額賀澪のレビュー一覧

  • モノクロの夏に帰る

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    戦争の実体験がない世代が戦争を語り継ぐには?という命題に挑戦した作者の一つの回答。

    登場人物の日常、人生と絡めることで通り一遍とならなくしたのは、作者の力量であり、テーマに向かう姿勢の賜だろうし、答えも結局そこにあるのだと思う。

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    2022年12月20日
  • タスキメシ 箱根

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    息子が中学から駅伝をしていて、中3の時初めてレギュラーメンバーになり、地方大会で一位になり、コロナで全国大会が中止になった息子父です。
    前作から、読んでますが、こんな素晴らしい作品に、コロナな話題を絡めないで欲しかった。
    エンターテイメントとして楽しんで読んでいるし、素晴らしく楽しい作品なのに、新型コロナの話を終盤から匂わせ、エピローグで、主張しています。そんな事しなくても良くないですか?コロナでくじけた私達には、厳しすぎます。
    エピローグさえなければ、一生大事にする本だと思いました。
    作品に自信を持ってもらいたいです。時事問題とか絡めなくても、貴方の作品は素晴らしいと思います。
    人生で一番泣

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    2022年12月15日
  • モノクロの夏に帰る

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     一冊の本をもとに,それぞれの登場人物が,戦争について,どう考え,どう行動するかを考える連作小説。

     第一話「きみがホロコーストを知った日へ」
     第二話「戦略的保健室登校同盟」
     第三話「平和教育の落ちこぼれ」
     第四話「Remember」

     作中作の『時をかける色彩』という,戦前戦時中のモノクロ写真をAIでカラー化するプロジェクトが組まれ,それを写真集化したものが出版された。
     第一話では,主にカリスマ書店員の,第二話では保健室登校をする女子中学生二人の,第三話では広島出身のテレビディレクターの,第四話では日本の高校に転入してきた,アメリカ人と日本人のミックスの高校生の,それぞれの視点と

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    2022年12月03日
  • タスキメシ

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    箱根駅伝までもう1ヶ月ちょっと!
    毎年この時期が来ると三浦しをんさんの「風が強く吹いている」が読みたくなります。
    …と今年は本書を見つけ、こんなの見つけちゃったら読まずにはいられないでしょ〜と即購入。

    そっかそっか…タスキメシ!というくらいだからメシ主軸?と思わせる前半。
    箱根を目指すランナーの熱い青春群像劇を想像していたので、あっ、思っていたのとちょっと違う…走りも料理もどっちつかずな感じが余計そんな思いに拍車をかけてしまったか?
    いやいや…後半も後半、走りも料理もいい感じに熱くなってきた!
    どっちつかずが一つになってきた!
    泣けた!

    箱根駅伝…どの大学にも、どのランナーにもそれぞれの背

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    2022年11月28日
  • モノクロの夏に帰る

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    第二次世界大戦中の写真をAIを使ってカラー写真にした写真集、この写真集から様々な若者が繋がっていく。
    日本が戦争していたことなど遠い昔のこととして捉えているであろう若者たち。
    そんな若者たちに読んでほしい1冊だ。
    モノクロでみている戦前の写真だからか、昭和の前半は暗い時代として捉えてしまっている。しかし、この時代だってちゃんと色があって笑顔ももちろんあったのだ。だからって平和ではなかったけど、人々は懸命に生きていたんだと改めて認識した。
    歴史、特に国と国との争いの歴史はそれぞれの国によって見方は変わる。そのことをきちんと認識することが一番大切なのではないかと思う。
    そして一方に偏ることのない理

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    2022年11月27日
  • モノクロの夏に帰る

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    戦時中のモノクロの写真をカラー化した「時をかける色彩」この写真集から繋がっていく物語。

    戦争を若い世代たちは、どのように捉えてどんな気持ちで語るのか…とても興味があった。

    セクシャルマイノリティの書店員
    保健室登校の女子中学生
    家族にコンプレックスを持つテレビマン
    アメリカから来た高校生と福島から来た高校生

    それぞれが語ることに戦争を知らなくても今すべきことを考えることはできる。
    だからありのままに80年前の戦時下を生きた人々を、地球の裏側で苦しむ人々を想えばいい。

