額賀澪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めての作家さん。
とても読みやすく、いくつかのエピソードで構成される形式。
終身雇用が当たり前でなくなった現代では、転職は人生の分岐点。
よりよい待遇を望む人、
今の仕事は向いていないんじゃないかと思う人、
経済的な部分を含めて将来に漠然とした不安がある人、
今の仕事で体を壊した人、
会社の人間関係に疲れている人、
1日でも早く別の仕事に就きたい人、
今すぐじゃなくてもいいけれど、なんかいいのがあれば変わりたいかもの人…。
いろんなタイプがあると思うけれど、共通しているのは些細なことも含めて
《現状に不安や違和感がある》ことだと思う。
とりあえず《幸せな毎日を送っている人》は転職なんて思いつかないもの。
どんな状況に置かれている人でも
自分で納得して自分で決める。
そういうことが大事だとこの物語は言っている。
そうだよ。そうなんだよ。分かってるけれどさ。
自分なんかでもいいと言ってくれる会社があればどこでも行きます。(=自分に自信がない。そうなのか。無意識だった。)
これ、自分もだけど結構そう考える人珍しくないんじゃないかと思ったり。
でも、失敗を糧にして次に行くとか、欠点を長所と捉えてみるとか、そういうことがやりやすい社会であってほしい。いろんな視点があるからね。
誰もが自分のために、自分のやりたいことを、自分で決断する。
そんな理想を現実にできる人が増えるといいな。
スーパーエリートの爽やかイケメンもいつ何が起こるか分からない。リタイアの年齢まで心身ともに安泰とは限らない。
来栖はすごい。
冷たいような淡々としているようなどこかしれっと暗い部分があるように描かれているけれど、実は思慮深くてあったかい人だ。 -
Posted by ブクログ
音楽を志す若者による殺人事件。
しかも同じ舞台で二度目も起こる。
関係者たちと、事件を追う記者による視点で語られる物語。
最後怖かったー。
終盤の拘置所のあたりで、残りのページ数が少なく、これはもしかしてすっきりしない終わり方なのでは、と思ったのだけど、なんともいえないもやもや感。
理由が明かされたといえばそうだけど、どうしてそんなことで?という、納得できない感じが強い。衝動的に殺人に及ぶ人の理由なんて、そんなものなのかもしれないけれど。
なんだか、被害者も加害者も関係者も、みんな報われない。この子たちみんな呪われてたんだな、という印象の終わり方。
経済的な理由で、才能ある若者が音楽を諦めなきゃいけないのは、切ない。