額賀澪のレビュー一覧
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私、昔からうずらの卵とサッポロ一番塩ラーメンが大好きなんです(*≧∀≦*)
だからこのカバー絵が気になって、気になって。。。
うずらの卵は、子供の頃お弁当に入っていると最後まで楽しみに残しておく派でした笑
サッポロ一番塩ラーメンは、時々食べたくなるんですよね〜
お店であのパッケージを見ると立ち止まってしまいます
本当はバターを溶かすと更に美味しいのですが、カロリー高いので我慢しています
たまたまですが、今作はそんな好物が出てくるお話でちょっと嬉しかったんですよね⸂⸂⸜(*^^*)⸝⸃⸃
でもお話の方は軽いノリだと思っていましたが、全然違っていました
血が繋がっていなくても、家族と思える程大切な出会いもある事を謳ったお話でした
人を信じ切れる主人公の感覚と度胸ある行動は良くも悪くも凄いと感じました
そして母親が息子から軽く流された事が、ちょっと不満でした
子育てってそんな簡単ではないんだよって、同じ母親の立場から言いたくなりました
そして、これから主人公達が本当に幸せになれるのか気になりました
でも頑張って幸せになって欲しいなあとも思いました
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私は「箱根駅伝」が大好きだ。なので、レビューは甘めになるかもしれないので、ご注意を。
本書は、「箱根駅伝」ファンならムネアツになり、感涙にむせぶこと必至の作品。一冊の手帳が結ぶ昭和と令和のアスリートの想い、そして終盤で明らかになる昭和のアスリートと令和のアスリートの繋がり、実に上手い。昭和18年に復活した第22回箱根駅伝が終わり、類家は「きっと、この大会は遠くまで飛んでいきますよ。僕達が想像できないほど、遠くまで」と言ったが、確かにそうだった。泣いた。
今年の第100回大会は、事前の予想を覆して青学が優勝した。青学は箱根に特化した調整をすることで知られており、今回の立役者となった3区の太田、4区の佐藤は箱根しか見ていない「箱根男」。何故そんなにも「箱根
」に魅入られるのか?本書を読めば納得できる筈。
一つだけケチをつけると、登場人物が多いにもかかわらず、同じ人物が姓で出てくる場面と名で出てくる場面があるので、誰のことだかわからず混乱した。 -
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労働観というものについてのクライアントの気づきと再生を描くヒューマンドラマ連作短編集。
また、サポートする CA を描くお仕事小説としての側面もある。
物語は基本的に、主人公の羊谷千晴と各話のクライアントの視点で交互に語られていくが、最終話のみ魔王様・来栖嵐視点の述懐が挿入されている。シリーズ2作目。
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「内定ですか! ありがとうございます」
千晴は受話器を持ったまま、見えない相手に向かって何度も頭を下げる。そしてうれしさを抑えきれない千晴は、通話を終えても電話機を拝んでいる。
羊谷千晴が転職エージェント会社シェパード・キャリアの CA になって丸1年が経つ。上司の来栖嵐や先輩の広沢英里香には及ぶべくもないが、今日のようにクライアントと企業とをうまく繋げられたときの喜びはひとしおだ。
千晴が上機嫌で広沢とおしゃべりしていると卓上の電話が鳴った。午後5時に千晴と面談予定のクライアントが来ているという連絡だ。
先ほどの余勢をかって意気込んで面談に臨んだ千晴だったが……。 ( 第1話「大事な部分って、働いてみないとわらないんですよ」) ※全5話と、プロローグ及びエピローグからなる。
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千晴のキャラが前作と比べ、少し変わってきたように思います。
前の職場でメンタルをやられかけてシェパード・キャリアに来たときよりも、気持ちを素直に表現するようになってきました。社内でのびのび振る舞っているし、魔王・来栖にも結構な物言いをしています。
本来の千晴に戻ったということ ( あるいはドラマ原作になるのを意識してのこと ) なのかも知れませんが、とにかく来栖の対極にあるという人物設定から外れつつあります。
だからか本作では新キャラを、中途採用という形で登場させてきました。
天間聖司。クライアントの身になった手厚いフォローを惜しまない仕事ぶりから、転職の天使の異名を持つCAです。
突き放した面談で甘さを捨てさせ、自立を促す魔王・来栖 vs 行き届いたフォローで気持ちよく転職意欲を掻き立てる天使・天間。その対照的なサポートぶりがとてもおもしろくて、いいお仕事小説だったと思います。
また、クライアント側の事情も興味深いものでした。
第1話のフランクリン恵恋が違和感を持つ現職場の明るく押しつけがましい体育会系気質。自分も苦手なだけにかなり恵恋に共感できました。
さらに、第4話で描かれる、ある程度優秀で嫌と言えない性格の人間に仕事を押しつける風潮のある「家族的」な会社。
言いやすい人間にだけ無理を強いるくだらない中間管理職こそ会社には不要だと思います。 ( そんな人間が多いのですが……。)
転職は、最近でこそ一般的になりつつあるようですが、それでも日本ではまだ大きな決断が必要な進路変更ではないでしょうか。
そんな人生の一大事を決心するに至るヒューマンドラマの側面と、そのサポートをする転職サービスを描くお仕事小説としての側面の、両面が楽しめる作品でした。とてもおもしろかったです。 -
