは」なんて思っていたのが嘘のようにどんどん気持ちが晴れていく。執着や後腐れなく、行動力があり、自分の今を大切にする正子さん、心のどこかに正子さんを持って歩いて行きたい。本当に前向きになれる。

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2023年07月30日

Posted by ブクログ

面白かったー実に爽快な正子さん!私もこんなおばあさんになりたいこんな人になりたい。自分の思う通り行動して自分のために最高の人生を送りたい。ラストの笑える展開も実に最高!映画化期待します!
最後の方で 女は自分の事は後回し、他人のために尽くすべきだとかんがえていませんか?というような一文に何故だか涙が出ました。

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2023年06月16日

Posted by ブクログ

白人を救済するためだけに存在する、魔法使いのようになんでもできる献身的な黒人のキャラクターは「マジカルニグロ」と語られ、
物語を進めるためだけに存在する、楽しくておしゃれでおせっかいな同性愛者のキャラクターは「マジカルゲイ」と語られる。
そして女優として、自分自身が世間の求める優しく可愛らしいおばあちゃんを演じてきた「マジカルグランマ」であったことに気がつく75歳の正子。

世間の求める振る舞いをするのではなく、自分のやりたいことに挑戦し、輝ける場所を求め続ける正子がわがままでありながらとても魅力的だった。

予想を外れるラストも面白く、前向きな気持ちになれる作品。




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2023年03月15日

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シニア世代、後期高齢者などときくと、咄嗟に体力を使う連想が頭を駆けめぐるのは私だけではないだろう。(年金!介護!相続!etc)加えて、独り身の高齢女性ときくと「THE社会問題」と重苦しいテーマに直結しがちだが、そんな想像力の持ち主こそ、柚木麻子さんの小説『マジカルグランマ』(朝日新聞出版)をおすすめする。

めちゃくちゃ面白い、シスターフッド小説である。
直木賞候補もうなずけるおばあちゃんが大暴れで、エンターテイメントが炸裂してる。うーん、面白い。

ちなみに、色恋とかドロドロ系でもないから、ちょっとそんな気分じゃないな〜って人にもおすすめである。バカウケとかの菓子を食べる感じで読める。

フィクションであまり描かれることのないシニア女性といえば、それこそ愛玩動物系か、なんでも解決する魔女系の2択が求められがちだ。だが、『マジカルグランマ』はさっぱりしたコミカルな筆力で、そんな『マジカルグランマ』(理想のおばあちゃん像)をぶっ飛ばし、わたしたちの高齢女性像をまたたくまにアップデートさせてくれる。
正子の生き様がちょ〜〜〜おもしろいのだ。
かっけぇぇぇ!!正子ネキ!!とこりゃあ叫びたくなるぜ。

男社会が要請する、高尚な映像作品は「本物」で、狂気を感じさせる演技こそ「真実」。 くそみたいなマッチョイズムから切り捨てられたものは軽んじられていいのか。それも含めて人間ではないのか。これからも、都合のいい『マジカル○○』を産み続けていいのか??

柚木麻子さんは、抑圧されてきた『俗物』の女性たちを一切、断罪しない。そもそも女というものは『マジカル』な男のための都合いい存在なんかじゃない。女が、自分の未来や生活を真剣に考えることの何がいけないんだ?
女が女にむける優しい眼差しが太陽のように注がれて、シスターフッド小説にのみ感じるこの癒しは「女のいたみ」を治癒してくれる。
人間味のある登場人物が愛しく、読んでて力が湧いてくる必読の一作だ。

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2022年12月15日

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ずいぶん前に読んだので、詳細は覚えていないけれど、随所に良い言葉があって、ストーリーを追うだけではなくて、重みのある小説だなと感じた。

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2024年05月03日

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75歳の元女優で映画監督の妻である正子の、マジカルグランマ(理想のおばあちゃん)をぶち壊す人生の奮闘記。

正子さんがどんどん、どんどん!パワフルになっていく様がカッコよくて、気持ち良くて、スカッとする!
何歳からでも何かを始めて良いんだ!と思わせてくれる。
世間からの目なんて関係ない、自分を見つめ直して、自分のやりたい事を見つけて、突き進む!

