天才望遠鏡

天才望遠鏡

小説・文芸
1,700円 (税込)

8pt

「将来の夢」を思い出せない全ての大人達へ

「才能を持った人間なんて、実はたくさんいる。でも、天才は違う。天才は、才能を見つけた連中が、一方的にそう名づけるんだ」

デビュー10年。爆発的に売れることはないけれど、きちんと締め切りを守り、編集者に無理難題を押し付けずに着実に仕事をこなす作家・星原イチタカ。一方、同期デビューの釘宮志津馬は偏屈で横暴であることを自覚しながらも、大人気作家であることから周囲に丁重に扱われることに対し憤りを感じている。イチタカの才能を軽んじる向きもある中、釘宮だけが彼の「天才」性を”観測”していた。

藤井聡太七冠の記録を塗り替え、史上最年少でプロ入りした中学生棋士、タピオカミルクティーの味もマカロンの味も知らない、かつての「氷上の妖精」、気がつかぬままに抜群の歌声を持ち、オーディションを駆け上がる天才中学生……。

描かれるのは5人の天才たち。彼らと、彼らを観測し続けた人々の姿が紡がれる連作短編集。

【目次】
星の盤側
妖精の引き際
エスペランサの子供たち
カケルの蹄音
星原の観測者

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    天才望遠鏡
  • タイトルID
    :
    1935084
  • ページ数
    :
    240ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年07月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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天才望遠鏡 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    エスペランサの子供たちが特に好きでした。
    世知辛いなーと思いながら読んだ。ライガ君とっても良い子なので、勇仁君の足を引っ張るような発言があった時はあーそうだよね…と。でも最終的には応援する事を決めた彼はやっぱり良い子!勇仁君デビューしたみたいだけどライガ君のこと友達として大切にしてほしいな。
    私は何の才能もないので雲の上のような話だったけど、すごく面白くて大満足!!

    0
    2026年01月19日

    Posted by ブクログ

    中学生将棋の天才、かつて金メダルをとったアイススケート選手といったひと握りの天才たち。才能があると思っていた分野でケガのため活躍できなくなってしまった男のこ。生まれや家に経済的事情で可能性が伸ばせない子供。天才と言われる才能はないがその業界で生き延びる才能には長けていた作家…

    天才とは何か、才能があるとは何か、何に才能があるかをどう見極めるか、果たして天才に生まれることが幸せなのか。天才たちを囲む大人や家族や友人の目を通して、そんなことを考えさせる本だった。天才と持て囃されることが果たして幸せなのか、というのは、特に昨今snsでの誹謗中傷を浴びせられることまで考えれば、疑問に思うことだろう(いや山口百恵の自伝の通り、昔の週刊誌による人権無視の追い回しも相当だったっぽいから、いつの時代も一緒なのかも)。しかし、それだけが自分の軸になってしまった時、才能が尽きた時や怪我で再生できない時に、何を支えに生きて行くのか難しいことを考えれば、平凡に潰しのきく人生でいいのかもと思ってしまう。

    好きで得意で始めたその競技や対象が嫌いになってしまうのであれば、その一歩手前で止める決断も必要なのか。もちろんそんな境地は知る由もないが、実在の天才たちにも重ね合わせて、引退した後にみんなに幸せなその後の人生が待っていることを祈るばかりの気持ちで読み終えた。

    0
    2025年12月27日

    Posted by ブクログ

    棋士、フィギアスケーター、作家など天才とその観測者との物語。天才たちとの交流によって、生き方に思いをはせる連作短編集。
    額賀澪氏の作品は初めてだったが、どの話も良かった。特に個人的には『カケルの蹄音』が良かった。この作品だけ、天才の度合いが違う気がした。

    この短編集に出てくる天才たちは、全盛期を過ぎていることが多い。競技や分野によって輝ける時間が違うからだ。
    特にフィギュアスケートといった低年齢の時期に全盛期が来る競技などでは、人生という目線で見ると『天才』以降のほうが圧倒的に長い。
    この「天才」ではなくなってからの変化を扱っているのは、とても興味深かった。

    「天才」は、自分よりも才能のある「天才」の存在により苦しめられる。この辺の関係性についてはマット・デイモンの出世作『グッド・ウィル・ハンティング』でも語られていたなと、読みながら思いました。

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    『じゃない方』から見た天才の姿。眩しい星は、見上げるだけの人間にも感動を残すだけの魅力があるのだろう。でも『じゃない方』が惨めなわけじゃない。星に照らされているだけじゃなく、自分なりに輝いている事に気づければいい。そんな風に思える小説だった。

    0
    2025年10月28日

    Posted by ブクログ

    棋士、フィギュアスケーター、歌手、陸上選手、作家の5人の天才が登場する短編集。天才の周りにいる人々の目線で物語が綴られています。
    活躍している間はいいけど、才能はいつか尽きるもの。全盛期を過ぎたらどうする?怪我で挫折したら?周りの凡人は好き勝手言うだろうし、天才も大変。でもやっぱり憧れるな(笑)。
    作家さんの友情の話が良かった!



    0
    2026年09月18日

    Posted by ブクログ

    天才と言われる人とその周りの様子を観測した物語
    天才棋士を撮ることになったスポーツカメラマン
    天才と言われる人も天才じゃない人も努力している
    かつて天才と呼ばれた人の悲哀や
    ピークを保っていられない時の流れの残酷さ
    天才が天才としての力を発揮できない環境格差
    天才になり損ねた人
    「天才」とは周囲に言われて初めて「天才」になる
    天才もそうでない人も人間らしくて良いお話だった

    0
    2026年08月03日

    Posted by ブクログ

    エスペランサ〜の七音の思いが印象的。親に未来を狭まれる子どもたちを救いたいが、どうしようもないこともある葛藤。

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    天才の光と影を映した短編集。2時間の旅行であっという間に読み終えた。登場人物が複数の話を行ったり来たりするのも面白い

    0
    2026年05月07日

    Posted by ブクログ

    ふわっといい感じにまとめてくれる連作。紫峰大学など他作品からの要素もあり。一、二作目を読んだ時点ではもう少し多々良が全編に出て繋いでいくのかと思ったらそうでもなかったのだけは拍子抜け。

    そしてこんなにも読者以外に伝わらない幽霊も初めて見た。彼が完全に登場しない場合はどんな締め方をしたのだろうかとも思う。

    0
    2026年04月27日

    Posted by ブクログ

    夢には際限がない。
    でも、才能には終わりが一

    天才なんて、身近には居てなくて。
    本やメディアで見るのが天才だと思ってる。

    天が与える才
    それで天才。
    一方的に名付けてるだけって言葉、腑に落ちた。

    そうだよね。
    天才じゃない全ての人が、羨望とやっかみを込めて
    そう言ってるのかもしれない。

    色んな天才と名付けられた登場人物が出てくるけど、
    その天才達の葛藤、天才の周囲に居る人達の葛藤が
    読んでてなるほどと。

    登場人物が他の章にもさりげなく登場していて
    なんだか嬉しかった。

    0
    2026年03月23日

天才望遠鏡 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    天才望遠鏡
  • タイトルID
    :
    1935084
  • ページ数
    :
    240ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年07月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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