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こちらもまたフォローしている方のレビューを読んでのチョイス。
天才高校生作家という触れ込みでデビューしながら既に行き詰まった大学生小説家が、担当編集者から勧められるままなりゆきで競歩の小説を書くことになり、同じ大学の陸上部の練習を見に行くと、そこには箱根駅伝を走るという夢破れ転向した競技で東京五輪を目指す、ただ一人の競歩選手が黙々と歩いていた、という出だし。
五輪や世界陸上で競歩の中継があると必ず観ており、ルールも概ね頭に入っているが、他の種目からの『転向ありきのスポーツ』だとか「人に見られること」が重要なスポーツなのに一人で練習するしかない選手が多く、だから、『所属とか関係なく集まって合宿して、みんなで強くならないと駄目』だというようなことは知らなかった。
競歩の選手たちのゴールした後の勝者を祝福したり互いに称え合ったりする姿には他の競技以上に相手に対するリスペクトや親しみが溢れるところがあるように見受けていたが、そこにはそういったことが根底にあるかもしれないな。
小説家の書けない苦しみや痛み、ウォーカーの競技に対する屈託や伸びない記録に対する焦燥感などがシンクロして描かれ、それぞれがもがいた上に紡ぎ出す一文と踏み出す一歩の臨場感がなかなかに良い。
競歩の面白さも存分に描かれ、終盤の輪島の50kmレースの展開はベタではあるがウルッとさせられた。
この本を読んでいた時、今年も日本選手権の35kmは4月に輪島で行われることになっていて、無事開催されるのだろうかと思っていたが、1月30日に中止が発表された。止むを得ないのでしょうね。
被災地の方々が1日でも早く平穏な生活に戻られることをお祈りしています。 -
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多くの具材がタップリと入った、多国籍料理みたいなストーリー。
和風出汁はしっかりと効いていて、味にブレはない。と言った感じで読み終えた。
第一話*同棲している二人の話。途中で「あれ?」同性か、と気付いた。
第二話*保健室登校の女子中学生。離婚した父親との関係が鬱陶しい。
第三話*広島出身、TV局制作スタッフの過去と現在。
第四話*アメリカ人父と日本人母との間に生まれた高校生の息子。日本の文化祭を巡るあれこれ。東日本大震災の時の牛の話まで入り涙。桜太とレオが担任とバトルする会話は小気味良い。
一貫して一冊の本と戦争で一つにまとまる四話。
心に響く台詞が多く、付箋で本が厚みを増した。
☆は4.5としたい。 -
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戦時中のモノクロ写真を、AIを使ってカラー化した写真集『時をかける色彩』
この本を巡る4つの連作
戦争はいつだってモノクロだと、この本を読んで改めて気が付いた。
戦争体験者の話を聞く機会がほとんどなくなった私達は、当時の写真や映像を見ても、心のどこかで「昔のこと」と遠い存在に感じていたのかもしれない。
しかし色のついた写真となれば、不思議と身近なものに思えてくる。
登場人物のひとり、女子中学生・紫帆の言葉。
『モノクロ写真に色がつくことで、自分が生きる世界と太平洋戦争の時代が繋がる。
教科書で学んだ歴史ではなく、自分が当たり前に持つ「昨日」を積み重ねた先にある過去の出来事として、戦争を見る。』
うん、その通りだ
昨日、昨日、昨日………
自分なんか、戦争を語れる立場にいない。
実際の戦争を、何も知らないのだから……
今を生きる私達はそう思うかも知れない。
しかし「僕達は他人を想うことができる」
と、この本が教えてくれた。
こちらも登場人物のひとり、日本人とアメリカ人のハーフの男子高校生・レオの言葉。
『アメリカは、9.11が起きてからずっとアフガニスタンと戦争してた…いや、僕の感覚だと、まだ戦争してる。ロシアのウクライナ侵攻だって他人事って感じがしないし。戦争は僕が生まれてからも普通に起こってて、いつどんな形で巻き込まれるかわからないって感覚がある。』
そして著者のインタビュー記事に、
『今まで「戦後」だと思って生きてきたこの時代は「戦前」だったのかもしれない』とある。
ちょうどロシアによるウクライナ侵攻が始まった頃のことだ。
そうか、今は戦前かもしれないんだ。
そう思うと、なんだかゾクッとした。
先日「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を読み、もう一冊読みやすい戦争の本をと思い、本書を手に取りました。
(さてさてさんのレビューが心に残っていました)
令和を生きる私達にぴったりの作品だと思います!
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成田凌、小芝風花主演のドラマの原作になったお仕事小説。転職という、ある意味人生の節目に立った人々の葛藤を描く。
転職の理由は人それぞれ。会社の人間関係に悩んだり、過重労働に苦しんだり、はたまた誰かが転職したから自分もと思ったり。
そんな人たちにキャリアアドバイザー(CA)は、どう接するのか。CAにだってノルマはあるだろうし、時には無理やり転職先にねじ込んでしまうこともあるかもしれない。この話の主人公はそういう感じではなく、一見冷たい印象を受けるが、求職者がしっかり現実と向き合って、自分で考え行動するのを待っている。
結果だけを求めることにも、また自分で考えることを放棄していることにも、警鐘を鳴らしているようにも思える。