額賀澪のレビュー一覧

  • タスキ彼方

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    走ってから死にたい
    箱根駅伝に全てをかける学生のひたむきさに泣ける

    ※タスキメシの続編だと思って読んだら全然違いました。タイトルがややこしい!笑

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    2025年01月24日
  • 夜と跳ぶ Re:東京ゴールデン・エイジ

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    シリーズ2作目。
    今回はエイジと丈太郎が事件に巻き込まれたりして、ハラハラする場面が多かった。
    オリンピック予選に影響したらどうしよう…と、気がつけば不安になっていて、すっかりエイジ推しだなと。
    かなり個性的なライバル真周の登場で、ますます面白くなってきた。丈太郎のバカさ加減は相変わらずで…でも、人間味があって、熱い性格なところは嫌いじゃない。
    スケボーの技が全くわからないので、技の名前を聞いてもすごさがイメージしづらいのが残念。(私の問題)
    オリンピックでちらっと観たくらいなので、競技の映像を改めて観てみたくなった。
    次作もありそうな感じなので楽しみ。

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    2025年01月23日
  • タスキ彼方

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    昭和と令和の時代が交互に進んでいく。
    戦時中の話とあって辛い部分が多かった。
    なぜ死ななければならなかったのか、
    なぜ生き延びたのか。
    生き延びた人のその後の苦しさにも胸が痛くなる。
    やっぱり戦争は絶対にしてはいけない。
    今の箱根駅伝があるのはその時代の人たちが命をかけて復活させ守り抜いたからと知り、これからもずっと箱根駅伝が続いていきますようにと願わずにはいられない。
    現代と昭和の話が繋がったときは鳥肌が立った。

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    2025年01月21日
  • 夜と跳ぶ Re:東京ゴールデン・エイジ

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    ネタバレ

    前作より、世界が広がり厚みが増した感があって好きです。
    後半泣いてしまった部分もあり。
    個人的には広義のブロマンスではないかなと思っていて。
    エイジと丈太郎の友情とも、先輩後輩とも、上司部下とも違う、それ以上の親愛というか特別感が好きだなあと。

    人により捉え方や感じ方は異なると思うので色んな人にオススメして反応を見てみたい一冊。

    丈太郎のカメラバカなところには読みながら本当に呆れてしまった。
    ロサンゼルス編あるなら絶対読むのでお願いします。
    マシューのスピンオフ的なものも読みたいです。

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    2025年01月16日
  • タスキメシ

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    駅伝が大好きなのでいつか読みたいと思っていた本作。

    最初の方は主人公の眞家早馬が怪我をしたとはいえ、練習に戻らない姿勢がとても残念で、弟である春馬やキャプテン助川の思いの方に共感してしまった。

    早馬に料理を教えることで1人で料理し、食べることの寂しさから解放された都の置かれた境遇とそれを乗り越えようとしていた強さに心が震えた。

    そんな都だから早馬の考えていることも春馬や助川の思いも推し量ることが出来たのだろう。彼女なくしてこの物語は完成しないとさえ思った。

    全国大会のレベルで競技するアスリートに栄養面での偏りがあったら戦えないのは事実だろう。競技を諦め偏食の弟の為に料理をする早馬が少し

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    2025年01月10日
  • タスキメシ

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    スポーツに真剣に取り組んでいる人は多いが、歳を重ねるにつれて「透明なふるい」にかけられるように、選ばれた者だけが残っていく。ケガで陸上競技から離れた主人公が、料理にのめり込み、栄養士を志そうと決意する中、才能のある弟へのコンプレックス、怪我を恐れて全力では走れなくなってしまった不安や自身の精神的な弱さと向き合う。
    主人公は、本当に陸上競技を諦めてしまうのか?栄養士になりたいというのは、本当に心から出た選択なのか?結末が気になって読み進めたし、「ああ、こんな結末になったのか」と主人公に寄り添って読んだ。

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    2024年12月23日
  • 風に恋う

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    気持ち良いほどの王道展開
    The青春だった
    読みやすく、脳内で絵が流れてくる
    オチまで軽快で最後までスケルツォしてる感じ

    瑛太郎と楓の話はもっともっと掘り下げてほしい
    基と堂林の話しももっと読みたい

    中学生に勧めたい

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    2024年12月19日
  • 夜と跳ぶ

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    東京もパリも日本の選手活躍されてたなぁ…と思いつつ手に取った一冊です。
    スケートボードのことは詳しくはないですが、文章からそのスピード感やジャンプの高さなど迫力を感じられます。
    フィルマーと呼ばれるカメラマンの視点でも書かれていて臨場感があります。
    登場人物の心理、生い立ち、家族関係などストーリーも合わせて「もしかして?」「そうだったのか」と色々考えながら読み進められてよかったです。
    続編も出るということでそちらも楽しみにしています。

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    2024年12月19日
  • 完パケ!

