柚木麻子のレビュー一覧
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キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみた。アンソロジーは読んだことのない作家さんに出会えるよい機会なので、ときどき読むようにしている。
よかった順に、「夏も近づく」、「味のわからない男」、「好好軒の犬」、「どっしりふわふわ」、「エルゴと不倫鮨」。
「夏も近づく」に出てくる料理はどれもシンプルで美味そう。塩むすびとか、筍ご飯とか。可哀想な生い立ちの葉月くんが、叔父さんの料理で癒されていく姿が清冽でよい。
「どっしりふわふわ」は年の差20位のパン職人カップルのお話。ラスト2頁で種明かしされるミスリードについては、これがあるのとないのとでは、どれだけ読後感が違ってくるのか、オチを知ってしまった -
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お金持ちの家に生まれ物質的に豊かであっても、絶対的に精神的に豊かになれるというわけではない。与えられた環境で、いかに精神的に成熟できるかが、人生を進めていくうえで大切なことなのだと感じた。
どの登場人物も承認欲求が強く、信奉してくれる誰か、もしくは信奉できる誰かがいなければ不安定な状態。共感できる人はいなかった。だけど、真実子が最後のほうで「どうしてプロの私が、黒木さんのために企画を考えなきゃいけないんですか?」「煙草消してもらえませんか?」と発言したのは、よくぞ言った!と拍手を送りたくなる瞬間だった。
お嬢様キャラが出てくる小説は別世界を見ているようで面白い。 -
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一話と二話が面白かった。
アッコさんが、いろいろと都合のよい風に
描かれすぎていたのが気になったが、
強引で強烈でそれでいて仕事がバリバリできる人がいたら、確かに注目せずにはいられない。
三話、四話で主人公が変わったのは「??」だった。
軽い内容でスラスラ読むことができ、
夜の街で働くレイカさんの言葉
「女子同士って時々険悪になるものね。そういう時は、皆の話の流れに合わせるんじゃなく、自分から話題を振ればいいのよ。こちらから提供できるネタが多ければ多いほど、人間関係って楽になるわよ。些細なくだらないことでも構わないから」という部分は、自分のなかに取り入れようと思った。 -
Posted by ブクログ
2026.03.22
柚木さんらしい、痛快で、疾走感のある、女子大生がテーマの連作小説。
地方に住んでるので正直大学にはピンとこなかったけど、ラブコメと青春小説が苦手な私でもスッと読めて読後は爽やか!
実に久しぶりに青春!を味わったなあ。
登場人物たちはみんな頭が良くて美人なのに私には珍しく卑屈にならずに読めた笑
どの子も見た目の華やかさとは裏腹にズルさや弱さをさらけ出しながら自分の気持ちと人生と戦っている様が描かれていたからかもしれない。
「私にふさわしいホテル」の有森樹李が出てきたのも楽しかった!私が知らないだけで他の作品にも出ているのかな? -
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すごい一代記。
教育はとても大事。特に戦争をしない国にするにはとても大事だと思う。戦争をしてる国の人々はきっと戦争についてきちんと教育を受けなかった人たちなんだろうな、と感じるから。
世界中を飛び回り、いろいろな国の人と交流して、そのいいところを日本に持ち帰り、押し付けがましくなく少女たちに教えた人、身につけさせた人、それができた人、という印象を受けた。
あの戦争の時代に学校で英語を教えてた?楽しいイベントをたくさんやってた?そんなことできたなんてすごい。コロナ禍のとき、家の中でもなんだか騒いだり楽しんだりしてはいけないような気になった。あれの何十倍もの見えない圧力がかかっていたはずの時期だよ -
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ネタバレ立石三千子
立教大学四年。香夏子とは金沢の中高一貫私立女子校からの大親友。たまたま最初に内定したレストランチェーンのマーケティング部に内定。
早乙女香夏子
早稲田大学四年。教育学部国語国文学科。演劇サークル「早稲田チャリングクロス」(早稲チャリ)に所属。永和出版に内定。
長津田啓士
留年を繰り返す脚本家志望のダメ男。香夏子の腐れ縁の彼氏。早稲チャリの脚本・演出を担当するが、まだ一度たりとも作品を完成させてない。
早乙女習子
学習院大学一年。文学部フランス語圏文化学科。香夏子の妹。映画研究部。
あっちゃん
三歳上の三千子の元恋人。原宿のヘアサロンで働いている美容師。
杉野雄二
早稲田大