額賀澪のレビュー一覧

  • モノクロの夏に帰る

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    戦時中のモノクロ写真を、AIを使ってカラー化した写真集『時をかける色彩』
    この本を巡る4つの連作


    戦争はいつだってモノクロだと、この本を読んで改めて気が付いた。
    戦争体験者の話を聞く機会がほとんどなくなった私達は、当時の写真や映像を見ても、心のどこかで「昔のこと」と遠い存在に感じていたのかもしれない。
    しかし色のついた写真となれば、不思議と身近なものに思えてくる。

    登場人物のひとり、女子中学生・紫帆の言葉。
    『モノクロ写真に色がつくことで、自分が生きる世界と太平洋戦争の時代が繋がる。
    教科書で学んだ歴史ではなく、自分が当たり前に持つ「昨日」を積み重ねた先にある過去の出来事として、戦争を見

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    2024年01月28日
  • 青春をクビになって

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     夢にどう決着をつけるのか。無給のポスドクが本来没頭したい研究を続ける夢と仕事に困る現実に苛まれる現実。この折り合いをどう付けるのか。ポスドクらが置かれた環境の厳しさをノンフィクションのようなリアルさで描いた「青春をクビになって」。主人公は大学非常勤講師として働いている35歳の古事記研究者。突然、来年度の契約はできないとの通告を受ける。失踪した小柳先輩は自分と同じく就職氷河期の世代。自分も同じような展開になったかもしれないと他人事とは感じられずに読み進んだ。章間の展開が面白い。

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    2024年01月21日
  • ウズタマ

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    ネタバレ

    優しい言葉を発する
    同じ意味でも優しい言葉を発する
    心がけたいと思った。

    読みやすいし、
    結末気になってサクサク読めるんだけど、
    殺したことを相手に補完してもらうのいかんやろ
    とか、
    子供の誘拐あかんやろ、
    いいタイミングで皆瀬さんでてきたな〜
    という感じ。

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    2024年01月19日
  • 転職の魔王様

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     成田凌、小芝風花主演のドラマの原作になったお仕事小説。転職という、ある意味人生の節目に立った人々の葛藤を描く。
     転職の理由は人それぞれ。会社の人間関係に悩んだり、過重労働に苦しんだり、はたまた誰かが転職したから自分もと思ったり。
     そんな人たちにキャリアアドバイザー(CA)は、どう接するのか。CAにだってノルマはあるだろうし、時には無理やり転職先にねじ込んでしまうこともあるかもしれない。この話の主人公はそういう感じではなく、一見冷たい印象を受けるが、求職者がしっかり現実と向き合って、自分で考え行動するのを待っている。
     結果だけを求めることにも、また自分で考えることを放棄していることにも、

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    2024年01月12日
  • 転職の魔王様

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    転職エージェントと転職希望者の物語。
    エージェントについてはほとんど知識がなかったので、面白かった。仕組みとか。転職についての話も。

    今の仕事に満足していない私には、登場人物たちの言葉はいろいろ耳が痛いなぁ。でも転職限界年齢はとっくに超えてるしなぁ。超えた人がそれでも転職活動を頑張る話なんかも、読んでみたいな。
    若い頃にこんなエージェントに出会っていたら、人生変わっていたかも。
    でも魔王は怖すぎ。あんな言い方されたら他社使うよね。

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    2024年01月09日
  • ウズタマ

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    Audibleで聴了。

    父から手渡された通帳の振り込み人の正体。
    そして、幼くして母がいなかった理由。
    つぎつぎと明らかになる真相にどんどんのめり込んでいく。

    周作がその渦中に入っていくことは、
    彼が苦しむことになるんじゃないかと思ったけど、
    終わってみれば、真相をしれて、この結末でよかったのだと思えた。

    ミステリも人間関係も合わせた本だったな。

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    2023年12月31日
  • モノクロの夏に帰る

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    あなたの子供時代の写真は『カラー』ですか?それとも『モノクロ』ですか?

    さて、これは声に出すと年齢がバレてしまう極めて危険な質問でもあります。世界初の写真は1826年にフランスの発明家・ニエプスという人が撮ったものとされています。目の前のものを写し取るには精密な絵画に頼る他なかった時代に写真という画期的な技術が使えるようになった当時の人々の驚きが目に浮かびます。

    その後、1961年に『カラー写真』が生まれます。私たちの目に見えているそのままに記録されるようになった『カラー写真』。しかし、そんな『カラー写真』が一般化するまでに撮られた写真は全てが『モノクロ』の世界のままです。いかにも昔の時代

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    2023年12月23日
  • 転職の魔王様2.0

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    転職の魔王様 第2弾。
    自分の仕事に対しての気持ちに折り合いをつけたりして何とかやっているが転職という言葉には強烈に惹かれている自分がいます。真摯に向き合ってない自分もいます。
    続きがあるといいなー。

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    2023年10月30日
  • モノクロの夏に帰る

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    時をかける色彩。戦時中のモノクロ写真をAIでカラー化した写真集から、広島を舞台にしていくつかの物語が進行していく。
    実際に戦争を経験した人がいなくなってしまう事態が目前となり、戦争は歴史の事実となろうとしている。世界のどこかで戦争で命を落としている人がいる現実。
    綺麗事でなく、僕たちは戦争をどう捉えていけば良いのか。
    考えさせられる一冊。

