額賀澪のレビュー一覧

  • 先生が終わらない

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    いろいろ考えさせられました。
    上下関係が厳しい部活に入っているから、上級生や先生の言う事を聴く素直な良い子。こういう子が大人になって主体的に動けるのか。学校の教育とはどこまでの範囲なのか。どこまで先生に頼っていいのか。とか。今まで考えもしなかったことばかりでした。

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    2026年10月10日
  • 転職の魔王様3.0

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    3作目が出ていることを知り、早速読んでみた。今回はまさに魔王様の腕が炸裂。特にパワハラ上司との掛け合いは読んでいてわくわくした。転職エージェントの仕事について知ることができた面でも、この作品は全体を通してとても面白かった。

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    2026年10月08日
  • タスキ彼方

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    ネタバレ

    いよいよ今年度も駅伝シーズンがもうすぐ始まるので、自分の中の前哨戦として今年はこの本をチョイス。
    今まで読んできた箱根駅伝題材の小説とは違い、現在と戦争下を行ったり来たりしながら話は進んでいく。
    戦争で2年間箱根駅伝が開催されなかった年があることは知っていた。ただ、青梅駅伝や靖国が発着点だった駅伝については知らなかった。

    ただ平穏に暮らしたいだけなのに、ただ勉強したいだけなのに、ただスポーツがしたいだけなのに。いつの時代も平穏な日常を奪われるのは何の罪もない一般市民である。当たり前が当たり前でなくなる恐ろしさ。生き残ったものたちの苦悩。目に見えるものだけでなく、たくさんのものを奪い、あちこちに傷跡を残す戦争。

    令和の時代も厳しい戦争下の昭和時代も、学生たちの箱根駅伝への想いは同じだった。
    ずっと別々の物語で進んでいた令和と昭和の物語が、一進の実家で繋がった時には『!!!』だった笑

    額賀さんの[タスキメシ]シリーズも好きで3作読んだけれど、今回も走っているシーンは、時には観客、時には選手と同じ息づかいで走っている感覚になり、すごくワクワクさせられた。

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    2026年10月05日
  • 先生が終わらない

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    教育改革の話。部活がほとんどを占める。先生不足と人材低下は急務ではあるよねと思う。

    藤木亜梨子は英語教師。福田芳野は死んだ。36歳心筋梗塞。限界教師というハッシュタグをつけて、毎日呟いていた。記者会見がひどく、校長は異動になる。知事の一声で働き方改革のモデル校になってしまった。

    定時帰り、部活動廃止、完全週休2日制の三本柱が掲げられる。部活は特に残るべき項目ではないとされるが、先生たちは戸惑う。

    バレー部は週6日練習から2日に。しかし子供達は自主練で6日体制に戻すという。退部する子も出る。

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    2026年10月03日
  • 風に恋う

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    いやぁなんと青春なんでしょう。少女漫画読んでるみたい。思わず2日で読み切れた。(私の中ではだいぶ早い)自分が高校生に戻ったぐらい、まさに文中にある人が言う「眩しい」がわかる。
    思わず、涙が出てしまうシーンもあったなぁ。

    諦めない心、負けず嫌い、嫉妬、とか色んな色んな感情に揺さぶられた。リアルに描かれてたが故に感情移入していく。
    なかなか音楽を文字にするのは難しいのに、なぜか想像できるそんな語彙力にも拍手したくなる。
    あぁこんなに必死に「今を生きる」って素晴らしいし何にも変え難いものなんだな、と思わせられた作品。

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    2026年09月27日
  • 青春をクビになって

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    僕自身は大学を中退した分際なのでポスドクの気持ちはわからないはずなんだけど、勝手に主人公に感情移入をした結果、エモいってのはこの感情なのか!と初めて感じさせてくれる本だった。
    好きな分野で研究職を続けていくうちにどん詰まりの環境にゆっくり追い込まれていく主人公、主人公の10年先を進んでしまってて後がない状況の尊敬してた先輩、研究職を諦めて社会的には成功を収めつつあるけど自分の中ではしっくりきてない友人の3者それぞれが進んでいく道は、果たしてどれ正解なんだろうと考えさせられる内容だった。
    主人公が経済的に困窮して始めたバイトで出会う人にもそれぞれの事情があって、その有様が主人公にも影響を与えた結果、最後の決断に至ったのかなと思う。
    面白かった。また必ず読みたい。

