額賀澪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画があることを知らずに読みました。
内容的には、若い人が読むものかなとは思いましたが
自分にも問いかけたくなる部分があります。
18歳の夢と希望にあふれた自分が31歳の自分を見て
ガッカリする・・・。
果たして自分はどうだろう?と考えさせられました。
きっと18歳の私もガッカリするんだろうな、と
思ったときに、たとえ理想の大人にはなれていなくても
自分なりに頑張って充実した生活を送っているよと
言えるようにならないとなと思える1冊でした。
久々の読書だったので、次は長編読みたいかな。
薄かったので通勤電車だけでも1週間で読めました。 -
Posted by ブクログ
積読してた本を片っ端から読もうシリーズ34冊目。
久しぶりの額賀澪さんの作品。
テーマが良かった!
とある小さな島で受け継がれていく伝統や文化。
伝統を大事にし古い考え方に囚われがちな世代と、
伝統のこれからの在り方や意味に疑問を持ちながらも
しっかりと向き合い自分たちなりの答えを出そうとする若い世代。
世代間の価値観の違いや
親と子の間で交わされるやり取りは、
きっと本書のテーマになったような特殊な伝統だけではなく
深冬の家業の農家のように様々なところで起きていることだと思う。
けれど、ありきたりなテーマでそれを語られたら
多分印象には残らない話になっていた。
この独特な世界観が良かった。
イメージとして、映画「君の名は」で
三葉の家が代々引き継いでいた神社の家業みたいなカンジだろうか。
エピローグがちょっとだけ長かったけど、
ラストは爽やかな読後感でした。 -
Posted by ブクログ
読み終わって、とってもさわやかな気分になった。
後味最高です。
大農家の一人娘、いずれは家業を継ぐように言い聞かせられて育ち、そんな親の考えに反発する深冬。
島の伝統のお祭りで神女になる権利を得るため、島を一歩も出ては行けないという決まりを頑なに守り続ける柑奈。
ある意味似たような環境だけど考え方が全然違う2人は、ケンカばっかり。
島で育った優弥、渚、憲兄ちゃん、どの人物も好感が持てて、その関係性も微笑ましい。
深冬は失恋したけど、素敵な島で素敵な仲間たちと出会い、忘れられない夏になっただろうな。
こんなに色んな意味で強烈な夏を経験したら、『夏なんてもういらない』って思えるのかもなぁ。
キレイな潮見島の風景が目の前に広がるよう。
12年に一度、3日間かけて行われるお祭りも、準備の段階ではあまり興味が持てなかったけど、最後には、ぜひ行って見てみたいと思えた。 -
Posted by ブクログ
もういらないというタイトルと帯に一生に一度の大失恋なんて書いてあるから、ネガティブな話なのかと思ったが、素晴らしい夏だったという話にわたしは感じた。
ただの恋愛小説ではない。
神、伝統、変えられないもどかしさ、逃げ出したい気持ち、変わらない人々、変わる人、人間関係。
正直恋愛は脇役だと思った。昔から受け継がれる伝統を通して、自分はどう受け止め変わっていくのか。はたまた変わらないのか。
深冬の、親への感情や好きな人への気持ち、好きな人が第一で祭りとかどうでもいい、好きな人と一緒にいたい知りたいって思いはめちゃくちゃ理解できました。
恋愛としては成就しなかったけど、みんな一歩前に進めたのでスッキリとした読後でした。
幸せになってほしいな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ*村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都―当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か…微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説集。コワくてせつなくて愛しい物語の世界をぜひご堪能ください*
前半は女同士の執着や束縛が続くありがちな展開でしたが、後半は力量のある作家さんの本領発揮で、一味違う物語を堪能しました。
特に気に入ったのは、森絵都さんの「獣の夜」。最初はハラハラしたものの、パプリカで大笑い出来る、いつでもあの頃に戻っていける、これこそが女の友情の真骨頂ですね。でも、これはひと歳取らないとわからないかも。型に嵌らず反旗を翻す二人がカッコよくて、痛快な物語。 -
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いじめられてから後、一人でいる事を決めてそれを押しとおす。なかなか無い事と思う人もいるでしょうが、僕にはこの気持ち痛い程分かります。いじめの言葉や村八分の空気を全て無視し、実害があるような事が有れば徹底的に抗戦する。彼女とは違いますがそういう風に一人でいる事を主体的に選んだ時、最終的には自分の周りに出来るエアポケットのような孤独です。いじめというのは相手がやり返してこない事を前提にしているので、相手が弱くないと分かった時点で居ない物のように扱われます。気楽ではありますが、心がじくじく血を流すような寂しさがありました。
このような本を書けるという事は額賀さんもあまり楽しくない青春を送って来たのでしょうか。なんとなく親近感。
でもこの「ヒトリコ」ちゃん、絶対美少女でしょう。でないとこういう展開にならないですよね。もてもてじゃないっすか。
すらっとして真っ黒なストレートヘア、多分色白なんでしょう。結局美形には勝てないぜ、けっ!とは思いますが彼女の選択は好きです。潔いし、多数に同調して弱いものを虐げる事に比べたらマイノリティーでいた方が100マシです。 -
Posted by ブクログ
私が学生だった頃、部活動はもちろんあったし、中学生の頃なんて全生徒が部活動に入ることが義務付けられていた。毎日部活を強制されるのが嫌でサボりまくってたが、生徒と違って先生はサボれなかったんだな。そう考えると少し反省。身を削って朝から晩まで働いてくれていたのに、感謝したこともなかった。
働き方改革でどんなに「週休二日制」とか「定時帰り」とか掲げても、実際そうできないのは皆が分かってる。「部活動廃止」なんて一番難しいと思う。
先生たちも様々で、部活動に熱心な先生もいれば、休日まで部活のために無償労働しなきゃいけないと疲弊している先生もいる。この先生同士のギャップもしんどいと思う。
働き方改革に反発する教師たち(賛同したくてもできない教師も含まれる)、部活動を廃止してほしくない生徒の親、本当は部活をやめたい生徒など様々な人物の視点で物語が進んでいくが、教師の視点が一番読んでて苦しかった。
段々、部活動って誰が何のためにやっているのか分からなくなって混乱してきた。
「任されている限り、私たち先生は、目の前の子供たちのために無償労働してしまうんです」
この言葉がとても重く感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ父が行方不明となり、実感を持てないまま叔父とともに保険調査員の仕事をはじめる主人公。
200ページほどで短い中で、詰め込みすぎずさらりと読める感じでした。保険調査員という職業のお仕事小説でもありましたが、人を疑う仕事という特殊な背景を、叔父の恭介と駆け出しの主人公の対比した視点を交えることでその特殊さがうまく出ているなあと思いました。
話もきれいにつながっていってとてもよかったです。ただいかんせん話が短く、淡白な印象。300ページほどだったら、保険金詐欺に手を出してしまう人々の心がもう少し深堀りされたろうし、父親の死を受け入れる主人公の描写ももっときめ細かくなったかもなと思うと、すこしだけ残念に感じました。