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    2023年10月30日
  • 転職の魔王様

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    私は自分の仕事が好きです。やめたいと考えたときもあるけど好きです。自分で選んだ自分の仕事を、私の意義でこれからも大切にしたいと改めて思いました。魔王様の切れ味抜群のことばに何回かくじけそうになりましたが、それくらい心に刺さる、考えさせられる素敵なお話でした。

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    2023年10月25日
  • 転職の魔王様

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    テレビドラマ化されていた事には気が付きませんでしたが、たしかにテレビ映えしそうなストーリー展開だなと思います。

    パワハラ上司のもと、身を粉にして働き続けて体を壊す、という主人公の境遇は、今でも「ありそう」というリアリティを感じさせます。広告代理店を辞めた彼女が叔母さんの警衛する転職エージェント会社で働き、そこで「魔王様」と呼ばれる上司に出合う、というあたりは小説らしい展開ですが、魔王様もその周囲の同僚たちも親近感を持ちやすいキャラクターとして描かれています。

    転職をめぐる人間ドラマは、「働く」ということだけでなく、「どう生きるのか」ということを考えるきっかけにもなります。まだ若い社会人や、

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    2023年09月27日
  • 転職の魔王様2.0

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    転職の魔王様パート2ということで、今回も様々な人がシェパードキャリアを訪れています。この本では未谷さんの成長の仕方が描かれていて、あの子がここまで大きくなったのかぁ…どこかの魔王様に似てきたかなと親心を持ちながら楽しんでいました。またドラマと比較して読んでみるとなかなか面白いです!

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    2023年09月23日
  • 競歩王

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    元天才高校生作家で現在絶賛スランプ中の忍と、箱根駅伝を諦めて競歩に転向した八千代。
    全く別の道ながら、同じような苦悩を抱える2人の出会い。
    落ち込んでいるときや、絶望しているときって、どうしても自分が世の中で一番のどん底にいると思えて、他人が輝いて見えてしまう。
    小説家のことは全く分からないわたしだけど、売れてる作家も売れない作家も、賞を取ったら取ったなりの、それぞれに多様な地獄があると読んで、それは世の中全ての人に当てはまると思った。

    最も人間らしい”歩く”という行為が、ルールでガチガチに縛られた競技。確かに(笑)

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    2023年09月20日
  • 小説 空の青さを知る人よ

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    この本を読んでから気になってた映画を見た
    感動した
    純粋だった頃と現実を知った今
    選択って大事
    考えるより行動すること

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    2023年09月12日
  • 転職の魔王様2.0

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    ネタバレ

    いやー面白かった!!読み始めるとページをめくる手が止まらなくなりました。
    前回の巻ではお仕事観をびしばし刺激され、勉強になるなーと思っていたけど、今回の巻では読み終わった後、読んだ内容を活用したい、お仕事したい、と思いました。皆川さんのお話がかなりクリーンヒットしたからかも。わたしも来栖さんに言わせれば気持ちの悪い社畜なのかもしれない。

    また、今回の巻では主人公の環境が大きく動いてどきどきした。これ、続くよね??続き読みたい!ここに楽しみにしてる読者がいますよ!額賀先生!

    表紙に惹かれて購入したご本ですが、内容は勉強になるしとっても面白く、良い出会いをしたなと思いました。本文を書いているか

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    2023年09月10日
  • 転職の魔王様

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    とてもおもしろかったです。
    さすが、実写でドラマ化されるだけのことのことはあります。
    自分のことは自分で決められる人になりたいですね!

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    2023年09月10日
  • 転職の魔王様

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    理不尽な環境で働いている人達が1人でも少なくなるといいです。自分の仕事についても考えてしまった。「誰かに必要とされるから働くんじゃなくて、私がこの仕事を好きだなと思えたから、働き続けたいです」くー、こんなこと思えたら最高ですよね。程遠い…。続編も読みたいです。

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    2023年09月09日
  • 転職の魔王様

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    最初の話からめちゃめちゃに沁みた。
    どの話も沁みないところがないくらい。
    自己啓発本読んでるみたいに、自分の仕事観ってどうなんだろうって思い出しながら、考えながら読んだ。
    2冊めもわたしの仕事観をびしばし鍛え直してくれるかなー楽しみ!

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    2023年09月03日
  • タスキメシ

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    少し想像と違かった。読んでいて、何度か想像と違ったなぁと感じながら読んでいたが、何となく描かれるごはんは美味しそうだし、登場する高校生たちがどうなるのか気になるしで最後まで読めた。
    最後は青春小説だなぁと感じるくらい、熱い友情もあって良かった。

    解説は柏原選手!柏原選手といえば、東洋大学の山の神で4年連続区間新だった選手!2代目と書かれているが、覚えている山の神は柏原選手だけなくらい夢中で箱根駅伝を観ていたことを思い出す。
    豪華な解説も小説を引き立てている。

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    2023年09月03日
  • 転職の魔王様2.0

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    お仕事小説の醍醐味は、自分の知らない職業のあれこれが知れて、あたかも自分自身がその職種に就いているような疑似体験ができることです❗

    本書も未谷 千晴を通して、もし自分自身がCA(キャリアアドバイザー)だったらどのようにクライアントを導くか?と考えながら読むと、幾つかの気付きを教えてくれました。個人的には、『第三話 転職を生き甲斐みたいにしては駄目です』が好きです。

    新キャラクターも登場してますます面白い展開になっているので、続編を希望します❗

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    2023年09月01日