途中までは、ステレオタイプのおばあちゃんだったのに、メルカリで家の中の物をこれでもかというくらい売って、「マジカルニグロ」という言葉に出会って、その位から明らかに目線が変わって、目の前の視界が開けて、目標ができて、人生で始めて本来の自分を見つけて、イキイキとキラキラとしてくる。

本来の自分を見つけた正子さんは、時に我儘だし、冷たいと思う事もあるし、決して素敵な人とは言えない時もあるけど、それが人間臭くてまた良い。

あんな風にパワーみなぎるおばあちゃんになりたい。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

なんて元気が貰える作品なのだろう!残業が多いだとかミスしただとか、あるいは好きな人ができないだとか。今現在の仕事や人間関係における悩みなんて本当にちっぽけ。もっと広く長い視点で自分の人生を見つめるべきだ!という、20代前半の私に対するメッセージのように感じた。
正子おばあちゃんの自由さ、貪欲さ、プライドの高さ、発想力の高さ、頑固だけど流行り廃りには柔軟…。読み進めていけばいくほど、段々と愛おしく格好良く思えてくる。杏奈とのやり取り(特に序盤)も強烈で面白い〜。杏奈は大成して欲しい。なぜなら「東京ホラーハウス」の構成しかり、杏奈のアイデアはどれも演者やその地域に寄り添っていて素敵だなぁと感じたからです。
結末については、ある意味"大どんでん返し"だと思う。正子おばあちゃんもそうだけど、そもそも柚木先生が容赦ない方なのかな!?と。でも私は柚木先生のそんな所を敬愛している。

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2024年03月03日

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マジカルグランマ。世間の求めるような、いつでも優しくおおらかで、可愛らしいおばあちゃん。

私もこんな考えに囚われて、マジカル〇〇になっている気がする。

人がどう思っているのかということは大切だけど、自分の気持ち、やりたいことをもっと全面的に押し出してやってみるのもいいかもしれない。

杏奈をはじめ、間島さん、野口さん、陽子ちゃん、紀子姉ちゃんなど、登場人物一人一人が生きるヒントをくれる。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

元女優のおばあちゃんの奮闘記

以下、公式のあらすじ
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いつも優しくて、穏やかな「理想のおばあちゃん」(マジカルグランマ)は、もう、うんざり。夫の死をきっかけに、心も体も身軽になっていく、75歳・正子の波乱万丈。
若い頃に女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。
映画監督である夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう五年ほど口を利いていない。
ところが、75歳を目前に先輩女優の勧めでシニア俳優として再デビューを果たすことに!
大手携帯電話会社のCM出演も決まり、「日本のおばあちゃんの顔」となるのだった。
しかし、夫の突然の死によって仮面夫婦であることが世間にバレ、一気に国民は正子に背を向ける。
さらに夫には二千万の借金があり、家を売ろうにも解体には一千万の費用がかかと判明する。

亡き夫に憧れ、家に転がり込んできた映画監督志望の杏奈、パートをしながら二歳の真実ちゃんを育てる明美さん、亡くなった妻を想いながらゴミ屋敷に暮らす近所の野口さん、彼氏と住んでいることが分かった一人息子の孝宏。
様々な事情を抱えた仲間と共に、メルカリで家の不用品を売り、自宅をお化け屋敷のテーマパークにすることを考えつくが――

「理想のおばあちゃん」から脱皮した、したたかに生きる正子の姿を痛快に描き切る極上エンターテインメント!
「週刊朝日」連載の書籍化
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主な登場人物
浜田正子:主人公。70代半ばの元女優
浜田壮太郎:正子の2歳年上の夫。映画監督。現在は映画を撮っておらず、コメンテーターのような事をしている
浜田孝宏:正子と壮太郎の息子。40代
北条紀子:正子が姉のように慕う先輩女優。80代
田村杏奈:壮太郎の友達と名乗り、正子と生活を共にするようになる娘。成人はしているよう
渡辺陽子:正子の幼馴染。元映画館の娘で、今はどこで何をしているか正子は知らない
間島明美:浜田家の近所に住む主婦。スーパーのパート
間島真美:明美の娘。2歳
野口:浜田家の近所のごみ屋敷に住む男性。妻を亡くして一人暮らし

「マジカルグランマ」は造語?
元は「マジカル・ニグロ」という概念
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マジカル・ニグロ(Magical Negro)は特にアメリカ映画において白人の主人公を助けに現れるストックキャラクター的な黒人のことである。しばしばすぐれた洞察力や不思議な力を持った存在として描かれるマジカル・ニグロはアメリカにおいて長い伝統を持つキャラクター類型である。(Wikipedia)
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ステレオタイプとして描かれる、白人を助ける黒人
物語を進めるために都合の良い、便利な、魔法使いのようなキャラクター
確かに、物語の定番の展開に即したキャラクターっていますよね
その特徴故に類型化されたようなね……

作中でも言及されているけど、オネエ言葉を使って主人公女性を引き立たせる役割のマジカルゲイとか


最初に想像していたのは、正子がまた女優として脚光を浴びて芸能界であれこれする話
でも実際は、一時期は有名になるけど夫が亡くなった際の態度でバッシングされて、また落ちぶれた生活でもがく物語だった