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    2026年09月27日
  • タスキ彼方

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    箱根駅伝という独特の大会に、現代と戦中戦後の学生たちからの目線で描かれていて、特に戦争で中止になって、代替大会を走って戦地に赴いた学生や、何とか復活させて、箱根を走ってから戦地に行きたいと必死に生きる学生、戦後にスポーツをしてもいいんだ、と平和を噛み締めながら大会を復活させた学生、そして平和であることが当たり前の学生、それぞれの思いを丁寧に描いた作品でした。

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    2026年09月25日
  • 風に恋う

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    心を、熱く爽やかな風が吹き流れて、文字が音符になって弾ける。
    本作は高校生と将来を悩む20代フリーターコーチと吹奏楽の物語。
    社会人にも通ずるものがある。
    全力で仕事をやりぬいた経験がある人間は、強い。
    その後も自律的に限界値を超え続けることができる。困難にぶつかったとき、自分が頼れる自分を持っている、という意味も持つ。過去に全力でやったという体験が、今、明日の自分を生かす。生かされるという表現もできる。

    主人公は叫ぶ。
    「『あのとき違う選択をしていれば』って思うような場所で奏でた音楽なんて、美しくも何ともない」
    コーチも悟り、高校生に語る。
    「今日という時間がどれだけいいものだったかを決めるのは、明日以降の自分だ」

    最高到達点に届いた経験が、また、人を突き動かす。頑張ることに、無駄なことなんて一切無い。
    今を攻めて攻めて、攻め続ける。
    これからもそういう大人でありたい。
    風。
    背中を押してくれる、爽やかな風。
    彼らはすっと吹き始めて、ざらっと留まり、ふわっと駆け抜けていった。
    身体中を何かが巡る。
    読み終えてすぐ「感想を書きたい」、そんな感情を残した傑作。

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    2026年09月25日
  • モノクロの夏に帰る

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    桜太の言葉
    「誰に謝ってほしいとか、誰を裁いてほしいとかじゃなくて、もう二度と…」
    この言葉に全てが集約されている気がする。

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    2026年09月21日
  • タスキメシ 五輪

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    面白くてシリーズ一気読み。読み終わるのが寂しくなる作品に出会えて感謝です。

    箱根ランナーではあっても、その後実業団にはすすまない人のリアルを描く。仙波千早がんばってるなぁ。と母の気持ちで読んだ。

    学生スポーツの【その後】を描く力量に、漫画ハイキューに通じる感動があり、大人としてはそちらに心を動かされた。

    かなり緻密な取材をもとにして描かれた無観客東京オリンピック、選手村の舞台裏。2021年から5年経過した現在、あの頃の報道、なんともいえない空気感は忘れてしまっていたが、リアルに思い出すことができた。

    改めて東京オリンピック、残念だったなとも思った。

    作中で早馬28歳、春馬27歳とあり、そんなに時が流れていたのかと驚いた。大好きな作品になったタスキメシシリーズ、次回作はあるのだろうか…

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    2026年08月20日
  • タスキメシ 箱根

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    文句なしに面白かった、タスキメシシリーズ第二弾。
    早馬が社会人3年目、スポーツ栄養学をさらに学ぶためて大学院にすすみ、駅伝チームの管理栄養士兼アシスタントコーチとして…というところからスタート。

    飛ばされたはずの早馬の大学時代がチラホラ出てきてそのあたりの描き方が、うまい。

    最後、ここで裏切るのかーーとまだどんでん返しがあり、箱根の毎年繰り返されるリアルドラマを効果的に描いている。
    運動部だった人はきっと共感できるはず。紫峰大学の面々の描き分けもうまく、感情移入できる。
    シリーズ3作の中で1番面白かった!

