額賀澪のレビュー一覧
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才能を持った人を見つけた連中が、あいつは天才だと言う。
天才は、ずっと天才なのか…
才能には終わりがあるのか…
ゆるく繋がる短編集。
カメラマンの多々良が、カメラを通してその才能を見い出していく話なのかと思ったけれど、少し趣きは違っていた。
多々良自身も才能ありの人なのかもしれないが…。
○星の盤側〜史上最年少でプロ入りした中学生棋士
○妖精の引き際〜金メダルから3年のフィギュアスケーター
○エスペランサの子どもたち〜無料塾通う歌が上手い中学生
○カケルの蹄音〜インターハイ優勝を狙っていたが脛の痛みで挫折したカケルが、出会ったのは競走馬だったズットカケル
○星原の観測者〜売れっ子作家と -
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怒るとブタ鼻になってしまうというとんでも設定w
ブタ鼻にならないようになんとか感情をコントロールしようとする香子。
誰にでもいい顔をしてしまう八方美人的な宮原。
人と関わることを避けて生きてきた春木。
人は誰しも社会で生きていくにはある程度の猫を被らないと円滑にやっていけないよね。だから香子と宮原がいろいろな思いを抱えながら生きているのはよくわかる。そんな中、偶然、香子の秘密が春木にばれて。素を見せられる相手っていうのはやっぱり貴重な存在で。猫は被り続けられないもんね。
「人生って、無駄なことに労力を使ってこそでしょう?」マリー先生の含蓄のある言葉。
人生ってきっとそんなもんなのかもね。 -
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緩くつながる5作からなる連作短編集
星の盤側・・・中学生棋士の明智とかつての中学生棋士の座間にスポットを当てたカメラマン多々良の話
妖精の引き際・・・オリンピック金メダリストのフィギュアスケーターレイナと幼馴染のリっちゃんの話
エスペランサの子供たち・・・無料塾エスペランサのナナオ先生と歌の才能がある勇仁の話
カケルの蹄音・・・怪我で陸上選手を諦めたカケルとサラブレッドのズットカケルの話
星原の観測者・・・売れっ子だけど社会性がない釘宮と売れてないけど社会性があるが死んでしまったイチタカの話。「相手を罵ったり口論したりしたら、悪いと思ってなくてもとりあえず謝ってみろ」「揉め事の原因は -
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元スポーツカメラマンがフィルマーになる話。フィルマーという立ち位置の存在やストリートスケーター達の想いを垣間見れる。金メダリストという肩書きやお金などの欲望という世界とは別の、人間が求めてやまない高揚感や満足感、若者を応援したくなる大人の視点がこのストーリーの中にあった。社会的な地位や生まれてきた環境に関係なく、お金や時間の満足な使い方ってこういうことなのかな、と感じた。社会のルールを遵守しない若者達というイメージだったストリートスポーツが、エネルギーを持て余し、自分の人生を満足させたい若者達へのツールになっているのかもなーと思わせてくれた。サラッと読めて楽しめた。
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"1冊目に読みたい"という文言のとおり小説の書き方の基礎が学べる教科書でした。自分でなんとなく小説を書く上で考えてたことが言語化されててさすがだ〜と思いました(当たり前)。三人称の使い分け方や改稿・推敲のやり方が参考になりました。自分の書いたものを客観視するのが苦手なのと、作品を書き上げるのも苦手なので、がんばろうと思います。とにかく書き終えることに意味がある、数を書くことが大事、みたいなのは他の書き方の本にも書いてあったので基本中の基本なんだな〜。簡単そうだけどなかなか大変ですからね…。基礎があるからこそ個性が出てくる。ほんまにそれなと思う。
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ネタバレ君はレフリィを読んで感動したのと小説の書き方を知りたくて読んだ。まぁ、世知辛い。作家になるには独りよがりな文章を排し、読者に伝える情報を焦点を絞って客観的に書かないとならない。エンタメ小説においては説明的であってもならない。自分はどうも説明に逃げてしまうのとテーマから物語を創造してしまうため、小説は向いてないんじゃないかと自信を失くしました。
小説家として生き残るには、読者に最小限の表現で舞台を立ち上がらせ、脳内に吹き込む言葉の的を絞り、読者と架空のコミュニケーションを取らないとならないと感じた。ビジネスマンのような感覚を持つ作家が現代作家に求められている資質なのではないかと身につまされた。