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    2022年11月26日
  • さよならクリームソーダ

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    題名と表紙に惹かれ読み始めたが、想像よりもずっしりと来るものがあった
    芸術を専攻する自分とも重なり色んなことを考えさせられた

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    2022年10月15日
  • モノクロの夏に帰る

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    モノクロをAIでカラーにした写真集に関わる連作短編集。
    歴史上の過去の出来事が、自分事として捉えられた時、何かが変わり始めるのだと思う。
    戦争のこと、まだまだ知らないことも多いと気付かされた。

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    2022年09月23日
  • 競歩王

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    縛られたルールと長い距離、もがき苦しみながらも一歩一歩前へ。小説家と競歩選手とは…素晴らしい組み合わせ。

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    2022年09月23日
  • モノクロの夏に帰る

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    ネタバレ

     若いから、知らないから綺麗事で済ませて良いのか?

     第二次世界大戦中のモノクロ写真をカラーにした本を中心に、それぞれの人達の視点からの戦争への想いを綴ったオムニバス短編集。

     色々刺さりましたが、一番はラストの「remember」。
     
     アメリカと日本のミックスの少年・レオ。親の仕事の都合で日本の高校へ編入したが、日本人は自己主張しすぎるのを嫌うから、おバカなフリをするってのは何となく解る気がしました。そして、原爆についてのアメリカと日本の解釈の違い。歴史はそれぞれの国の視点で大きく変わるってのも痛感させられました。

     クラスメイトから浮いていた桜太は福島の原発によって移住した一人。

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    2022年09月15日
  • ウズタマ

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    私がずっと大好きな脚本家に坂元裕二がいる。彼のドラマでずっとテーマになっているのは、「血がつながっていれば家族なのか?」ということ。血がつながっていても「家族」とは呼べない関係もあるし、血がつながっていなくても、たとえば一緒にご飯を食べた回数だけ、家族に近づいていくということもある。本著を読んで、改めてそれを考えさせられた。
    読み始めはミステリー風味で、完全に癒しを求めて読み始めた私は、あれ、ちょっと違ったかな?と思ってしまったのだけれど、読み終えてみれば、まごうかたなき「家族小説」だったなと。
    ちょうど休日のお昼ご飯に、『きのう何食べた?』のケンジの味噌ラーメン(サッ○ロ一番。野菜たっぷり!

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    2022年08月17日
  • 競歩王

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    天才高校生作家としてデビューした小説家の忍が出会った競歩選手の八千代篤彦。小説家としてデビューしてから徐々に部数を減らし行き詰まっていた忍とオリンピックを目指しながらもタイムが出ない篤彦。お互いのなかに自分を見、共感するようになって協力していく二人。小説家を競歩を続けていく難しさや苦しさを認め合いながら、競歩を題材に小説を描く覚悟を決めた忍とその思いを知った篤彦の二人の気持ちが臨場感たっぷりに描かれている。競歩のルールや難しさ、面白さが忍と篤彦のやりとりから存分に伝わってくる。夢見たものとは違うところで始まったものがいつしかそれが夢そのものになっていて周りの人を巻き込んで大きな力になっていく過

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    2022年07月14日
  • ウズタマ

    購入済み

    本当の家族愛

    心の隙間に大きく空いた,孤独感を埋めようとする主人公を過去の僅かな記憶とある殺人事件を絡めミステリー仕立てにし、「本当の家族愛とは何か」がテーマの非常に読みやすい本でした。

    #泣ける #切ない

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    2022年07月05日
  • さよならクリームソーダ

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    「家族から離れる」事のお話

    何とも説明がしにくいので、公式のあらすじを貼付
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    美大合格を機に上京した友親に、やさしく接する先輩・若菜。しかし、二人はそれぞれに問題を抱えており――みずみずしい青春の日々。

