柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026/5/31
1983年。退職し、田舎に帰る決意をした青子。
最後に上司に連れて行かれた高級寿司屋で、寿司の美味しさと、それを握る青年に魅了される。
高級寿司を食べるために東京で働くことを決意した青子の、およそ10年の物語。
20代から30代の女性の10年って、今後の人生を決める、すごく重い期間。
私もその時期は、本当にいろんな葛藤を抱えながら働いていた気がする。
その期間を、寿司屋に通うために働くって、なかなか見たことのない設定で面白かった。
バブル期真っ只中の東京でお寿司のためにがむしゃらに働く青子。
これがあるから頑張れる、っていう気持ちって、働くためのかなりのモチベーションになると思うんだよな。
私も、友達と飲んだり遊んだり趣味をしたり、そのためにがんばって働いてたよ…。
働くとは何か。お金を稼ぐとは何か。そんなことを問いかけられた作品だった。
そして、お寿司食べたい…! -
Posted by ブクログ
学生の時をどう過ごしていたかは十人十色、ほんとに人それぞれなはずなのに、きっと多くの人がこの本の誰かに反応したり、空気感を思い出したりするんだろうなと思った。
私も読みながら、あぁ、と思った。こういう感じあったな。嫉妬、優越感、劣等感。何がきっかけで矛先が向き、爆発するか分からないから、同調し、労り、空気を読む。いつもじゃない、たまにそういう時がやってくる。
友達も契約なんてないから、ある日突然切られることもあるよなぁ、と大人になると客観的に見られるけど、子供の頃はそれが全てで、訳もわからず風向きが変わる事に不安になる。
まぁでも、歳をとった今だからそう思っただけで、子どもの頃にこんな風に考えていたかどうかは分からない。何も考えずのんきに過ごしてたような気もするし、そうじゃない時も確かにあったような気もする。
リアルの丁度良さ具合がすごいなと思う本だった。 -
Posted by ブクログ
女子校ってこういう人間関係ほんとある
朱里と希代子みたいに顕在化することはなくても、大なり小なりあるのよ〜!!
森ちゃんみたいに、男の子と接点なさそうな子が実は彼氏がいたり(森ちゃんはちょっと違うけど)、美人な子が「さん」付けで呼ばれる感じ、懐かしい…
恭子さんと保田の関係ももどかしいね…ふとしたときに交わって「この子と話すの面白いな」となる瞬間があっても、結局普段一緒に過ごしてるグループの子と過ごす方に流れてしまう。意図的なこともあるし、意図的ではないこともある。
でもそういうちょっと意外な関わりで楽しかったこと、面白かったことが、大人になっても小さなきらめきの粒として、自分の心に残っているのを感じる時がある。 -
Posted by ブクログ
女子性哲学者『第二の性』ボーヴォワール曰く「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」をもじって「人はワセジョに生まれるのではないワセジョになるのだ」『第三の性』と呼ばれているらしい。
「第三の性早稲女」初めて目にする言葉である。早稲田大学と言う特殊な環境で社会の不条理と向きあいその魂は高潔になるらしい。そんな主人公の早乙女香夏子は男に媚びない、負けず嫌い、ガサツ、世話好き、仕切りや、自意識過剰、理屈っぽい、面倒くさい、スッピン、真面目、酒豪。でもそんな彼女は早くに父を亡くし一家の男役を務め幼い妹とまだ若く美しい母親を守る為いつの間にか異性の前では必要以上にがらっぱちを演じる様になる。そんな彼女がなんの恐れも無しに向き合える男性は1人だけ存在した。留年を繰り返す脚本家志望のダメ男長津田である。なんでこんなダメ男と付き合っているのか最初は不思議だった。流るる如しの歳月の中、立教、本女、学習院、慶應、青学といった女子力高めの彼女達の目線で物語りは紡がれ傷つきながらも成長する彼女達。男らしさと上手くつきえない早稲男の長津田みたいな男性も私の周りにはたくさん居る。色々な人がいるから人生面白い。早乙女香夏子はいったいどんな選択をするか私は最初からわかっていた。だって私の選択と一緒だったからです。 -
Posted by ブクログ
柚木麻子のドラマななめ読みを読んだ。
ananに連載されていたのをまとめたものだ。
基本、三話までみて書いているのが多いと言うことだ。
作家は忙しいのに良くこんなにドラマ観ているなと関心もするが、仕事なら観る必要もあるかな。
知らないドラマが多い。
俳優の名前も知らない人が多いので、ググってからああこの人かと言う感じだ。
知らないドラマが、多いので本のタイトルのようにななめ読みしてしまった。
やはり、リアルタイムで読まないと面白みは半減してしまうように思う。
失礼かとは思うがananがまだ刊行しているとは思わなかった。
ananを最後に読んだのは、半世紀以上前だと思う。
今はTVerで比較的ドラマを観ているが、やはりドラマの話は観ていないと興味が薄れてしまう。