額賀澪の一覧
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ユーザーレビュー
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映画を創るのは、とても大変なことなんだと改めて感じた。
安原と北川は対極な2人だけど、すごく良い友人で、まさに二人三脚で映画を創り上げていく姿がとても素敵だった。
文章を読みながら、映画の映像が頭に浮かんできて、とてもわくわくした。
Posted by ブクログ
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タイトルと表紙からドタバタ劇な内容なのかなと想像して読み始めましたが、そうではなく非常に内容が濃かったです。
買収した側とされた側、ベテラン社員と中堅と若手、営業や研究開発のフロントオフィスと総務のバックオフィスにスポットを当ててストーリーが展開されており、読みながら「そうそう!」と納得する場面がた
...続きを読むくさんありました。
印象に残ったのは、世代によって働き方に対する価値観の違いについて話し合うシーンがあり、とても考えさせられました。小説内でも語られている通り、まずはコミュニケーションを大事にしていこうと思います。
Posted by ブクログ
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2023/02/16
「タスキメシ」の続編。眞家早馬は大学を卒業後就職をしたが、管理栄養士への道を再び志して紫峰大学駅伝部の大学院生兼管理栄養士となる。
しかし、駅伝部はこれまでも箱根駅伝に出たこともなくて部員の志もそんなに高くない。
箱根駅伝を目指すためにサポートの面で奮闘する早馬と駅伝部の仙波千
...続きを読む早を中心とした駅伝部の織りなす箱根駅伝への道のりを描いた話である。
読むととにかく手に汗握る展開にワクワクしたり、同じように悔しいなと思ったりと心を揺さぶられる場面が沢山ある。
決して自分が箱根駅伝に出場したわけではないし、あくまでも小説を読んでいるだけなのに伝わってくる臨場感や心理描写の細かさが凄くて、なんとなくでも情景がイメージしやすい。そこに駅伝部員と早馬たちの関係までも入ってくるもんだから人間臭さも相まってこの小説の読み応えを増しているような気がする。
何かに全力で取り組んで、それでもダメで、それでも食らいついてどうするか、自分の底力をどうやって出すか、どうやってそれを支えるのか…と言ったところの熱くなる気持ちを箱根駅伝というものを通して感じることができる小説だと思います。
Posted by ブクログ
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沁みた。
息苦しい毎日を過ごしている今この本に出逢えた事に感謝。
北の大津波で家族を喪い17歳になった沖晴は震災で「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐れ」の感情を失ってしまう。
フィクションとはいえ実際の災害がモチーフとなっている事で沖晴の心の奥底にある悲しみが胸に迫り「花は咲く」のメロディが脳内でリ
...続きを読むピートされていた。
余命僅かの音楽教師・京香との出会い。
その必然とも思える出逢いによって変化して行く沖晴を応援し続けた。
物語終盤は涙が止まらない。
自分の人生に関わった人達の顔を思い浮かべながら、ちゃんと生きていこうと思える。
Posted by ブクログ
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松花堂弁当みたいな一冊。とても良かった。双子の弟の死をどうしても受け入れられない双子の兄が、様々な出会いを通じて弟の死にきちんと向き合うまでの流れが実に美しかった。よく練られているなというか、整ってるって表現が当てはまるかも。文もきれいで無駄がない。明快で簡潔で、それでいて心くすぐる表現もしっかりあ
...続きを読むる。テーマ性、文章表現、ストーリーの流れ、全てがきちんとしていてバランスがすごく良かったです。
セックスできるようになって良かったね。俺はその相手が亜加里さんなのかなと思ったけど違いました。何で見たか忘れたけど「葬式は残された人のためのもの」っていうのが個人的に心に残っている。人の死にどう折り合いをつけて自分の人生に戻っていくかってところにつまりは集約されていくんだけど、その過程と心の移ろいのグラデーションが本書はとても鮮やかで貴斗君の葛藤がまるで自分ごとのようにすんっと心に浸みる。
「映画とか小説みたいに、あいつのことを考え続けて、あいつを追いかけてたら、何もかもわかるんじゃないかって思いたかった。ヒントを一つ一つ集めていったらパズルが完成するんじゃないかって。そんなものなかったです。だから、ごめんな、なんですよ」(104頁)
旅はいいぞー旅は。地に足つけて必死に生きてきた自分をまるごと抱えてぶん投げて、まっさらな自分をそこに複製できるので。美しいものを見て触れて、見知らぬ人と言葉を交わせば、辛く苦しい自分の窮地に新しい道がすーーーーっと開けちゃうんじゃないんてすかーってね。
良きお話しでした。
Posted by ブクログ
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