天才望遠鏡

天才望遠鏡

1,700円 (税込)

8pt

「将来の夢」を思い出せない全ての大人達へ

「才能を持った人間なんて、実はたくさんいる。でも、天才は違う。天才は、才能を見つけた連中が、一方的にそう名づけるんだ」

デビュー10年。爆発的に売れることはないけれど、きちんと締め切りを守り、編集者に無理難題を押し付けずに着実に仕事をこなす作家・星原イチタカ。一方、同期デビューの釘宮志津馬は偏屈で横暴であることを自覚しながらも、大人気作家であることから周囲に丁重に扱われることに対し憤りを感じている。イチタカの才能を軽んじる向きもある中、釘宮だけが彼の「天才」性を”観測”していた。

藤井聡太七冠の記録を塗り替え、史上最年少でプロ入りした中学生棋士、タピオカミルクティーの味もマカロンの味も知らない、かつての「氷上の妖精」、気がつかぬままに抜群の歌声を持ち、オーディションを駆け上がる天才中学生……。

描かれるのは5人の天才たち。彼らと、彼らを観測し続けた人々の姿が紡がれる連作短編集。

【目次】
星の盤側
妖精の引き際
エスペランサの子供たち
カケルの蹄音
星原の観測者

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天才望遠鏡 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    棋士、フィギアスケーター、作家など天才とその観測者との物語。天才たちとの交流によって、生き方に思いをはせる連作短編集。
    額賀澪氏の作品は初めてだったが、どの話も良かった。特に個人的には『カケルの蹄音』が良かった。この作品だけ、天才の度合いが違う気がした。

    この短編集に出てくる天才たちは、全盛期を過

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    『じゃない方』から見た天才の姿。眩しい星は、見上げるだけの人間にも感動を残すだけの魅力があるのだろう。でも『じゃない方』が惨めなわけじゃない。星に照らされているだけじゃなく、自分なりに輝いている事に気づければいい。そんな風に思える小説だった。

    0
    2025年10月28日

    Posted by ブクログ

    同じ世界線で頑張る人のストーリー集、かなと思っていたら…最後の章、ボロ泣きでした。読みながら、じわじわと伝えたい事が見えてきて、それまでの章のストーリーも思い出して、またボロ泣き。
    才能ってなんだろう。世間一般に認められないと、それは才能ではないのだろうか。素敵だと言われないと、光ってないのだろうか

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    カメラマン目線で物語は始まる。フィギアスケーター、将棋士、オーデイションを受ける中学生などなど。天才と呼ばれる人間のその後を追っていた。どの世界も厳しいということを、この本で知ることができた。「星原の観測者」では思いがけず涙。よかった!!

    0
    2025年09月17日

    Posted by ブクログ

    かつて天才少年少女と呼ばれた人たちは、ピークを過ぎた後、どのような人生を歩むのか。

    天才中学生将棋士の対戦相手の元天才将棋士。「氷上の妖精」と持て囃されたメダリストの女性。天性の美声を持つ母子家庭で育つ男子中学生。長距離走の選手として推薦で高校に入りながら怪我による挫折をした男子高校生。同期デビュ

    0
    2025年08月18日

    Posted by ブクログ

    天才の苦悩と「じゃない方」の苦悩、それを見守る人々。それぞれの思いが交錯してほろ苦くも温かい気持ちになる。
    個人的には「妖精の引き際」が好き。パリの白い街並みとフィギュアスケートの氷の美しさがキラキラ反射して幻想的なシーンが浮かぶ。カメラマンの多々良さんが撮った写真が見たいな。

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    様々な分野の天才とその側にいる天才じゃない人。
    「エスペランサの~」のその後が読みたい!
    ちょっと出てきたけど、もっと仔細に読みたいなー。

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    人は一定以上の才能を持つ人を天才と呼び自分とは違うもの、時には神のように称えるが、
    その一握りの天才もまた人であり、色々なことに悩んだり、偶像化される事に苦悩したりするのだ。
    そんな一般人には遠い世界で活躍する(していく、していた)天才たちをタイトル通り、望遠鏡で覗き込むように描いている素敵な作品。

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    短編が5つ。
    「エスペランサの子供たち」は続きを知りたくなった。
    周囲との関係性の中で天才や才能に向き合うストーリー。

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    「天才」と呼ばれる人たちの輝かしい活躍ではなく、プロとしての人生を終えようとしている、またはこれから挑もうとしている様子を、遠くから眺めているようでした。
    「始まり」があれば「終わり」がある。
    天才と、側でその軌跡を眺めてきた人たちを描いたストーリー。

    スポーツカメラマンから始まり、フィギュアスケ

    0
    2025年09月27日

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