柚木麻子のレビュー一覧

  • 名作なんか、こわくない

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    世界名作全集に載るような本にはどうしても苦手意識があってつい避けてしまいがちだったけれど、このエッセイを読んでとても興味が湧いた。今更だけど読んでみようかな。

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    2018年03月10日
  • 名作なんか、こわくない

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    これまでおよそ読んでこなかったフランス文学をはじめとする、名作揃いの世界文学。時代ごとに女性の描き方は違えども、女性は女性。その辺りを柚木さんは見事に捉えていらっしゃる。上流階級の女性、貧しさと差別の中で生きる女性、女同士の確執などなど。正直取り上げられたフランス文学やイギリス文学にはあまり惹かれなかったけれど(翻訳の文体に馴染めなかった覚えがあります。)大人になったローラ・インガルス・ワイルダーについては、私も愛読したので面白かった。これは翻訳でも読めたんだよね。

    ここにある日本の小説はまあまあ読んでいたのですが。
    感性が光ることばにもハッとさせられます。
    「人間の本質をえぐるのではなくサクリと切り取ってみせる熟練の技術。えもいわれぬふくよかな読後感」向田邦子をこう言ってみせる柚木さん。林芙美子には、最も「ガツン!」とやられてしまいました。

    バブルっぽい世相や、都会的な女性には縁がないので、現実には興味もないのけれど、柚木さんの小説になると、興味深く読まされてしまう。そこが、すごい。
    エッセイには創作のヒントも見え隠れしていて興味深かったです。色々発見があって面白かったのだけど、それは読書メモに書いておこう。
    ここにある本を読んだら、また読み返したい。やはり読んでいればもっと面白いから。

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    2018年03月08日
  • 残業バケーション/運命の人はどこですか?

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    ネタバレ

    お気に入りの作家、飛鳥井さんと柚木さんの作品が読みたくて購入。目当ての二人の作品は安心の面白さ。彩瀬さんと瀬尾さんのもよかった。運命の人、ていうとつい恋愛関係かと思っちゃうけど、それだけじゃないですよね。

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    2016年08月31日
  • 残業バケーション/運命の人はどこですか?

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    神様たちのいるところ ★★★
    良い意味で裏切られて嬉しかった。

    かなしい食べもの ★★★★★
    一段落が長く感じて少し読みにくかった。
    けど、お話的にはすごくすき。

    運命の湯 ★★
    銭湯に行きたくなりました。

    宇田川のマリア ★★
    西さんの作品は、「サラバ!」しか読んでないからわからないけど、西さん作品に出てくる女の人は面白いなぁ。

    インドはむりめ ★
    うーん、って感じ。全部中途半端に終わった。
    タイトルが弱い気がする。

    残業バケーション ★★★★★
    よかった〜。心がほっこりしたし、
    ラストに近づくたびにきゅんきゅんした。

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    2015年02月07日
  • 魔法使いの心友 1

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    自分の持っていないものを持っている人に対するコンプレックス。そよはごく普通の女の子だと思う。どこにでもいる普通の中学2年生の女の子。でもだからこそ、ある種の気高ささえあるリサの立ち振る舞いや性格を受け入れろというのはなかなか可哀想な話だと思う。「周りを気にしない生き方」をできる人というのは滅多にいない。だいたいの人は自分に言い訳しつつも、周りとなんとかして折り合いをつけて生きている。でもそれは別に悪いことではないと思う。生き方、幸せはその人それぞれ。でも何よりも自分の意志に従って生きる生き方というのは、やっぱり誰しも憧れてしまうものなんだよね

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    2013年09月03日
  • 終点のあの子

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    柚木麻子は屈折した女子学生の気持ちを描かせたら
    天下一品なんじゃないか!
    女子の仲間意識と帰属本能をうまーいことすくいあげて
    そうだそうだ!女子ってこういうのだったって
    懐かしい昔のことを思い出させてくれます。
    それでもあーやっぱり女子って良いなぁとも
    思わせてくれる柚木麻子はスゴイ。

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    2013年03月05日
  • 魔法使いの心友 1

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    原作柚木さんだし、前々から好きな絵柄だな、と思っていた香魚子さんの作画だし、ということで買い。

    埋没を旨とする楠そよのクラスに、ある日超絶美少女転入生がやってくる。美人なだけでなく勉強も運動もできる彼女は、しかしかなりの変人であった。そう、転入生は魔女だったのです。

    さすが柚木さんの原作ですね。ファンタジー設定でも女子がリアルです。
    主人公がよくも悪くもふつうで少々イラッとしますが、それはある意味では自己嫌悪かもしれません。

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    2012年12月15日
  • 魔法使いの心友 1

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    前から気になっていたので購入。
    表紙から想像していたお話と全然違って、良い意味で裏切られたと思いました。
    リサのキャラがツボすぎて好き!