ある意味で高齢者の置かれた立場がリアルなお話なのかな
でもそこは柚木麻子さんだけあってコミカルに毒を吐きつつ面白い展開になっている
言葉を選ばずに表現するなら、いい感じのくそババアでしょうか

世間のいい老人像は、孫に優しくニコニコして新しい機械に疎い
そんなマジカルグランマのアンチ的な存在の物語なのですねぇ

正子さんの思考というか行動が、「私にふさわしいホテル」の有森さんに似ていると思った
ハチャメチャな言動ではあるんだけど、事態をどんどん前に進めるパワーを感じる

ラストの杏奈からの手紙で描写される展開にしても、それまでの流れをひっくり返しているようだけど、そんなところも正子さんらしいなぁと思った

執筆当時のご時世の影響か、MeTooについての描写もある
やはり、こんな所にも柚木麻子さんっぽさを感じる


ある意味で、柚木麻子さんが「マジカル女性作家」という枠組みをぶっ壊そうとしているのだと思った

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2023年11月07日

匿名

購入済み

すっごいおばあちゃん!
自分の為に一生懸命に今を生きるって素晴らしいです。
思うようにいかなくても自分が選んだ事だったら強くなれる気がします。

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2023年08月29日

Posted by ブクログ

マジカル〜は自分でも大いにそれに加担していたって気付いて恥ずかしくなった。
斬新な意見やアイデアの中に、かったるい人間関係が織り交ぜられ、さながら人生そのものやった。好き。

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2023年08月24日

Posted by ブクログ

正子さんのパワフルさと我儘さに応援したり呆れたり、本当に面白かった。
自分のやりたい事に正直に突き進んで行く姿に勇気付けられました。

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

マジカル○○、ステレオタイプ、偏見、、
いつも意識して過ごすことはできていないなと改めて感じた。
こうあるべきという認識が刷り込まれていたり、勝手に人に押し付けていたり、絶対にしているよなと反省した。
周りを巻き込みながら軽やかに生きている正子や、なんだかんだ巻き込まれて自分のやりたいことを見つけられた杏奈に少し憧れる。
最後、まさかの展開で笑ってしまったが、マジカル○○に縛られて本来の力が出せていない人も実際いるだろうし、こうあるべきという考えは時には外し、柔軟に考えることも必要かなと感じた。

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2022年11月29日

Posted by ブクログ

刷り込まれ、作り出されてしまったマジカルグランマ、マジカルゲイ、マジカルニグロ…
フェアリーゴットマザーのように困った時に都合よく助けてくれる存在
そして、型から飛び出すと一気に避難される

私もマジカルゲイの友達欲しい!と思っていた節があったので多いに反省…
柚木先生著のものは、するどく風刺していることがあるので時々読んで軌道を修正しなきゃ!と思わせます。


読んでいて、蔵元くんもマジカルキッズとして型にはめられてしまっていたのかなぁ…
と、ちょっと気の毒に思いました。

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2022年11月24日

Posted by ブクログ

75歳、元女優の正子さん。
物語のはじめの頃は、「この人、何がしたいのかな〜。」と思いながら読んでいたのでページが進みませんでした。
ようやく解った頃には物語の終盤に。
己の望む人生を爆走する正子さんに乾杯

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

不勉強ながらマジカル・ニグロって言葉を初めて知った。想定してたストーリーと少し異なったけど柚木さんぽい作品でした。

物事は捉え方次第。前向き前向き〜

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

主人公がおばあちゃんってとこからまず意外な柚木作品。

正子さんのバイタリティ、行動力そして嫉妬深さが普通じゃなくて、マジカル〜という差別じゃないふりをした差別を蹴散らしちゃうところが痛快で面白かった。

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2024年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めはあまり好きになれなかった正子さん。

「正子、またセクハラされる」の章で「マジカルニグロ」という言葉に出逢い、意味を知り、自分を省みて、新しい価値観と共存できる正子さんの姿は、とてもエネルギーに溢れていてかっこよかったです。

でも、最後はまた「あぁ、やっぱり正子さん苦手だわ」に戻るのが何とも味があって、楽しかったです。

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

なんてパワーを持った本なんだろう。
すごいエネルギーを感じた。
おばあちゃんなのに。
いや、おばあちゃんだから?
思い立ったが吉日ってやつ?
とにかく圧倒的なパワー。
私は今年資格をひとつ取ったら疲れてしまって。
取った資格を活かして新たな仕事を増やしてはみたけれど、でもさらに新しいことを始めようというエネルギーは残ってなくて。
でも勇気をもらったなぁ。
まだできる。幾つになってもできる。
エネルギーが溜まったら、また新しい何かにチャレンジしよう。

