額賀澪のレビュー一覧
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不祥事を起こし、仕事のなくなったスポーツカメラマンの与野丈太郎と、東京五輪で金メダルを取りながらもその後、五輪選考会にも出ず、パリ五輪にも出ない天才スケボー少年の大和エイジ。偶然にも二人は出会い、丈太郎はエイジを撮影するフィルマーとなる。
スケボーの如く、疾走感あるストーリー。
夜中の渋谷を走り抜けるエイジを最初は「危ないなー」と思いながらも、読んでいくうちに空き巣窃盗事件、丈太郎の不祥事がらみの事件、児童養護施設出身のエイジの出生についてなど、どんどん物語が展開されていき、あっという間に読み終わった。
ちょうど、パリ五輪が終わった時に読み終えてよかった。
最近、額賀さんはスポーツ青春も -
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2024/07/17
潮見島という小さな島での伝統的なお祭りを舞台にしたその島に住む中高生などをメインとしたお話。
離島の伝統行事が舞台の青春小説って感じだと思うのですが、ジャンルがピンポイントで尚且つ、このジャンルで青春小説として成立しているのが凄すぎるなと思いました。
農家の娘の深冬は附属高校がある大学のゼミに高校生ながら通う人で、その目的はゼミにいる優弥先輩に会うためだった。
ゼミの研究の一環で優弥の故郷でもある潮見島への調査ということで3週間島で暮らして調べることになるのだが、そこで出会う島の人々やその伝統に対する想いに、最初は深冬は嫌悪感で一杯だった。
その様子が徐々に解きほぐされて -
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面白かった!
スケートボードを扱った作品を読んだのは初めて。
渋谷を舞台に、突然姿を消したスケートボード金メダリスト・エイジと仕事を干されたスポーツカメラマン・丈太郎が繰り広げる物語。
年の差コンビが繰り広げる世界を、胸を熱くしながら読み終えました。
爽やかなスポーツ青春小説でありながら、スポーツカメラマンの世界も覗けてお仕事小説っぽくも楽しめました。
臨場感、疾走感のある展開にページをめくる手が止まらない!
エイジとの絆が深まっていく様子もいい。
スケートボードの魅力、いくつもの人間ドラマが詰まっていて面白かったです。
スケートボードへの興味も深まったし、スポーツカメラマンにも興味が -
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ネタバレ【俺の人生、もっと高く跳べるはず】
本屋で装丁を見て、「お、漫才師のシルエット!芸人の話だ!」と思い購入!
タイトルも「鳥人王」だし、笑い飯さんのネタ「鳥人」になんか関係あるのかなと。
読んでみてびっくり。鳥人王は「ちょうじんおう」と読み、漫才師が棒高跳びに挑戦する話だった。
あらすじ。
主人公は漫才コンビ、パセリパーティの御子柴陸。
コンビ活動はM-1一回戦落ちと、うだつが上がらない。
30歳がきたら芸人を辞めることも視野に入れていた。
しかし運動神経抜群の御子柴は、ピンで「アスリートチャレンジ」という番組に抜擢される。
番組では陸上、水泳、クリケットなどなど、いろいろなことに挑戦さ -
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第100回箱根駅伝を機会に描かれた作品。
戦時中の箱根駅伝にかける大学生たちの想いを、現代の回想と交互に描く。
日東大に監督に就任したばかりの成竹は、ボストンマラソンで3位に入賞した神原と一緒にいる時に、戦時中に書かれた古い日記を外国人から受け取る。
そこには戦時中に箱根駅伝開催に向けて、必死に戦った人たちの様子が描かれていた。
昭和15年、戦前最後の箱根駅伝が行われていた。
まだ太平洋戦争は始まっていなかったとは言え、中国と戦火を交えていた日本は、駅伝が終わった学生たちを戦地へと送り出していた。
「箱根を走って、戦争へ行く」
それが当時の学生たちの心に決めたことだったが、翌年以降、箱根駅伝が -
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いやあ凄かった。これは映画化しても良いのではないかと思った。難しいか、、?
ただの駅伝のお話ではない。初読みの作家さん。
昭和十五年、真珠湾攻撃前の日本から物語は始まる。
その後開戦。戦火の色が濃くなり、中止になってしまった箱根駅伝。
学生の意地と根性で、昭和十八年、最後の箱根駅伝という思いで復活させる。
多くの学生が自分たちがこれを最後に、直に戦争に動員されることを覚悟していたからだ。
開催に至るまでの奮闘、最後の箱根駅伝の様子を令和五年の現代の箱根駅伝の物語も混ぜながら描かれる。
なぜ箱根駅伝で走りたいのか、なんで観てしまうのか。
走者、補佐、補欠、運営側、記者、いろんな目線で描 -
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箱根駅伝の歴史に基づくフィクションということで、あの大学この大学を連想させる架空の大学名やチームカラー、大学駅伝好きとしてマニアックな点にいちいち反応しながら読む。
第二次世界大戦によって中止を余儀なくされた箱根駅伝、その代替となる青梅駅伝、第22回としてカウントされながらも異質の箱根駅伝……。戦争が日本の学生に与えた深い傷を描き、読んでいる私も胸が痛くなる。
スポーツを楽しむことが禁じられ、鍛錬や戦技としてのスポーツのみ許される。そんな窮屈な世界で、それでも箱根駅伝を走りたいという学生の強い想いが生み出した第22回箱根駅伝。「走れてよかった、これで後悔なく死ねる」と思いながら走る。そんな悲 -
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ネタバレ今のところ今年イチ!
読み終わってすぐには言葉にならないくらい。
これで最後、と箱根を走る選手の気持ち、
駅伝開催にむけて奔走する関東学連の仲間の気持ち、
記録員、監督、記者、合宿所の女将、いろんな目線で丁寧に描写されている。
鍛錬と必勝祈願という建前がないと走れなかった時代から、そして戦争に取られて走れなかった選手たちから、時代をこえてタスキが現在に繋がっている。
べつに箱根駅伝でそんなに興味なかったけど、
戦争なんてくだらないもののために途絶えさせてはだめだ。
最後に宮野くんは及川くんに言ったことば。
『あんな大きな戦争がやっと終わったんだ。もう絶対にない』
安直だけど、そう、この思い -
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面白かった。
先を飛ばして読みたくなるくらい面白かった。
舞台は高校の吹奏楽部。
そこの新入部員でいきなり部長に任命された茶園基と彼を部長に指名したOBの不破瑛太郎の二人が主人公。
読み終えて思ったのは、額賀澪さんは青春ストーリーを描かれるのが本当に上手な方だな~と言うことです。
今回もぐいぐいと物語の中に引っ張られて、惹きつけられて、物語の中で充実した時を過ごしました。
彼らが自身の音楽に向き合い悩むところ、確定出来ていない将来から目を逸らしているところ。痛いほど伝わってきました。
また、演奏シーンもとても良かったです。想像するだけでこちらも気分が高ぶりました。
何か一つのことに夢中にな