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    2026年08月20日
  • タスキメシ

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    司書仲間推薦の1冊。
    主人公、早馬がなかなか走り出さない…そこにモヤモヤして最初なかなか読むペースが上がらなかったが、途中流れに乗るとあっという間に読めた。

    これがこのシーンに繋がるのかという感動。あと丁寧な料理の描写もよく和食のだしのにおいが香るそんなお話でした。

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    2026年08月20日
  • 読書感想文が終わらない!

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     子供の読書感想文第2弾。

     主人公が読書感想文の本を探しに来た生徒に、色々アドバイスをして満足のいく読書感想文を書けるようにしていく。

     なかなかほっこりする内容だと思っていたら、最後は少しミステリー?チック。

     面白いかった。

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    2026年08月14日
  • 転職の魔王様3.0

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    パワハラに関しての対話が凄みがありとても惹きつけられました。

    パワハラした側、された側の心理をどちらも丁寧に書いたエンタメ作品は初めて出会いました。

    人事の種井とのやりとりも良かったです。人と人とのコミュニケーションなのだから

    ルールを作ったから全て解決出来るわけではない。考え続けなければならないという答えに開放感を感じました。

    元々ドラマから入り原作を読ませていただいて、ドラマ制作側が原作の世界を壊さないようリスペクトして作られたんだなと感心していたのですが、

    逆に3.0では原作者からのドラマへのアンサーというか感謝が感じられて本当に幸運な実写化だったのだろうなと思いました。

    来栖と未谷の関係性の変化も見どころです!

    想いを伝えた時の会話にはかなりドキドキ&ニヤニヤさせられました。

    ロマンスを詳細に描写しているわけではないところが逆に好みです。関係性が変わっても雰囲気は変わらない?2人なので続編もこのままいけるのでは?

    転職は人生を選ぶこと、の通り転職者の数だけ人生の物語はあると思うので今後もぜひ続きが読みたい作品です。

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    2026年08月08日
  • さよならの保険金

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    地道な仕事だなぁと思った。

    青森で起きた漁船の転覆事故。父の行方は3日目の今日もわかっていない。麻海は母を亡くしている。母方の叔父の響介がやってくる。ラーメン屋にいく。まだ就活の最中だ。2日後に父の捜索は打ち切られた。

    就職先は決まらない。叔父の響介に引き取ってもらう。響介の仕事を手伝うことになった。SNSの監視だ。海外旅行で高級腕時計を盗まれて、保険金請求中。SNSで友達がしているのをチェックする。

    65才の男の買い物を麻海はカメラに収め、真っ黒な証拠を手に入れた。サイクリングの最中の事故で左腕ご全く使えないという申請をしていたのだが、両手普通に使っていたのだ。本人に認めさせるのは嫌な仕事だが慣れるしかない。

    80歳の女性が入浴中に死亡した。介護疲れで殺したんじゃないかと調査が入る。

    翔子は電柱にぶつかった。これで三度目の保険請求になる。

    ホームから転落。自殺やお酒が絡んでいないかどうかの調査に入る。

    これまでも段田整形の診断書を見たことがあった。この段田が絡んでいないか調査に入る。

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    2026年08月07日
  • 恋するブタハナ

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    ネタバレ

    ラブコメの皮を被った、お仕事系ヒューマンドラマ。
    怒れない私も、怒った私の顔も大嫌い!
    これは、彼女が正しく怒れるようになるまでの物語。

    ※※※以下、ネタバレありの感想※※※

    ・作品全体を通じて
     憧れた相手ではなく自分の弱さや醜さを見せられる相手との関係を心地良く思う、という部分に深く共感した。
     香子と宮原で「虚栄心が邪魔をして本音を言い合えない男女」を描きつつ、春木を通して一人の青年の精神的・社会的自立を描いており、単なるラブコメに留まないヒューマンドラマになっている点が良い。
     物語が進むにつれ登場人物達が抱える生きづらさが見えてきて、特に宮原の悩みは社会人であれば共感間違いなしのリアルなものになっている。
     自身が抱えている悩み=呪いを無意識に他人に押し付けているという構図が明かされる終盤の展開は読者自身をも刺してくるのが面白かった。

