額賀澪のレビュー一覧
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母親は幼い頃に亡くなったということで、父子家庭として育った周作。28歳になり、結婚を目前に控えていたが、突然父親が脳梗塞で倒れた。今も昏睡状態だったが、倒れる前、父親から通帳を託されていた。誰から送金されたのか?不明のまま倒れたので、周作は父親について調べることにした。
すると、25年前の傷害致死事件にたどり着いた。被害者は周作の母。犯人は母の不倫相手⁉︎病気で亡くなっていたと思ったのに母は殺されていた。
衝撃の事実を知ることになった周作はその後も事件の真相を探っていく。そこで見えてくる本当の真実とは?加害者は今どうなっているのか?
内容だけ見ていくと、ミステリー小説なのかなと思いましたが -
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ネタバレちょっと自分語り。
私も母から「裁縫上手ね」と褒められて服飾専門に進んだ。ずっと服づくりしてきたから、この道に進むのが私のためであり親孝行でもあると信じていた。
でも進んでから思い知った。自分にはなにもない、アイディアもないし情熱もない。才能なんか当然ない。
周りが輝いて見えて、自分なんかここに居ちゃいけない人間だろうと思えて毎日毎日苦しいだけで4年通い卒業。その後は全く関係のない業種に就いた。惨めで情けなくてしょうがない思い出。
この物語の主人公が、そんな当時の私の気持ちを代弁してくれて少しだけ救われた気もする。
正直いまだに引きずっていたし、自分だけが辛いと思っていた。
でも「何もなかっ -
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美大で、自分を探す若い人たちの物語。
圧倒的な才能をもち、人当たりもいい柚木若葉。
頭もよく、見た目も整っている。
入学し、彼と同じ寮に入った後輩の寺脇友親は、そんな彼にひきつけられながらも、違和感がぬぐえない。
何か後ろ暗いバイトもしているようだ。
友親も、家族の中で自分の位置を捕えかねている。
母は再婚したばかり。
義父、義姉と、何とかいい家族になろうと努めてきたが、義姉の手ひどい拒絶を受けた過去がある。
若葉がなぜ今のような空虚を抱えることになったのか。
若葉を追い回し、友親に接近してくる恭子は何者か。
油絵科の先輩、明石小夜子は、高校まで輝かしい受賞歴を持つ実力者なのに、描けなく -
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ネタバレ高校時代にスポーツクライミング部で活躍し、インターハイ出場経験もある筑波岳。
進学した慶安大学でもクライミング部に勧誘されるが、岳は勧誘を断り続けていた。
そんなある日、ひょんなことから変わり者の三年生・梓川穂高に「同じ名前だから」と筑波山への登山に誘われ、初めての登山を経験し、登山部に入ることに。
登山の楽しみを知り始めた岳に、高校時代のコーチ・宝田からの着信があったが、聞こえてきたのは風の音だけだった。
そしてその翌日、宝田が宝剣岳への登山中、岳への電話の直後に滑落死したと知らされ…
“額賀澪がおくる山岳ミステリ”と帯にあったが、ミステリ色よりも、山の頂の、冷たく爽やかな風に洗われる -
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ネタバレ高校時代、スポーツクライミング部でそこそこの成績を出していた岳だったが、大学では競技を続けないと決めていた。だが、ひょんな事から変人と噂されていた登山部部長の穂高に誘われて、登山をするハメになった。そんな中、高校の部活コーチから登山中に無言電話が掛かってきて…
コーチは事故なのか、自殺なのか。
岳にとって、コーチの宝田は良くも悪くも人生に影を落とした恩師。その死の真相を探るべく登山し続けていると、今まで見えなかった物が見えてきて、とても切なかったです。
穂高も岳も心に闇を抱えいて、心の何処かで許しを欲しているけれど、他人からすれば責められる事ではなくて。それを二人で登り続けていけば、 -
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高校時代はスポーツクライミング部に所属していた岳。ある理由で、大学は所属しないことを決めていたが、変人と呼ばれている登山部の穂高に流されるまま、一緒に山を登ることに。そんな時、高校時代のコーチから着信が。そして・・・。
額賀さんの最新作で、山岳ミステリーと紹介されていますが、本格的というよりはライトなミステリーになっています。
なぜコーチが滑落死したのか?事故か?自殺なのか?その謎を解くために山に立ち向かいます。
もしかしたら、岳が自殺の種を蒔いたのか?はたまた、別の理由があるのか?自分自身と戦いながらも、山に登っていく姿に壮大な山の情景も相まって、爽やかさや澄み渡る風を感じました。