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映画作りに熱を注ぐ青春物語。主人公は2人いて、切実に映画に力を入れられる安原と器用で優秀な北川が手を組んで相乗効果を生んでいて良かった。安原の切ない想いや北原の覚悟が見れる終盤は熱い。
Posted by ブクログ
額賀澪先生の作品は、“青春"が多いですね。
今回読んだこちらの作品も、安原と北川の2人を中心に、大学生活・人生をかけて映画を撮影するという眩しいくらい青春してます。
お互いが持っていないものを補い合って、チームを組んで1つの映画を作成することの情熱を感じました。
ただの映画青春小説!というわけではなくて、母子家庭で育ち、母親が末期がんの安原の人生を羨ましいと思ってしまったことで自責の念にかられる北川だったりと、複雑な人の心情も入り込んでいて、だけどその気持ちがわかったりします。
1つのものに対して皆で支え合って作りあげることがもう熱くて青い。私はそんな学生生活は送れていなかったと思います。学生らしくて、輝いていて、いい作品でした。
追記
作中で出てきたカフェオレボウルが気になりすぎるので今度飲んでみたいと思います笑
Posted by ブクログ
私のなかで、額賀さんといえば「青春小説」のイメージ♪
著者の作品は読後の爽快感がたまらない。
これまで見たことのある映画やドラマのメイキング映像が次々と思い出され、いろいろ想像しながら楽しく読みました。
短いワンカットにつぎこむ情熱と技術、時間、お金、制作に関わる人員も手間もすごい。
人付き合いが苦手で気持ちを言葉にするのに時間がかかる安原と要領のいい北川。対照的な二人が一緒に映画を撮ることになります。
お互いが自分にないものを相手に見つけ羨ましく思う。
家庭環境は全く違うけど好きなことに真っ直ぐに打ち込む姿は一緒で、悩みながら成長する二人の姿がとても良かった。
映画を撮る側、撮られる側の役者と両者の視点を感じられたのもいい。
清々しい読後感でおもしろかった。
Posted by ブクログ
武蔵映像大学で映画や映像について学んでいる安原と北川。年齢は違えども、同級生でともに映画監督を目指している。大学の集大成となるものが、卒業制作。監督を希望する学生達が脚本を書き、教授や他の学生が審査をしながら、作品を決定し、制作する。しかし、選ばれるのは一つの部門につき、一つの作品のみ。選ばれたのは・・・。
その後も悪戦苦闘しながら、果たして無事に一つの作品ができ上がるのか?
額賀さんの作品ということで、主に学生たちの頑張る姿が多く手がけていますが、今回もその空気感がありました。頑張っている様子が爽やかに描かれていたり、苦労しながらも前向きに捉えていたりと青春を感じさせる雰囲気が終始漂っていました。
学生だけれども、やっているのはプロの仕事であり、読んでいて映画というものが多くの人によって支えられているということを改めて感じさせてくれました。
物語の構成は、安原と北川の二人の視点が交互に進行します。二人だけでなく、それぞれの登場人物達が抱える悩みや夢と現実による苦悩が描かれていて、夢を目指そうとしている人にとっては、共感するところもあるのではと思いました。
その一方で、その夢に賛同しない人もいます。この作品では少数でしたが、それにもめげずに頑張る姿が良く映っています。それに反する姿がちょっと悪く映っていましたが、その気持ちも理解できます。個人的には、お互いの意見を交えつつ、和解する部分も描いて欲しかったなと思いました。
後半では、これで終わったと思いきや、歯に何かが挟まったような歯痒い感覚が続くので、ちょっと糸を引きすぎでは?と思いました。でも、それもまた人生のような感じもあり、映画作りも大変だなと感じました。
二人がこの先、どんな道を歩んでいくのか。お互いに頑張って欲しいなと思いました。
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