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    2012年10月17日
  • 魔法使いの心友 1

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    香魚子さんの新作は、原作付きの魔女っ娘もの。いちおう小中学生の女子向けの漫画を装いつつ、大きなお友達が喜びそうな倒錯した世界観が素晴らしい。美形の魔女が「よくぞご無事でプリンセス!」と跪くシーンは、もはや百合にしか見えない(BLでいうところの「主従」だね)。名門中学でのいじめ(親が元モデル)という時事的なテーマが描かれていたりして、第1巻から見どころがいろいろあって良かった。(K木瞳の娘@A山学院中等部 が週刊誌に出てきたのは、この漫画が掲載された後だと思うが…)

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    2012年10月07日
  • 魔法使いの心友 1

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    柚木麻子さん×香魚子さんとの事で、やはり女の子の内面描写が非常にリアルでぐさりと刺さる物がありました。
    どうしても人と比べてしまってその優劣に嫉妬心や劣等感を抱いてしまうもので、秤にかけずに人と付き合っていく事は中々に難しい。だから、完璧に近い魔法少女と平凡な女の子が対等に付き合っていくのはつらいものだと思う。
    それに加えて恋愛関係の縺れという王道ながらに厳しい展開も織り交ぜて、今後二人の関係がどう変化していくのかを見守っていきたい次第です。

    絵は昔よりは大分少女漫画向けになっていますが、安定して綺麗です。

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    2012年10月03日
  • BUTTER

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    良くも悪くも細かい描写が多く、読むのに少し時間がかかった。
    途中物語がどこへ向かって行くのか読めず、先を知りたくてうずうずした。

    理解できてない部分も多そう。
    想像していた内容とは違かったが、面白かった。

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    2026年10月12日
  • 私にふさわしいホテル

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    山の上ホテルや朝井リョウなどリアリティある実在の名前や小説「ばるす」(スバル)やファミレス「さえずり庵」(サイゼリア)などくすりと笑いたくなる架空名を織り交ぜていてとても楽しい。作者柚木麻子さんの新人時代がベースになっていると聞いたが、同じ出版業界や文学賞の裏側を描いた村上由佳さんの「PRIZE」のようなドロドロした感じとは対照的にカラッと楽しく、それでいて冒頭シーンからエピローグまでの締め方もさすがお見事。映画観てないけどのんちゃん好きだから観てみようと思う。

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    2026年10月12日
  • BUTTER

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    「読み終わるとバターが食べたくなる」

    本の内容というか、本当に率直な感想で申し訳ないんですけど、そうなっちゃう笑
    だってすっごい美味しそうな描写するんだもん。。

    ともあれ、ストーリー的にはかじまなと向き合い成長?していく主人公、というのが正しいのか。。
    女とは、男とは、それぞれどうあるべきなのか、それを議論しているような感覚。

    すごい感動、すごいトリックがあるかと言うとそうではないかな。

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    2026年10月09日
  • 伊藤くんA to E

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    ネタバレ

    伊藤くんのことが最後までわかるようで、わからなかった…。
    出てくる女性たちはみんな伊藤くんと似てるところがあるみたい。伊藤くんの存在が彼女らのコンプレックスを刺激してるみたいだった。

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    2026年10月09日
  • 王妃の帰還 新装版

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    ネタバレ

    朝井リョウのいう柚木麻子の猪突猛進小説を読みたくて購入。非日常性の高い日常小説に読む手が止まらない、湊かなえ作品と近しい好きさを感じた!

    マリーアントワネットと重ねるシーンがあるの好き。猛烈に憧れる人がいるのも、その人と実は馬が合っちゃうのも共感で、のめり込んでしまった理由のひとつ。

    読んでいる間は、中学生のとき、わたしもこんなだったかなあと振り返る時間だった。グループへの固執・敵味方がすぐ代わる感じ。今は「えーフィクション」と思うけど、小中学生の時って意外とそうだったのかも。

    あと、王妃のきれいさをすごく良く描いていた。
    めっちゃきれいでつい見惚れてしまう王妃を、毎回想像させられる。BUTTERの時も感じたけど、柚木麻子は魅せたい人をきちんと魅せるのが上手すぎる!