    ・プロローグ
     主人公のキャラクター性と日常が中心に描かれており、強烈なインパクトを残す章だった。
     どんなに嫌な目に遭っても笑顔を崩さず怒らない「仏の塩見」だが、表に出さない怒りを誰もいないオフィスで爆発させる「ブタ鼻の香子」としての二面性が後半で描かれており、人間味のあるギャップに惹かれた。

    ・第一章
     少女漫画のような怒濤の展開に、これからどうなるのだろう? とワクワクが止まらない。
     ベタな展開ではあるものの、主人公のツッコミが読者の気持ちを代弁してくれており、しつこさを感じない。
     同窓会で再会した宮原との恋愛フラグは大注目なのだが、隣人である菊田春木が香子の職場でバイトとして雇われることとなり、春木との絡みも気になる。

    ・第二章
     宮原も香子同様にやる気のない部下の指導に悩んでおり、上司との板挟みになっている描写があった。香子自身が愚痴をこぼさないと決めているため香子はこの事実を知らないが、愚痴を言い合えば溜飲を下げられるかもしれないと感じたためデート中の二人のすれ違いが切なかった。

     香子から見た春木は、コミュニケーション能力に欠け最低限の社会人マナーもなっていない「ぼんくら甥っ子」だが、春木視点では「周囲の会話はテンポが速すぎてついていけない」「悪気はなくても周囲を苛つかせてしまう」との自覚があるようなので、春木がバイトを通じて良い方向へ変わるかもしれないと淡い期待が持てた。
     特に章末ではブタ鼻になった香子を見て驚きはすれど、「怒りを感じない人ではないと分かり安心した」と前向きに受け止めているのが印象的だった。今後もバイトで一緒に働くのだから、香子の理解者ポジションになる可能性もあると思うとこれからが楽しみ。

    ・第三章
     春木の精神的成長が見られ、感動した。一方的な誤解で叱られている香子を庇い、目上の人にも臆することなく(単に空気が読めないというのもあるが)言い返したのは読んでいてスカッとする。
     以前に趣味が登山と語っていた春木だが、何やらトラウマがありそうな描写が気になった。

     おせっかいな母の存在が結果として宮原との距離を縮めるきっかけとなったが、二人の気持ちがすれ違いつつあるのが味わい深い。
     香子は怒るとブタ鼻になってしまうマーガレット症候群を隠しつつ、内心では春木が受け入れてくれたように宮原も理解してくれるのではと楽観的な考えが出てきている。
     ところが、宮原視点では「感情の制御ができる、自己管理が徹底した女性」と香子が美化されてしまっており、それ故に宮原はしつこく迫ると嫌われてしまうからと紳士的な付き合いに終始している。
     二人の恋の行方に波乱の兆しが見えて、いつ宮原にマーガレット症候群を打ち明けるのか、宮原の反応はどうなるのか続きが気になる展開で面白い!

    ・第四章
     デート中の宮原と香子のすれ違いが切ない。二人とも自分をよく見せたいと思っているからこそ本音で語り合えず、表立った衝突はないものの心が離れていく……という大人の恋愛を見せつけられて私のライフポイントはゼロです。
     香子の抱える「みんなは『怒らない仏の塩見』が好きなのであって、本当の自分をさらけ出せない」という葛藤が恋愛感情によって怒りの火種となり、ますますマーガレット症候群の件を宮原に打ち明ける訳にはいかなくなる展開はビターすぎてなかなかに痺れる。
     一方で、春木との仲に進展が見られたのが面白かった。使えなさ、コミュ力のなさは相変わらずだが、彼なりに懸命に仕事のフォローをしてくれたのは「香子のため」という思いも多少はあったのではないかと感じた。
     香子の部屋から出てきた春木が宮原と廊下で鉢合わせる気まずい展開は宮原失恋フラグのように思えた。

    ・第五章
     春木との登山で「ありのままの自分をさらけ出せる心地よさ」を感じた香子と、職場での経験を通じて人それぞれに生きづらさを抱えていると知り人と関わる意思が芽生えつつある春木が帰り際に宮原と鉢合わせしてしまい三人の本音と建前が交差するのが読んでいて面白かった。
     香子と宮原は本音を口にしない(香子の場合は「できない」に近いが)ため大人の対応をする点において香子も宮原も似たもの同士であると感じた。
     宮原を追いかけて弁明をする春木だが、香子への想いを宮原に指摘され、かつ香子をまた登山に誘うなど初登場時からは想像もつかないほど香子に心を乱されている様子が意外だった。