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

とにかくパワフルおばあちゃん!
思いつきで、後先考えずに行動!そして失敗!(成功もします笑)
最後は、え?!そーなる?!で終わりました(笑)
いい意味で、正子さんらしい終わり方で良かったです。

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2023年09月17日

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マジカル〇〇は、差別に基づいた便利な存在を象徴する言葉だとか。老人でも女性でもない私には、共感しにくい場面も多かったですが、前向きで奔放な前向きさがステキなおばあちゃんでした。自分の親なら、応援できるのかなあ?

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2023年07月13日

Posted by ブクログ

70代半ばの正子が、人気や炎上、お金が無い状況もしなやかに、タフに、乗り越えていく話。
みんなに認められたい、注目されたい、表現したいという女優魂をいつまでも持ち続け、周りを巻き込むエネルギーは感心する。
軽やかで明るい柚木さんらしい作品

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2023年05月22日

Posted by ブクログ

勢いで突っ走ってうまく行くんだけど、最後にどこかでつまずいて。落ち込むんだけどまた思いついて走り出す。周りを巻き込んでるんだけど、大成功に行きつかないせいなのかなぜな憎めない。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

「マジカル○○」という言葉の意味を、この作品で初めて知った。
元女優の正子は、75歳にして世間が理想とするおばあちゃんを見事に演じ、一躍有名人に。
だが、人気絶頂の時に夫を亡くし、冷え切っていた夫婦関係が世間にばれ、人気は一転、大いに嫌われてしまう。
本当は、自由で我儘でバイタリティ溢れる正子。
にかく前へ、前へ。
杏奈が「生き急いでいるように見える」と言っていたが、確かにそうだ。
だが、ここまでやりたいことをやっていれば、幸せだ。
正子は「今の私は幸せじゃない!」と言っていたが(笑)
想像していたような話ではなかったが、このパワフルさ、少しは見習わないとな、と思わされた。

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

まとめ買いの中の一冊。マジカルグランマというタイトル&帯の紹介文から、エキセントリックなおばあちゃんを想像していたけれど、特別人に優しい訳ではない、自分の欲求に正直なおばあちゃん。正子だけでなく、どの登場人物も自分の利益に素直で、和気藹々としているが、損益勘定で動いているのがリアル。
マジカルニグロというワードを初めて知ったが、言われてみれば支配者への都合の良い人物像は、意識してみると其処彼処の物語に登場していると気付かされる。確かに弱者同士で助け合う構造は見ないかも。(そんな余裕ないのだろう)
あっさり読めるが、お化け屋敷あたりから描写がダラダラし過ぎて台詞だけ追って読んだ。

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2023年01月08日

Posted by ブクログ

この本を読んで、初めてマジカルニグロという言葉を知ったんです。

 要は、差別的な言葉でもあるのですが、アメリカ映画の中で都合よく、白人のピンチを救う存在として黒人が登場するというもの。黒人の従属的な考え方をベースにした捉え方であることから、そのおばあちゃんは考えさせられるわけです。

 で、その根底にあるのはステレオタイプの世の中なんですよね。黒人と言えば何、おばあちゃんと言えば何、という作り上げられたイメージ。

 それがあることで自然にその作品の中で違和感なく皆が受け入れるというわけです。けれど、冷ややかな評価があるのは、本当にそれでいいのかって問題をはらんでいるからなんですよね。

SNSとかであらゆる価値観が顕在化し、そこにコミュニティが生まれているからだなと。

 逆にいうと、それでも僕らはステレオタイプに依存していることがあるよねと。でも、それが全てじゃないと理解した上で、それを切り崩してみたらどうだろう。

 その先に、見える真実を追うことで、真に自分らしく生きれたり、また他人を受け入れるということができる時代なんじゃないかと思います。

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2022年12月13日

Posted by ブクログ

表紙とタイトルにひかれて「かわいいおばあちゃん(魔女)」の物語だと思って読んだらすこし違った。それこそがステレオタイプの「マジカルグランマ」で、まんまとしてやられた!という感じ。ほかの誰でもないわたし、を誇ること。ひとの視線や評価を正しく意識すること。

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2022年12月09日

Posted by ブクログ

ワガママで意欲的なおばあさまのはなし。
歳をとっても意欲的でいる人は確かに周りよりも自分意識が強い気がする。
デビ夫人とか‥
周りから決められた自分ではなく、自分が決めた自分でいるのは簡単じゃないけどステキ!

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2022年12月05日

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