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    2026年10月08日
  • BUTTER

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    これを読んで久々にバター醤油ごはんを食べた。
    バターの美味しさを思い出した。

    面白かったけど表現が生々しいわりに共感出来る部分は少なかった。共感出来る部分がある人にはすごく重量感のある作品かもしれない。

    七面鳥が食べたいけどうちにはオーブンがない。

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    2026年10月08日
  • BUTTER

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    料理もバターも好きなので、無償にお菓子作りや料理がしたくなる本だった。
    集中力が中々続かないので、ハマるのに時間がかかってしまったが、読み終えた感想は面白かった。

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    2026年10月07日
  • BUTTER

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    モデルとなった、木嶋佳苗、首都圏連続不審死事件に興味があったから、読んでみた。

    人を惹きつけるような美しい容姿でない、若くもない女性が、男に大金を貢がせる、虜にする、人心掌握術、カリスマ性みたいなものについて関心があって読んでみたけど、正直そこを特別にフォーカスした内容ではなかったかな?と思った。

    主人公で記者の里佳とその親友の伶子、容疑者の梶井真奈子、3人の生き方の異なる女性たちがメインで話が展開していく。里佳と伶子が梶井について知っていく中で、自分の生き方や価値観を揺さぶられ、変化していく過程が主軸という感じ。「女性はこうあるべき」みたいな価値観や、それぞれの生きづらさを描いているという意味では、フェミニズム文学?

    経済面や生活基盤における男性への依存という軸でみた時に両極に位置する里佳と梶井。里佳が梶井に出会うことで、梶井に飲み込まれていってしまう感じはすごくよくわかる。自分の反対の極にいる人間の生き方って、ある意味でカウンターカルチャーに触れる感覚?みたいな気持ちよさがあるんだよね。今まで支配されてきたルールや価値観からの解放ってめちゃくちゃ気持ちいいし自分とは反対の極へ向かうことが正解なんだっていう錯覚に陥りやすい。

    でも、最終的に里佳は梶井の生き方を知った上で自分に合うものだけを取り入れた。反対の極に振りきらないとても良いエンド。ここは、レシピの「適量」を知っていくって描写ととてもリンクする。あとは、里佳と梶井の中間にいるような伶子が、里佳が飲み込まれる危険を1番危惧していたのも納得できる。梶井の生き方に里佳ほどの新鮮さや解放感を覚えないからこそ見える視点なんじゃないかなあと思った。

    雑に結論づけると、前時代的とも言える「美味しいご飯を作って男の帰りを待つ女」も、現代的とも言える「男に依存せず、自分で働いて自立する女」も、その女性像をそのまま自分に当てはめれば幸せになれるわけではなくて、自分なりの生き方を模索していきましょうね、みたいな感じ?「女性はこう生きるべきで、そうすれば幸せになれる」という万能の答えは幻想で、誰かが用意した答えが、そのまま自分の幸せになるわけではない。

    あとは、食が生や死、欲望と絡み合って描かれているのは、個人的にう、となる。生々しくてちょっときつい。

    グルメ小説か?ってくらい食べ物の描写は秀逸。ウエストのバターケーキとエシレバターは食べたくなった

    もう一度読みたいか?と言われたら微妙。読まないかも。ベストセラーってほど革新的な物語なのかはよくわからない。

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    2026年10月07日
  • あまからカルテット

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    女子校時代から続いている4人の友情物語。
    いなり寿司で一目惚れしたピアノの先生の咲子、美容部員の満里子、料理の得意な由香子、出版社に勤める薫子が欠点を補いあい長所を伸ばしあって成長していく。小気味のいい物語

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    2026年10月07日
  • 名作なんか、こわくない

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    フランス、日本、イギリス、アメリカの57編の小説の紹介。著者自身の体験などと関係づけて魅力的に語る。どれもこれも、主人公たちの自分の人生を生き抜いてやろうという熱を感じるな。
    フランス文学では、モーリアック「テレーズ・デスケルウ」が強烈。社会の窮屈さを描いた作品は、こればかりでない。主人公たちをからめとろうとする社会の通念や他人との距離の取り方の難しさは、どの国だって同じだということを見せてくれる。それが文学の普遍性なんだろうな。
    既に読んだことのある小説でも、著者によって新しい見方を教えられて新鮮。

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    2026年10月05日