    恋をした。とても悲しい恋を。

    美大に入学したての友親は、知り合った先輩の若菜と親交を深めるうちに、自らの中にある問題に向き合うことになる。一方、若菜も心に傷と秘密を抱えていて……。友親の前に現れた少女・恭子は何を知っているのか。かつての悲恋、家族との軋轢、才能への渇望と絶望――美大生たちがすごす、瑞々しくも痛切な日々を描いた、額賀澪の青

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    2022年06月27日
  • 屋上のウインドノーツ

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    高校の吹奏楽部のお話

    松本清張賞を受賞したくらいの作品なので、あらすじは割愛

    ストーリーとしては、過去の自分からの脱却や失敗した事への悩みながらの再挑戦というのが描かれていて、青春小説としてはよく出来ている
    まぁ、結末としてもリアルだしね

    若い頃の人間関係の悩み
    誰かの庇護下にいるからこその不安感、過去の失敗に囚われて自分の本心を出せない悩み、誰かを庇護することが自分の使命と思い込むとかね

    文庫の表紙は明らかにラノベ風だし
    読者の対象層としてはそっち向きの方が合ってると思う

    吹奏楽ものとしては、上位の大会出場を目指す部活を取り扱った小説として、「吹部!」(赤澤竜也)、「ハルチカシリー

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    2022年06月23日
  • 風は山から吹いている――Why climb mountains with me?

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    色んな思いを抱えながら、人は山を登るんだなぁとしみじみと感じました。親戚のおじさんに小学生の頃に八ヶ岳に連れて行ってもらいました。それ以来、山らしい山には登ったことはなかったのですが、もうすぐ50歳。近場の低山に妻と一緒に行きたいなあって思いました。

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    2022年05月16日
  • 完パケ!

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    額賀さんの作品は、スピード感があってエネルギッシュで、さわやかでいいですね。ぐいぐい引き寄せられるようにページをめくってしまいました。チームで燃え上がって、命を削るような思いをしながら作り上げるって、部活だけではないんですね。いいな、青春!

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    2022年04月27日
  • 拝啓、本が売れません

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    「ヒトリコ」「さよならクリームソーダ」の額賀澪さんによる、出版業界と作家を巡るルポルタージュです。

    読んでいて感じたのは、「おまけ」で著者自ら述べているのと同じく、「売れたい」という焦りが全面に出ているということ。目を爛々と輝かせ、作家として地に足をつけるべく、目標を立てて取材をする……そういう著者の姿が(見たこともないのに)目に浮かぶようでした。

    内容で面白かったのは、装幀のところと書店のくだりでした。
    確かに最近の本の装幀ってイラストが多くて鮮やかな、構図も工夫されているものが多いなー、とか、業界に関わった人しか知らない「プルーフ」にまつわる色々な話など、読んでいて楽しかったです。

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    2022年04月20日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    女の嫉妬、依存、束縛、共鳴、味方
    全部つまった1冊だった。

    支配したいほど相手を想うことはもはやもう友情ではなくなってるところが怖いところで。

    怖い部分ももちろんあるけど、やっぱりいつまでも変わらずしょうもないところで笑いあえるのも女友だちのいいところというのも伝わった本だった。

    個人的にはブータンのうたが好きだった。

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    2022年04月17日
  • さよならクリームソーダ

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    額賀澪さんの作品はかなり前に「ヒトリコ」を読んだことに引き続き、2作目です。

    クリームソーダと聞いて思い浮かぶのは、個々人に差はあれど、丸いバニラアイスの乗った緑色のアレ、ではないでしょうか。見るも鮮やかでさわやかなあの佇まい。
    しかし、本作に登場するのは同じクリームソーダでも、少し趣が違っています。

    舞台となるのは、花房美術大学。通称ハナビ。登場するのは一人の新入生・友親と、その周囲を取り巻く面々。主に対比して描かれているのは、若菜という4年生の男子学生です。
    あらすじを読んだ感じでは全く想像できないでしょう(実際、私もそうでした)が、私が読後に感じた本作のテーマは

    ・家族
    ・死
    ・偽

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    2022年04月15日