    ・第六章
     前回は言葉足らずだったためにアオヤマ先生を怒らせてしまった春木が、今度は自分の考えを言葉で伝えてアオヤマ先生を立ち直らせるという春木の成長が描かれた回だった。
     香子は宮原に対してはマーガレット症候群を知られることを恐れている夢の描写があるが、春木といると恐怖心が薄れ自然とアオヤマ先生に対して怒れているのが二人の関係性の進展を表していて良き。
     しかもアオヤマ先生に対する怒りは仕事への誇りを傷つけられたことに起因するため単なる愚痴とは格が違い、自分の中の譲れない誇りを守るための怒りである。かつて香子が感じた「怒り=悪いこと」という図式を否定してくれた春木が傍にいてくれたからこそ怒れたのではないかと思うと、春木の存在が心の支えになってきているのが伺える。

    ・第七章
     春木の行動力にビックリ。激気まずい登山回だったが、遂に宮原との曖昧な関係に決着がつきお互いの気持ちを伝え合えて良かった。
     香子が宮原を好きになった理由が「人当たりの良い宮原だから」であり、自分がされてきたのと同様に宮原を無意識に理想化していたところがブーメランすぎて大人社会の面倒臭さが描かれているのがリアル。

     独りが好きだった春木が、母の死や他人と関わってこなかった自分との決別を経て辿り着いた山の上で初めて「一人が寂しい」と感じるシーンは胸アツ。

    ・第八章~エピローグ
     香子が自らにかけた呪いを克服し人前で怒れるようになっており、正しく怒ることで仕事がやりやすくなっているように思えた。
     運命の再会シーンは漫画のプロモーションとマーガレット症候群の症状がうまく組み合わさっており、都会の雑踏の中で堂々と怒る主人公の姿にはカタルシスを感じた。

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    2026年07月25日
  • モノクロの夏に帰る

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    学石で決まりかと思いきや3回に着いて昌平側で見てて 乱打戦 昨秋弱いと思ってたら甲子園だもん凄いって、聖光学院に学石に勝つんだもん 久々に高校生らしい高校野球みた 周り全員昌平応援 俺1人学石に手拍子。
    単に場面転換じゃないレオと桜太の正直な想いと綺麗事を言う戦爭を知らない80年後の人間たち(自分も淺い知識だけの同類だけど) 美咲の同調圧力 見て見ぬ振り ホント日本人って屑だね、ここまで導く額賀澪は深い、もっと感動青春だけかと思ってた 自分まだまだです。最高の小説

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    2026年07月25日
  • 青春をクビになって

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    ネタバレ

    ポスドク・就職氷河期の世代の悲哀を痛切に描いた傑作。博士が古事記を蕎麦屋に置いていき、「誰か取りに来る」と言った時点では、彼はおそらく死ぬつもりだった。でも山を登るうちに、まだまだ踏ん張れる気持ちに気付き、自分で大学に持ち帰るつもりだったのでは。
    主人公が古事記を受け取ってくれて本当によかった。確かに博士号まで取った人の知識は研究職だけではなく一般書でも活きるし、大学教員だけが就職先ではない。希望のみえるラストだった。

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    2026年07月11日
  • 青春をクビになって

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    日本政府が教育費にお金を使ってないせい?
    研究者がもったいない。好きな研究してもらうのはとても贅沢だな、羨ましいなと思うけど、これじゃあんまりだ。日本の制度は貧しすぎる。

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    2026年06月28日
  • ほろよい読書

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    食べ物の名前が入った本が好きなのと、表紙のビジュアルに惹かれて買った本。

    「ショコラと秘密は彼女に香る」が一番印象に残ったお話!
    お互いを思う気持ちや関係性に胸が熱くなり、気づけば涙が滲んだくらい!
    「おかわり」の方も積読してるので楽しみ♩

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    2026年06月21日