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    額賀澪先生の作品は、“青春"が多いですね。
    今回読んだこちらの作品も、安原と北川の2人を中心に、大学生活・人生をかけて映画を撮影するという眩しいくらい青春してます。

    お互いが持っていないものを補い合って、チームを組んで1つの映画を作成することの情熱を感じました。

    ただの映画青春小説!というわけではなくて、母子家庭で育ち、母親が末期がんの安原の人生を羨ましいと思ってしまったことで自責の念にかられる北川だったりと、複雑な人の心情も入り込んでいて、だけどその気持ちがわかったりします。

    1つのものに対して皆で支え合って作りあげることがもう熱くて青い。私はそんな学生生活は送れていなかった

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    2024年12月18日
  • サリエリはクラスメイトを二度殺す

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    ネタバレ

    タイトルの「サリエリ」と言うのが言い得て妙でした。

    名門音大付属高校で起きた殺人事件。根底にあるのは「嫉妬」。
    ほんの些細な嫉妬が、衝動的に事件を起こしているのがなんとも言えませんでした。

    そして、第三のサリエリ事件。これもとても何とも言えず後味の悪いものでした。

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    2024年12月11日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。女性が書く女性の描写ってほんとに良くも悪くも容赦がなくて、でもあたたかくて冷たくて、最高だな~~~!と思う。仲がいいのか悪いのかわからない。それでいてなんかわかりあえるところがあるという、絶妙な関係性の話ばかりでどれもおもしろかった

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    2024年11月29日
  • さよならクリームソーダ

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    中学生の時から額賀さんが好きで、この作品も読んでいたが、当時は他の作品に比べて分かりにくかった、としか思わなかったので5年越しに再読

    中学生で読んだ時は、キスの一つで何を焦ってんねんこいつは、とか思ってたけど、今読むと、家族だと認めようとした人から「家族ではありえない行動」をとられ、その結果自分に生まれた「家族に対してはありえない感情」が気持ち悪くなったと言うことなんだろうな。ちゃんとそういった描写もあるし、ただ過去の私が行間を読めていないだけだった

    「家族なんていらない」と思うのも、誰かに「生きていてほしい」と思うのも、結局は当人だけの感情で、それがいとも簡単に他人に伝染して皆で分かりあ

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    2024年11月29日
  • 夜と跳ぶ

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    ネタバレ

    額賀さんの読ませ方とかまとめ方とか、毎回しびれます。巧すぎて、読んでいて気持ちいい。
    エイジの実親についても絶妙なリアル感。
    トモちゃんがすごくかわいくて魅力的です。生意気な女子中学生の存在がありがたい。

    もう夜と跳ぶ2(仮)が出るそうなので、楽しみにしてます。

    (高校入試でるかなー?)

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    2024年11月21日
  • サリエリはクラスメイトを二度殺す

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    音楽の名門校の卒業演奏会の最中に起こった、クラスメイトによる殺人事件。四年の時を経て二度も起こってしまったその悲劇の原因は何だったのか。哀切な読み心地の物語です。
    お互いに切磋琢磨し和気藹々とした日々を過ごしていた六人のクラスメイト。冒頭でそのうち二人が殺され、二人が殺人者となることが明かされています。高校卒業時に起こった事件によりそれぞれにやりきれない思いを抱えたまま、四年後に再び卒業演奏会に挑む四人。その中の誰が誰に殺されてしまうことになるのか……それが気になってぐいぐい読み進みたい気持ちと同時に、読みたくない気分にもなりました。だって誰が殺されても、誰が殺してしまうことになっても、あまり

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    2024年11月13日
  • 青春をクビになって

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     読んでいて、ずっと苦しかった。
    かつての自分の進路について、その時の親の考え、自分の希望、時代の流れなどが、一気に甦ってきたからだ。
     好きを極めること。
     その電車から降りること。
    どちらが正しいとか、そう言うことではない。
    ただ、苦しみは常にある、ということなんだと思った。

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    2024年11月09日
  • 転職の魔王様

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    今私自身転職活動中です。
    どんな仕事に就こうか日々考えていたところこの本に出会いました。参考にはならないだろうと思い読み始めました。しかし仕事への考え方が少しだけ見つかった気がします。もう少し自分に自信を持って転職活動するべきではないかと考えを改められました。

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    2024年11月07日
  • 世界の美しさを思い知れ

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    ネタバレ



    蓮見尚斗が自殺した理由は、結局謎に包まれたまま物語は終わる。
    蓮見貴斗は、その理由をわかったふりをするより、わからないままでいい、わからないまま生きて行くという結論をした。

    作品的には少しモヤモヤが残る、すっきりとしない気持ちを少しばかり感じてしまうが、それでも現実はそういうことなんだろう、というリアルさが表現されている。
    自死した理由を探すことは、自分がそうであってほしいという、残された側のエゴだから。結局はわかっていないから。

    とはいえ、さよならクリームソーダに引き続き、この世に残された側の描写がなんとも切ない。

    蓮見尚斗が残した「綺麗なところに連れて行くよ」という
    セリフは、彼

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    2024年11月05日
  • モノクロの夏に帰る

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    今までの“戦争“についてのイメージとは異なる作品。戦後から時間を経て、こういった切り口は受け入れられやすいと思う。

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    2024年10月30日
  • 風に恋う

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    私自身も高校大学の7年間吹奏楽部でガッツリ青春時代を過ごしてきました。あの「ゴールド金賞!」と言われた時の皆の歓声と喜びは未だに忘れられない。なので読んでいて「あー懐かしい!」と「あーわかる!」と共感することばかりでした。
    勉強との両立、ブラック部活問題、燃え尽き症候群などただのスポ根ものではない一面もあり、考えさせられました。

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    2024年10月22日
  • 拝啓、本が売れません

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    本を売るにはどうすればいいのだろう?という疑問から、本に関わる人達にインタビューを試みた本。結局は「面白い小説をつくる」が答えではあったけれど、色々と収穫のある話が聞けた。

    ライトノベルというカテゴリは電車の行先表示のようなもの、ものが売れるのは誰かが人に薦めることによって起こる、映像化のボーダーラインは30万部、新潮文庫nexではCMYKにくわえて蛍光ピンクを加えることで人物の肌色を鮮やかにしている、などなど…。

    単行本には新作の冒頭が載っていたらしいが文庫版にはなく、代わりにその後の経過も書かれていてこちらも面白かった。この本はかなり売れたらしい。

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    2024年10月14日