額賀澪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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高校の吹奏楽部が開催した演奏会を聴いて
吹奏楽を始めた少年と幼馴染の少女が
憧れの高校に入り、全日本コンクールを
目指す部活物語。
部活内の上下関係や出演者を決める競争、
進学のための勉強と部活動のバランス、
いろんな葛藤をしながら目標に向かって
努力する高校生たちの物語。
全国大会出場を目指した経験がないので、
強い憧れや熱量に共感はできないけれど、
学生という限られた時間の中で目標を持って
過ごした時間という部分では想像ができて
懐かしさを感じました。
作中で記者が発した『眩しい』という一言の
方が今の自分としては共感です。
将来への悩みや夢と希望、精神的な葛藤など、
ジレ -
Posted by ブクログ
山は人を洗う場所。
高校時代にスポーツクライミング選手としてインターハイにも出場した筑波岳。
自分の中で区切りをつけ大学ではクライミングは続けないと決めた。
ある時、登山部の部長・梓川穂高と出会う。
P152「山は不思議だ。下界だと聞けないことや言えないことが、何故か聞けちゃうし言えちゃう」これは穂高の言葉。
心に小さな傷を抱えた二人は
出会えたことで互いに救われたのだと思う。
山の描写に心惹かれ息を大きく吸っていた。
岳の高校時代のコーチの滑落死も物語の重要な鍵となる。
それにしても登場人物すべてが魅力的で
さすが、額賀澪さんと嬉しくなった。 -
Posted by ブクログ
作家が自著を売るために、どうすればよいのかを出版業界の関係者に聞きに行ったエッセイ
・助言を求めたキーパーソン
三木一馬(元電撃文庫編集長、ストレートエッジ代表取締役社長)
松本大介(さわや書店フェザン店・店長)
大廣直也(Web コンサルタント)
浅野由香(映像プロデューサー)
川谷康久(ブックデザイナー)
目次が全部WEBでも見られるので、多少の知識がある人なら内容は容易に推測できる
「面白い本」であることは必要条件として
対象層に正しく情報を伝える広告戦略が大事という事でしょうか
そもそも、面白い本というのが大前提と言うけれども、何を以て面白い本かの定義が難しいと思うんですけ -
Posted by ブクログ
ネタバレ吹奏楽は高校ではやらない。
かつて憧れていた名門吹奏楽部のある高校に入学した基は、すっかり衰退していた部に見切りをつけて、そう言っていた。
しかし、その最盛期の吹奏楽部を作った憧れの部長がコーチとして部にやってくると聞き、入部を決意した。
物語は基とコーチとして戻ってきた瑛太郎、二人の視点で描かれる。
かつての栄光虚しく、部員のやる気も衰退した部がコンクールで金賞に輝くことが出来るのか?
かつて吹奏楽に青春をかけ、高校生活を全てを費やした瑛太郎。コンクールで輝いた後の人生に悔いを残す彼と
それでも今、一番やりたいことはコンクールに打ち込むこと、何を捨てても金賞の夢を叶えたいと願う基
p26 -
Posted by ブクログ
ネタバレどうすれば「売れる本」が作れるのか?
その答えを探し、著者は旅に出たーー。
答え:面白い本を作ること!
ウン!知ってた!それが出来たら苦労しないよね!
でもそこに全力で向かっていく額賀さん、すごいです。
編集者、書店員、映像プロデューサーなど色んな業種の方に話を聞いていくという流れの本。とても興味深く面白かったです。
1冊読み終えたら、誰かの言葉がささったり、その人なりの「売れる本」の答えが見つかるかもです。
わたしは「どうしたら売れるか?を考え続けること」だとおもいました。
本に限った話ではなく、何かを売るすべての人に当てはまる言葉だし、今後意識していきたい言葉です。
風に恋う、まだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者が吹奏楽経験者ということもあり、至るところにリアルがちりばめられている作品。
フィクションだけれども、どこか共感できてしまう。ああ、自分にもこういう時期あったな…とか、こういう人いたな…とスッと心にはいってくるものがある。
東日本大会という、大きな大きな大会を目指すけれど、地区で敗退になってしまうところもリアル。
努力しまくって全国レベルに登り詰めるのが物語の主人公ってものだけど、実際は努力しても努力しても地方の大会だって届かない人がたくさんいる。そういう人生のほうが圧倒的に多い。
だからこそ色んな人の心に届いて刺さるお話なんだろうと思います。
吹奏楽の知識がなくても楽しめます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ合唱がでてきます。
合唱は大好きで特に「心の瞳」には思い入れがあったので懐かしいなあと感じながら読みました。
途中(額賀先生はもしかして合唱に恨みでもあるんじゃ…??)とかなり不穏な気持ちになりましたが最終的には合唱ってよいね、の空気に落ち着いたのでほっとしました。
合唱に限らず、人から強制されてやるのと自分の意思で楽しくやるのとは景色が全く変わりますよね。
(団体競技とかね)
このお話は、額賀先生がとある本から受けた影響の入ったものだと聞いたので、なるほど~とつぶやきながら読みました。
また新しい読書の仕方ができて楽しかったです。 -
Posted by ブクログ
「お酒」を題材にしたアンソロジー5作。
・織守きょうや「ショコラと秘密は彼女に香る」
チョコレートボンボンに思い入れがありげな伯母を探る姪っ子は、その人物に会いに行く。
・坂井希久子「初恋ソーダ」
果実酒作りが好きなキャリアウーマンの話
・額賀澪「醸造学科の宇一くん」
実家を継ぐのが既定路線の酒造の一人娘は自分の将来に悩んでいて…
・原田ひ香「定食屋「雑」」
夫の好きな食事が許せない妻は離婚を切り出される。
・柚木麻子「bar きりんぐみ」
コロナ禍で昔の同級生からオンライン飲み会を依頼されたバーテンダー。
お酒がスパイス的に、過去だったり、これからだったりを見つめ直すきっかけにな